がっこうぐらし!7話感想&考察! OP変化と「色」の不可解さ
第7話「おてがみ」
6話がピークだと思っていた時期が僕にもありました。今回もなかなか絶望的な回だったように感じます。OPとEDがとにかくやばいです、はい。そして、色鉛筆…。
というわけで「がっこうぐらし!」第7話の感想&考察記事を書いていこうと思います。7話のネタバレがあるのでご注意ください。
※僕は原作未読者なので、既に原作で解明されている部分も考察していたり誤った解釈をしている可能性があります。ご了承ください。
ストーリー概要
とある日の夜。ゆきは泣いている自分に対しめぐねえが「楽しいことを始めましょう。部活を始めるの…」と言ってくれる夢を見ます。後ろにはくるみとりーさんの姿です。これはおそらく「学園生活部」が始まるきっかけとなったできごとです。
みーくんに起こされてゆきはめぐねえの姿を探してくまのぬいぐるみの方を向いて「めぐねえ、おはよう」と声をかけます。
朝食を食べながら「遠足」の話になりますが、くるみが「帰りは4人に太郎丸が車に詰め込まれて大変だった」と言ってしまい、めぐねえが数に含まれていないことにゆきは混乱します。このゆきの絵、絶対シュタゲ意識してるよね、こえーよ
ゆきはめぐねえの車内の様子を思い出そうとしますが、代わりにフラッシュバックしたのはめぐねえが襲われた「最後の」シーン。ゆきは部室を出て行ってしまい、くるみとみーくんも「ゆきは心の支えだけど今のままじゃいけない」と話し合います。
一方ゆきは屋上の扉の前で立ち尽くしますが幻想のめぐねえと会話をします。めぐねえはゆきと会話をした後扉を開け、ゆきの前から姿を消します。ゆきも「…がんばる」と呟きその場を後にして部室に戻りました。
部室に戻って臭いのする太郎丸を風呂に入れようとするゆきでしたが、太郎丸は逃げてしまい、それを追いかけていたゆきたちは「お手紙セット」を見つけます。「私たちはここにいる」という手紙を風船とハトを使って飛ばすことになります。しかし、風船では力不足…ということでスキューバ部のヘリウムガスで飛ばすことにしました。
手紙には卒業したらどうしたいのかと「夢」を書くことになりました。
そして、実際に手紙を飛ばすシーンがやって来ます。「アルノー鳩錦二世」と名付けられた鳩とヘリウムガスで空に手紙を飛ばしました。各々の想いを載せた手紙は街を舞っていきます。この手紙は誰に届くのか…?
以上です。
時系列整理
前回のものから付け加わっている部分は赤字で、重要な基点になりそうな部分はアンダーラインが引いてあります。
①ゾンビ襲来の日
- ゆき、くるみ、りーさんが屋上で出会う(3話)
- くるみが先輩のゾンビを殺害する(3話)
- 一方みーくんは圭と共にモールでの立てこもり開始(4話)
②みーくん救出までの流れ
- 3人+めぐねえは屋上から脱出。部生活をスタートさせバリケードも作る(4話)
- みーくんの元から太郎丸と圭が消える(4話)
- めぐねえがゾンビに襲撃され、りーさんは墓を作る(6話)
- ゆきが心を閉ざし、めぐねえの幻想を見るようになる(4~7話前半)
- 「遠足」に出かけ3人は無事みーくんを救出することに成功する(5話)
③現在に至るまで
- みーくんがゆきを不審がるも部員になる(6話)
- 卒業アルバムを作成する(4,6話)
- めぐねえがいないことを実感したゆきは「演技」を始める?(7話前半)
- 伝書鳩を使い「手紙」を飛ばす(7話後半)*1
- 1話のストーリー。この時点でゆきは狂っている(ふりをしている可能性大)(1話)
- 2話のストーリー。いないはずのめぐねぇに守られるゆき(2話)
- 3話終盤のストーリー?暗闇でものを書くめぐねえ?(3話)
7話の疑問点・考察点整理
今回もたくさんありました。何から書いていこう。
りーさんの書いたゆきの絵の奇妙さ
緑で書いた絵が青になる…
まずはみなさん、この3枚の画像を見てください。
注目してほしいのは2枚めと3枚目です。りーさんは緑の色鉛筆を取り出し、実際に緑色のペンでゆきの紙人形を描いています。(りーさん左利きなんだね)
しかし、
完成したゆきの絵には緑が使われている部分は一切ありません。
緑で書いたはずの絵が青になっているのです。
※緑のペンは紙人形を支えるペンとして使っているわけではありません。実際に2枚目の画像で緑のペンで書いていることが分かると思います。
「緑」と「青」…。これは制服の色の対比そのものです。
直前にあったりーさんの意味深なセリフ
この直前意味深なやり取りがありました。
りーさん「そういえば犬が見ている世界と人間が見ている世界って違うんだってね。犬には私たちのような色は見えなくてセピア色に見えるんですって。その代わり夜でも目が利いたり、紫外線の一部を見たりすることが出来るんだって。私たちは犬の嗅いでいるにおいを知覚できない。犬は私たちの見ている花の色が分からない」
くるみ「でもさ…あの2人(ゆきと太郎丸のこと)は同じものが見えてる気がしない?」
りーさん「…私たちだって同じものが見えているわけじゃない」
ちなみにセピア色とは「黒茶色。暗褐色。昔のモノクロ写真は時間がたつとセピア色に変化したことから、過去を懐かしむ代名詞としても使われる。」だそうです。*2
つまり、太郎丸にとっては青でも緑でも同じように見えている…と。それも過去を思い出すような色で…。でも、人間の目(視聴者側)から見れば確かに緑と青の違いはあるはずなのです。
んー?
