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蒼穹のファフナーEXODUS 17話感想&考察!カノンの”選択”とその意味

第17話「永訣の火」

ファフナー EXODUS 17話 考察

一番来てほしくない時が来てしまいました。久々にファフナーで号泣です。思ってみれば僕がファフナーを見て不意に涙が出たのはいつも”彼女”の「私はここにいる」という発言が理由でした。今回の涙も当然”彼女”に関わることが原因です。

思ったことを書き連ねていくので今日の記事は読みにくい可能性が高いと思いますが、ご了承ください。

カノンに注目した17話のあらすじ

たった1人の闘いと変わりゆく今

「やらないといけないんだ、未来があるうちに」
こう言ってカノンは一人未来で戦い続けます。未来の世界のどこにも仲間はいないのです。数ある未来のデータの数にカノンは驚きを隠せません。

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カノンの体重は着々と減っていきますが、未来の結び目が変わったことで新ファフナーの代償を治す方法を剣司が発見します。かつての未来にはこんな展開はありませんでした。

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決意、そして変わった鏑木家の環境

これでカノンは理解します。「未来から今いる私たちに何かが届く」、と。カノンは容子さんの制止も振り切り未来に赴き続けます。一方、鏑木家にも変化が訪れ、「第2次L計画」を彗の母親は断念し久しぶりに家族3人で仲良く食卓を囲むことになります。作中では触れられてはいないものの、これもカノンが変えた未来のお陰ではないかなぁと僕は思っています。

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最期の選択…2人の未来かみんなの未来か

カノンは激しい闘志を見せて戦い続けます。また1つ未来の結びめが変わったその時、これまではいなかったカノンの味方が現れます。一騎のマークザインでした。

共にフェストゥムを撃退すると、これまでは無かった12/17以降のデータが現れました。しかし、一騎から「この島にはもう自分とカノン以外の誰もいない」という真実を聞かされます。カノンは残りの体重が3kgになり最後の戦いに出ます。

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魂の重量と告白、そして…

最後の戦いを終えたカノンの体重は0.021kgしかありませんでした。これは「魂の重さ」と言われているそうです。織姫と会話をし、何か(新型ファフナーの何か?)を残しお祭りへと向かいます。

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容子さんに「先に帰る」と告げ、ショコラに「ずっといてくれてありがとう」とカノンは言います。戻ったカノンは翔子の帽子を手に、椅子に座ります。

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一騎とたった2人で生きる未来ーそれはカノンが心のどこかで望んでいた1つの「未来」でした。「その未来は選べない」、こう一騎に告げてカノンはその場から消えます。本当に消えました。一騎に「好きだ」と告白をし、飴の包み紙に「ありがとう」「さようなら」というメッセージだけを残して…。

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以上です。

カノンの成長を振り返る~無い「自我」から島を優先した「選択」まで~

※この章は文字ばかりです。ご了承ください。

というわけでここまでストーリーをカノンに注目して振り返ってきました。

先日投稿した記事の中で僕はカノンが一番ファフナーシリーズで好きなキャラクターだと述べました。

osusumenews.hatenablog.com

心のどこかで「カノンは死なないだろう」と思っていました。なんだかんだ他のキャラはいなくなっても真矢とカノンは残るだろう、と。(総士、一騎は危ないと思う)

それがまさかこんなことになるなんて…。1期からの彼女の「成長」をまとめてみようと思います。一緒に感傷に浸っていただけると嬉しい限りです。

 

書いてて思ったのは

カノンの人間臭い部分が僕は好きだったんだなぁ

…と。

1期中盤…「死に場所」を求めて

一番最初のカノンの登場シーンを覚えているでしょうか。1期のファフナーは彼女と道生が出てきてから面白くなってきたと思います。

 

最初は自分自身を否定する存在で、一騎をファフナーごと捕まえようとしていました。

やはり印象に残っているのは17話「生存~しかけ」です(1期もカノンと言えば17話だったんだなと思い出しまた涙です)

一騎「お前は…どこにいるんだ?」

カノン「前はいた。今はもういない」

一騎「最低だ…お前」

カノン「なんだと?」

一騎「島を見ろよ。人がたくさん住んでいるだろう。俺の大事な人たち…みんなここにいるんだぜ」

カノン「私に何の関係がある!」

一騎「誰もいないからそんなこと言えるんだ!自分なんか、そこにもいないって思っているから…。お前命令された時安心しただろう!ずっと誰かに命令されるのを待ってて…。自分じゃ何も決められずに。ずっと、いなくなりたいと思ってただけだろ!」

