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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 8話感想! 3人の気持ちに変化が…!

第8話「それでも、比企谷八幡は」

ガハマとゆきのん

というわけで、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている第8話の感想を書いていこうと思います。いつも通りネタバレは多いので、未視聴の方はご注意ください。

 

原作読んでいないこともあってか個人的には考察のしがいがある話でしたね…。

というわけで、いつもよりも考察成分が非常に多いと思います。

 

公式サイトのストーリー:「もう、無理して来なくてもいいわ…」。雪乃の言葉に、自分のやり方への苦悩を深くする八幡。平塚はそんな八幡を愛車に乗せ夜の美浜大橋に連れ出しやさしく諭すように語る。「君は人の心理を読み取ることには長けているな。けれど感情は理解していない」。そして平塚の彼を思いやる優しい言葉から、八幡がたどりついた答えとは!? その行動が奉仕部の3人の関係に新たな一歩を踏み出させる…!

Aパート~平塚先生のアドバイス!

前回のイルミネーションから話はスタート。雪乃に言われたことを思い出します。

そこに車に乗った平塚先生が登場します。

平塚「比企谷…少し寄り道していいか?」

こうして連れてこられた場所は美浜大橋。缶コーヒーを飲みつつ会話をします。

平塚「どうかね、調子は?」

八幡「結構やばそうです。…問題は時間ですかね。あと一週間でこの現状を覆せる気がしない。玉縄も一色も自分のせいで失敗するのが怖い。責任を分散させるために人の意見を聞いて、それを取り入れる。誰が責任を負うべきか決めておくべきだった」

これを聞いて平塚先生は「君はよく見ている。人の心理を読み取ることには長けている。でも、感情は理解していない」と言い、続けて「心理=感情じゃないから人は時に不合理な選択をする。だから雪ノ下も由比ヶ浜も君も…間違った答えを出す」と言います。

平塚先生が言うには、問題の根っこは”心”だそう。八幡は「それは考えても分かるものじゃない」と返します。

平塚「ならもっと考えろ。計算しかできないなら計算しつくせ。全部の答えを消去法で消して…残ったものが君の答えだ」

さらに、「感情は計算できないものだから、計算できないで残った答えが感情(=人の気持ち)だ」と続けます。

これまでの八幡は常に理論的に動いてきたけど、感情(人の気持ち)は理解しきっていない(八幡自身の気持ちも含めて)から、考え直せ、ってことですね。

平塚「とは言え、私も計算違いばっかりしてるから結婚できないんだろうな…」

八幡「いや、それは相手に見る目が無いんですよ」

八幡にこう言われて照れる平塚先生。

平塚静

八幡(俺が10年早く生まれていたら心底惚れていただろう。そんな仮定に意味はないけれど…)

気をよくしたのか、平塚先生は八幡に「ヒント」をくれます。

平塚「考えるときは考えるべきポイントを見誤らないことだ。君が奉仕部ではなく、単独で一色を手伝っている理由を考えてみよう。これは奉仕部のため、もしくは雪ノ下のためだ。…彼女たちを傷つけないために遠ざける、そんな考えに至るかもしれないな」

そして、平塚先生は「なぜ傷つけたくないのかを考えろ」と言います。「大切なものだから傷つけたくない」とも。

平塚「人はどうであれ他人を傷つける。でも、どうでもいい相手なら傷つけたことに気が付かない。大切に思うからこそ傷つけてしまったと感じるんだ。誰かを大切に思うということは、その人を傷つける覚悟をするってことだよ。お互いがお互いのことを思うからこそ、手に入らないものもある」

ヒントはここまで、と言い別の話に進んでいきます。これはヒントというより、八幡にとってはほぼ「答え」のようなものですね。八幡にとって本当に大事にしたい物はなんなのか?

