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LOST SONG 8話感想&考察!星歌祭の開催こそが、彼女の最後の願い。

第8話「悠久の歌」

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ー生きる意味のない世界で、永遠に生き続けなければならない。(フィーニス

 

全ての謎が解かれました。EDとOPを入れ換え、「まさにここからが物語の始まり」と言わんばかりの演出には鳥肌も立ちました。

というわけで、LOST SONG(ロストソング)第8話「悠久の歌」の感想と考察を書いていきます。8話までのネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください!

8話の簡単なあらすじ

フィーニスたちが住む惑星エテルジオイド。エテルジオイドの衛星は”太古”隕石が衝突したことにより、軌道が変わり、エテルジオイドに接近するようになりました。終滅の歌の正体は、命を失う代わりに世界を終わらせる歌。何もない世界で、たった1人でフィーニスは生き続けます。時には”魔女”呼ばわりされながら…。

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悠久の時の中で、フィーニスは「生きる意味のない世界で、永遠に生きることこそが命を失うこと」と学びます。世界は数度の滅亡を繰り返し、何度も同じ歴史を繰り返します。その中で、フィーニスは天文学者のヘンリィに出会います。フィーニスはどう頑張ってもヘンリーと出会った”あの時代”には戻れなかったのです。

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あの頃と心も同じヘンリーは二度と帰ってきません。そこで、フィーニスはすべての時間で星歌祭の伝説を語り継がせます。今度は、楽団を作り、歌の力を増幅させるためにー。

時がたち、ヘンリィの時代から6万年。将軍はホークレイからバズラに変わり、バズラはフィーニスの歌の力により戦争を優位に進めていきます。

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最も星が近づいた6万年後。それは紛れもなく、リンたちの時代でした。この時代にもヘンリー(ヘンリィ)は存在します。6万年前と同じ、兵士として…。1話で氷漬けになっていたのはバズラと戦ったから。ヘンリーを治す歌をバズラが見てしまい、リンたちの町は焼け野原に…。謎の多くがここで、繋がりました。

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以上です。

8話の考察と感想・解説

話の大筋がつながった「解答編」でした。いくつかの謎も残っていますが、そこは9話以降で明かされるのでしょうか。考察と解説・感想になります。

(注意)
クレジットの表記より、天文学者ヘンリーをヘンリィと表記しています。

時間軸の整理

とりあえず、LOST SONG界の時間軸を整理してみます。

太古(フィーニス時代):フィーニスが終滅の歌を奏でる。

過去(6万年前):ヘンリィとフィーニスが出会う。

現代(リン時代):星歌祭に向けての準備が整う。太古時代と同様の戦争が繰り広げられ、ヘンリーに似た人物も存在する

 

僕ら視聴者が騙されたのは、③の赤下線部が原因です。別に、ヘンリーが2人存在しているわけではなく、よく似た他人です。しかし、よく見ると時代によってフィーニスの髪型が異なっているんですね…。ちなみに、1話冒頭のフィーニスは前髪が分かれた「現代パターン」となっています。

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左が太古のフィーニスで、右が過去・現代のフィーニスですね。

星歌祭の根底がまさかのトリック!

フィーニスの時代とリンの時代が異なっていることは、7話の考察でも書いたので、そこまで驚くべき内容ではありませんでしたが、驚いたのが星歌祭について。

てっきり星歌祭は、歌えば本当に願いが叶う祭りだと思っていたのですが、

何十万年のうちにフィーニスが単に言い伝えていたこと

だったとは…。つまり、星が近づいて歌うからといって、本当に願いが叶う祭りというわけではなかったのですね。

 

星歌祭でのフィーニスの望みは「生きる意味のない世界で、永遠に生きることこそが命を失うこと」の終焉。この世の中を、楽団の力を借り終わらせてしまおう、というのが狙いです。

そりゃ何十万年も生きてきて、何度も処刑され、愛したヘンリーに似た人を見つけたと思ったら妻子持ちで、しかも自分は死ねない…と考えたら吐き気を催すほどの絶望に打ちひしがれそうです。

 

ただ、現代には兵士としてのヘンリーもいますし、何といってももう1人の歌姫であるリンがいます。2人がフィーニスを説得できるかどうか、がエテルジオイドの滅亡を防ぐための唯一の手段です。

そして、歌の力を増幅できるのであれば、

リンの癒しの歌だって強くできるはず

です。そうすれば、フィーニスが望む「元の世界」も構築できるのでは、と思います。

インタビュー者の謎~正体はヘンリーかバズラかリンか?

