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グランベルム 9話 感想&考察!満月の正体と水晶の狙い、寧々への違和感

第9話「ノクターン、染め上げて」

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ー…どう?綺麗なお人形さんでしょ?(水晶

 

8話の記事はお休みしました。怒涛の展開と、あまりにも不気味な10話の予告、そしてタイトル。まだまだどんでん返しが残っていそうですが果たして?

というわけで、グランベルム 第9話「ノクターン、染め上げて」の感想・考察記事になります。9話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

グランベルム 9話のあらすじ・ネタバレ

寧々は満月の”何か”に気が付きます。四翠は過去に九音に刀を託して家を出ていきました。満月は新月の教えでトレーニングに取り組み、精霊を呼ぶ訓練をします。

四翠の魂を喰らった水晶は九音に四翠の声で「あなたが重荷だった」と告げます。満月は「何もない風景」を思い出しますが、精霊を出すことに成功します。

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寧々は”何か”を新月に伝え、グランベルムが開催されます。水晶のかく乱作戦に他のメンバーは苦戦し、”何か”を知った新月は満月に戦わせまいとします。

水晶に敗れかけた九音は四翠の「一緒になろうよ」という発言の前に屈しそうになりますが、四翠から託された刀を目にし、雪月梅花が覚醒します。

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姉の弾くピアノのメロディを耳にし、九音は「四翠が水晶を倒すべく自ら食べられた」ことを知ります。真の雪月梅花の力を発揮し、九音が一気に優勢となります。

しかし、水晶はすぐさま体勢を整えます。新月の制止を振り切り、水晶に向かう満月とホワイトリリー。水晶の攻撃がホワイトリリーの機体を突き刺したとき、満月の”白い糸”が赤くなり、満月の手は色を失っていくのでしたー。

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以上です。

9話の感想と考察

まずは8話の振り返りということで、感想ツイートを載せておきます。

見出しで、前回書きたかったことを何となく察して頂けると嬉しいですw

満月、希望、水晶の正体を考察する

満月の日になり、グランベルムが開催されました。

いつもながら戦闘シーンも迫力満点(雪月梅花かっこええ…)でしたが、やはり9話で最も気になるポイントは満月の正体でしょう。

合わせて、希望と水晶の正体についても考察していきます。

 

<満月について分かっていること>~正体はマギアコナトスが作った「魔力人形」?

①強大な魔力を持っている(寧々調べ)
②本人の回想の中で、月の上?に1人でいる姿が描かれている
③新月は満月を戦わせたくない
④水晶は満月の正体を知っている
⑤水晶の攻撃を受け、満月の糸が赤く変色し、手は無機物のようになった

 

10話のタイトルも合わせてストレートに考えると、満月はマギアコナトスによって造られた「魔力人形」ということになりそうです。

人形だからこそ、中身は空洞で何もない。満月が魔力で作られた存在であるとすれば、それは新月にとってはとっても、とっても残酷なことで。

自分の目標である「この世から魔術を消す」ことを達成してしまえば、小日向満月という存在も一緒に消えてしまうわけですから。

 

「人形」については6話の記事でも触れていた部分です。

www.anime-kousatsu.com

 

この中で新月は「操られているのは我々の方では?」と発言しています。

満月が人形であるとすれば、満月がアルマノクスに操られているという部分で、この発言とも整合性が取れます。

満月の手の色はこんな感じ。いかにも、無機質な”人形”感があります。

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”人形”になる条件は、水晶が歌っていた歌から察するに、グランベルムに勝つことでしょうか。そもそもグランベルムが勝者の決まっている戦いとも取れそうです。

何度も何度も、マギアコナトスの命令によって満月は記憶を消され、戦いを続けているのでしょうか。

 

<希望について分かっていること>~正体は次期「魔力人形」or黒幕

①希望も満月と同等の魔力を持っている(寧々調べ)
②希望は満月のことを快く思っていない可能性がある(寧々に話した「誰とでも仲良くする人より寧々ちゃんみたいな人の方が好き」発言から)

 

今後の鍵を握る満月の妹・希望。満月が「壊れた」後の代替品として用意されている可能性が高そうですが、彼女自身が黒幕である可能性も否めません。

満月が思った以上の強さで戦うことができるホワイトリリー。

それがすべて、希望の操作によってなされているものであるとすれば。彼女こそがグランベルムの真のプレイヤーなのかも…?

 

<水晶の発言、彼女について分かっていること>~正体は「グランベルムの開催者」?

