がっこうぐらし!5話感想&考察! 制服の色とゆきのトラウマ
第5話「であい」
「もうやめてくれよ…」こんなに絶望的な気分にさせられたのはいつ以来でしょうか。どこが絶望的なのかはこの記事をご覧ください!というわけで、「がっこうぐらし!」第5話の感想&考察記事を書いていきたいと思います。まさかの水着回でしたね。くるみの着替え最高でした(殴
5話のネタバレがあるので未視聴の方はご注意ください☆
ストーリー概要
前回の4話の続きで今回はまだみーくんと出会う前の学園生活部がショッピングモールについたところからストーリーが始まります。
ショッピングモールについた一同は食料品やコンロなどの生活必需品をそろえていきます。一方、最上階に取り残されたみーくんは圭との思い出を振り返ります。
地下で缶詰を探していたくるみは太郎丸に出会います。太郎丸を皆のところに持っていくと太郎丸はゆきと波長が合う模様。どうしてゆきが「わん!」って言ったら太郎丸にも通じているんだ…(笑)
万が一に備えて防犯ブザーなども買っていきます。
そしてなぜか始まる水着ショー。うん、これは日常アニメだなっ!
胸囲の格差社会恐るべし。つーかりーさん恐るべき。
このときめぐねぇにゆきがポスターにも載っているぬいぐるみを渡しました。
Bパートはみーくんととうとう出会います。ふとしたことから映画館のつっかえ棒を外して映画館に入ったくるみは映画を見ている大量のゾンビを見てしまいます。これに気づいたゾンビが大量に出てきてあっという間にモールはゾンビだらけになります。
同時に外の喧騒に気づいたみーくんも外に出ることを決意します。
休憩室に逃げ込んだ後、休憩を取り無事にモールの外に出ることができましたが、ゆきが「(モールの)中から声がする!」と言い、再びモールの中に入って行ってしまいます。ゆきを追いかけるくるみとりーさん。モールの中でゆきが見たのはゾンビに囲まれたみーくんの姿でした。
くるみがシャベルで応戦するもののゾンビの多さに劣勢を強いられます。しかし、機転を利かせたりーさんが防犯ベルを鳴らしたことによりゾンビが怯みます。その隙にゆきがみーくんの元に駆け寄りみーくんは救出されました。みーくんがゆきを気にかけているのはこの時の「感謝」があるからなんですね。
最後にみーくんはりーさんに圭のことを訪ねますが、りーさんたちは圭の姿は見ていません。これを聞いて「私も行くね…圭」と心で思い5話は終わりました。
以上です。
疑問点・考察点総まとめ
そんなわけで考察に入りたいと思います。今回も気になる点がたくさんありました。
世にも奇妙な「制服の色」
青色と緑色の謎
5話での最大の考察ポイントは間違いなくここですね。まずは、第4話の感想記事で「用務員さん」さんからいただいたコメントを引用してみます。
個人的には服の色の違いが割りと気になる。
1話から同学年で服の色が違うのに違和感を覚えてたけど2話のくるみが殴り殺したゾンビのプリクラとの服の色の違いで違和感がMAXに。
くるみとりーさんだけ違う色なら返り血とかで汚れたから他の生徒の服を使ってるのかとも思ったけど、やっぱり何かの伏線なんだろうか
「用務員さん」さんのおっしゃっているシーンはこちらです。くるみが倒したバリケードにいたゾンビの携帯に貼ってあった制服の色は「青色」となっています。
この制服の色について今回決定的なシーンがありました。それはゾンビを見た後に熱が出たゆきが見ていた夢です。夢の中でゆきは友達と話していましたが、その友達の姿が見る見るうちにゾンビになっていきました。
おかしいですよね?ゆきが普通の人間として認識していたときは青色の制服なのに、ゾンビとして認識した瞬間制服が緑色に変化しました。
誰が青色で誰が緑色?