 

こうして一騎はカノンに近づき、こう問います。

「3分やるからフェンリルを発動させるか決めろ。やらなければ俺がお前を殺す」

 

一騎とカノンの対話…。見直して思い出しましたが、カノンには

少しずつメロディーが変わっていく

という意味があったんですね。ここも伏線になっていたのか…。

結果はどうなったのか皆さんご存知だと思います。カノンは自らの選択でフェンリルの起動を止めました。

そもそも彼女が人類軍に入ったのは「死に場所」を求めてのことです。

1期終盤…「今は…ここにいる!」自身の”存在”

その後、容子さんに優しくされたことや、島民のみんなの態度もあり、少しずつカノンは変わっていきます。しかし、度々「それは命令か?」と聞くなどまだまだ自分自身で”選択”できるとは言い難い状況です。

ですが、変化もありました。自らフェストゥムの因子を体内に入れ、マークドライによって第一次蒼穹作戦に参加します。

 

そして涙無しでは見られない第25話です。

一騎、真矢、剣司、カノンらによる総士の奪還作戦。ここでカノンはこれまでの戦いにおける「答え」を得ます。

フェストゥム「あなたはそこにいますか?」

カノン「前はどこにもいなかった…だが今はここにいる!!!」

自身の存在を明確に言葉にしました。かつて、人類軍にいたときの彼女とはもう違います。自分の存在、自分の変化を実感した彼女の姿です。このシーンは絶望感(4人ともフェストゥムに囲まれる+総士絶体絶命)も加わり涙なしでは見れません。

劇場版…「まだ私はここにいる!」自身の”選択”

続いて劇場版。詳細なストーリー紹介などはいたしません。

ここもカノンに注目して見ていると

もうめちゃめちゃかっこいい

です。声優の小林さんの演技も相まって最高です。剣司をリーダーとしつつも彼女自身も「全機向かい撃て!」なーんて指示を出したりしています。

 

それでも一番のシーンはここでしょう。同化現象によって、機体がフェンリルを起動させようとしたときです。

「まだだ…まだ私はここにいるぞ!!」

こう言って、カノンは自分の意志でフェンリルを解除しました。このセリフにはどういう意味が込められているんでしょうか。一見すると1期の先ほどのセリフ(「前はいなかった~」)に似ている気がしますが、とある点で決定的に異なっていると思います。

 

それは

このセリフからは「生きる」意志を感じられた

という点です。1期の場合は敵に囲まれていたことから放っておけば敵に殺されることは確実です。しかし、今回の場合、問題になっているのは「同化現象」です。嫌な言い方をすれば即結晶化→消滅すれば痛みもなく「消える」ことができます

 

きっと過去の彼女ならフェンリル発動を選択していたように思います。それでも彼女はそれを選びませんでした。今後、更なる試練があることなんて目に見えています。今よりも恐ろしいフェストゥムが襲ってくるかもしれません。

それでも彼女はその「行動」を以ってして、自ら「選択」しました。このシーンが彼女の成長を一番垣間見れたシーンでした。「存在」を認め、「選択」も出来るようになったのです。

 

やばい、ここまで書いてて意味不明になってきました。要するにカノン最高ってことです←

EXODUS…命を賭した最後の選択と告白

そして…。最後のEDのときにありましたがこの会話で涙腺崩壊です。

一騎「生きよう2人で。みんなの分も」

カノン「それは…私が心のどこかで望んでしまった未来なんだ。本当の望みかもしれないけれど私の探していた未来じゃない」

一騎「行こう、カノン」

カノン「私はその未来を選べない。お前といられる未来があった…それだけで…いいんだ」

カノン「好きだよ…一騎」

これで分かったことは

カノンは最後の3kgで「自身」の為ではなく、島の為に命を懸けて戦って消滅した

ということです。もしあのまま何もしなければ自分と一騎だけは生還して、2人で生きていく未来が用意されていたでしょう。

でも彼女は自分にそれを許しませんでした。自らの「存在」を以ってして、自らの「選択」で島を救いました。竜宮島の未来に希望を残し、一騎や総士、真矢や剣司、咲良…そして織姫に賭けたのです。 

