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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 13話感想&考察! 最終話…なのか?

第13話「春は、降り積もる雪の下にて結われ、芽吹き始める。」

俺ガイル13話

というわけで、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続(俺ガイル) 最終話の感想&考察を書いていこうと思います。ネタバレにご注意ください。

アニメが終わったので、答え合わせの意味も含めて原作を購入する予定です。最新刊がちょうど今回の13話と同じ部分で終了したらしいので、より詳しい考察は原作を読んでからまた書こうと思います。

公式サイトのストーリー:学校帰り、突然雪乃の前に現れた陽乃。母からの指示でしばらく雪乃のマンションに住む という。帰る場所を無くした雪乃を結衣は自宅に泊まるように勧める。「……ゆきのんは さ、どうしたい?」結衣の問いかけに言葉を詰まらせる雪乃。そして結衣は1つの決意を する。3人の関係が変わる可能性もある決意に対し八幡と雪乃が出した答えとは?

※ストーリー概要ではストーリーをさらっと紹介します。最終回ということもあり、今回は考察がメインとなっています!

ストーリー概要(アバン)

雪乃は手作りのクッキーを作ってきていました。それを結衣に渡します。

結衣「ひっきーのは?」

少し間があった後、雪乃は八幡に「よかったら」と皿に出したクッキーを渡します。

ストーリー概要(Aパート)

陽乃の爆弾再び。

帰り道。結衣は雪乃のカバンに、さっきのクッキーとは別の袋が入ってるのを目撃してしまいます。結衣は「私先に行くね」と2人に告げて、その場を去ろうとしますが、陽乃が3人の前に現れます。

陽乃は「お母さんに一緒に住むように言われた」と言い、さらに雪乃に対して「雪乃ちゃんに”自分”なんてあるの?」と問います。

やはり、これまでの雪乃は「陽乃のことを見て生きてきた」そうです。陽乃は「雪乃は今まで1回も自分で決めたことはない」と言い放ちます。

ここで、結衣が陽乃に対して言い返します。

陽乃

結衣「あの…ちゃんと考えています。ゆきのんも、私も…」

陽乃「そ。じゃあ帰ったら聞かせてもらうね。どうせ、雪乃ちゃんが帰れる場所なんて1つしか無いんだし」

陽乃が帰り、結衣は「うちに泊まるといい」と雪乃に提案します。

「自分が無い」雪乃の姿

結衣が母親と仲良さそうに話す姿を見て、うらやましく思う雪乃。

八幡は(あの母親なら誰しもそうなってしまう)と思います。

ゆいママ

そして、結衣は「うちに泊まるといい」と提案します。

八幡「ま、今はお互い冷静じゃないだろうし、一晩考えるってことにしたらいいんじゃねーの?一応連絡だけはしてさ」

こうして、雪乃は陽乃に電話をするんですが…

雪乃「もしもし。今はお互い冷静じゃないだろうし、一晩考えて改めて話に行くわ。一応連絡だけ…」

陽乃「ふーん…?どうせそこに比企谷君いるんでしょ?代わって?」

陽乃はこの後、八幡に対して「比企谷君は優しいね」と電話で言います。

一歩進む結衣

八幡が帰った後、結衣は雪乃に話しかけます。

互い違いのふとん

結衣「ゆきのんはさ、どうしたい?…私はね、したいことあるよ。ちゃんと決めたの」

こう言って、結衣は雪乃に「明日デートしよっか?」と言います。

ストーリー概要(Bパート)

