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グランベルム 12話 感想&考察!水晶の人形への思いと魔力が消えるべき理由

第12話「マギアコナトス」

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ー…私は折れない!新月ちゃんの心が折れないように!(満月

 

究極のバトル回。明かされた水晶の過去、水晶に説く満月の姿、そしてすべてを覚悟した2人の姿。最終回はどうなるのか楽しみでなりません。

というわけで、グランベルム 第12話「マギアコナトス」の感想・考察記事になります。12話までのネタバレを含んでいるので、未視聴の方はご注意を!

グランベルム 12話のあらすじ・ネタバレ

最終決戦場は、封印された全ての魔力が存在するステージでした。戦いは新月・満月vs水晶という形で進んでいきます。新月を前衛に、満月は新月の護衛に徹します。

戦いの中で、水晶は1,000年もグランベルムに参加していること、参加者に魔術師になる資格が無いことを証明するようマギアコナトスから命じられていたことを明かします。自分にはマギアコナトスの加護があることも。

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何度も勝利したのに魔術師になれない水晶。新月は魔術師が現れることこそをマギアコナトスは望んでいると言います。パワーアップした水晶に新月は押され、姿を消します。

水晶は満月に、人間も人形も自分の周囲(自分の欲望)だけを大事にしていると告げますが、満月は「それの何が悪い、魔術師になりたがる水晶も同じだ」と反論します。

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突如ヴィオラカッツェが復活します。寧々のジーグァンロンの術を用い、姿を消していたのでした。満月は世界を捻じ曲げる魔力はやはり消すべきだと訴え、新月はアルター(魔力の集合体)にダメージを与えます。

”人形”に痛いところを突かれ、更に暴走する水晶。満月は水晶の攻撃に正面から向かい、敗北し消滅しました。狂ったように笑う水晶と、満月を失い号泣する新月。この戦いの行方や如何にー。

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以上です。

12話の感想と考察

三つ巴の争いを30分繰り広げるだけで、ここまで面白いエピソードになるのか…とただただ驚きです。このアニメが13話構成であることに感謝です。

水晶の役回りとその過去

これまで謎に包まれていた水晶の過去について一気に明かされました。9話で考察した内容がほぼズバリと当たっていて嬉しい限りです!

www.anime-kousatsu.com

もう一歩踏み込んで、水晶は単なるプレイヤーではなく、グランベルムの開催側の人間と考えると色々と説明が付きます

強すぎる能力はマギアコナトスから力を得ているから、と説明が付きますし、アンナに近づき九音を審判するような発言をしていたことは自分の後継者を探していたから、と考えるとすんなり説明が付きます。

もっと言えば、水晶も運営側から送られた「人形」なのかもしれません。

(上記当ブログより)

 

「自分の後継者を探していた」わけではなかったですが、やはりグランベルムのプレイヤーをマギアコナトス側から審判・審査していたのが袴田水晶という存在です。

今回水晶が狂ったように笑う場面が何度か見られましたが、無理もないことですよね…。

1,000年も「次に勝てば魔術師になれるはずだ」と思って戦ってきたのに、その希望が打ち砕かれる展開がずっと続いていたわけです。そりゃ病むわ。

 

そして、水晶が人間なのか、人形なのかという部分には言及されませんでしたが、1,000年もの間生きている時点で普通の人間ではないことは確定的です。

たとえ、水晶が人形では無かったとしても、彼女はマギアコナトスの手先ーつまりマギアコナトスの「使い人形」-であることには変わりありません。

 

言い換えると水晶もどう足掻いても「人形」に区分されるわけで。一方で、満月は「人形」であるのにもかかわらず、希望や嬉しさという感情を手に入れました。

だから、水晶は満月と自分の全力で戦ったのでしょう。

自分が1,000年かかっても得られなかった感情を既に同じ「人形」である満月が手にしていることが許せなかったから

水晶の「人形」呼ばわりに満月が「(私は)新月ちゃんの心の結晶だ」と返すシーン、最高でした。

覚悟を決めた満月、一方で…

冒頭から嫌な予感はしていましたが、攻撃役=新月、防御役=満月となっていたのには理由がありました。この戦いをもって満月は消える覚悟をしていたんですね。

満月は新月を勝者にするべく、迷いなく水晶の攻撃に向かっていきます。「魔力を消すべきだ」という彼女の願いは、12話の時点では揺らぐことの無いものとなっています。

 

