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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 10話感想! 一難去ってまた一難?

第10話「それぞれの、掌の中の灯が照らすものは。」

雪ノ下雪乃

というわけで、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続(俺ガイル)第10話の感想&考察を書いていこうと思います。ネタバレ前提の記事ですので、未視聴の方はご注意ください!

 

ほっとしたのもつかの間、諸悪の根源的な方が出てきましたね…。

 

公式サイトのストーリー:何も決められない玉縄たちに対し、その無責任さや空虚さを正面から指摘する雪乃と八幡。きちんと物事に白黒をつけていくことで、いろはとともにクリスマスイベントを何とか成功に導く八幡、雪乃、結衣。そして久々に奉仕部に穏やかな空気が訪れる。年も明け、結衣と八幡は2人で雪乃の誕生日プレゼントを買いに行くことに。そこで偶然、陽乃と葉山に遭遇する…。

 

アバンタイトル~隼人と八幡の会話@何とかデレラ城前

開幕は9話でいろはを振った葉山と八幡の会話です。

八幡「罪悪感持つぐらいなら振らなきゃよかっただろ」

隼人「無理だよ。分かっているくせにそういうこというのは性格悪いな。いろはの気持ちは素直に嬉しい。でも違うんだ。それはたぶん俺じゃなくて…。君はすごいな、そうやって周りの人間を変えていく」

ここの隼人の言葉は引っかかる場所が2点あります。

1.分かっているくせにそういうこと言うのは性格悪いな

→葉山の「好きな人」と八幡が常日頃から会っているということでしょうか?

2.それは多分~人間を変えていく

→いろはすの相手は八幡の方がふさわしい、ということでしょうか?雪乃も結衣もいろはすも「変える」ことが出来た八幡への憧憬のようなものですね。

葉山は最後に、こう締めます。

隼人「君を褒めるのは、俺のためだ」

うーん…このセリフにはどういう意味がこめられているんでしょうか。

単純に八幡への憧れからなのか、それ以上の意味が含まれているのか…。

場面は変わって八幡、雪乃、結衣、いろはの乗る電車です。

一色いろは

電車を降りようとする八幡を「荷物が重い」と言って止めようとするいろは。

その後、八幡といろはは列車に二人きりになります。

いろはは、八幡の「本物がほしい」発言を聞いていたと言い、その影響もあって隼人に告白してしまった、と言います。ここでのいろはすの表情が真剣そのものですごくよかったです。

八幡「気にすんなよ、お前が悪いわけじゃないし」

いろは「何ですか傷心に付け込んで口説いてるんですかごめんなさいまだちょっと無理です」

だんだんいろはすの断り方が柔らかくなってきましたね。ここも変化の1つです。

気丈に振る舞おうとするいろはす。でも段々と涙があふれてきて…

いろは「先輩のせいですからね、こうなったの」

さらに八幡の耳元で「責任取って下さいね、先輩?」と続けます。

そこらへんの人ならこの一言で一ころだろうなぁ…。

いろはから八幡への思いのあり方が変わってきたことを明示した場面でした。

Aパート①~動き出す会議!奉仕部は3人で1つの部です。

八幡は奉仕部の部室に生徒会メンバーを集め、「なれ合いを排除したしっかりした会議をしよう」と説きます。いろはもそれに賛成します。

こうして迎えた玉縄たちとの会議。

いろはは玉縄たちに対して、「演劇をやりたい」と言います。そっちの音楽と、こっちの演劇で2部構成にしようという提案です。

玉縄「ただセパレートするとシナジー効果が薄れるしダブルリスクじゃないかなあ」

「アグリー」ソレアルッ!

こいつらは変わらずです…(笑)久々にそれある聞きましたww

続いて他の生徒会メンバーが「二部構成に反対の理由って?」と質問します。

玉縄「反対ってわけじゃなくてビジョンを共有すればもっと一体感を出せると思うんだ。イメージ戦略の点でも合同イベントの大枠はマストなんじゃないかな」

今度は、八幡が「どうしてまだ形にこだわるのか」と反論します。

玉縄「コンセンサスは取れてたし、グランドデザインの共有も出来てたわけで…」

八幡「…違うな。自分はできると思い上がってたんだよ。だから間違っても認められなかったんだ。自分の失敗を誤魔化したかったんだろう。そのために策を弄した、言葉を弄した。言質を取って安心しようとした。間違えたとき、誰かのせいにできたら楽だからな」

