LOST SONG3話感想&考察!砂時計が示すのは2人の寿命?
第3話「愛慕の歌」
ー私の歌は何かを生み出す代わりに、何かを奪っていくのです。(フィーニス)
話は確かに一気に動いた。でも…。自分の3話への感想は記事中で。
というわけで、LOST SONG第3話「愛慕の歌」の感想と考察を書いていきます。3話までのネタバレがありますので、未視聴の方はご注意を。
3話のあらすじ
吟遊詩人狩りから逃走するリン・アル・ポニー。アルの星弾で応戦するものの、怪我をしたアルをリンが癒しの歌で治したことで”歌う女”がリンであることがばれ、再び捕らわれます。一方、王都ではヘンリーの人気をルードが面白く感じていません。
リンは「風の歌」を奏で、風を操り王都軍を撃墜します。精霊の歌はいくつか存在し、風の歌はそのうちの1つだそう。王都では、コルテが捕えられ、フィーニスの命を狙う者たちがフィーニスに襲い掛かります。ヘンリーが懸命に応戦します。
敵軍から逃げ、体を休めるヘンリーとフィーニス。フィーニスは暖をとるために、歌を歌います。同時にフィーニスはヘンリーに「歌を歌うと命が削られる」と告げます。同時に、ヘンリーのためなら歌いたい、ということも。
翌朝、コルテ・ルードたちが2人を見つけますが、ヘンリーはフィーニスを危険な目に遭わせたということで、フィーニスの守護騎士の任を解かれてしまいました。明言はされていませんが、ヘンリーたちを襲わせたのはルードでほぼ確定ですね。
そうして、とうとう戦争が始まります。
以上です。
3話の考察
思うところあって、今回は考察から書きます。LOST SONGは考察要素は多く、展開を考えるのは非常に楽しいアニメです。
精霊の歌は四元素がモチーフか
今回リンが奏でた精霊の歌は風を操り、攻撃するというものでした。2話の考察記事でも書いたように、歌は攻撃の手段としても使えるようですね。
むしろ、ポニーが「癒しの歌は精霊の歌としては残っていない」と語っていたので、自然を利用した歌が「正規の精霊の歌」と言えるのかもしれません。
ここまで登場した精霊の歌は
・水を産みだす(フィーニス)
・炎を産みだす(フィーニス)
・風を産みだす(リン)
です。ここまでくると…。最後の精霊の歌は土がモチーフになりそうですね。ただ、土地そのものを揺るがすとなると危険な歌になるのかもしれません。
また、PV第4弾を見てみると、「禁忌の歌」という世界を滅ぼす歌もあるそう。このPV見るとフィーニスが完全に闇落ちしているけど大丈夫なのか…。
OPに見る2つの要素
OPで気になる点を2つ挙げていきます。
空飛ぶ戦艦はもう1つの星への移動を示唆?
OPに映っている空飛ぶ戦艦。アルが走っている隣を飛んでいることから、今後アルの技術が活かされ作成されるものでしょうか。
4弾PVにあるように、フィーニスが禁忌とされる歌を歌うことはほぼ確定です。それが、上で述べた「土」の歌だとすると、
大陸が陥落し、人が住めない状態になる
ことが考えられます。そして、空に浮かぶもう1つの星…。1話の感想記事で星歌祭で空に浮かぶ星が映っていなかった不自然さについて書きましたが、もしかすると星歌祭は
住めなくなった大陸から逃げ出して、空に浮かぶ星の上で行われる
のかもしれません。その際の移動手段がOPに映っている空飛ぶ戦艦…?いずれにせよ、今後物語のどこかで登場するはずなので頭の片隅に入れておきます。
砂時計は2人の元気度を示唆?それとも…
もう1つは砂時計。リン→フィーニスと歌うシーンがあり、その後に映っています。この砂時計はよーく見ると
砂が下から上に移動している
ことが分かります。つまり、この砂時計も物語におけるなにか重要なファクターです(砂時計は通常、上から下に砂が落ちるものですからね)。
現時点で僕が考えた砂時計が指す「意味」は2つ。
①上:リンの寿命 下:フィーニスの寿命
すぐに思いついたのは①です。フィーニスもポニーも精霊の歌を歌うことは寿命を縮めること、と言っています。フィーニスは吐血し、PV中でもかなり衰弱している様子が見受けられます。
一方、リンは全くそんな様子もなく。むしろ、元気になっているようです。
このことから、フィーニスが歌うほどフィーニスの寿命(元気度)がリンに移行している…とは考えられないでしょうか。逆に、リンが歌うほどフィーニスの寿命(元気度)を奪っている、と。
1話でタルジアは口酸っぱくリンに歌うなと警告していました。これは王女の命を奪う結果になることを知っていたからなのかもしれません。
②時間の流れを示している
やや苦しいですがもう1つ。この砂時計は通常ではない時間の流れを表しているものかもしれません。
リンの癒しの歌は傷を治すというよりも
傷そのものが無かったことになっている
ように見えます。衣服の破れも無くなり、傷そのものが消えています。
実はリンの歌う癒しの歌は傷を治すものではなく
対象の時間を逆戻しにする
力であるのかもしれません。この方が、四元素との関わりもありそうですしね。こうなると、気になるのはリンとフィーニスが同時に歌を奏でたとき。寿命が縮まったフィーニスをリンは癒すことができるのか…?
星歌祭ではこの辺りにも注目していきましょう。
3話まで見た感想
ここからはやや辛辣な表現もこめて、ここまでの感想を。なんとなく「この作品を見るのが辛い」と感じてしまったので、自分が思ったことを記していきます。
「この作品が大好きで1つの批判も許さない!」とい方はブラウザを閉じてくださいませ…。ただ、一視聴者として数度このアニメを見直し(少なくとも1度見ただけの思い付きで書いているわけではない)、かつ4話以降に期待しているので書いている、ということはご理解していただければ、と思います。
リンの性格に一貫性が無い
どうもこの作品にのめり込めない要素として主人公リンの性格が(自分には)合わないというのが第一に挙げられます。
何というかフラフラとしている印象をぬぐえません。3話では私の歌のせいだ…→でも歌う!みたいな展開が2回ほどありました。どっちやねん…と。
これが1~9話では歌を封印し、10話以降で心持ちを変えて歌いだす、とかなら分かるのですが。1話のうちで言うことがコロコロ変わるとこいつ何言ってんだ…?となってしまいます。
物語の中心に立つべき存在がこれでは…と思ってしまいます。個人的にフィーニス陣営は各キャラの主張が一貫していて好きなので、リン陣営を見ていると何とも言えない気持ちになります。
戦闘時の緊張感のなさ
1、2話ではここは守られていたのに、3話で戦闘シーンへの緊張感が無くなってしまい、非常にがっかりしました。
ポニーが殺されかかっているのに星弾の解説をはじめるアル
とか、
明らかに男面の敵に対し、「コルテ!」と言い出すフィーニス
とか…。↓がどうやったら金髪の女性に見えるんだよ…。
フィーニスの髭のくだりは、受けを狙っているのならそれでもいいですが。ギャグアニメでは無いので、そこはきっちりと線引きをしてほしいです。こんなシーンの後にシリアスなシーンを持ってこられても感情を移入することが難しいです。
まだもやもやした部分はいくつかありますが、とりあえずこの辺で。素材としては非常に考察要素も多く面白いと思うので、4話以降に期待です!
おわりに
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ということで3話の感想と考察でした。考察要素はそろってきたものの、今後に不安を残す3話でした。新曲が出てくるのは楽しみです。
4話は「堕ち行く歌」です。新キャラも出ます!それでは、この辺で。