平塚「この先いつか、雪ノ下自身が変わるかもしれない。いつか彼女のことを理解できる奴が現れるかもしれない。ただ、私はそれが君だったらいいと思っている。君と由比ヶ浜が雪ノ下に踏み込んでくれればいいと思っている。…この時間がすべてではない。でも、この時間、今しかできないこともある」

真に内面に踏み込まなければならないのは八幡ではなく、雪乃だ、と平塚先生は悟っているようです

締めに「考えてもがき苦しめ。そうじゃないと”本物”は手に入らない」と言ってAパートは終了します。八幡は「苦しんだからって本物とは呼べないでしょ」と反論していましたが。

感情を考えろ””今しか踏み出すチャンスはない、逃すと「本物」は手に入らないかもしれない”というのが先生からのアドバイスですね。

Bパート①~八幡がたどり着いた「答え」とは?ようやく3人の会話が始まる!

しばらくは八幡1人の独白が続きます。

ークリスマスパーティー、いろはの問題、留美の現状。最適解はどこに?

ー俺一人で現状をひっくりかえせるのか?誰かに助けを求めるか?

ー人と人とのつながりは麻薬だ。

ー生徒会選挙のときは小町に理由を与えてもらっていた。建前をつけて動き出した。

ー多分、あのとき俺は間違えたのだ。俺の理由で動かなければならない。

ー雪ノ下と由比ヶ浜、2人を会長にさせたくなかったのはなぜか?

ー動く理由をもらってまで俺が動いた理由…。

 

奉仕部部室

場面は夕方の奉仕部の部室です。雪乃と結衣がいます。…互いに無言で。

そこにノックが聞こえます。部屋に入ってきたのは八幡です。

「無理してこなくてもいいって言ったじゃない」という、雪乃ですがちょっと用があってと言う八幡。そのまま八幡はいつもの席ではなく、奉仕部の依頼席に座ります。

比企谷八幡の依頼

「どうかしたの?」と聞く結衣に対して八幡は「依頼がしたい」とクリスマスパーティーの手伝いの話を切り出します。

八幡は現状を説明します。いろはを会長に推したのは自分で、しかも留美が参加していて状況が、林間学校のときと変わっていないこと。自分がしてきたことが遠因になって今の状況が生み出されていること。だからこそ、何とかしたいということ。

雪乃「あなた1人の責任でそうなっているならあなた1人で解決すべき問題でしょ」

こう言ってくるとは想定外でした。「そうだな…」と言って八幡は諦めるように席を立ちます。これに異議を唱えたのはやっぱり結衣。

結衣「なんでそんなことになるの!?2人が言っていること絶対おかしい!」

八幡「いや、おかしくない。自分でやったことの責任は自分で取るべきなんだ…」

結衣「ひっきー1人の責任じゃない!やったのも考えたのもひっきーかもしれない。でも私たちも同じ。全部(八幡に?)押し付けちゃったもの!」

八幡「いや、それは違う…」

結衣「違う!こうなってるのってひっきーだけが悪いんじゃなくて…私も…そうだし…ゆきのんの言ってることちょっとずるいと思う」

確かに、雪乃は正論を言っている風ですが(自分のことは自分で責任を持て)、こういわれると八幡は引き下がるしかないですよね。これについての結衣の「ずるい」発言だと思います

雪乃「今それを言うのね…あなたも卑怯だわ」

この「卑怯」はその時言えよってことでしょうか。過ぎ去ってから言われてももうどうしようもない、と。泣きそうな結衣を見ているのが辛い。

結衣「ゆきのん、言わなかったじゃん…。言ってくれなきゃ分からないよ」

雪乃「あなただってずっと取り繕った会話ばかりしていた!だから、あなたが…あなたたちが望んでいるならって…」

うーん。ここの雪乃の発言は言い訳では…?雪乃が言っているのは、みんなの雰囲気からみんなが「取り繕った偽物の関係を望んでいたように見えたから、私も同調した」ってことですよね。こういう言い方は本当にずるいと思います。結衣も反論できなくなりそうだし…。