玉縄との会議

この言葉には、これまでの「自分たちのあり方」への後悔も含まれていますね。間違っても認められなかった、どうしてもっと早く素直になれなかったのか、とー。八幡の表情からも読み取ることが出来ます。

それでも、相手の高校は「単なるコミュニケーション不足だ」と言って取り合おうとしません。折本のソレアルッ!ももちろん込です(笑)

やり取りを聞いていた雪乃がとうとう立ち上がります。

雪乃「…さっきから随分と中身のないことばかり言っているけれど、覚えたての言葉を使って議論のマネをするお仕事ごっこがそんなに楽しい?曖昧な言葉で話した気になって、分かった気になって何一つ行動を起こさない。そんなの前に進むわけがないわ

雪乃のセリフも八幡と同様です。雪乃は「話さなくてもすべてわかってもらえると思っていた」人です。曖昧な思わせぶりな言葉では、相手に分かってもらうことなどできるわけがないーそういうことですね。雪乃は続けます。

雪乃「何も生み出さない。何も得られない。ただの偽物」

だからこそ、「本物」に向かって歩いているわけがなかった…。八幡と雪乃、これまでの苦悩に対する簡単な「答え」が出たようなやり取りでした。

あっけにとられる相手の高校。雰囲気は最悪になると思いきや…

結衣「無理に一緒にやるより、2回楽しんでもらえるって思った方がよくない?それぞれの学校の個性とか出るじゃん!ねえ?」

結衣の一言によって空中分解という展開は免れました。結衣の空気の読めっぷりには感謝ですね。やっぱり奉仕部は3人で1つの部ですよ。

休憩時間に、いろはは雪乃と八幡に「何であんなことを言うのか」と問います。

雪乃は「間違ったことを言ったつもりはない」と意に介さない様子です。

そのまま「そっちが悪い」と言い合う痴話げんかをする二人に対して、いろはは「2人に言ってるんですよ!」と一言。結衣も苦笑いです。

場面は少し変わり、自動販売機の前の八幡。飲み物を買おうとする八幡の前に折本が現れて、「此処の紅茶」をおごってくれます。

折本登場

折本「比企谷、ちょっと変わったよね。昔とかちょーつまんないって思ってた。人がつまんないのって、結構見る側が悪いのかもね」

続けて「恋人としては無理だけど、友達とだったら少しはありかな」と言います。折本も少しづつ変わってきているということですね。

その後の作業です。相変わらず留美は人の輪から外れて、1人で作業をしています。手伝おうとする八幡に対して留美は「1人で出来る」と一言。

それを聞いた八幡はその場を去ろうとしますが、留美は寂しそうな表情を浮かべます。この表情に気づいた八幡は…

八幡「でもな、俺の方がもっと1人でできる」

どうして、八幡はこの言葉を選んだんでしょうか?考察は後述。

このセリフとともに椅子に座り、留美と一緒に作業をします。「お前」と言う八幡に対して「お前じゃなくて…留美(って呼んで)」と言う留美。ちなみに、このときの表情は↓です。俺ガイルって結衣以外全員ツンデレキャラなのかよwww

鶴見留美

留美に対して、八幡は「うちの演劇に出てみないか」と声をかけます。このときの空はきれいな青空でした。

Aパート②~ユキトキをBGMに開かれるクリスマスパーティー!

迎えたクリスマスパーティー。なんとBGMは1期OPのユキトキです。雪乃と結衣はクリスマスパーティーで使うお菓子の準備をしています。

雪乃「由比ヶ浜さん、クッキーの袋詰め終わった?」

結衣「うん、今できた!私もケーキ焼こうか?」

雪乃「大丈夫よ。だから絶対に手を触れないでね。絶対よ」

結衣「なんか言い方がひどい!!!」

クッキー…結衣…うっ、頭が…

普段の「俺ガイル」らしくなってきました。まあ結衣に料理はさせないですね(笑)

一方、いろはと八幡は演劇の最後の打ち合わせをしていました。最後にもろもろの連絡事項を八幡に伝えていろはすは堂々と光り輝くステージに向かっていきます。

結局、行ったことは2校別々に音楽と演劇です。

材木座や沙希も手伝いに来てくれ、観客として優美子や葉山、戸部も来てくれていました。俺ガイルメンバー大集合です。…戸塚は?

