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まちカドまぞく 11話 感想&考察!みかん箱の正体と千代田桜の”現在”に迫る!

第11話「夢ドリーム再び!!桃色防衛線を突破せよ」

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ー教育に悪いから教えない!(

 

さすがに衝撃的すぎました…。しかし、展開を面白くしつつ、ギャグ要素や重くなりすぎない部分も残して物語を進める部分は相変わらず素晴らしいです。

というわけで、まちカドまぞく 第11話「夢ドリーム再び!!桃色防衛線を突破せよ」の感想・考察記事になります。11話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)

まちカドまぞく 11話のあらすじ・ネタバレ

優子は桃の心を開くべく、リリスに挑発され桃の夢に再度侵入します。しかし、たどり着いた場所は桃の夢の「最外郭」の部分でした。

桃の夢の入り口には人体化したメタ子が立ちふさがります。メタ子は優子から「千代田桜の気配を感じる」と告げます。メタ子に襲われた優子はとっさにご先祖を召喚し、難を逃れます。

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再び桃の扉に向かう優子ですが、扉は開きません。お弁当を取り出し、桃に訴えることで桃が中から扉を開けました。しかし、桃は明晰夢を見ており、夢の中で意識がある状態を維持していました。

優子は自分の身体が弱かったことを告げます。桃は優子の発言から、吉田家に何かが隠されていることに勘付き、清子ときちんと話すべきだと伝え夢から醒めます。

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桃が吉田家を訪問し、清子は過去の真実を話します。優子の身体を救うべく、桃の師匠・義姉の桜が優子の呪いを解除し、その代償で1か月4万円生活が始まりました。

その後、優子の父・ヨシュアは桜によってみかん箱に封印されたようです。曲がりなりにも義姉が優子の父親を奪ったことにショックを受け、桃はその場を去ってしまうのでした。

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以上です。

11話の感想と考察

「対峙」と「退治」のアンジャッシュコントがとても面白かったですw投げられるリリスを見た優子の「ご先祖おおおおおおお!」と合わせて名シーン?の1つでした!

吉田家の真実と千代田桜の過去

これまでの記事でも何度か指摘していた「優子の父親の話」や「桃にいたはずのお姉さん」の秘密が一気に明かされました。

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今回明かされた情報を簡単にまとめると以下の通りです。

・優子は「まぞくの血」を強めに受け継ぎ、生まれつき身体も運も弱かった。

・桃の義理の姉、桜は先代の魔法少女で街に結界を張り、まぞくを守っていた。

・桜は一族の呪いに干渉し、金運を優子の健康運に振り分けることで優子は元気になることができた。(1か月4万円生活の原因)

・まぞくの古代の呪いに干渉したことで、桜の能力は弱まり街を守れなくなる。

優子の体調に目途が立った後、清子の夫・ヨシュアは桜にみかん箱に封印され、桜は街から消えた

…こんなの考えたって当たるわけないだろおおお!!!それにしても情報を小出しにして、残り1話で全て明かしてきたのはお見事です(原作でもこうなのかな?)

 

この中で最も気になる部分は、太字部分と、ムキムキメタ子が優子に言った「桜の気配を感じる」というセリフ、更に桃の夢の中で優子が語っていた「ツノが生えてきてから体調がよくなってきた」というセリフです。

桜の気配を優子から感じるというセリフは、ストレートに考えると桜が呪いを解除したから…となりますが、優子の中に桜が生きていると考えるともっとしっくりきます

 

ツノが生える=魔力を持つ(優子の中に桜の魂が入り込む)→優子は桜の力を受けつぎ、更に元気になった、と。

ここまで複雑な「隠し過去」があるのかは分かりませんが、あってもおかしくない設定だと思います。

11話の回想を見る限り、幼き頃の優子の顔は不自然に映っていません。

桜の介入で実は別の人間に変わった→まぞくの力が目覚めることで桜が入り込み、より強い身体になったなんてこともあるのかも…?

 

他にも、桜失踪後どのように桃が街を守ったのか、なぜ桜はヨシュアを封印したのかなど謎は多いですが、残り1話ということでアニメ内では明かされなさそうなのが残念。

ところで、ヨシュアの響きが「ヨシュア→よしゅあ→よしだ」だから「吉田」になったのでしょうかw

厚かった桃の心の壁、へこんだ桃の心

桃の夢は、前回優子が入り込んだ時同様、暗いものでした。その象徴になっていたのが、桃がいた部屋の扉の部分です。

今回最初に入り込んだ部分は最外郭で、桃の夢の本体は扉の中にあるという設定です。その扉が固く閉ざされており、ごろごろにゃーちゃんで開けることもできません。

 