8話で新たに生まれた謎は、3組の人たちにインタビューを行っていたのは誰なのか、ということです。ここでは、3パターンの考察をしていきます。

ヘンリー(ヘンリィ)説

一番可能性がありそうなのは、ヘンリーかな、と。7話の考察(LOST SONG 7話感想&考察!フィーニスは記憶を継ぐ生まれ変わり? - アニメのおすすめなどを語るブログ)で書いた通り、ヘンリー自体はフィーニス同様どこかで悠久の時を生きている可能性があります。

例えば、ヘンリーがフィーニスの記憶を無くして生きている、と考えるとフィーニスの情報を集めるために、後追いでフィーニスの情報を集めているのでは、と思います。

 

なるほど、それであれば現代のヘンリーがフィーニスを気にかけているのも納得ができます。

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つまり、現代のヘンリーは

太古のヘンリーによく似た人物ではなく、6万年前のヘンリーそのもの

かもしれません。この部分の裏付けは、一個下の見出しでも書いています。

 

もしくは、天文学者のヘンリー(ヘンリィ)がインタビューを行った…?とも考えましたが、それだと彼も数千年は生きないといけなくなるのでないですねw

バズラ説

続いては、バズラ説。バズラが歌の力を借り、過去の世界を覗き、フィーニスの情報を集めていたのでは、という考えです。

反響装置は過去をも再現できる装置です。歌の力をうまく改変し、過去を覗くことができる装置をバズラが作っていたとすれば、バズラが質問者であった、とも考えられます。

太古の時代からのフィーニスの情報を知ることで、歌の力を改めて思い知り、兵器として活かすことを決めた…。若干決め手には弱いですが、反響装置の件の伏線も回収できるアイディアです。

リン説

最後は、リン説。9話のあらすじを見ると、リンは9話で剣に触れることで、フィーニスの過去を知ると書いてあります。

ということは…。リンは剣に触れる間「タイムトラベラー」のようになり、フィーニスの人生を辿る展開になると思います。そこで、フィーニスの周りの人々にフィーニスの人となりを聞いていたとしたら…。

ここで、8話の描写とリンクさせれば一応の辻褄はあいます。ただ、上の2つに比べると更に根拠に乏しい考察になってしまいますね。

「いつの間にかいなくなっていた」の謎

フィーニスは不老不死であるがゆえに、恐れられ、何度もひどい目にあっています。インタビューで一番気になったのはこの部分です。

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「その後のことは知らない…。いつの間にかいなくなっていたか

 

口を揃え、誰もが「いなくなっていた」というフィーニス。一度命を落とすと、リセットされ灰の町に飛ばされるのか、それとも別の場所に転移するのか…。

この「いなくなっていた」という部分。何かを思い出しませんか?

 

そう、磔にされ生きたまま焼かれた太古のヘンリーです。彼もまた、命を落とすタイミングで全員の前から姿を消しています。

ヘンリーもフィーニスも同様の”終滅の歌の呪い”にかかっているとすれば…。上で書いたように、ヘンリーも命を落とす瞬間にどこかに飛ばされ

フィーニスと同じ年代を生きてきたのかも

しれないですね。

このように考えると、インタビュー者=ヘンリーは非常に自然な考察です。

その他考察要素

根拠がないので、考察までは難しいものの分からない点を列挙します。9話以降で分かり次第考察します!というわけで、9話以降も当ブログをよろしくです(笑)

〇リンの出生の謎

→リンはアルたちとは血がつながっていません。では、彼女の家族は…?

 

〇ホークレイが歌うことを禁じた理由

→上の出生と関わってくる気がします。なぜ彼はリンにも力があることが分かった?

 

〇リンの命が歌によって削られない理由

→フィーニスは不老不死になったからですが。リンとフィーニスはどこかで繋がっているのでしょうか(3話考察【LOST SONG3話感想&考察!砂時計が示すのは2人の寿命? - アニメのおすすめなどを語るブログ】も参照してください)。

 

とにかく、リンサイドの謎がまだまだ多く残っています。アルの再登場と合わせて、楽しみに待ちましょう!

その他感想

まさか、ここまで面白くなるとは…と。よく見るとフィーニスの髪型などにも工夫が施してあり、決して唐突な場面展開ではありません。

と、最高潮の盛り上がりを見せた(と自分では思っています)8話。このアニメが本当に「良作」以上になれるかは、9話にかかっていると思います。

9話でお話が現代に戻り、どのような展開を見せてくれるか。ガバガバ展開が多いと、7話・8話で上がった評価が下がってしまいます。9話・10話と色々な意味で目が離せませんね。

8話の感想まとめと9話のあらすじを見て

というわけで、LOST SONG8話の感想と考察でした。闇落ちフィーニスをリン・ヘンリーがいかに助けるか楽しみです。

そして、公式サイトでは9話のあらすじが紹介されています。

常に霧が立ち込める灰の街で、歌奏兵器とフィーニスを見つけたリンたち。まずは歌奏兵器をなんとかしようと、ポニー、アリュー、モニカの3人は王都軍相手に一芝居打つことに。

また、最初は隠れていたリンだったが、これまで幾度も自分の耳にこだましていた助けを求める叫びにこたえようと、霧の中へ歩み出す。

そして、導かれたように、大地に刺さった古の剣にリンが触れたとき、彼女は自分とフィーニスとこの星の運命すべてを理解する

(LOST SONG公式サイトhttp://lost-song.com/episode/episode09.phpより)

第9話は「郷愁の歌」です。それでは、この辺で。 

【追記】9話の感想と考察はこちらです!

osusumenews.hatenablog.com