小町の受験日。小町を見送った後、八幡に結衣から電話がかかってきて雪乃と結衣の3人で水族館に行くことになります。

水族園

結衣「…3人で、行きたいの」

水族館に入ると、結衣だけでなく八幡もはしゃいでいます。そんな八幡を見て雪乃は「ちょっと意外だった」と言います。

水族館の中でのやり取りは、1期の3人に近いやり取りでした。八幡のことを馬鹿にしたり、八幡のことを比企魚くんと言ったり…。

そんなやり取りの中、魚を触っていた3人ですが、結衣は魚から手を放します。

八幡「もういいのか?」

結衣「うん。あんまり触るとこの子たち(魚のこと)も疲れちゃうだろうし」

八幡「そうか、由比ヶ浜らしいな」

結衣「私らしいって何だろうね?私、ひっきーが思ってるほど優しくないんだけどな…」

結衣は寂しそうな表情を浮かべます。

由比ヶ浜結衣

ペンギンを見た雪乃の反応

続いてペンギンを見に行きます。

楽しそうに会話をしていますが、雪乃はペンギンの説明をしている看板を見た後、「先に行ってるわ」と言い残し、屋内に戻ってしまいます。

その看板に書いてあった文章は以下の通りです。

〔飼育しているペンギンはほとんどの場合、どちらかが死んでしまわない限り、同じパートナーと連れ添い続けます。2羽はお互いの絆を確かめるように、からだの手入れをしあったり、鳴きかわしたりします〕

BGMで流れていたのは東山さんが1人で歌う「Hello alone」でした。

雪乃と一匹の魚

ペンギンの写真を撮り続ける結衣を置いて八幡は雪乃の元へ向かいます。

群れで泳ぐ魚を見て悲しい表情を浮かべる雪乃ですが、一匹で泳いでいる魚も見つけます。

雪乃「自由なのもいるのね」

八幡「ああ、あの魚はでかいしな」

雪乃「寄る辺が無ければ自分のいる場所も見つけられない。隠れて流されて、何かについていって…。見えない壁にぶつかるの」

八幡「どの魚のことだ?」

雪乃「私のこと」

ペンギンの撮影を終え、結衣が戻ってくると水槽の前に並んでいる八幡と雪乃の姿がありました。「2人とも、お待たせ!」結衣はこう声をかけました。

3人で見る風景

3人でクラゲを見ることになります。

クラゲ

結衣「何かさ、花火みたいだね。ひゅーん、ばーんって」

八幡が思い出していたのは、いつの日か結衣と行った花火大会です。結衣は雪乃に近づいてこう言います。

花火大会

結衣「3人で見れて…よかった」

まだ時間があるということで、最後に3人で観覧車に乗ることになります。観覧車で八幡は1人、考えます。

八幡(不安定さを偽りながらゆっくりと回り続ける。前へ進むことはなく、ただ同じところをいつまでも…。それでも、やがて…)

終わりに近づくと、結衣は悲しそうに「もうすぐ終わりだね」と呟きます。

仕掛ける、結衣。

観覧車を降りて、帰ろうとしたとき、結衣が八幡と雪乃に語り掛けます。

結衣「これからどうしよっか?ゆきのんのこと…。それと私のこと…私たちのこと」

雪乃「それは…どういうこと?」

結衣の手は震えています。震えた手で、八幡にクッキーを手渡します。

クッキー

結衣「ひっきー、これあの時のお礼」

雪乃は自分のカバンに手をやり、首を小さく横に振ります。

クッキーを手渡された八幡は、奉仕部の一番最初のことを思い出していました。それは、ボロボロのクッキーを作った結衣の姿です。

そう、最初の結衣の依頼は「手作りクッキーを食べてほしい人がいる」というものでした。そのときの”人”が八幡だったんですね。

雪乃「由比ヶ浜さん、あなたすごいわ」

結衣「私が自分でやってみるって言って、自分なりのやり方でやってみるって言って、それがこれなの。だからただのお礼」

さらに結衣は「私は全部欲しい。今もこれからも。私ずるいんだ、卑怯な子なんだ。…私はもう、ちゃんと決めてる」

「そう…」と伏し目がちな雪乃に対して、結衣は続けます。

結衣「もし、お互いの思ってること分かっちゃったら、このままっていうのもできないと思う。だからこれが最後の相談。私達の最後の依頼は私達のことだよ。ねえ、ゆきのん。礼の勝負ってまだ続いてるよね?」

