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Fate/stay night[UBW]19話感想!英霊エミヤの理想…

第19話「理想の末路(こたえ)」

アーチャーと士郎

というわけで、Fate/stay night[UBW]第19話の感想を書いていこうと思います。ネタバレがありますので、ご注意ください。今回はFate/Zeroのネタバレもあります。

何とも悲しい、衝撃的な回でした。

公式サイトのストーリー:遂に明かされるアーチャーの正体。英霊は現在と過去、そしてまだ見ぬ未来―あらゆる時代から呼び出される。衛宮士郎は己の理想の果て、その想いを信じ貫き通した答えである「正義の味方」と相対する。

 

前回の感想はこちらになっています。

osusumenews.hatenablog.com

 

Aパート①(士郎&アーチャーの会話)

冒頭、士郎のシーンから始まります。よくわからない球形と会話を交わす士郎。

士郎「それで…誰も泣かずに済むのなら」

場面は再び、現実世界へ。アーチャーのもとへ士郎、セイバー、ランサーでやってきました。士郎はアーチャーに対して話し始めます。

ランサーとセイバー

士郎「あのペンダントが2つあるはずがない。あれはもともと…」

アーチャー「そうだ。あれは命を救われたお前が生涯持ち続けたもの。この世に2つとない遠坂凜の父の形見だ」

どうやら、凜はサーヴァントを呼び出す際に触媒がなく、普通とは逆に「英霊として呼び出された物が持っていたもの」(つまり、凜のペンダント)が触媒となったそうです。アーチャーは「召喚者と英霊には必ず縁が必要となる」とも言います。

今回であれば、縁になったのはアーチャーが持っていた凜自身のペンダントだった、というわけですね。

そして、アーチャーはやはり未来から呼び出された英霊であることも明かされます。

士郎は続けてアーチャーに凜の居所を聞きますが、「慎二にくれてやった」と言うアーチャー。焦る士郎ですが、ランサーが俺に任せろと言います。

ランサー「マスターからの命令でな、もとから俺は嬢ちゃんを死なせない為に協力したわけだ。これが思いのほか居心地よくてな、請け負った仕事を気に入るなんてのは俺にとっては珍しい。なんで、最後まで面倒みさせろ。それでお前たちとはきれいさっぱり敵同士だ」

ランサー、本当にイケメンっすなぁ。ランサーは凜の元へ向かいます。

セイバー「私はここに残ります。私はこの戦いを見守らなければ…」

ランサーが去った後、セイバーは「決してアーチャーと士郎の戦いの邪魔はしない」と言い、「なぜ士郎を殺そうとするのか」と問います。士郎の理想、英雄としての姿がアーチャーのはずなのに、どうして自分で自分を否定するのか、と。

アーチャー「俺はお前のように自らの光だけで英雄になった者じゃない。死後の自分を売り渡すことで英霊になった守護者にすぎないからな…」

セイバー「守護者とは死後、抑止力となって人間を守る者と聞きます。なら経緯は違えど同じ英霊ではないですか」

アーチャー「それが間違いだ、セイバー。守護者はただの掃除屋だ…。俺は確かに英霊になった。衛宮士郎が望んでいたように、正義の味方になったんだ。…だから、それが理由だよ。俺はその事実が間違いだと知っている。その男の人生には何の価値もないことをな」

さらに、アーチャーはセイバーなら自分のことが分かるはずだ、と言います。

セイバーは「誰よりも過去の選定をなかったことにしたい」人物だということがここで明かされます。

セイバー「私は聖杯をもってある選択をなかったことにしたかった…」

Fate/Zeroでは明かされていますが、セイバーは、生前自分が王であった国の救済を望んでいるんですね。

セイバー「私は理想に届かなかった。私は王になるべきではなかったのです。でも、あなたは違う。あなたは衛宮士郎の理想を正しく叶えた姿ではないですか?」

こう問われたアーチャーはとうとう自分の過去を話し始めます。悔しそうにこぶしを握りしめながら…。

ー以下はアーチャーの回想シーンです。

アーチャーは守護者となった後、世界のバランスを崩すものと戦い続けました。命じられたままに、何度も戦って、何人も殺して、その殺した人物の数倍の命を救ってきました。しかし、その争いのすべてが終わることは決してありませんでした。

