Charlotte(シャーロット) 2話感想! ”長期彗星”に感じるシリアスさ…
第2話「絶望の旋律」
というわけで、Charlotte(シャーロット)第2話の感想を書いていこうと思います。ネタバレ前提の記事ですので、未視聴の方はご注意ください。
少しずつ話が動き始めましたが、まだまだ本気はここからという感じですね。これからの展開次第で相当の傑作になる予感(逆も然りですが…)がします。
公式サイトのストーリー:不本意ながらも生徒会と行動を共にし、特殊能力者の確保に奔走する有宇。そんな中、危険な目に合いながらも生徒会の責務を果たそうとする友利の過去が明らかとなる。それは、特殊能力を持つ者の過酷な運命だった。
ストーリ概要(Aパート)
学校の特徴と奈緒の兄
入学手続きを済ませた有宇は奈緒&高城と会います。どうやら、この星ノ海学園には”能力者とその前兆があるもの”が在籍しているそうです。
奈緒「むかーし、我々のような特別な能力を持った者はことごとく脳科学者のモルモットにされたんすよ。一度捕まったら人生おしまい」
有宇「はっ、そんな大げさな」
奈緒「…私の兄のことなんですけどね。能力者を守るために”ある人物”が今のシステムを作り出した。兄は間に合いませんでしたが」
生徒会の役割も説明されます。それは”能力者を誰よりも早く確保するか、能力を使わないように脅す”ということ。生徒会にこんな役割が与えられているのは、奈緒の兄のことがあったからなんですね。
そして、生徒会は相応の手当てが出る、と奈緒は言います。
奈緒「食費も満足に無いから、歩未ちゃんが毎日頑張って自炊しているのではないですか?」
有宇は1-Bに属することになります。爽やかスマイルで女子の心をつかみかけますが、同じクラスには奈緒と高城の姿がありました。星ノ海学園では有宇は能力を使って悪さは出来なさそうです(笑)
独りの奈緒
昼を迎えます。有宇は高城にこんな質問をします。
有宇「なあ、1年であいつ(奈緒のこと)は生徒会長なのか?」
高城「はい。この学校の生徒会長は学年など関係ありません。能力者としての責任感や行動力が最優先されます」
昼食はまたもや「おめでとう」文字入りの歩未のオムライスです。高城に誘われ一緒に学食に行くことになりますが、奈緒は1人でご飯を食べています。
有宇「あいつは誘わないのか?」
高城「あなたが良ければ誘っても構いませんが?」
有宇「…いや、いい」
学食パン争奪戦
学食は非常に込み合っていました。高城は「自分の力の見せ所」といい、並んでいるサンドイッチの列に目を付けます。
高城「…ただ、早すぎるが故にどんなパンを掴めるかは運次第ですけどね…」
こう言い残し、高城は瞬間移動でパンを掴みます。お金も無事払いますが、手に取ったのはすべてカツサンド。おまけに制御が効かず、机をブッ飛ばします。
血まみれの高城は「今日はカツサンドだから成功だ」と言います。サンドもつぶれて、頭から血が噴き出していますが…。
ちなみに、高城は防具を着ているそうです。身体の内部には怪我がなさそう…。
能力による「第二の被害」
教室に戻って高城が取ってきたつぶれたカツサンドを食べていると、まだ1人で昼食を食べている奈緒を見かけます。
有宇「女友達もいないのか、あいつは?生徒会長のくせに…」
高城「彼女の能力は特定した1人に対してだけ見えなくなる。逆に言えばそれ以外の人間には見える。その不完全さが今の状況を招いたのでしょう。それなりの理由があるとはいえ能力を使って彼女が暴力をふるっている姿を周りの人が見ていたらどう思うでしょう。しかも監視カメラにはただの喧嘩としか映らない。…そんなことを続けていたら嫌われ者になるのも当然かと」
少し顔を曇らせる有宇に対して、高城は意外なことを口にします。
高城「でも、中学生になるまで彼女はそんな性格ではなかったそうです」
そこに、奈緒がやって来ます。生徒会室に集合の合図が出されました。
新たな能力者を保護せよ!