それでは、新月にその覚悟は出来ていたのでしょうか。

戦いに入る前の満月と新月の目線。前だけを見続ける満月に対して、新月は満月を悲しそうな表情で見つめます

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この戦いで満月が消えると分かっているからこその表情です。

その後、新月が一回姿を消した後、水晶は「魔力を本当に無くそうとしているなら、私に敗北はしていない」と満月に告げます。

新月にとってはじめて出来た親友。新月は最初から最後まで本当の意味で、彼女が消えることへの覚悟は出来ていませんでした。最後の新月の涙がそれを物語っています。

満月が語った「魔力が消えるべきである理由」

12話で登場した、グランベルムの中での最高の名言。それが満月の言った「誰もが欲しい物は、存在しちゃいけないものなんだよ」というセリフです。

正直、前回の11話だけでは満月がなぜ魔力を消そうと決心したのかが掴み切れませんでした。今回はそれが分かりやすく描かれていましたね。

 

<満月の語る「魔力が消えるべき理由」>

・世界には嬉しい、楽しいという感情や悲しいという感情が溢れている
・叶えられない想いがあるから、世界が構築されている

負の想いや現象を捻じ曲げ、それらを消し去る魔力は消えるべきだ

 

満月は「正」の感情だけではなく「負」の感情も世界を創る要素の1つになっていると伝えます。アンナ・九音の消滅、自分が人形であることを知った絶望。

これらがあったからこそ、満月は新月との何気ない日々や、これまで小日向家で過ごした優しい時間に意味を見出しています(ここは11話で語られていましたね)。

「正」の感情だけでは世界は生まれない、「負」の感情があってからこそ、今の自分があるのだ、と言っているように感じます。

 

もっとも、満月が「魔力は消えるべきだ!」と宣言した理由には、別の見方もあるかもしれません。何か自分とは違う視点の考察をお持ちの方は是非、コメント欄等でお伝えいただけると嬉しいです!

追い込まれた新月のこのシーンにご注目!

12話の中で、新月は何度もやられた風に見せかけて

「なーんてね」→パワーアップして反撃する

という場面がありました。その際、水晶の口元は歪んだ笑みを見せます。とんだ悪役です(笑)

 

そんな彼女の口元がアップになったのに、笑みを浮かべず、逆に追い込まれているように見える場面がありました。満月との最終決戦です。

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正直、この場面でまたにやっと笑い、満月を撃墜するのではないのかな?と思っていました。しかし、それに反して水晶は叫び、必死に最後の力を振り絞りました。

満月と新月の力でようやく水晶が追い込まれたことが分かる貴重なシーンです。

しかし、マギアコナトスによって造られた満月をもってしても、水晶撃墜には至りませんでした。…新月はどうやって水晶を倒すのだろう?

最終回の次回予告を見て~ヴィオラカッツェの機体が…?

普段は次回予告に言及して記事を書くことは無いのですが、最終回直前ということで軽く触れておきたいと思います。

若干色々ネタバレをしていた感がありますが、一番気になったのはアップになったヴィオラカッツェの機体です。

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アゴの部分が青くなっています。アゴの部分が青い機体は…そう、ホワイトリリーです。加えて2人の手が重なる描写があってこれはもう…。

 

これ以上の明言は避けますが(笑)、やはり2人で水晶を倒してほしいと思います。

あとはもう1つの予想の肝である「魔力を消し去ることで、グランベルムの中の現象が無かったことになり、九音とアンナが戻ってくるのではないか?」という考察も当たるのかどうか楽しみです!

グランベルム 12話感想まとめと13話(最終回)に向けて【放送日時にご注意を!】

というわけで、グランベルム 第12話の感想・考察記事でした。

ここまでくれば後は最終回を見守るだけです!最終回の放送日は、関東地方(TBS)では26日(木)の26:03~となっているのでご注意を!

次回第13話は「世界で唯一のふたりのために」です。それでは、この辺で。

 

【追記:最終回の記事はこちらから!】

www.anime-kousatsu.com