ここで、八幡が話し始めます。

八幡「言わないと分からない、か。でも言われても分かんねーことだってあるだろ。言われても多分俺は納得できないと思う。なんか裏があるんじゃないかって勝手に考えるかもしれない」

それでも「話せば分かる」と泣きながら言う結衣。しかし…

八幡「そうじゃないんだ。言ったから分かるってのは傲慢なんだよ。言った本人の自己満足。言われた奴の思い上がり。話せば必ず理解し合えるわけじゃない。だから…言葉がほしいわけじゃないんだ」

結衣「それでも…言わなきゃずっとわかんないままだよ…」

八幡「言わなくても分かるっていうのは傲慢だ。でも…でも…」

かつての話なども併せて3人の考え方をまとめると

八幡の考え方→人と人とは分かり合えない。まわりはうわべだけの関係である。とすっと考えていた。

結衣の考え方→話せばきっと理解し合える。だからちゃんと話すべき。結衣の理想は「何でも話し合える関係」

雪乃の考え方→言わなくても互いを理解できる関係を望んでいた。それこそが本当のつながり。でも、それは出来なかった(6話の「理解できるとばかり思っていたのね」発言から)

ということになるでしょうか。八幡は結衣、雪乃、両方の考え方に反対しています。

 

再び八幡の心の中です。

ー俺は言葉がほしいんじゃない。俺がほしいものは確かにあった!

ー分かり合いたいとかじゃない。一緒にいたいとかじゃない!

ー俺は分かってほしいんじゃなくて分かりたいのだ!

ー知って安心したい。やすらぎを得ていたい。

ー知らないのは怖いことだから。完全に理解したいなんて言うのはひどく独裁的で、独善的で、傲慢な願いだ。そんな願望を抱いている自分が気持ち悪い!

ーだけど…互いにそう思っているのなら…その醜い自己満足を押し付け合い、許容できる関係性が存在するなら…

ーそんなこと絶対できないのは知っている。手が届かないのも知っている。

ーそれでも…

八幡の頭に浮かぶのはこれまでの中高の生活。後半に行くに連れて雪乃と結衣の姿が頭に浮かびます。

最後に思い浮かんだのは修学旅行で一緒に回っている風景。まだ、奉仕部が分裂していなかった、八幡にとってのやすらぎの瞬間。

八幡「それでも…俺は…俺は……俺は…本物がほしい!」

ひっきーの本音

八幡が言っているのは、かつての自分からようやく脱出したということ。確かに相手を理解したい、というのは独善的な考えだけど、互いにそう思えばその考えも変わってくる(独善的、ではなくなりますよね)。結衣や雪乃と一緒に活動する中で、互いに本心までは理解できないかもしれないけど、うわべだけでない、心に壁を作らない関係ー「本物」になりたかった、というように僕は解釈しました

雪乃「私には分からない…ごめんなさい…」

こう言って雪乃は部室から出て行ってしまいます。

Bパート②~屋上での会話。解決に向かうのか…?

結衣「ひっきー、行かなきゃ!ゆきのん分からないって言ってた。どうしていいのか分からないと思う。私だって全然わからない!でも、分からないで終わらせちゃダメなんだよ!あんなゆきのん見たことない…今しかない…今、行かなきゃ!」

こう言って八幡の手を取る結衣。しかし、八幡はその手を振りほどきます。

八幡「一人で歩けるからいい…行くぞ」

八幡かっこいいな。部屋から出るとなんとそこにはいろはすがいました。

一色いろは

いろはすは八幡に「今日は休みだ」と伝えます。そして、「雪乃が上に行った」ということも。いざというときは空気が読めるんですね。株が上がりました。

屋上に向かうと佇んでいる雪乃の姿がありました。

雪乃「私には分からない…あなたのいう”本物”っていったい何?」

これに対して結衣が「大丈夫、私もよくわからなかった」と返答します。

結衣「だからもっと話せば分かるんだと思う。でも、それでも分からないんだよね。それで、多分ずっとわかんないままで…。だけど、なんかそういうのが分かるっていうか…やっぱりよく分かんないや。でも私さ…今のままじゃ嫌だよ」

