プラスティック・メモリーズ 10話感想! とうとうアイラからの告白だ!
第10話「もう、パートナーじゃない」
というわけで、プラスティック・メモリーズ(プラメモ)第10話の感想&考察を書いていこうと思います。いつも通り、ネタバレ前提の記事になっているので、まだ10話をご覧になっていない方はご注意ください!
公式サイトのストーリー:カヅキの指示で、ツカサとアイラはパートナーを解消することに。 理由を尋ねるツカサに「社内恋愛禁止」とカヅキは答えるが、ターミナルサービスの他のメンバーはそんなルールは知らないという。 一方、3年ぶりにアイラとコンビを組むことになったカヅキ。「お互いのため」と、ツカサと距離を置こうとしているアイラの様子に、苛立ちを覚え――!?
- アバンタイトル~パートナー解消…受け入れるアイラ。
- Aパート①~カヅキによる矯正タイム!2人は元に戻るのか?
- Aパート②~ツカサとコンスタンスは意外にいいコンビ?
- Aパート③~「好きな人と一緒に過ごすのが一番いい」
- Bパート①~カヅキとアイラの話し合い!後悔を繰り返さないために…
- Bパート②~とうとう告白!プラメモ史上最高のシーンがここに!
- まとめの感想と考察
こちらもご覧ください。プラメモの考察記事になっています。
アバンタイトル~パートナー解消…受け入れるアイラ。
カヅキはツカサに対して「アイラとパートナーを解消しろ」と告げます。その理由は「社内恋愛の禁止」だそうです。
納得できないツカサですが、奥から「分かった」と声がします。
声の主はアイラでした。パートナー解消を普通に受け入れたアイラに対して悲しい表情をツカサは浮かべます。こうして、ツカサのパートナーはコンスタンスに、カヅキのパートナーはアイラになります。
OPのアイラの表情は、またうつむき加減の表情に戻ってしまいました。
Aパート①~カヅキによる矯正タイム!2人は元に戻るのか?
ツカサが去った後の室内。カヅキはコンスタンスを探しますが、なんとコンスタンスは山野辺課長と夜釣りに行ってしまい、部屋の中にいませんでした。
コンスタンスはカヅキがアイラを連れ帰ると踏んでいて、2人にさせるために空気を読んでいなくなったらしいです。
カヅキはアイラとうまく話す糸口を掴めないのか、大量の酒を飲んで酔いつぶれてしまいます。その量は何と缶ビール10缶以上+日本酒1升ビンです(笑)
酔った状態で起床すると、そこには顔面中に落書きがあるアイラが不機嫌そうな顔でカヅキの方を見ていました。当然犯人は(記憶が無いようですが)カヅキです。
アイラ「…3年前からちっとも酒癖の悪さが変わってない!」
これにはアイラも激おこです。
何とか調子を取り戻した2人はそのまま出勤します。カヅキはアイラに「ツカサのことはどうするつもりだ?」と問います。
アイラ「このまま戻らない方がお互いの為だって思ってる」
カヅキ「…お互いの為、ね」
このシーンの中で、アイラがカヅキと一瞬目が合って、すぐに目を逸らす場面がありました。このシーンからも分かる通り、アイラのセリフはアイラの本心ではないのでしょう。
対して、ターミナルビル内。ツカサは社員に社内恋愛禁止は事実なのかを聞いて回りますが、山野辺課長を含めてそのような話は誰も聞いたことがありませんでした。
おまけに、ミチルは「カヅキさんも前に社内恋愛してた、って聞いたことあるけど…」と言います。
ミチルは詳細を知らないようですが、シェリーは何かを知っているようです。問いただすツカサですが、シェリーは「カヅキの名誉のために言えません」と一言。
…相手は絶対ヤスタカなんだよなぁ(笑)
そんな話をしているうちに、カヅキが出社し、朝のミーティングが始まります。
ミーティング内で、メンバーにカヅキとツカサのパートナーが交換されることが告げられます。ツカサは「アイラと組むのをやめたくありません!」と言いますが、カヅキは「解散!」と聞く耳を持ちません。