では、続いて同様に4話の記事で「ぱん」(id:palepalette)さんからいただいたコメントも引用してみます。
3話の過去編において、最初からゆきは白、りーさんは緑の服を着ています。単純に特別進学クラスと普通クラスに入学段階から別れており、制服が違うのかな…ぐらいの想像しかできませんでした。
つまり、5話までの情報をまとめるとこういうことになります。
制服が青色→ゆき、ゆきの「友人」(実在しない?)、ゾンビの過去の写真
制服が緑色→くるみ、りーさん、みーくん、圭、ゆきが「ゾンビ」と認識する物
制服の色の違いが示すもの
1つには「ぱん」さんがおっしゃるように”クラス”での分類ですね。しかし、ここまで来たら何か隠されている気がします。無理やりとか言わない。
1話放送時は「ゆきの脳内世界の人間が青色?」という考察が多く流れていたような気がします。しかし、そうなるとどうして2話のゆきと関係のない(であろう)人の過去の写真まで青色にしたんでしょうか。あの生徒はゆきと直接の関わりは無いはずなので緑色になるべきです。考えられることとしては
すでに「人間」は生活部メンバー以外に生存していないため、「人間」という概念がすでにこの世にいないから
2話の生徒の過去の写真が青色になっていた…なんてことが考えられそうですが、その線は薄そうです。世界滅亡は…ないよね。
それではこんな見方はどうでしょうか。
単純にゾンビ(および”現在の”ゾンビ予備軍、もしくは既に亡くなった人)が緑色の制服を着ている
という考えです。前回僕は「ゆきはこの世に存在しないのでは」という考察を立てましたが、その正反対で実はゆき以外のメンバーは全員死んでいた(およびゾンビ化しているorゾンビ化する兆候がある)というものです。
この考えの場合、EDとは完全に辻褄が合うことになります。ゆきが1人で話している最後のシーンですね。この場合ゆきは完全に精神崩壊していることになりそうですが…。
一方、辻褄が合わないのは4話の冒頭です。まだゾンビが襲来してくる前からみーくんも圭も緑色の制服を着ていました。もしこの考察が成り立つとすれば最初は青色の制服を着ているべきだと思うんですが…。(まあ、ここで青の服を着せてしまうと「あからさま」なので緑色にした、という可能性もありますが)
いずれにしても6話以降注目していきたいポイントの1つです。
ゆきの精神状態は?(PartⅡ)
5話時点で「演技」かは微妙
「演技」については僕の前回の記事を参考にしていただければなぁと思います。
5話でゾンビを目の当たりにしたときゆきは非常に怯えた表情を浮かべていました。
これは単純にゾンビに怯えたからなのか、もしくは襲い掛かってきたゾンビのトラウマ(後述します)と照らし合わせたからなのかが現時点では不明です。
いったん整理をしてみます。みーくんと会う前のゆきは以下の通りです。
- 学園生活部での暮らしが始まる。このころはまだ正常?
- 職員室に行くゆきの姿。顔が黒くて見えない。もしかすると「狂ったふり」をして皆を思いやっている可能性も?(「自分自身が狂ったふりをして3人(当時はまだみーくんがいないので2人ですが)に自分を守るという名の”生きる希望”を持ってもらおう」という考えから)
- 実際にゾンビを見て怯えるゆき。少なくともこの時点で「ゾンビ」の認識自体は出来ている模様(それまでにゾンビが見えていたのかは不明)
やはりゾンビ自体は見えているけどゆきの言動は学園生活部を思っての演技をしている可能性は高いと思います。それでも実際にゾンビが襲ってくると怯んでしまう、といったところでしょうか。
もしくは、この時点では本人自体には演技をしているつもりなど無くて
防衛反応的にゾンビを拒絶し、(意図せずに)場違いな行動・言動を取っている
可能性もありますね。心の奥底で遠ざけている「現実」(街がゾンビだらけになったこと)が襲い掛かってきたことで熱を出してしまった、と考えても辻褄は合います。
いずれにしても
現在(1話や2話)でゾンビが見えているのか、演技をしているのかという点は不明
です。
めぐねぇのぬいぐるみ
更に今回興味深いシーンが1つありました。それはモールでめぐねぇにゆきからぬいぐるみを渡そうとしたシーンです。
ゆき「はい!めぐねぇ!これプレゼント」
めぐねぇ「私に買ってくれるの?ありがとう、ゆきちゃん。でもこれはゆきちゃんが持ってて」
ゆき「え、なんで?もしかして同じの持ってた…?」
めぐねぇ「ふふ。それもあるけど…でもだからこそゆきちゃんにも同じものを持っていてほしいの」
ゆき「そっか!お揃いだね!じゃあこの子をめぐねぇだと思って大切にするよ」
めぐねぇにゆきが手渡して、ぬいぐるみがそのまま床に落ちるーなんて演出があるかな、と思っていたんですがそれは回避されてしまいましたね。
実はこのぬいぐるみはキービジュアルにに載っています。
ゆきの発言を踏まえるとゆきにとってのめぐねぇが他の3人にとってのぬいぐるみに見えている…のかもしれません。
そんなの怖すぎだろ…。
アニメが描かれる「視点」
この点については上でコメント引用をさせていただいた「ぱん」さんが非常に面白い記事を書いています。
ぜひ読んでほしい記事なのでこの記事内で詳細を説明することはしませんが、おそらくこの記事の内容は「がっこうぐらし!」を読み解くのに非常に大切な要素になってくるような気がします。「誰に」「何が」見えて、視聴者からは「何が」「どういう風に」見えているのか。ここに着目していくとさらに作品として楽しいものになりそうです。
めぐねぇの過去、ゆきのトラウマ
ゆきが見た「襲われるめぐねぇ」
5話でもう1つ分かったことはめぐねぇが過去にゾンビに襲われていた、ということ。みーくんがゾンビに囲まれている姿を見て何かを思い出しています。
髪型的におそらくめぐねぇですね。そしてめぐねぇは腕に傷を負っています。
周りにいるのはおそらくゾンビ。やはりめぐねぇはゾンビに襲われていました。
これを思い出したゆきは悲鳴をあげて、りーさんの制止も聞かず走りだしてしまいます。まさに「トラウマ発動」といったところです。
これを見てぴーん!と来たコメントがあったので紹介したいと思います。(俺/私のコメント勝手に使うな!という方がいらっしゃればコメント欄に一言添えてください!)
