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Charlotte(シャーロット)13話感想&考察!友利奈緒の涙と”記録”の話

第13話「これからの記録」

シャーロット13話感想

ここまで賛否両論な結末を生み出せるのは麻枝准という人、ただ1人じゃないのかと思わせるような最終回でした。純粋なハッピーエンド…とは言えないかも。

というわけでアニメ「Charlotte(シャーロット)」第13話「これからの記録」の感想とほんの少しだけ考察を書いていこうと思います。13話のネタバレがあるので未視聴の方はご注意ください!

13話の感想

有宇にとって奈緒は必要な人だった

最後の最後で乙坂有宇くんはものすごい闇堕ちっぷりを発揮してくれました(笑)

乙坂有宇 隻眼の死神

記憶も混濁し、自分がなぜこの旅をしているのかも忘れかけているときに、彼を支えたのは奈緒が作ってくれた”単語カード”でした。

すべての記憶を失っても単語カードが大切だ、ということは覚えていた有宇です。もし、単語カードすら無かったとしたら有宇は完全に自我が崩壊して旅の途中で自殺をしていたかもしれません

 

一番最後のシーンも有宇は相手の感情を知ることができないほど脳に負担がかかり、弱っていましたが…描写こそないものの奈緒のこの笑顔に救われたのではないでしょうか。

友利奈緒 かわいい

7話で廃人になりかけた彼を救い出したのも奈緒です。

作品の中では一貫して友利奈緒は乙坂有宇にとって必要な存在だ

ーこの部分はぶれることなくフィニッシュしましたね。

奈緒の想いと見せた涙

乙坂有宇くん、お帰りなさい

と言った彼女の目には涙が浮かんでいました。思ってみればここまで奈緒は笑うことはあっても涙を見せたことは一度もありませんでした

8話で奈緒が有宇に「サラの歌のお陰で兄が回復した」と告げたとき、意図的に奈緒の顔を映さないような演出が取られていました。

シャーロット8話

この時はまだ奈緒のことを「敵」だという疑念があったので僕は

思ったのは奈緒にとってサラ・シェーンと会うこと、そして兄である一希の病状が治ることは望ましくないことなんじゃないかなあということです。

そうであれば奈緒の笑顔が映らないのにも納得できます。

と記事の中で書いていましたが、ここで顔を見せなかったのはすべて最終回の奈緒の涙につなげるためだったんだなーと思い、感動しました。

この時にすでに奈緒は泣いていましたが、それをあえて映さず、一番最後のシーンで初めて涙を見せる…。

 

こういう演出のお陰で

奈緒の涙が「安い」ものではなくなり、見る人はより引き付けられた

のではないでしょうか。

「これからの記録」と「これまでの記録」

一番最後に奈緒は

「これからは楽しいことだらけの人生にしていきましょう!」と言って作品は締めくくられます。有宇がすべての記憶を無くした後の世界、ここで13話タイトルの「これからの記録」がしっかりと回収されました。

”記録”というぐらいだから奈緒はこれからもみんなのことをビデオで撮り続けるのかな?

友利のビデオカメラ

そして、奈緒の持っているビデオカメラには有宇と奈緒、生徒会メンバーがこれまでに過ごした「これまでの記録」もきちんと残っています

もしかすると…その「これまでの記録」を見ていくうちに有宇が少しづつ失っていた記憶を取り戻していくのかもしれません。

既にアニメは終わってしまってそういった描写が見られないのは残念ですが、ここに奈緒がビデオを撮り続けた意味があった気がします。

13話の考察

今更サラの歌が~とか有宇の記憶が~とか言っても仕方がないので、そういった部分いついては書きません。気になる方は過去記事をお読みください!!

タイムリープしなかった彼の「想い」

タイムリープしなかった なぜ

作中、有宇は治癒能力を手に入れて「この手…この手を右手に当てたら…僕はタイムリープ能力まで取り戻せる」と考え、結局やめています。

ただ、有宇は自分の使命を思い出し、治癒させることをやめてしまいました。

 

ここはいくつかの解釈が考えられそうですが、やっぱり

有宇は奈緒や隼翼たちとの”約束”を守ろうとした

からではないでしょうか。有宇は「世界中の能力者の能力を全て奪う」と宣言して生徒会メンバーの能力を奪ってここにきています。

奈緒との約束

特に奈緒に対しては奈緒から「帰ってきたら有宇のことを愛おしく思って、恋人になる」という約束を提示されています。

 