雪乃「ええ…。勝った人の言うことを何でも聞く」

結衣「ゆきのんの今抱えている問題、私答え分かってるの。多分それが、私たちの答えだと思う。それで、私が勝ったら全部貰う」

答えを出せない雪乃

結衣「ずるいかもしんないけどそれしか思いつかないんだ。ずっとこのままでいたいなって思うの。どうかな?」

八幡(由比ヶ浜はたぶん間違えない。彼女だけはずっと正しい答えを見ていた気がする。それを受け入れてしまえば多分楽だろう。けれど…)

結衣「ゆきのん、それでいい?」

雪乃は「わた…しは…」と何かを言おうとします。

雪ノ下雪乃

八幡(これは違う。雪ノ下が自分の未来を誰かにゆだねるなんて、そんなことあっていいわけがない)

結衣はまっすぐ雪乃の目を見つめます。対して、雪乃の目は泳ぎます。

雪乃「わた、しは…それでも構わな…」

八幡の宣言

八幡「その提案には乗れない。雪ノ下の問題は雪ノ下自身が解決すべきだ」

比企谷八幡

八幡(由比ヶ浜結衣は優しい女の子だ。そう勝手に決めつけていた。雪ノ下雪乃は強い女の子だ。そうやって理想を押し付けていた)

そして、八幡は再び声に出して2人に語り掛けます。

八幡「それに そんなのただの欺瞞だろ。曖昧な答えとか慣れ合いの関係とかそういうのはいらない」

八幡(バカなヤツだと思う。そんなのないって知っているのに、突き詰めてしまったら何も手に入らないと分かっているのに…)

八幡「それでもちゃんと考えて 苦しんで あがいて 俺は…」

涙をこぼしそうになる雪乃です。

結衣「ひっきーなら、そういうと思った」

奉仕部

3人の向かう道

涙を流す結衣と、八幡を見てはっと雪乃は我に返ります。

雪乃「私の気持ちを勝手に決めないで。それに最後じゃないわ。比企谷君、あなたの依頼が残ってる」

八幡は結衣を見ます。結衣は涙を流し、優しそうにうなずきます。

八幡(間違っていてもいい。その度に、問直して、問い続けるから)

静かに雪乃は話し始めます。

雪乃「私の依頼、聞いてもらえるかしら」

結衣「…うん、聞かせて」

 

以上です。

考察①~ストーリー全般の雪乃のキャラクター

陽乃の発言の意味は?

陽乃はストーリー冒頭で雪乃に「自分なんてあるの?」と聞いています。

この発言の意味はその後、分かります。

八幡が雪乃に「今はお互い冷静じゃなうだろうし、一晩考えるってことにすればいい」と助言を送ると、雪乃は八幡が言った通りのセリフで陽乃に電話をしていました。

これで、ここ数話僕が感想記事で書いてきた雪乃の八幡への「依存」の意味が判明しました。

それは、雪乃が昔から「自分で考えることをせずに、他人についていく」ということです。

昔は優秀な姉の陽乃についていく日々。そして、それを脱却したと思いきや、今度は八幡や結衣についていくだけの日々…。

実際、今回だって結衣が「泊まってく?」と助け舟を出さなければ雪乃は行動に移せなかったわけですからね。

自分が無い=他人についていくだけの関係、だと解釈しました。

ペンギンを見て雪乃がその場を去った理由は?

2話のペンギンを見て雪乃は「先に行ってるわ」と言い残し、その場を去ります。

この理由はなんでしょう?