 

ファフナーシリーズの真骨頂を見た気がします

退場する人たちは、いずれも意味があっていなくなっていきます。

そして、その消滅は決して無駄にはなりません。道生さんの力が無ければあそこで全滅でしょうし、甲洋がいなければ英雄は生還できていません。操が居なければ間違いなくフェストゥムに敗北していたでしょう。

だから、カノンの消滅を無駄にしてはいけない。彼女が託した「未来」を残った人たちで背負っていってほしいと切に思います。

 

ちなみに…最後にショコラが鳴いたシーンで涙は止まりません。RoLを思い出して…。

カノンはどうなってしまったのか(考察)

ここまでは1期~2期17話の振り返りでしたが、カノンはどうなってしまったのかということについて考察していきたいと思います。

恐らく大事なのは

亡くなったのではなくいなくなった

という点ではないでしょうか。最後に体重を測った時「魂の重さ」と言われる21gは体重計に表示されていました。

ということは

カノンは見えなくなっても「そこにいる」可能性が高い

と思います(希望的観測含む)。

どんな場面で彼女が再登場しそうかあげてみると

  1. 新型ファフナーに誰かが登場したときカノンとクロッシングする
  2. 2151年12月まで実際の時が進むとカノンの乗ったマークドライツェンが登場する

このどちらかかなーと思っています。いずれにしてもカノンの体重が3kgになった後に彼女が何をしたのかー。彼女はどの未来を変えたのかー。

彼女が「最後に変えた」未来に彼女は再登場するのではないでしょうか。もしくは、彼女が未来で待っているとか…。最後に彼女が変えた未来の時間に現在の時刻が追いつけば何らかの形で復活し、もう一回竜宮島のために力を貸してくれる、そう思っています。

その他の考察点

残ったファフナーには誰が乗る?

上でも軽く触れましたが、カノンが変えた未来によって出現したファフナーがあります。

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てっきりカノンが乗ると思っていましたが…。僕としては誰かが搭乗し、カノンの声が聞こえるなんて展開だとすごいと思いますが。

それか、誰もこの機種には乗らず、カノンが最後の仕事をした時間軸で「誰か(=カノン)」が乗ったこのファフナーが一騎や総士のピンチを助けに来てくれるのかもしれないですね。いずれにしてもこのファフナーの活躍に期待です。

敵の正体は海?

鏑木家の母親がいいことに気が付きました。

くそばばあとかいってすいませんでしたあああああああああああ!!

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17話では潮の流れと海で鏑木家が何かに気が付いたようでしたが…。

海中を通ることでシールドを突破できるとか…?一瞬思ったのは海の水と同化してそのまま流れ着いているのかなぁとおもいましたが…。

海の水=敵…?

まあこの仮説については18話で明かされると思うので楽しみに待ちましょう。

18話のタイトルの不気味さ~真矢は「罪」を重ねるか

不穏なのは18話のタイトルです。

18話タイトルは「罪を重ねて」です。

EXODUSであった罪と言えば、真矢が人を攻撃したことが思い出されます。ということは…

真矢が再びファフナーで人を攻撃(最悪殺害)する

展開があるのでしょうか…。今回は竜宮島にフォーカスが向いていたので次回は一騎たちにフォーカスが当てられる可能性が高いと思うのでそこも不安材料の1つです。

おわりに

書きたかったことの3割も書けなかった。ブロガーとして実力のなさに絶望しています。それにしても…カノンがいなくなったことをまだ受け入れていません。

 

【追記】18話の感想&考察記事を書きました!よければどうぞ!!

osusumenews.hatenablog.com

 

さらっと流されていますが、今回で広登が退場したのも確定的になって悲しみは2倍です。広登については「希望」の中で殺されていますからね…。

 

  

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 新OPは次回からです。ああ、どんな映像になっているんでしょうか。絶対買うぞ!

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思うことは

もっともっとファフナーが人気になってほしい

ということです。もし未視聴の方がこの記事をご覧になっていたらぜひ1期から見てみてください!

 

次回第18話は「罪を重ねて」です。

それではこの辺で失礼いたします。