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グランベルム 13話(最終回) 感想&考察&評価!転校生の正体と新月が透明人間化した理由とは

第13話「世界で唯一のふたりのために」

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ー私が見ていた未来は…新月ちゃんのものなんだよ?(満月

 

余韻を残すエンディング。あのラストの描写の数々が物語ることとは一体…?水晶の正体もしっかりと明かされ、いい着地点だったように思います。

というわけで、グランベルム 第13話(最終回)「世界で唯一のふたりのために」の感想・考察記事になります。作品全体を通したネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

グランベルム 13話のあらすじ・ネタバレ

新月と水晶の最終決戦が始まりました。全ての魔力が集まる地で、水晶は新月を撃破したかと思いきや、ヴィオラカッツェを囮にした作戦で水晶は打ち抜かれます。

水晶は過去の勝者になりえる者が、誰も彼も”平穏”を求めた、だから人は魔術師にはなれないと断言します。反論したのは魔力に反応した満月の思念体でした。

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心である満月と、新月が同化しヴィオラカッツェが覚醒します。満月に誘われ、水晶の妖精を撃破する新月。「あなたは私には勝てない」のセリフと共に、今度こそ水晶自身を新月の攻撃が貫きました。

水晶は消える直前、新月は魔力を消せないと告げます。魔力を消す儀式の直前、アンナも九音も魔力を無くすことの意味を問います。それでも、自身の存在が消えるとしても、満月とのやり取りの中で、新月は自分の願いを曲げません。

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「後悔しない?」という水晶の問いに「はい」と新月は答え、この世から魔力が消えました。10月1日、魔力が消えたことで新月の存在は誰にも視認されなくなります。

寧々は成長し、四翠はOLになっていました。そして、新月のクラスに「誰かが」転校生としてやって来ます。そして、新月が手をかざした植物は綺麗な花を咲かせるのでしたーー。

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以上です。

13話の感想と考察

続編・2期も作れそうな終わり方でしたね。前半のバトル、パワーアップしたヴィオラカッツェなども魅力十分でした!

魔力の暴力、水晶の「本当の願い」

残るプレイヤーが2人になったこともあり、新月vs水晶のラストバトルは、これまでと規模が異なるレベルで繰り広げられました。

特に驚いたのは、新月の機体・ヴィオラカッツェの片腕が戦闘中に復元したことです。

更に攻撃されたドロセラノクターンも下半身部分が粉砕されつつ、水晶をなぎ倒し、足を復元させ下へと降り立ちました。

まさに魔力による暴力のような最終決戦。ただ、魔力による干渉が強すぎて若干「何でもあり」の戦いになっていたのは気になる点ではありましたが…。

 

新月と対峙し、水晶が呟いた「魔術師の誕生を、どれだけ祈ったか…」という発言は、これまでの彼女のセリフを全て覆す内容でした。

マギアコナトスの審判役として、魔術師を一人残らず撃墜し、1000年もの時を過ごしてきたのが水晶です。

 

その後の水晶の発言をまとめると

①はじめは魔術師の誕生を祈っていた
②しかし、その候補は「平穏」を求めるような魔術師の器たる存在では無かった
③だから人間は魔術師になれないことを証明しようとした

ということです。最後に聖堂?で新月と話した水晶の姿を見るに、誰よりも魔力の消滅を願い、自分が敗北することを望んでいたのは水晶だったのかもしれませんね。

やっぱり、水晶がフーゴ家に入ったのは「グランベルムに打ち勝てる人材を探すため」という目的があったんだ、ということが分かりましたね。

水晶の正体と満月の「人間らしさ」

そして、新月に敗北し、消滅する直前に水晶の正体が判明しました。

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この手は満月と同じもの、つまり水晶も満月と同じ人形だったというわけです。分かりやすく誘導されていましたが、この部分でも過去の考察が当たっていましたね!

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散り際で彼女が放った言葉は「マギアコナトスは、その(新月の)願いに惹かれたから力を与え導いた」というものでした。

マギアコナトス自身も新月の願いのように魔力が消えることを祈っていた、と。水晶も新月がそう願う何百年も前から同じ思いを抱いていました。

 

その後の「お前には消せない、人間だから」というセリフには重みがあります。水晶は、1000年の間に何度”人間”に絶望したのか我々には知る由もありません。

ただ、どれだけ水晶が苦しみ、裏切られ、人を信じ切れなくなったのかがよく伝わってくるセリフでした。

 

”魔力の無い世界”を体験する際に、新月は満月と対話をしました。その際に、満月の目には涙が浮かび、握られた手が震えていたことに彼女は気が付きます。

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新月はそこで満月が既に「自分を映した人形」ではないことを知ります。そして、満月が自分の「友達」であることにも気が付きました。

最期まで1人でいた水晶と、最後に2人でいることに気が付いた新月と満月。対比が効いていますし、あまりにも水晶にとってはきつい内容だったでしょう。

 