普通に考えると結衣と八幡を2人にするためです。その他の理由も考えられますが、意味ありげに映ったペンギンの紹介文(ペンギンは死ぬまでパートナーと連れ添い合う)のことを考えると、何らかの雰囲気を感じて結衣と八幡を2人きりにさせた可能性が高そうです。

他に考えられるのは「結衣もそうした行動を取ったから、自分もそうした」というものでしょうか。

まあ、雪乃もそこまで自分で考えられないわけはないので、雰囲気を読んでその場を去ったと考えるのが自然ですが、ここの意図はよく分からないですね…。

雪乃自身が考える雪乃は?

魚を見るシーンで雪乃は「寄る辺が無ければ自分のいる場所も見つけられない。隠れて流されて、何かについていって…。見えない壁にぶつかるの」と言い、それが自分のことだ、と語っています。

ここでいう寄る辺はかつては陽乃のこと、現在は八幡&結衣のことでしょう。上で書いたように他人がいないと、自分で行動することが出来ない自分を揶揄したような表現になっています。

それでは、”見えない壁”とは何でしょうか。僕は、この壁こそが「本物」になるために障害となっているものだと思います。

自分で考えて、自我によって動いていない雪乃だからこそ、例えば本当の友人関係をつくれそうな場面で、どうするべきかが分からずそこから一歩踏み出せなくなる…そんな概念のことを「壁」と呼んでいるんじゃないんでしょうか。

つまり、雪乃が変わらない時点で「本物」を3人が得ることは元々不可能だったということになります。

考察②~結衣の行動の真意(前半)

八幡にクッキーを渡させた理由は?

アバンタイトルの部分で、結衣は雪乃に「ひっきーのは?」と聞いてクッキーを渡させています。

結衣は雪乃が八幡に好意を向けていることをなんとなく感じ取っています。

この好意を確かめよう(八幡用に別のお菓子があれば、それは八幡への特別な思いがあるということになる)としたのが目的ではないでしょうか?

雪乃から八幡に渡されたのは、結衣に渡したものと同じクッキーです。この場で結衣はいったん安心した(雪乃が八幡にloveの気持ちが無い)はずです。

しかし、OP後結衣は雪乃のカバンに別の袋があるのを見てしまいます。結衣は雪乃と八幡を2人にしようとしますが、雪乃は怯えたような表情で結衣のことを見ます。ここで結衣が確信したことは以下の2つだと思います。

①雪乃はやはり八幡のことを好きだということ。

②陽乃が言っていたこれまでの発言は「雪乃は自分で考えず、自分で決めることが出来ず、他人に流されている」という意味が含められていたこと(すでに考察①で書いたことです)。

だからこそ、自分で決めれない雪乃に結衣は「泊まってく?」と声をかけたのではないでしょうか。

水族館に”3人”で行こうとした理由

大好きな奉仕部としての時間を取るためでしょう。しかも、この時間が3人でいられる最後の時間になるかもしれなかったからです。

Bパート後半で結衣は雪乃に「仕掛けて」います。このやり取りの結果、3人の関係は崩壊する可能性が十分にありました。

だからこそ、今回の水族館が”最後の”3人の時間になるかもしれません。結衣は前々から「八幡も結衣も大好きだ」と言い続けています。

そんな大好きな3人での時間を共有するための結衣の発言です。

なので、クラゲを見ているときに「3人で見れてよかった…」と言っています。あの時の花火には、雪乃はいなかったので…。

考察③~終盤の結衣と雪乃のやり取り

結衣の「全部欲しい」「全部貰う」発言

結衣が言う”全部”とはいったい何を指すのでしょうか?

表向きには、恋人としての八幡+親友としての雪乃、両方貰いますよ、と言う意味だと解釈しました。でも、今のことをもう少し突き詰めるとこうも言えそうです。

結衣が言う”全部”=雪乃が「八幡のことを好きだ」という想いすらも含んだ、奉仕部の全て

結衣と雪乃は今回の13話でとうとう互いに八幡のことが好きだということを理解し合っています。その上で、八幡を含む”全部”を貰うということは、雪乃の想いすらもすべて自分が持っちゃうよ?というニュアンスが含まれているんではないでしょうか。