でも、その閉ざされた”心の扉”を開いたのは、やっぱり優子という存在で。後でも書きますが、優子の”大事な人を想う”優しい性格がはっきりと出ていたと思います。

武器はすぐ出せない優子が、桃の扉を開けるのに用意したお弁当は何も考えることなく一瞬で出てきました。そして、桃が出てきた際の嬉しそうな表情。

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クールな桃は表情に出してはいませんでしたが、とても嬉しかったのではないでしょうか。桃さんは優子に意地悪するのが好きな魔法少女だから仕方がない

 

今回の「自分の姉のせいで優子の父親が奪われた」という真実は、見る人によっては明かすのが遅いと感じる方もいるかもしれません(アニメで見れば終盤ですしね)。

でも、自分はそう思いません。桃が優子を大切に想ってきているこのタイミングだからこそ、意味のある打ち明けでした。

 

最後に桃が言った「本当にシャミ子の宿敵だったね」という言葉が忘れられません。もしかしたら冗談で言っていたのかもしれない発言が真実になった瞬間。

大切に想っていた「好きな人の大事な人」を自分の家族が奪ってしまったと知ってしまったらーー。

なかなか感情を外に出さない桃がへこむぐらい、彼女にとっては重い出来事でした。そしてそれは、これまでの優子・桃の関係の積み重ねが無ければ成し得ないことです。

とても好きだった優子の行動はこれだ!

1つ上の見出しでも書いたように、優子の誰かを想う優しさが今回も描かれました。これまでの中で印象的だったのは、6話で清子のハンバーグについて語るシーンです。

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11話の中で1位、2位を争うほど好きだった場面は優子が桃に戦いを挑むシーンです。「退治」「対峙」のギャグが繰り広げられた後の場面になります。

 

優子は清子が「退治」されると勘違いし、焦ります。

そして、彼女が取った行動は「魔法少女千代田桃よ、ここを通りたくば私を倒してからにするといい!」と言い、桃の前に立ちはだかることでした。

これまでになく真剣な表情で。

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病弱だったが故、学校に通うこともできず友達が少なかった優子の心のよりどころは家族だったのでしょう。

6話もそうですが、優子が家族を大事に想う「根拠」が分かったうえで見ると、絶対に勝てないはずの桃に真剣に立ち向かう優子の姿にぐっとくるものがあります

シリアスでも忘れない「くすっとくる」描写、設定

11話では特にBパートがシリアス展開で進んでいきましたが、そんな中でも”シリアスになりすぎない”ような工夫がなされていました。

「まちカドまぞく」の良さは「シリアスになりすぎないことだ」というのも、既に何度か記事で述べている通りです。

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代表的な「くすっときた」場面を2つあげておきます。

 

①みかん箱とお茶の配置

みかん箱=ヨシュアであることを知り、衝撃を受ける優子・桃。真実を知った彼女らは、机代わりに使っていた箱から自分の麦茶を持ち上げます

何というか、2人の優しさ・思いやりを感じられる場面です。対して、それに慣れきっている清子のお茶は放置されたままですw

 

あとは妄想になりますが、清子がみかん箱を机代わりにしていたのって狙いがあったからなのかな、とも思っています。

リリスは目の前に供えられた飲み物や食べ物を摂取することができます。

もしかすると、清子はヨシュアにも料理を食べさせてあげるために、みかん箱を食卓テーブルにして鍋や鉄板焼きをやっていたのかもしれないですね。

 

②いつ撮影されたか不明な「フレッシュピーチ」

桃の夢を見るべく、桃の大量の写真や桃缶を置いて眠りについた優子。その中に何やら謎の写真が一枚…?

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優子の右斜め上、なぜか変身したときの桃の写真がありますw

これは一体いつ撮ったんでしょう…?写真を撮るのは良子の役目なので、良子が撮った可能性が高そうですが…

 

良子「お姉のために、変身したときの写真が必要なの!」
「シャミ子と良ちゃんのためか…仕方ないなぁ。トゥトゥトゥトゥルル-♪(変身するときの音楽)」

的なやり取りがあったんですかね?尊い、尊い、とうとい、とおとい…

アニメ「まちカドまぞく」11話感想まとめと12話(最終回)に向けて

まちカドまぞく 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

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というわけで、まちカドまぞく 第11話の感想・考察でした。

一気に物語が動いてとても面白いエピソードだったように思います。残すところはあと1話。みかんも杏里も巻き込んで最高の締め方になることを期待しています!

第12話(最終話)は「伝えたい想い!!まぞく新たなる一歩!!」です。それでは、この辺で。

 

【追記:12話(最終回)の感想・考察はこちらから!】

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