雪乃「なぜあなたが泣くの?やっぱりあなたって卑怯だわ…」

こう言って雪乃も泣きながら結衣と2人で抱き合います。

八幡は2人と夕日を眺めています。

雪乃「比企谷くん…あなたの依頼、受けるわ」

ここの「依頼を受ける」というのは、単純な意味とは別に八幡の言うことも受け入れる、という意味も込められているのでしょうか?

結衣も私も手伝う、と言って第8話は終了です。予告はひどかったですw

 

以上です。

 

まとめと考察(OPにも触れつつ)

かなり話が動いた回でした。上でも要所要所で僕の考察を入れていますが、さらに考察していきたいと思います。

今回の1番の見どころは「八幡が感情をぶつけて2人と話した」ということ。

自分の殻のようなものを破り、とうとう「本物」がほしい、と言いましたね。

さらに、彼は2人に「依頼」しています。以前なら考えられなかったことです。

上で八幡の心の動きは考察しましたが、結衣と雪乃についてはどうでしょう。

結衣

彼女はとにかく「八幡が感情をぶつけてくれて嬉しい」といったところでしょう。「話せば分かる」のが信条の彼女にとって、彼が話してくれたことでかなり八幡との距離が縮まったと考えているのではないでしょうか。

そして雪乃に対しての発言。話しても分からないことはあるとは思うけど、このままじゃ何も進まない。前のような関係に戻りたい。そういった叫びに感じます。

雪乃

一番心情考察が難しいです。どうして八幡が本気で話したとき、逃げてしまったのか。それは「本当に分からなかったから」だと思います。

八幡はこれまでの経験や平塚先生の発言から自分なりの「感情」を見つけることに成功しました。でも、雪乃は生涯でそんな場面に行き当ったことがないです。

だからいてもたってもいられなくなって逃げ出した…そんな感じではないでしょうか。書いててよく分からなくなってきたw

でも、平塚先生は気づいていましたね。本当に「矯正」すべきは「ぼっち」の八幡ではなく、雪ノ下雪乃であるーと。だからこそ、八幡に結衣と一緒に雪乃の心に踏み込んでやってくれと言っていたのではないでしょうか。

また、OPの歌詞も見てみましょう。

こんなレプリカはいらない
「本物」と呼べる物だけでいい
探しに行くんだ そこへ

でもそれは よくできた
fairy taleみたい

うわべの関係が「レプリカ」ですね。クラスメートのことを「うわべの関係」とバカにしていた八幡は、真の関係になりうるもの(結衣、雪乃)を手にしたら、自分もうわべだけの関係で取り繕うとしてしまっていた。

だから、「感情」でそれを打破して「本物」を探し出す

ここで「探し出す」と書いてあるのは3人ともこの「本物」の姿に気づいていないからこんな表現が使われているんだと思います。

ちなみに、fairy taleは「おとぎ話」の意味です。”ないかもしれない本物を探し出す”という意味が込められているんじゃないかなと推測します。

結局、互いが互いを思うほどすれ違ってぎすぎすしてしまう…2期で流れていたこの雰囲気が一気に露呈したような回だと感じました。

 

いずれにしても、次回は意識高い系を雪乃がフルボッコにする姿が見れそうですw

奉仕部もこのままいい方向に向かっていくんでしょうか…?

今回の記事は僕の推測がかなり混じっているので、思うところがある方はどんどんコメントや拡散をしていただければなーと思っています。

 

次回第9話は「そして、雪ノ下雪乃は。」です。

次回も楽しみです。それではこの辺で失礼いたします。