そう考えると、結衣が「勝った方のいうことを聞く」という賭けを持ち出した理由に説明が付きます。

ーこれから、ゆきのんのひっきーへの想いも全て貰うけど、賭けでゆきのんが負けたんだから仕方がないよね?ー

こう言い聞かせているんでは無いでしょうか?それと同時に、

ーそれが嫌なら自分で考えて、自分の意思で動いてよ!-

こういう思いも含まれている気がします。詳しくは後述。

結衣の言う「お互いの考えていること」

八幡への好意のことです。ここにきて初めて、結衣の口によって結衣も雪乃も八幡のことが気になっているということがセリフになって示されました。

お互いがそのことに気づいてしまったら、このままではいられないから結衣が提案した道を選ぶのが何も考えることのない、雪乃にとっては楽な選択肢です。結衣は雪乃を徐々に追いつめていきます。

そして、このシーンに大事なポイントはもう1つあります。それは”自分で動いた(=クッキーを作った)”結衣と”自分で動くことが出来ない”雪乃がしっかり対比して描かれているということです。これによって、視聴者は雪乃と結衣の見方を180度か変えざろうを得なくなりました。

結衣はなぜ「ずるい」と言ったのか

結衣は、雪乃の抱えている問題の答えを知っていると言います。

それは既に上で書いたように、自分の意志で動いてみること、です。

結衣は「答えを知っている」と言った後、自身のことをずるいといっています。

ここで言う「ずるい」。1つ目の意味は「こんな脅しのような形でしか、雪乃のことを動かしてあげられなくてごめん」という気持ち。そして、2つ目の意味は「こういえば必ず雪乃は自分(結衣)の言った通りに動くだろうから、ごめん」と言う気持ちです。

この状況で雪乃が取る行動は以下の2つです。

①結衣の言ったことに反発して自分の意志で雪乃が動く(低確率)

→これは「ずるい」の意味の1つ目に対応します。雪乃は1歩前に進みますが、奉仕部としては「終わり」を迎えそうな選択です。

②雪乃が結衣の示した道をたどる(高確率)

→「ずるい」の意味の2つ目に対応しています。いわゆる誘導尋問のようなことを結衣はしているわけです。そして、結衣の示した道を辿ることは、雪乃が八幡を諦めなければならないことになります。そんなことをしている自身に対して”ずるい”と言っている気がします。

結衣はこの後「ずっとこのままでいたい」と言っています。このセリフで上で書いてきたこととつながります。

前提として、結衣が言ったのは「雪乃の八幡を好きという想いすらももらう」ということです。かつ、このままでいたいと言ったということは、結衣は今のままの八幡的に言えば”欺瞞”の関係を望んでいます。だから具体的な言葉で雪乃に解を与えていないのではないでしょうか。結衣は「自分もひっきーを諦めるから、ゆきのん、あなたも諦めて」と言っているんです。そうすれば、たとえ欺瞞であったとしても、奉仕部は現状維持されることになります。結衣にとって大好きな2人がそのままいる状況です。結衣ははじめから”このままの”奉仕部を守りたかった…それだけではないでしょうか。

考察④~終盤の3人のやり取り

八幡の宣言

八幡は「雪ノ下の問題は雪ノ下自身で解決すべき」と言い、結衣の提案を退けます。

このまま、結衣の提案に首を縦に振ってしまえば、雪乃はまた1歩踏み出す機会を失うことになります。それでは、上の水族館のところの考察で書いたように八幡の求める「本物」に手は届きません。雪乃の成長のためにも、奉仕部の為にも結衣の提案を受け入れるわけにはいかなかったのです。

そして、八幡の発言は次の「曖昧な関係やなれ合いはいらない」というセリフに続いていきます。

つまり、結衣の言ったこと(欺瞞の関係でもいいから、このままの奉仕部を続けたいというもの)を真っ向から批判しました。そして、八幡からこの発言が出たということは、結衣も八幡を再び”恋人になりうる人”として見ることができるようになったことを指しています。