ここで有宇がタイムリープ能力を用いて一からすべてをやり直すことは

彼女らとの約束を台無しにしてしまう

ことに繋がってしまう…そう有宇は考えたからタイムリープを使わなかったのではないでしょうか。

※もちろん、タイムリープを使ったことは有宇以外には知りようもありませんが、有宇の「信念」がそうさせたのでしょう。

OP歌詞の答え合わせだった最終回

改めて2番以降の歌詞を見てみるとネタバレもいいところですね(笑)
もう一回2番以降の歌詞を載せておきます。

シャーロットOP

あの日を最後にして
強くなれたか

卑怯だったずっと僕は
きみはいつも向こう見ずだった

まえにすすむのか
ここでやめるのか
きめようとしてる
ぼくはなにさまか
まえにすすむのは
もうきまっている
まちがいはないか
かみにといかける

ひとりきりじゃなかった
それを思い出した時意味を知った
どれだけだって奪うよ
この手を信じた時勇気を得れた

いつからきみを見る目が
変わってしまったのだろう
その瞳に映すもの
中に混じりたくなった

どれだけの困難が
待つのか恐くもなる
きみから託されたもの
それだけは離さないでいるから

ぼくはなにもので
なんでそのぼくが
かみにもひとしい
やくをになっている
まえにすすむのも
いやになっている
やすみたいのです
かみにはきすてる

わたしが信じたひとは
そんなひとだっけと声がしたんだ
まるで他人事のように
聞こえたからむしろ躍起になってゆく

ひとりきりじゃなかった
この手に握るものがどうやら証拠
弱さをかなぐり捨て
例え化け物になろうとも帰ってやる

 

「やすみたいのです かみにはきすてる」の部分なんかは、本当にそのまま描写されていて驚きました。「かみにもひとしいやく」は無限に能力を得た有宇のことを表している表現でしたね。

いつからきみを見る目が 変わってしまったのだろう その瞳に映すもの 中に混じりたくなった」の部分だけ明確には描写されていませんが、これは有宇が奈緒の記憶を失いかけていることを表しているのでしょうか。

きみから託されたものは単語カード。”それだけは”離さないでいる、と言う表現で「奈緒の記憶こそ失いかけているけどカードは離さないでいる有宇の心情」を表し、また躍起になって能力を探すという最終回通りの構成になっていました。

OPの考察こそ半分ぐらいしか当たっていませんでしたが、こういう風にOP歌詞1つで色々な解釈が出来るのも面白いポイントの1つでした。

全体を通した感想、総括

最終回なので一番最後に作品全体の感想を書いておこうと思います。

ちなみに…Twitterの僕のTL(タイムライン)上では賛否が真っ二つに割れていました。ここまで意見が割れる作品も珍しいのでは…?

 

「AB!」の反省を生かして作られた

という作品が今回のシャーロットでしたが…。

個人的にはエンジェルビーツの最終回をみたときと同じような気分になりました(笑)

 

それは何でかなーと考えるとやっぱり

ラスト数話で”ぽっと出”のキャラが多く世界観が広くなりすぎたこと

が挙げられると思います。

これから「AB!」を見る方もいらっしゃると思うのでAB!のストーリーには触れませんが、いきなり最後の方で外国人のマフィア集団や彗星の話が出てきてスケールが大きくなりすぎた…というのが批判されている部分でしょうか。

マフィア集団は10話までのストーリーと関係ない人物だし、彗星の話も歩未が天体観測が好きだった、というだけで少し唐突感が否めません。

ただ、これは良くも悪くも傑作ゲームを世に送り出した麻枝さんらしい…といえそうですがw

 

それでも奈緒との恋愛には決着がつきましたし、美砂の話も非常にいいものでした。突っ込みどころこそ挙げられる(サラの話や高城の家族、有宇が以前の記憶を取り戻した理由…etc)もののストーリーとしては十分楽しめるアニメだったと思います。

単に

期待値が高すぎたのかな

とは思いますが…。それにしてもここまで深く考察ができるアニメを作ってくれたP.A.WORKSの方々、声優の皆さん、脚本の麻枝さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

楽しかったアニメをありがとうございます!

おわりに

終わってしまいました。もう今週からは秋アニメが始まってしまいます。 
最後には別のKey作品のアニメ化も発表されましたね! 

↓最後に発表されたKey作品の「Rewrite」です。監督がグリザイアシリーズの人なので面白くなりそう!(露骨なハードル上げ)

Rewrite

Rewrite

 

 

 

これまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!「がっこうぐらし!」とは違い、考察を外すこともことも多かったですが、当ブログが少しでも皆さんのアニメを楽しむための要因になっていたら幸いです。

次クールもよろしくお願いいたします!

出来れば明日には次クールにおすすめのアニメを記事にするつもりなのでお楽しみに。

 

それでは、この辺で失礼いたします。

また別の記事でぜひお会いしましょう!!