ミーティング後、部屋内にはカヅキとツカサだけが残ります。
ツカサ「教えてください!どうしたらアイラのパートナーに戻れますか?」
カヅキ「どうしたら…?元はといえばお前が告白したからこんなにこじれたんだ!」
ツカサ「すいません!でも俺、このまま終わりにはできません!」
カヅキは「社内恋愛禁止はただの口実で、このままだととりかえしのつかないことになりそうだった2人を放っておけなかったから、今のような処置を取った」と説明します。
カヅキ「現に…アイラは朝こう言いやがった。ツカサから離れるのがお互いの為ってな。…ったく、気に入らねえ」
続けて「アイラの面倒くさい性根を叩き直すから、今は私に任せろ」とも言います。いい上司ではあるんですけど、強引で怖いですね(笑)
ツカサが部屋から出ると、そこにはミチルの姿がありました。ミチルは自分がしごかれていた日々のことを思い出し、ツカサとアイラのことを心配してくれていたようです。ミチルがカヅキにしごかれていたころは1か月で10kg痩せたとか…。
さらに、ツカサはヤスタカとも会話をします。ヤスタカは「カヅキはアイラのことになると冷静じゃなくなるから気を付けなよ」と一言。ヤスタカは昔、カヅキにその話題のせいで酒瓶で頭を殴られたらしいです。
ヤスタカ「あれでも昔は素直で初々しい女の子だったんだけどなぁ~」
…やっぱり昔カヅキが付き合っていたのはヤスタカで間違いなさそうですね。
Aパート②~ツカサとコンスタンスは意外にいいコンビ?
ターミナルビルに戻ると、ツカサは部屋の引越しをどうするかを聞かれます。「もう少し待ってほしい」というツカサに対して「カヅキさんがそう言ったのかい?」と問うレン。ツカサが困っているとそこにコンスタンスが登場します。
コンスタンス「はい、そう言っていましたよ」
こう言い、ツカサの肩に手を置きます。コンスタンスさんいい人や~。
いよいよ仕事の時間がやって来ます。ツカサ×コンスタンスの回収対象は子供で、カヅキ×アイラの回収対象はなんとマフィアのボスの秘書です。
ツカサ×コンスタンスはそつなく仕事をこなし、子供の心もしっかりつかみます。コンスタンスは見た目に反することなく優秀なマークスマンなんですね。
コンスタンスに褒められ笑顔を見せるツカサですが、表情は晴れません。手に握っていたアイラとの思い出の品であるキーホルダーに目をやり何やら考え事をします。この辺の心理描写、情景描写が細かいのがこの作品の好きなところです。
その後、2人で食事をします。ツカサの「砂時計」を見る目が悲しげで…。こうしているうちにも、アイラの命は砂時計のように残り時間が短くなっていきます。
そんなツカサを見たコンスタンスは第一ターミナルビルの仕事のあり方についてツカサに話をします。
コンスタンス「うちはできるだけ相手の気持ちに寄り添うようにしています。このやり方はもともとはアイラが始めたんですよ。コストも手間もかかりますから、会社の方針としてはそんなやり方は認められません。カヅキですらアイラの献身的なやり方にはついていけなかったとか。ですが、アイラとのコンビを解消した後になってカヅキは逆にみんなを説得して回ったんです。このやり方でやっていきたいとね」
ツカサ「それって…」
コンスタンス「はい。カヅキはそれぐらいアイラのことが大好きなんですよ」
雰囲気良いし、この2人いいコンビだなー。コンスタンスの性格の良さを一段と知れたシーンでした。
Aパート③~「好きな人と一緒に過ごすのが一番いい」
一方、カヅキとアイラです。車に乗りながら最後の打ち合わせをしています。
カヅキ「ツカサからの報告書は読んだ。…今はもう、動けなくなることはないんだろ?」
”今はもう”ってことは3年前は”動けなく”なることがあったのでしょうか?