生徒会室は極めて広い場所でした。
そこに髪の長い男がやってきて「能力は…念写」と呟き、地図のとある場所を指します。彼は、特殊能力者の場所と能力を教えてくれるそうです。
有宇は「警察でもないのに行くのか」と言いますが、奈緒はあきれ顔。高城は「警察が我々より先に見つけたらその人の人生はおしまいです」と言います。
かくして、その能力者が居るという高校へ潜入します。聞き込み調査の甲斐もあり、怪しげな動きの男を見つけます。
有宇の乗り移り→高城の瞬間移動コンボで瞬く間に男を捕まえます。奈緒がカバンの中を漁ると、下着姿の女性生徒の写真がありました。奈緒が問い詰めると、2-Eの有働という生徒が念写した写真を売りさばいているそうです。
弓道部に有働がいることを突き止めた奈緒たちは、さっそく有働の元へ向かいます。あっさりと奈緒はロッカーの鍵も空け、証拠を取り揃えました。
奈緒「どうしてこんなことを?」
有働「そりゃ金になるからさ。…病気なんだよ、仕方ないだろ!」
すぐさま、有働は反撃の一手に出ます。短時間で奈緒の下着姿を念写し、ばらまかれたくなかったら黙っていろと言います。
奈緒「でも、どこにも需要無いっすよ、それ?」
有働「どっからどう見ても上玉だろ…」
奈緒「え、まじっすか!褒められた!やったーーーー!」
はしゃぐ奈緒を尻目に、有宇が再び移り変わりを使い、写真を奪還します。激高した有働はなんと弓を奈緒に向かって放ちます。
矢が奈緒に当たろうとした瞬間に、高城が瞬間移動を使います。最初は矢を取り損ねましたが、なんとか矢の軌道を変え、奈緒を救いました。…その分、弓道場の窓は粉々に割れてしまいましたが(笑)
奈緒は再び有働と向き合い、「警告」をします。
奈緒「私たちは別にあなたを警察に突き出そうとか思ってません。ただ、あなたがその力を使い続けるとひどい人生になります。実験台として科学者に解剖とかされたいですか?…だから警告です。その力は思春期を超えれば消えてなくなります。お金は真っ当なバイトでもして手に入れてください」
ストーリー概要(Bパート)
奈緒は常識知らず?
帰り道に有宇は奈緒に「科学者に捕まったお前の兄さんはどうなってるんだ?」と聞きます。対して奈緒は「じゃあ明日兄のところに行きますか」と言います。
電車で出かけることになりますが、奈緒は牛タン弁当を購入してテンションがハイになっています。
奈緒「糸を引っ張るとあったかくなる牛タン弁当!すっごくないですか?」
しかし、新幹線でもないのに牛タン弁当を食べる奈緒に周りのサラリーマンは嫌な顔をします。そりゃあ匂いがね…。おまけに、奈緒は有宇が購入したサンドイッチまで食べる始末です。…彼女は常識知らず?
友利家の過去
奈緒「まず兄が特殊能力者になりました。私が受験で国立の付属中学に受かった時のことです…」
奈緒の家庭は母子家庭。母親と奈緒、そしてギタリストを目指す兄の3人暮らしです。兄は「ZHIEND(ジエンド)」というバンドに所属していました。
奈緒「でも私は入学できなかった」
(以下は回想になります)
奈緒母「二人の才能を更に活かす為に全寮制の学校に入学してもらうことにしたの」
奈緒兄「訳が分からないぜ!独り立ちできるんだから家計的にもありがたいはずだろ!」
奈緒母「それが逆なの!その方が家計が助かるの…」
反発するお兄さんですが、母親は土下座までして2人に”全寮制の学校”に行くように懇願します。
こうして折れた2人はこの”学校”に行くことが決まります。
奈緒「そこは見かけは学校ですぐに友達はできた。ただ毎日授業が終わると健康診断のようなものを受けさせられた。一緒の学校のはずなのに兄とは会えないままでいた。私が兄を探そうとすると、決まって友達がそれを止めた」
奈緒は淡々と語ります。
奈緒「その頃兄は実験台にさせられていた。兄の能力は空気を自由に振動させられるというもの。ライブでその能力を使ってギターを様々な音色に変えていたことから奴らに見つかった。その能力を利用すれば通信をジャミングできるし、電波ジャックも可能…と科学者は考えた」
奈緒「私が兄と会えたのは約1年後。もう兄はかつての兄じゃなかった。私を妹と判別することもできなくなっていた。私を兄から遠ざけようとした友達も全員科学者が用意したかりそめの友達…。私も毎日検査を受けていたのも兄妹だと二人とも特殊能力者になる可能性が高い、それだけの理由だった」
こうして、奈緒はその”学校”から逃げ出します。
有宇「…その後どうなったんだ?」
奈緒「唯一信頼できる人と出会い、今に至っています」
奈緒が能力者にこだわるのは、理由があったからなんですね。
お兄さんの末路
2人は病院につきます。そこで、見たのは布団を引き裂き、叫んでいる男の姿です。
奈緒曰く、唸って聞こえるのが主旋律でメロディーだそうです。
奈緒「あーあ。また布団がダメになった」
個人的にここで奈緒が真顔で静かにこのセリフを言ったのが怖かったです。悲しさを通り過ぎてしまったのか、それとも奈緒の”感情”自体が失われているのか…。
奈緒が兄を連れ出した場所は風景が絶景なところです。「”唯一信頼できる人”のお陰」でこの場所は用意された、と奈緒は言います。