この瞬間まで、結衣は八幡への「恋心」を封じていました。それはクッキーを「お礼だ」と言って渡していることからも分かります。それは全てこのままの奉仕部であり続けるためです。でも、八幡は結衣の提案を退けました。つまり、結衣は再び八幡に恋心を持つことが可能になったということです。

結衣の姿と雪乃の姿

結衣→優しい女の子

雪乃→強い女の子

こう思っていた、と八幡の心情が描かれています。ここまでで分かる通り、実はこの姿はまったくの真逆だったんですね。

結衣は”相手のことを考えられる「強い女の子」”だし、雪乃は”周りの自分にとって模範となる人についていくだけの女の子”でした。

でも、この見方だってただの1つの見方にしかすぎません。実際、その人がどういう人なのか、それを見極めるにはやっぱり相手の内面に踏み込んで考える必要があります。このブログで何回か書いているように、その過程こそが「本物」を見つけるのに必要な事ではないでしょうか。

3人の動く方向

結衣は八幡が自分の提案を止めると思っていた、と言います。ということは、結衣ははじめからこの展開を狙っていたことになります。どういう意図が込められていたのでしょうか?

雪乃は今は直接自分の気持ちで動き出すことは出来なくても、八幡の発言というワンクッションがあれば少しは動きやすくなるはずです。結衣は、その役割を八幡に期待したのかなぁと思っています。

結衣の発言にダイレクトに反発するよりは、八幡による反対を挟んだ方が雪乃が話やすいのは間違いありません。…やっぱり、由比ヶ浜結衣は優しい女の子です。

これを踏まえた上での雪乃の発言が「私の気持ちを勝手に決めないで」です。さらに、「比企谷君の依頼(≒本物がほしい)が残ってる」と続けます。さらに、その後雪乃は”自分から”奉仕部へ依頼を切り出しています。

この一件によって、雪乃は1つステップアップしました。八幡に依存してから彼女の中で止まっていた時間が動き出した、といったところでしょうか。雪乃は「自分で」行動をしていかないと「本物」にはたどり着けないことを知りました。だから、八幡の本物がほしいという依頼の話を持ってきたのでしょう。自分も進展して、奉仕部として成長して本物を見つけていこうーきっとこういう思いが込められたセリフです。

考察⑤~雪乃の依頼とこれからの「俺ガイル」

正直、雪乃の依頼は全く分かりませんが、葉山や陽乃を含んだ雪ノ下家のことになる気がします。

雪ノ下家の件に決着を付けて、最後に八幡の依頼によって奉仕部の3人としての決着も付ける、という話の流れになっていきそうです。

これからこの物語はどう進んでいくんでしょうか?作者の渡さんは「俺ガイルらしい終わりを目指す」とおっしゃっていた気がします。

なんか、八幡が雪乃か結衣のどちらかを選ぶ展開は「俺ガイル”らしく”」ないですよね。(こういう風に決めつけると結衣が悲しい表情をしそうですww)

個人的には、2人以外の誰かとくっつくか、いっそのこと八幡がどこか奉仕部の届かない遠い地へ行ってしまうような展開を期待したいです…。そうじゃないと残った片方の女の子(結衣or雪乃)が辛すぎて胃が痛くなる…。

結衣とも雪乃とも(いろはとも)くっつけなければ、「比企谷八幡の青春ラブコメは間違っていた」ことになります。タイトルを考えると、こうなりそうですが…皆さんはどうお考えですか?

まとめの感想

素晴らしいアニメをありがとうございます。

今は11巻を早く読んで、12巻が出るのに備えたいと思います。

葉山は、雪ノ下家は、奉仕部はどうなるでしょうか。とりあえず、何らかの形で映像化はしてほしいなと思います。

 

本日はfate、プラメモも最終回を迎えます。

これからもよろしくお願いします!それでは、失礼いたします。