「任せて」というカヅキに対して、「お前がそういう顔をするのは大抵ダメな時だったけどな」と返すカヅキ。ふくれっ面になるアイラがかわいいです。
いざ、交渉の時間です。どうやらアイラはマフィアの人たちに押されている模様。
それを車内から見ていたカヅキは気が気ではありません。「もしアイラを泣かせたら許さん」と殺気立っています。過保護なお母さんのようです(笑)
アイラの必死の説明あってか、マフィアの人たちも態度を軟化させ、交渉が成功します。アイラとマフィアの人でグッとこちらを見てきます。
続いて、マフィアのボスとの話です。彼は「彼女(今回の回収対象であるギフティアのサラ)には人らしいことを何一つさせてあげられなかったから、彼女の残り時間で遊び相手になってほしい」とアイラに相談します。
申し出に対して反対するサラですが、ボスはそれを制止します。自由時間が貰えてうれしいはずなのに、サラの表情は冴えません。彼女は仕事かそうでないかに関わらず、最後の瞬間まで好きだったボスと一緒にいたかったのでしょう。
アイラもそのことに気が付きます。アイラはボスに対してこう語りかけます。
アイラ「その代わり、あなたも一緒がいい。好きな人と一緒に過ごすのが、一番嬉しいものなので」
完全にアイラ自身に返ってくる言葉ですね。むしろ、アイラは自分に語りかけるつもりでこの言葉を言ったのかもしれません。
このとき、コンスタンスとツカサは喫茶店にいました。コンスタンスはツカサに「アイラの変化に気が付いていましたか?」と聞きます。
ツカサ「最初はすごくよそよそしかったな。寮で一緒に住み始めたときなんて、話しかけても無視されたし。仕事のときは緊張のせいなのか急に動けなくなっちゃったり…」
コンスタンス「オーバーワークが原因ではないかとカヅキは言っていました。カヅキとパートナーを解消する直前ぐらいからアイラは心を殺してしまったかのようになってしまいました。…そうでもしなければ持たなかったのでしょう」
ツカサ「アイラの仕事のやり方は回収する側に負担が大きすぎるってこと?」
コンスタンス「アイラ一人が頑張りすぎたとも言えます。ですが、最近になってアイラに昔のような表情が戻ってきているんです」
ツカサ「単にアイラが俺に慣れただけじゃないかな?」
コンスタンス「十分すごいことです。アイラはこの期間、誰も寄せ付けませんでしたから…。カヅキはあなたを買っているんです。アイラのことを任せてもいいとも言っていました」
こう言って、コンスタンスは砂が落ち切った砂時計をひっくりかえします。再び満タンのビンから砂が落ち始めました。
カヅキの態度は期待の裏返しなのですね。そして、やっぱりアイラにとってもツカサは特別な存在です。
それにしても、この砂時計の描写はいいですね。空になった砂時計をひっくりかえして元に戻した描写があるということは、ハッピーエンドへの布石かもしれません。
場面は再びアイラたちに戻ります。アイラとサラ、ボスの3人で花畑を回ります。まるで家族のような雰囲気が流れています。
3人を見ていたカヅキは「好きな人と一緒に、か…」とポツリ。アイラの中ですでに答えは出ています。
Bパート①~カヅキとアイラの話し合い!後悔を繰り返さないために…
仕事が終わり、駐車場でカヅキはアイラに「お前はどうなんだ」と問います。さっきの「好きな人と過ごすのが一番うれしい」発言を受けて、ですね。
アイラは、このためにカヅキは自分に今日の仕事をやらせたのだと悟ります。
アイラ「カヅキはずるい!昔からそう!」
カヅキ「こういう性格なんでな。自分との思い出を覚えていてほしいって思わないのかよ?」
アイラ「私たちの仕事は決して報われない。それが思い出を引き裂く事の代償…」
カヅキ「本当にそうなのか?お前だっていまはもう回収対象なんだぞ!」
アイラは怒りと悲しみが混ざったような顔を浮かべますが、お互いのためにツカサと離れることはやめないと断言します。これを受けてカヅキは…
カヅキ「お前…ツカサの為に身を引こうとしているだろ。三年前、私は良かれと思ってコンビを解消した。それがお前の為だと思ってた。でも、違っていた!そんなの誰の為にもならねえんだ。ここでお前がツカサから離れたらアイツの中にはお前との辛い思い出しか残らねえ…。人ってのはそういうもんだ。後悔して自分を責め続けるばっかりだ。お前はそれでいいのか…?」
この発言のポイントは、カヅキはアイラがカヅキとパートナーを解消すると言われて、今も悲しんでいることを知っている点ですね。3年前の行動をカヅキは今になって後悔しています。そんな辛い思いはもうツカサにもアイラにもしてほしくない、そんな思いをこめての発言です。
世間でよく言われる「相手のため」。今回のケースではアイラは「ツカサのため」と言いながらも、ただ逃げているだけです。自分の運命からも、思い出からも、そして想いを伝えてくれたツカサからも。逃げようとしているアイラを引き留めようとカヅキはしています。
その日の夜に、アイラは一人で考えます。手にはツカサからもらったキーホルダー。
アイラの脳裏に浮かぶのは、ツカサとの楽しい思い出の数々です。
アイラ(私も、カヅキとの楽しかった頃の思い出なんて忘れたいって思ってた。後悔ばっかりしてた。楽しいこともいっぱいあったはずなのに…。ツカサ、私は…)
アイラは、決意します。もう同じ後悔をしないためにー。
このとき流れていた挿入歌が素晴らしかったです。まだ見ていない方はぜひ!