①満月に対し「グランベルムに参加する器じゃない」(8話)
②九音に対し「そんな揺れた心じゃ…失格」(9話)

 

この2発言のように、水晶は他のプレイヤーとは異なり、グランベルムを達観して見ている節があります。

そもそもの時間軸がよく分からないのですが

①前回のグランベルム(四翠参加)→今回のグランベルム開始

なのか

②前回のグランベルムで四翠参加→四翠敗退に伴い、九音が代理で参加(グランベルムは続いている)

なのかどちらなのでしょうか(どこかで明言されていましたような気もします)。

もし①のパターンだとすれば、四翠と水晶がここで接触しているはずなので、水晶も前回のグランベルムにも参加していることになります

 

もう一歩踏み込んで、水晶は単なるプレイヤーではなく、グランベルムの開催側の人間と考えると色々と説明が付きます

強すぎる能力はマギアコナトスから力を得ているから、と説明が付きますし、アンナに近づき九音を審判するような発言をしていたことは自分の後継者を探していたから、と考えるとすんなり説明が付きます。

もっと言えば、水晶も運営側から送られた「人形」なのかもしれません。

思い出した九音と「主人公入れ替わり」のうますぎる演出

九音は、四翠から託された短刀を目にしたことで、状況を立て直しました。

正直この辺りの仕組みはよく分かりませんでしたが、四翠が水晶の中に眠っていることに気が付き、九音の力と四翠の力が合わさった…とかそんな感じでしょうか。

 

前回の8話で、魔術による干渉によって人の記憶を根本から操ることができることが明かされ、今回も水晶に倒されたと思っていた四翠の魂が活躍しました。

アンナの消滅と言い、オリジナルアニメらしい「どんでん返し」の連発は見ていて気持ちがいいです。考察してみた内容が全く当たらないのは考えものですがw

 

今回は満月の戦闘シーンがほとんど描かれず、”悪役たる悪役”に見える水晶に迫る九音が主人公的な役割を果たしていたように思います。

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その裏で、自らの秘密を知り、闇落ちしていきそうな主人公・満月。

四翠の想いを知った九音が、自分の正体に翻弄される満月にとって代わって主人公のような活躍を見せているのが面白いです。

寧々は真実を知っていたのか?それとも…?

1つ気になったのは、寧々が掴んだ満月の秘密についてです。

今回のグランベルムの直前、寧々は新月に”何か”を伝えており、それを聞いたことで新月は満月に戦わせまいと振る舞っていました。

確かに、寧々は満月・希望の魔力数値が強いことは知っていました。

ただし、仮に上で書いたように満月の正体が”人形”だとしても、第三者の寧々が魔力の数値から満月の正体に気が付くことなんてできるのでしょうか?

 

もっとも、寧々が伝えたのは満月が強大な魔力を持っている、ということだけだったのかもしれませんが、それでも少し引っかかる部分です。

過去に寧々が同じような状況を経験したという経緯があれば納得できるのですが。

…菜々と美々が寧々の作った”人形”とかそんなオチはない…よね?言われてみれば、寧々がお母さんの元に向かう回想で、妹2人がいなかったような。

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逆に、満月や水晶の正体が全てミスリードである可能性も十分にあります。それもそれで「どんでん返し」なので面白いですねw

ほぼ間違いないと思われるのは、新月が普通の人間である、ということです。

無意識の内に新月が世界のマスターのような存在になっており、満月は新月が生み出した親友=人形という可能性も…

いや、でもそれだと寧々から話を聞いて動揺するのはおかしいしなぁ…うーん。

残酷か、救いか。新月の「おいしい」発言

最後は、新月と満月が食べていた肉まんについて。満月が半分分けてあげた肉まんを食べ、新月は即座に「おいしい」と言っています。

これまでは満月の料理を食べることしか無かったので、新月がこんな反応をするのは新鮮です。

 

満月と夜中に買い食いできたことへの嬉しさから「おいしい」と言ったのか、それとも満月の料理は本当に微妙だったのか…w

実際に、満月が人形であるとすれば、この発言は割と残酷なものである気もします。人形に美味しい料理は作れない、と言っていたようなものです。

いつか満月の料理を食べて新月が「おいしい」と発言してほしいなぁ…。

アニメ「グランベルム」9話感想まとめと10話に向けて

月を追う真夜中 (初回生産限定盤) (DVD付) (特典なし)

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というわけで、グランベルム9話の感想・考察記事でした。

「月を追う真夜中」を無限ループしている今日この頃です。歌詞にも今後の展開を示唆する何らかのヒントが隠されているかもしれませんね。

次回第10話は「もの思う人形」です。それでは、この辺で。

 

【追記:10話の感想・考察はこちらから!】

www.anime-kousatsu.com