やはり制服の色はキーポイントか
とりあえず今回で分かったのは高校の元々の制服の色は「緑色」だということ。これはりーさんが緑のペンで制服を書いていたことから確定だと思います。
さらに言えるのは、りーさん、くるみ、みーくんから見るとゆきの制服の色も「緑」に見えている可能性が高いということです。そうでなければりーさんはゆきの制服の色を青色のペンで書いているはずなので…。
それでも第三者から見ればゆきの制服の色はれっきとした青色です。
色々な方からコメントをいただいて「精神状況の違い」で青と緑で分かれているのかなーと思い始めていましたが、やはり制服の色は何かを暗示しているように思えてなりません。この部分はいい考察が思いつき次第追記しようと思います。
変化するOPとED
OPの変化
①背景が夕方+ゾンビの手?のようなものが4人を追う
この手が何とも不気味です。これまでは明るい風景で4人を包もうとするのはかわいいハートだったんですが、ゾンビの手のようなものが4人を追いかける図に変わっています。
②消えためぐねえの絵
マジでこういうのやめよう。元々めぐねえの絵がかいてあった部分が誰かに消されています。めぐねえ…。めぐねええええええええ!!
③めぐねえの振り向き絵がめぐねえのお墓に…
本当にこういうのやめよう。このアニメはいつもめぐねえに厳しい…。
④ゆきが踏んだ後の色の変化が赤に変わる
左がこれまでのOPで右が新しいOPです。ゆきが踏んだ後の地面が紫っぽい色だったのに赤へと変化していきます。この赤が示すものはいったい…?個人的にはゆき一人だけ生き残るorゆきが既に死んでいることの表れかなーと思ったんですが。
と、ぱっと見変わっている部分はこの4か所だけなんですが…。実はもう一か所、決定的に変わっている部分があります。それは、ここです。
⑤背景の写真が全体に暗いものに差し替わっている
こちらも左が以前までのOPで右が今回のOPです。例えばアルノー鳩錦二世に汚れがあったりという変更点もありますが、一番注目してほしいのは後ろにある3枚の写真です。これまでは楽しそうな風景を示したものでしたが今回は
・前回のみーくんをにらむりーさん
・バリケードの前に立ち尽くすくるみ
・モールで1人で眠っているみーくん
とそれぞれ暗いものに差し替わっていました。そしてゆきはいません…。
EDの描写
今週もハーモナイズクローバーは流れませんでしたね。プラメモを思い出す感じ。
4人が寝ていた風景がぱっと明るくなり、次のシーンは右の画像になっていました。目で確認できるのは
ゆきの帽子、くるみのシャベル、そして包丁?
です。
3つとも3人にゆかりのあるものになっていますが、これだけみると生存フラグに見えなくもない気がします。それぞれのこの「学校」にゆかりのあるものを捨てていき(ゆきの帽子はずっとかぶっていましたし、くるみのシャベルはゾンビと戦う用の武器でした。りーさんの包丁はこの学校で調理をしていたときのものですね)元の日常生活に進んでいくーという雰囲気を感じ取りました。
右の画像は明るくなってますしね…。
そして一番最後は横になるぬいぐるみと「卒業」と書いてある黒板です。
「卒業」については7話の中でも触れられていましたが、今後のキーフレーズになっていくのでしょうか。楽しみです。
それにしてもこのEDでも桜の花びら(=佐倉=めぐねえ?)が舞っていたことと、ぬいぐるみが横たわっていることを考えるとめぐねえが「人間として」生存している可能性はかなり低そうです。ふむ…。
めぐねえと決別(したように見える)ゆき
「最後の」会話
うどんを食べているときくるみの不用意な一言で動揺してしまったゆきです。
ゆきはめぐねえの幻想と会話をします。(めぐねえの会話は一部改)
めぐねえ「いくら先生の影が薄くたってどこかに行ったりしないわ」
ゆき「でも時々怖いの。ちゃんと覚えていられないことがあって…」
めぐねえ「人の記憶なんて曖昧なものよ。それでもちゃんと思い出になる。-たとえ、その人がいなくなったとしても」
ゆき「…うん、がんばる。私頑張るよ、めぐねえ」
この後ゆきはぬいぐるみを部室において、鼻歌交じりにみんなの元へ戻っていきます。めぐねえの幻想に惑わされてたのはここまでではないでしょうか。
つまり、1話や2話のゆきはやはりめぐねえが見えている演技をしてみんなの笑顔を引き出しているのではないでしょうか。
あとはぬいぐるみとめぐねえの関連性ですね。ゆきにはぬいぐるみがめぐねえに見えることがあるのでしょうか…?