それでも…。水晶の最後の「後悔しない?」という問いは、優しさが溢れているような声色で発せられました。

もしかすると、水晶は1人になる新月を気にかけていたのかもしれません。何といっても、自分が同じような時を1000年も過ごしていたのですから。

自分と同じような苦しみを新月が味わわないことを確信し、その場から消えた水晶。こう考えると、水晶が歪む前の彼女の本当の性格を感じ取ることができるようです。

魔力を消すことの意味

アンナと九音、そして水晶は新月に「魔力を消すことの意味」を問いました。

魔力を消すことは、それまで魔力で起こった全ての事項を”なかったこと”にすることだと忠告します。

ここは以前の考察とは方向性が異なり、魔力で起こった事項のみがリセットされるだけでなく、魔力に関する全ての物、魔力で消えた全ての人が消えることになるようです。

 

魔力を消した後の世界で、新月は改変後の世界で存在を認識されなくなりました。一方で敗北の際に魔石だけを破壊された人間は今でも普通に生きています。

なるほど、

・グランベルムで魔石を壊され敗退したプレイヤー→”人”としての存在が残っているため、現世界でも普通に生活できる

・グランベルムで人体ごと葬られたプレイヤー→魔力の世界の中で「殺された」ことになるため、その魔力が消えてしまうと、現世界でも存在が消える

ということでしょうか。

 

ただ、新月はあくまでもベースは人間なのに、透明人間のようになっている点だけが引っかかります。

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自分の考察としては、「魔力で作られた満月」+「元々の人間としての新月」=「半分魔力、半分人間の新月」が誕生した、という風にとらえています。

魔力で半分が構成されていた存在、と考えると透明人間のように存在している新月という設定にも納得ができます。

かざした手と、新しいクラスメイト~新月の願いは叶ったのか?

…と、ここまで書いてきたわけですが…新世界では不思議なことが起きています。

新月が草に手をかざし、綺麗な花が咲きます。こんな芸当ができるのは魔力に他ならないでしょう。そして、謎の転校生。彼女は満月か、アンナか、九音か…。

この「魔力が消えていないように見える」という疑問への考察を2パターンあげて、グランベルム最後の考察としたいと思います。

 

①新月が心の奥底で「魔力(満月)は消えないでほしい」と願ったから

確かに、赤い月は消え、一見すると何もない世界になったように見えます。しかし、新月は戦闘の直前まで満月が消えることを憂いていました。

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相手は全ての望みを叶えるマギアコナトス。

新月が自分で意識していなかったとしても、心のどこかで満月がいてほしいと願ったのならばーー。満月が存在するには魔力が必要であり、皮肉にも水晶の去り際の発言が的中したことになります。

このエンディングだと、満月は登場するけど(魔力供給がある限り彼女は消えない)、アンナや九音は絶対に登場しない(魔力による記憶の「書き換え」が継続しているから)ことになります。(=転校生は満月)

 

②水晶たちの言うことが誤りで、”魔力絡みの出来事だけ”がリセットされた世界になった

個人的に推したいのはこちらです!自分が12話まででしてきた考察の通りのエンディングだった、という案です。

言うなれば、魔力によってアンナも九音も水晶も殺されました。

ならば、その元凶の魔力が消えれば、「殺された」という事実だけがリセットされるのではないかとも思います。別にご都合主義でもない、筋が通った展開です。

 

このエンディングであれば、満月含め全員がいつか戻ってくることになります。戦わずに皆で遊んで、鍋を囲む姿が見たいですね…。(=転校生は誰でもいい)

じゃあ魔力が消えたのに、花が咲いた理由は何かって?

…それは”不思議な力”が働いたということにしておきましょう(笑)

グランベルム 最終回まで見た上での感想・評価・レビュー

面白かった!特に、満月・新月・四翠・九音の4人の対戦になった辺りから、一気に物語が面白くなってきた気がします。

ベストエピソードは11話のキャンプ回です。徐々に満月が消えゆく中、新月が森の中に入って満月を見つけたシーンは鳥肌物です…!

最終回の締め方も賛否両論だと思いますが、余韻を残すエンドでよかったと思います。

一方で、魔力で「何でもあり」の状況に後半陥ってしまったのは、唯一やや不満な部分かもしれません。

 

あと、個人的には色々と考察してみた内容が当たったのが嬉しかったりしますwこの手のアニメが好きな方には、是非見ていただきたい作品だったと思います。

最後になりましたが、

アニメのスタッフの皆さま、関係者の方々、素敵な作品をどうもありがとうございました!

グランベルム 13話(最終話)感想まとめとご挨拶

というわけで、グランベルム 最終回の感想・考察記事でした。

とうとう夏アニメの3作品が終わってしまいました…。どの作品も面白く、記事を書けたことを幸せに思います。

今期、最も読まれたのはグランベルムの記事でした。読んでいただいた全ての方、コメントをいただいた方に感謝です。ありがとうございました!!

 

今期は「荒乙」「まちカドまぞく」の記事も書いていましたので、よろしければそちらもご覧ください!

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また、来期アニメのおすすめ記事はこちらからどうぞ!

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それでは、この辺で失礼します。また別の記事でお会いしましょう!