守護者

いくら救おうとしても、救いきれない。自分の前から争いが消えることはない。争いが始まると、多数の幸福の為に誰かを殺さなければならない、そんな世界にアーチャーは絶望したのでしょう。この辺が士郎の父、切嗣と似ています。

切嗣も「争いのない世界、誰も悲しまない世界」を求めて同じように失敗しています。そして、士郎という希望は見つけたものの、それが無ければ絶望に打ちひしがれたまま亡くなっていました。

アーチャーが知ってしまった真理。それは、いずれ幸福という席から零れ落ちる人間を自分の手で切り落とすこと。多くの人間を救うことが正義の味方であること。だから、多数の人を救うために、少数の人を殺し、希望を抱かせたこと。少数の人は殺し続けましたが、誰も死なせたくないという思いは持ちながら…。

アーチャー「これがこの俺、英雄エミヤの正体だ」

そのまま、アーチャーは剣を士郎に投げつけます。そして、こう言い放ちます。

アーチャー「そんな男は今のうちに死んだ方がいいと思わないか?…自害しろ、衛宮士郎」

Aパート②(凜&慎二&ランサーの会話)

Aパートの凜の状況です。凜は慎二に平手打ちを食らっています。

慎二は「相変わらず空気を読めてないねぇ…」とか言ってましたが、それはお前だろ、と言ってやりたい気分ですwww

何やらよく分からないことを言い続け、慎二は凜の太ももに手を伸ばします。相変わらずどこまでも変態です。

そこに…ランサーが登場します。今回の爆笑シーンです(笑)

慎二ワカメ

ランサーに殴られすごい勢いで飛んでいく慎二。

ランサー「悪いなガキ。口より先に手が出ちまった」

こう言って、凜の縄をほどこうとします。しかし、そこになぜか綺礼が現れます。

綺礼「そこまでだ、ランサー。協力しろとは言ったが、深入りしろとは言わなかったぞ?」

突然、父代わりの人間が登場して凜は驚きを隠せません。

Bパート①(士郎&アーチャーの会話)

先ほどの会話の続きになります。

セイバー「アーチャー、あなたは理想に反したのではない。守ったはずの理想に裏切られ道を見失っただけではないのですか?そうでなければ、自分を殺すことで自分の罪を償おうなんて思わない」

これをアーチャーは一笑。他人のために命を捨てる男なんて誰にも理解されず、最後には絞首台行きだった、と。生前の士郎の最後です。

つまり士郎→争いを押し付けられ無念のまま死刑→英霊エミヤの誕生ってことですかね。そして、英霊になった後更なる絶望を味わってしまった…と。

話を聞いてセイバーは動揺しますが、アーチャーは続けます。

アーチャー「俺に罪があると言うのならその時点で償っているだろう。初めから感謝をしてほしかったわけじゃない。英雄などともてはやされる気もなかった。ただ…誰もが幸福だという結果が欲しかった。ただそれが叶えられたことはない。生前も死後も…!」

守護者が人類を守る「道具」だということは知っていたけれど、窮地にある誰かを救うことは出来なかったとアーチャーは続けます。

人々を善悪の区別なく殺す殺戮者になんの意味もないと語り終えるアーチャー。

セイバーは「一人でも多くの人を救うことは一度も叶えられなかったのか」と問います。

アーチャー「そうだ。俺は俺が救いたかった者をこそ、この手でそぎ落としてきた。正義の味方などというくだらない理想の果てにな。人間の後始末などまっぴらだ。だが英霊となった俺はそれを永遠に繰り返す…」

ここでアーチャーの狙いが分かります。自分が存在しないためには、元々自分になるはずの存在だった士郎を殺すことで達成される…ということです。少なくとも、肉体・精神が潰えれば、この世の中から”正義の味方”は消せると言います。

最後にアーチャーは俺が認められないなら今すぐ自害しろ、と士郎に告げます。

しかし、士郎はこれに対して反発。士郎はアーチャーが後悔しているのだったら、自分とアーチャーは別物だと宣言し、一度持った剣を手から放します。

士郎「俺はどんなことになったって後悔だけはしない。だから絶対にお前のことも認めない。お前が俺の理想だというのなら、そんな間違った理想は俺自身の手で叩き出す」

アーチャー「その考えがそもそもの元凶だ。お前もいずれ俺に追いつく時がくる」

士郎の考えは「アーチャーのような結末には絶対にならない」

アーチャーの考えは「俺もそう思っていたけれど、どう頑張ってもこうなってしまう」

これだと会話のらちが明かないのは当然ですね…。

士郎はそんなものは来ないといい反抗します。対するアーチャーも戦闘態勢へ。

アーチャー「そうか…確かにお前に未来は来ないな。ここで逃げないなら」

こう言い、アーチャーはゆっくりと近づいてきます。アーチャーは士郎を殺す気満々です。セイバーが士郎の前に立ちますが、士郎はそれを制止し、自分がするべき戦いだと言い、アーチャーの元へ歩き出します。