いろはす成長

そして、裏方にはメンバーたちに対してしっかりと指示を出すいろはの姿がありました。最初は玉縄たちの言うがままだったいろはすも、今回のイベントを機に「生徒会長らしさ」を出せるようになっていました。

思ってみればお年寄り対象のクリスマスパーティーなので、楽しいことであれば何でもよかったんですよね。パーティーは大成功に終わります。

Aパート③~その部屋には、紅茶の香りが戻ってきた。

クリスマスパーティー後の奉仕部の部室です。八幡が部室に入ると、結衣に紅茶を注ぐ雪乃の姿がありました。

八幡は自分の席に座ると、目の前に見慣れない湯呑を見つけます。

結衣「クリスマスプレゼント!」

雪乃「1人だけ紙コップというのも不経済でしょ?」

結衣「形は私が選んで、柄はゆきのん!」

八幡は湯呑と、依頼に協力してくれたことに対してお礼を言います。

雪乃「まだ依頼は終わってないでしょ。依頼は受けるって言ったじゃない」

八幡「いや、だからそれはもう終わっただろ…」

結衣「…私は分かっちゃったな。ひっきーは分からなくてもいいかもね」

こんなやり取りをして、3人でクリスマスパーティーをすることになります。

八幡(もしも願うものを与えられるのなら…ほしいものがもらえるのなら…やはり俺は何も願わないし、欲しない。与えられるものも、もらえるものも、それはきっと偽物で…。いつかきっと失ってしまうから。だから、求め続ける…)

この「求め続ける」というのがポイントですね。結衣も雪乃も八幡の「本物がほしい」発言を”依頼”と言っているんでしょうが、おそらくこの時点での3人の気持ちは一緒だと感じます「本物を得ること」自身が目的ではなく、「本物を得るために”一緒に”いること」を求めているんではないでしょうか。この時点で、雪乃が目指していた「言わなくても分かりあう関係」が完全にではないですが、達成されています。明確な言葉にしなくても、互いに何かを感じ合える関係が築けています。

さらに、普段のやり取りも奉仕部らしさが戻ってきました。和やかな、超平和な雰囲気がそこにはあります。

Bパート①~初詣での小町の粋な計らい!ポイント高いぞ!!

初詣

奉仕部+小町で初詣に行きます。そこで、結衣と八幡は雪乃の誕生日を翌日に買いに行くことも決めます。個人的には「明日とかどうだ?」と八幡から日程を提案したのがgood pointでしたね!

結衣が優美子たちとの予定があり、帰り道は八幡、雪乃、小町の3人になります。

駅に着いた小町は「お守りを買い忘れから、神社に戻る」と言います。「お守りなら俺も買っておこうかな」と言う八幡に対して、小町は「何言ってんの!お兄ちゃんのバカ!ボケナス!八幡!」と悪口のオンパレード。

雪乃と八幡を2人にさせるための行動です。小町って本当に空気の読める子ですね。”八幡”は悪口じゃないけど。

小町が去った後、雪乃の方を振り返ると、雪乃が笑いをこらえています。どうやらさっきの小町の悪口がツボに入ったようです。

八幡(どうやら雪ノ下さんの罵倒語ディクショナリーが更新されたようです)

帰り道の電車です。突然の揺れに雪乃は八幡の袖を掴みます。どんどん2人の距離感が小さくなっていきますね。

帰り際に、八幡が電車を降りたときに小声で「今年もよろしく」と呟いたのがいかにも雪乃らしくてよかったです。

Bパート②~雪乃のプレゼント選び!登場したのは雪乃の母…

翌日。約束通り、雪乃のプレゼント選びに八幡と結衣は来ます。

見た感じはただのデートです。いや、デート以外の何物でもない。

メガネをかけた結衣

結衣「何か頭良さそうじゃない?」

八幡「メガネ=頭いいって発想がもう相当頭悪いだろ」

最高にいい雰囲気の中、2人に声を欠けたのは陽乃&隼人。合流して4人でティータイムになります。

ちなみに、結衣と八幡の買い物には最初は小町もいたそうです。それが突然「用事」が出来ていなくなったとか…。うーん、ポイント高い妹です。

陽乃と隼人は親同士も仲が良く、その付き合いでデパートにいるそうです。

「そうだ」と何かを思いついた陽乃。そのまま雪乃に電話をして「こっちに来ないか」と電話をします。

「切るわ」と相手にしない雪乃でしたが、無理やり電話を変わらされた八幡が電話に出ると「はあ…すぐ行くわ」と一言。

すぐ来るんかい!!と思っちゃいましたね(笑)