Bパート②~とうとう告白!プラメモ史上最高のシーンがここに!
翌日の社内。カヅキに背を押されたアイラはツカサの元にやって来ます。
アイラ「ツ、ツカサ!私はツカサに大事な話があるので!」
アイラはツカサに話し始めます。
アイラ「私はツカサに告白されたとき、もうこれ以上思い出を作ったらいけないって思った!引き裂かれるのが決まってるんだから…。別れが辛くなるだけなんだから…。傷つくのは残されたツカサの方なんだから…。何よりもツカサの為に私はツカサから離れるべきだって決めたの!決めたのに…」
アイラは赤面しながら涙を流します。流した涙がツカサの膝に当たる演出がgood!
アイラ「…想像、してみたの。将来、ツカサはどういう風に私のことを思い出すだろうって。きっと悲しくて寂しくて冷たい…そんな私だけ…。いい思い出なんて1つも残っていない気がする。そんなの、そんなの私…嫌だ」
この時の周りの表情ですが、ヤスタカの表情がいいなぁと感じました。「すべてわかってたさ」みたいな顔。ヤスタカの株が上がりましたね。また、ミチルも泣きそうな顔をしていました。細かな表情描写がこの作品は本当にいいですね。
アイラ「私、ツカサとの思い出をもっと作りたい!私がここにいたことをツカサに覚えていてほしい!最後まで!最後まで…。ツカサと一緒にいたいよ…」
アイラはツカサの手を握ります。ツカサもアイラの手を握り返して…
ツカサ「大丈夫、俺はずっと一緒だ」
アイラ「ツカサ…。あなたのことが、好きです」
とうとう告白しやがりましたよ、アイラっち!(エル風)
こんな風にふざけていないと記事を書きながら涙を流してしまいそうなので←
社内は一斉に2人を祝福します。もうこれが最終回でいいだろうという回でした。
以上です。
まとめの感想と考察
まごうことなき神回でした。
とにかくアイラの表情パターンがかなり増えたのが嬉しい。
でも、10話でこういうシーンを持ってきたということは12話or13話で辛い展開になるのはほぼ確定ですね。できれば「アイラと別れを告げた後」のツカサまでしっかりと描いてほしいです。
今回の話で特徴的だったのは、既に書きましたが「砂時計」と「挿入歌」ですね。挿入歌はアイラのキャラソンでしょうか。ぜひ歌だけを聞きたいところ。
それにしてもターミナルビルの人たちはみんないい人ですね。常に2人のことを(見える形、見えない形を問わず)サポートしてくれる。一緒に泣いて、一緒に喜んで…。本当にいい人間関係だと思います。
唯一文句を言うとしたら、最後にエルを登場させてほしかったことぐらいですね。
次回の話が割と「プラスティック・メモリーズ」という作品の評価を左右しそうな回になる気がします。OPのアイラの表情も今から楽しみです。
アイラのワンダラー化はあるのでしょうか?個人的にはないと嬉しいんですが、そうじゃないと4~5話の2話分も使ってワンダラーの話をした意味がないよなぁ…とも思ったりしています。
次回第11話は「オムライスの日」です。
次回も目が離せません。それでは、失礼します。