有宇「でも、もしかしたらもうすぐ特効薬とかできるかも…」
奈緒「こんな患者を救う研究なんて誰もしてませんよ。科学者にとって能力者は乾電池のようなもの。それが切れたら別の能力者で実験すればいい…。こうなった能力者は助けるメリットもない」
有宇「そんな…」
奈緒「私たちも明日どうなってるかわかりません」
有宇「こわいこというなよ…」
奈緒「…言葉を選んでみてはどうですか?」
帰りのバスで、奈緒の兄を心配している有宇は心の中で「僕らしくもない…」と呟きます。
歩未と「長期彗星」
家に帰ると、帰りが遅い有宇を怒る歩未の姿がありました。しかし、歩未は有宇が生徒会に入ったと聞くと態度を変え、笑顔になります。
有宇(僕が能力者なら歩未も能力者の可能性がある。もし僕が捕まったとしたら歩未も友利のように…)
「あゆ特製の野菜ごろごろカレー」を食べた後、歩未はこの日も星を見ます。
有宇「日課なのか知らんがとっとと寝ろよ?」
歩未「今日は彗星が見れたので感無量で興奮しつつ寝付けますー!」
有宇「そりゃ器用だな…」
歩未「でも本当にみたい彗星は別にあるのです!”長期彗星”なのですー!何百年に一度しかやってこない彗星なのでござる!」
風景は綺麗だったんですが、このセリフに一抹の不安を覚えたところで、第2は終了です。
2話における疑問点・考察点総ざらい
全体に2話はスローペースで進んでいきました。もう1、2話はこんな感じで割とのんびり伏線を張っていくのではないでしょうか。では、この2話で判明した疑問点をまとめてみます。
奈緒のいう「唯一信頼できる人」
もう怪しさというかフラグしか感じませんよね(笑)
そもそも、乙坂家の件といい、友利家の件といい、親(有宇の場合はおじでしたが)を説得して、子を別の学校に入れさせるのはそうたやすくありません。
そう考えると、能力者解剖のバックには非常に強い国家権力レベルの「何か」(警察とも手を組んでいるようですし…)があると考えられます。そんな権力にたった1人で刃向える人(=奈緒のいう「唯一信頼できる人」)はいるでしょうか?
その奈緒の言う「唯一信頼できる人」の狙いは、奈緒に星ノ海学園に能力者を集めさせて実験をしようとしているように思えてなりません。そうなった場合、切望に打ちひしがれた奈緒はどういった行動を取るんでしょうか?
そもそも、「唯一信頼できる人」がいる保障すらありませんけどね…。
奈緒の「怒りのツボ」
これについては、すでに疑問点として記事にされている方がいらっしゃるので、まずはそちらのブログを載せようと思います。コンパクトに疑問点がまとまっています。
ひそかさんもおっしゃっているように、この友利奈緒という女の子のツボ、特に「怒りのツボ」が不明です。
今回、奈緒がむっとしたのは以下の場面です。
- 念写している奴を探しているときに、有宇が能力を使って捕まえてくれと奈緒に頼まれた時、戸惑っていると「時間取らせるなよ!」と怒った。
- 後半で兄の話をしているときに、有宇が「怖いこと言うなよ…」と言った時、「言葉を選んではどうですか?」と怒った。
かと思えばストーリー概要で紹介したように、常識外れな部分も奈緒には見受けられます。今後の彼女の描かれ方には期待ですね。
歩未の特殊能力は何だ?
2話を見てほぼ確定したのは、有宇の妹である歩未もほぼ間違いなく特殊能力発動者である、ということ。そのための、友利家の説明だった気すらします。
そして、それはおそらく長期彗星の話と大きく関連しているはずです。
長期彗星は(それが長周期彗星だったとしたらの話ですが)およそ200年以上の公転周期である星のことをいいます。
特殊能力が何なのかは分かりませんが、歩未が「200年に一度の」能力の持ち主である可能性はあります。そうなった場合、やはり歩未もモルモットに…?
また、現状では奈緒、高城、有宇の能力はどれも通用していますが、徐々にそれが通用しない敵も現れるのではないでしょうか。その際にも歩未の能力はキーになってくるかもしれません。
意味深なOP歌詞。「化け物」とは…?
もう少し話が進んだら(4話ぐらいかな?)春の某アニメのように「OP歌詞考察」をしていこうと思うのですが、考察しがいのありそうな歌詞です。
特に気になったのは、以下3点です。
- OPで新キャラの柚咲も含めた4人で朝日(?)を見ているとき、不自然に一番左側のスペースだけ空いている。
- OP歌詞の「たとえ化け物になっても」の部分。公式HPのキービジュアルにも書いてある「化け物」。これはいったい何を指すのか?
- OP、ED共通。両方に「星」(しかも流れ星のようなもの)が映っている。これは上で挙げた歩未の未来と何か関係が…?
まだまだ聞きこまなければなりませんが、初見で気になったのはこんなところです。
まとめの感想
さらにこれからが楽しみなる2話でした。期待していた音楽なんかも良かったです。
個人的には6話の「気づかなかった幸せ」を見るのが今から怖いです。脚本の麻枝准さんも「話が大きく動くのは6話」とおっしゃっていたそうですし…。
歩未ちゃんが無事に13話まで乗り切ることを祈って。
次回第3話は「恋と炎」です。それでは、この辺で失礼いたします。