士郎&アーチャー「トレース・オン」

トレースオン

この同時に武器を出すシーンで鳥肌が立ちました。

アーチャーは最後に「剣の精度が落ちればそれがお前の死に際だ」と告げます。これを聞いた士郎は無言でアーチャーの元へ剣を持ち飛び込みます。

対するアーチャーも臨戦態勢。現在の自分と未来の自分の戦いが始まりました!

Bパート②(凜&ランサー&綺礼の会話)

綺礼「命令違反だぞランサー。アーチャーの始末を命じたはずだが?」

綺礼はランサーと凜に、自分と慎二は聖杯の為に協力関係を築いていると続けます。

「アンタがそう簡単にくたばるわけないと思ったけど…人畜無害な慎二を懐柔してどうしようっていうのよ?」

うーん、ワカメは人畜無害ではないと思うんですが…(笑)

ランサー「待てよ、言峰。お前の教え子を救いたいって話、あれは嘘だったのか?」

綺礼「嘘なものか。彼女はここまで育てた大切な駒だ。十年に渡って欺き続けたのだからそう簡単にリタイアされてはつまらん」

こう言いながらにやにやと笑う綺礼。彼は、人の不幸を愉悦に感じる人物です。

凜は綺礼に、監督役(綺礼)が戦争に参加しているのはなんとなく知っていたと言い、「はじめから騙されているとは思わなかった」とも言います。

綺礼「くっくっくっ…、いや、はじめからというのはどの辺りを指しているのかな、と思ってな。お前が言う初めてとは前回の聖杯戦争を言っているのかね?」

ここで、凜は自分の父親を殺したのは綺礼だと悟ります。前回の聖杯戦争で…。

綺礼「恩師だったからな。だまし討ちは容易かった」

 

※(補足)前回の聖杯戦争で綺礼と時臣(凜の父)はマスターとして参加していましたが、はじめ綺礼は「時臣のバックアップにつく」ことが決められていました。しかし、綺礼はとあるサーヴァントにそそのかされたこともあり、時臣を暗殺してしまいます。詳しくはFate/Zeroにて。ちなみに、殺したときの当時の表情は↓です。

愉悦部

 

凜は綺礼に対して激怒。罵声を浴びせますが、相変わらず綺礼は愉悦しています。

ワカメはぽかんとしていましたwww

綺礼は「凜にこの場で聖杯になってもらう」と言い、「聖杯に心臓はいらない」と続けランサーに凜を殺すよう命じます。

ですが、ランサーは「凜を殺すことは出来ない、やりたければ令呪を持って命じろ」と綺礼に言い返します。それを聞いた綺礼は…

綺礼「では令呪を持って命じる…自害しろランサー」

ランサーの手が勝手に動きます。持っている槍を自分の心臓に突き刺し…果てました。本当にランサーは損な役回りばかりを押し付けられますね。

ランサーの自害

こうして、ランサーは聖杯戦争から脱落してしまいました。

ちなみに、綺礼の腕には無数の令呪があります。これも前回戦争で獲得したものをそのまま持っていたんですね…。

 

以上です。

まとめの感想

色々なことが明らかになった衝撃的な回でした。

次回は士郎vsアーチャーの最高に熱い戦いが見れそうです。

話が進むにつれてだんだんサーヴァントが減ってきましたね…。

アサシンがどうしているのかすごく気になります。

ものすごく原作をやりたいところですが、アニメが終わるまでは我慢です。

最終戦はどうなるんだろうなぁ…。やっぱりラスボスは愉悦部でしょうか。

 

…アーチャーとセイバーの違いって、アーチャーは「すべてやり切って後悔」しているのに対して、セイバーは「やり切っていないから後悔」してるんですよね。

 

次回第20話は「Unlimited Blade Works.」です。タイトルからしてやばい!!

というわけで、この辺で失礼します。