ゆきの演技に気づいたりーさん?
ハイテンションで帰ってきてみーくんとスキンシップをしているりーさんは怪訝な目でゆきのことを見ています。
これはゆきの中で「何かが」変わったことにりーさんが気が付いたのではないでしょうか。前回の感想記事でも書いたように生活部…特に精神状況が危ういと推察されるりーさんにとってゆきの存在はとても大切なものです。
このゆきの姿を見てゆきが世話をする自分の元を離れて行ったらどうしよう…ということを考えたんじゃないかなぁと思いました。
今後のフラグまとめ
雨で集まるゾンビたち
「ゾンビは生前の習性の通り動く」-ということで、雨の中ゾンビは玄関のところで雨宿りをしていました。
相当数が玄関に集まってきていたので、ひょっとすると今後の展開で玄関をぶち破って構内に大量のゾンビが入って来る可能性もありそうです。
そんなに大勢が入ってきたらくるみ1人で対処できるものなのかの不安が…。
ここで味方としてめぐねえ再登場とかだったらいいな(願望)
りーさんに渡っためぐねえの鍵
みーくんはくるみとスキューバ部へヘリウムガスを取りに行き、部室に戻ってきたときめぐねえの鍵を見つけます。
その日の夜にみーくんはりーさんにその鍵を渡してしまいます。
この鍵がどこに繋がるものなのかは不明瞭ですが、めぐねえのゾンビ化を見てしまうのはりーさんになるのかもしれません。
戦闘力もあまり無く(怪力でないとは言ってない)、6話で精神的にもろそうな部分も見受けられたりーさんがゾンビ化しためぐねえを見てしまったら…。
考えたくない展開にストーリーが向かっているような気がしてなりません。
圭への手紙
今回みーくんは「圭への手紙」を風船に載せて飛ばしました。
新しい生活にも慣れてきているーという旨の手紙でしたがこれは圭の元へ届くんでしょうか?OPの圭の様子を見る限り圭がきちんと生存している可能性は50:50ぐらいでしょうが…。これを見たゾンビ化した圭が学校に襲ってきたりしたら本当に嫌ですね。その展開は勘弁してほしいです。
ゆきのクラスはA?C?
これは前回の6話で「通りすがりの原作既読者」さんからいただいたコメントです。コメントでの原作のネタバレはありませんでしたのでご安心ください(笑)
今回の6話を視聴して、自分が気になった点はゆきのクラスについてでした。みーくんに自己紹介する際「3年C組」とハッキリ言っていますが、今までのアニメにてゆきが授業を受けている教室はすべて「3-A」なのです。これはパンデミック前の話であるアニメ3話にも当てはまります。ここから想定される事は、
①3話の過去回想に(一部、もしくは全部)偽りの情報が紛れこんでいる
②ゆきが「嘘」をついている(意図的か無意識かは不明)
今回もゆきはA組で古典の勉強をしていました。しかし、確かにゆきは6話でみーくんに「3のCの丈槍由紀だよ!」と自己紹介しています。
ここも何かしらの伏線になっている可能性が高そうですね。
太郎丸の運命は真っ暗!?
OPで出てくる順番は
クラスメート(全員ゾンビ化)→圭(消息不明)→太郎丸→めぐねえ(お察し)
となっています。OPでゾンビになった人たちに囲まれている太郎丸…。
これは今後太郎丸の身に何かよからぬことがあるサインでは…?と勝手に思いましたw
まさかマスコットをゾンビ化させるアニメなんてない…ない…よね?よね?(cv:水瀬さん)
まとめの感想
「1部終了!」という雰囲気の7話でした。次回から新展開が待っているのかもしれません。というか間違いなくそうですね。
今回はあまり皆さんからのコメントを引用できませんでしたが、前回もたくさんのコメントをいただきました。この場を借りて再びお礼申し上げます。
今回も自身の感想や考察をお持ちの方はコメント欄にどんどん書き込んでいってください!遅れるかもしれませんが返信も致します!
【追記】8話の感想記事を書きました!よければどうぞ!!
個人的には原作がまだ終わっていないそうなのでアニオリの展開になってくるような気がします。現時点でも原作と異なっている部分がいくつかあるようですしね。
そうなると原作を読む楽しみも増すのでよりいっそう楽しみです。
次回第8話は「しょうらい」です。
それでは、この辺で失礼させていただきます。