こうして雪乃も合流します。…女性陣、全員服が真っ白です。

雪ノ下陽乃

結衣がいることに驚く雪乃でしたが、結衣が「ひっきーと買い物に来てたらこうなって…」と説明します。それを聞いた時の雪乃は少し驚いた顔をして「そ、そう…」と返します。

陽乃「雪乃ちゃん、おっそ~い」

雪乃「いきなり呼び出しておいて、よくもまあぬけぬけと…」

隼人「まあまあ、雪乃ちゃんもだいぶ急いで来たみたいだし…あっ!」

隼人が雪乃のことを雪乃ちゃんと呼びました。2人の関係性は…?考察は後述。

5人でお茶をしていると雪乃&陽乃の母親が登場します。

横目で母親を見る雪乃に対して、雪乃母は「来てくれたのね~」と言います。八幡と結衣に対して「これからも仲良くしてあげてくださいね」と言いますが、雪乃はどこか浮かない表情のままです。

「そろそろ行きましょう」と陽乃と隼人に呼びかける母親に雪乃は「私は…」と何かを言いかけます。それに対して、「これはあなたの誕生日祝いでもあるのよ」と言う母親。こんなに雰囲気で押されている雪乃を見るのは初めてです。

雪乃は横目で何かを八幡に 訴えかけます。

陽乃「雪乃ちゃん、ダメだよ?」

違和感を感じる八幡と結衣。隼人は困ったような表情を浮かべます。

最後まで雪乃の表情が晴れることはなく、このまま話は終わりました。

以上です。

 

まとめの感想&考察

前半部分のセリフに込められているであろう、奉仕部それぞれの「想い」は既に書いた通りです。

「後述」と書いたのは留美の話です。これは、八幡が「留美は一人でもやっていける」と考えたが故の発言じゃないでしょうか。

留美は誰かと戯れるよりも、1人でいる方が「良さ」を発揮できる…そう思ったのではないかな、と感じます。だから、留美は留美なりの解決をすでにしたのではないでしょうか。

問題はBパートの後半。「雪ノ下雪乃」という人物が形作られた経緯がほんの少しだけ出てきたような感じです。

まず、陽乃が「雪乃への嫌がらせ」(母親と会わせること)の為に、雪乃を呼んだのはほぼ間違いないでしょう。それでは、雪乃と家族の間にはどんな因縁があるのか。

やはり優秀な姉と比べられる雪乃の劣等感でしょうか。ただ、最後に八幡を見たときの雪乃の表情を見るとそれだけではないような気がします。あのときの雪乃は本当に何かに焦っている(怯えている?)ような表情でした。

それに加えて、隼人の話ですね。1期で隼人が好きな人にあげた「イニシャルY」の人物…。現状でY候補と言えば

・雪ノ下雪乃

・雪ノ下陽乃

・雪ノ下母

・由比ヶ浜結衣

・三浦優美子

・材木座義輝

でしょうか。まあ、母親と材木座は無いとして(笑)…

実際誰でもありえそうなんですよね。ただ小学校で雪乃がいじめられた原因は「隼人が雪乃に告白→雪乃断る→まわりの女子の嫌がらせ」だと僕は思っているので、現状可能性が高いのは雪乃のような気がしますが…(この辺の話がすでに原作で解決していたら大変申し訳ありません)

次点で陽乃でしょう。でも、その場合どうして陽乃のことを好きになったのか?

でもまさかの結衣ということも可能性としてはありそうです。かかわりが少なすぎる気もしますが。もう少しヒントが無いと推測は厳しそうです。

あとは最後の「雪乃ちゃん、ダメだよ」も何に対しての「ダメ」何でしょうか。この辺は考察が思いついたら、記事を更新するかもしれません!

いずれにしても雪乃の気持ちも八幡に向かいつつあることがしっかりと明かされた回になりましたね。

 

次回第11話は「いつでも、葉山隼人は期待に応えている。」です。

タイトルから考えるに、上述の話題についてヒントを得られそうです。

次回も楽しみです。それでは、失礼いたします。