「死んでる」めぐねぇが勘違い!?
それは第4話の記事の「苺」さんのコメントです。
めぐ姉に関してです。
めぐ姉はゆきの「妄想」なので、
本当はまだ生きているのに、ゆきが「めぐ姉は死んだ」と思い込んでいるため、妄想を見ている…と考えるのは苦しいでしょうか?(^^;例えば、ゆきがめぐ姉が殺される場面を見てしまい、妄想を作り上げた。
でも実は死んでおらず生きている…と。妄想めぐ姉はリボンをしており、3話での地下?の実体めぐ姉は髪が短い。髪は、死と勘違いされるイベントで切れてしまった。そして、リボンは屋上のお墓らしきクロスに結んである。
すごいこの考察正しいと思うんですがどうでしょうか。
つまり、逆転の発想で視聴者からすると
「めぐねぇは死んでしまったから墓もあるし、めぐねぇはゆきが妄想として作り上げている姿」だ
と思いこんでいますが、実際は一命をとりとめて生きている…と。
こう考えると3話で最後にめぐねぇが暗い場所で何かを書き記していたのも「生きていたからだ」と説明が付きます。
さらに苺さんのコメントで
最後のめぐねえが手紙を書いているシーン、
右肘の辺りに傷?噛まれた跡?に見えるものがある気がするのですが…(違ったらごめんなさい)。
もし噛まれた傷だとすると、めぐねえは既にゾンビ化しているorこれからするため、皆に感染しないように地下?に隠れているのかな…と思いました。
ここも5話と合致しますね。一応3話のめぐねぇの画像はこちらです。
ズームアップすると確かに切り傷のようなものが…。
でも5話で怪我しているのは左腕に見えます。果たして関連性はあるのか…?
くるみが建てたフラグと今後の展開予測
くるみとりーさんの会話
何とかゾンビから逃げたあと2人はこんな会話をしています。
くるみ「あそこには、きっと大事な人を守りたくて逃げ込んだ人もいたんだ!…その人を守るためにさ」
ここでゆきの寝ている姿が映し出されます。
くるみ「もし、私が感染したら迷わないでほしい」
りーさん「な、なに言ってるの…もう…」
くるみ「約束してくれ。(りーさんの近くに行って)…指切り!」
くるみの誰にでも分かるフラグ建て講座、みたいなやり取りでした。
しかし、それよりもぐっと来たのが
2人にとってゆきは「守らなければいけない大切な人」
ということがここで明らかにされた、ということです。
ゆきが演技をしているのか、それが意図的なのかは置いておいてやっぱり文句を言いつつこの2人の生きる原動力になっているのは丈槍由紀と言う存在です。
学園生活部の行く末
このやり取りを見るともうくるみが感染する未来しか見えません。
そうなった場合、戦闘要員がいなくなるのでかなり厳しい戦いになりそうです。最悪の場合は全滅…ということも考えられるかもしれません。
ここでもし全滅するようなことがあれば、それがこの「がっこうぐらし!」の答え合わせの時間になるでしょう。
ーゆきは「狂ったふり」をしているのか?
ーめぐねぇはどこで何をしているのか?
ー制服の色の違いは何なのか?
ー「誰が存在して」「誰が存在しない」のか?
それまでは程よく日常()を混ぜつつ、さらに考察しがいのある伏線を張っていってほしいですね。
温泉回とかもやってもいいんだよ?ストーリー崩壊とかは無視するから
まとめの感想
今回は文字の大きさや色も変えつつ、そしていただいたコメントも利用しながら記事にするといういつもと少々違う形で記事を書かせていただきました。
コメントを書いて下さった皆さん、本当にありがとうございますm(__)m
今回も思うところや自身の感想、考察をお持ちの方はどんどん書き込んでほしいなぁと思っています。
【追記】ED考察記事と6話の感想を更新しました!よければご覧ください。
とうとう過去編の説明部分が終わって、来週からはさらにストーリーが動いていきそうです。実質ここからがこのアニメの「本番」ともいえると思うので期待して来週を待ちたいと思っています。
それとどうでもいい私事ですが、OPのCDを購入しました。原作はアニメ終了まで買わないのでせめてものお布施、ということで。本当に中毒性が高い曲ですね。
実はOPよりもEDの完全版が聞きたかったりするんですが…。
次回第6話は「ようこそ」です。
それではこの辺で失礼します。