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Fate/stay night[UBW]20話感想!「正義の味方」を問う回!

第20話「Unlimited blade works.」

背中合わせ

というわけで、Fate/SN[UBW]第20話の感想を書いていこうと思います。ネタバレがる記事になっているので、未視聴の方はご注意ください!

 

公式サイトのあらすじ:聖杯の器として凛を利用しようとする綺礼と、自らのものとしたい慎二が凛に迫る。一方で、士郎はアーチャーの攻撃に守勢に回っていた。しかし、それでも諦めない士郎は、アーチャーが辿り着いた世界を目の当たりにする。それは彼の魔術師たる所以―一面の荒野に無数の剣が突き刺さった固有結界だった。

 

すごい回でしたね。「正しいけれど正解ではない」という言葉を思い出しました。

Aパート①~復活ランサー!凜の行方は…?

なんと今回はOP無しのスタートでした。気が入っていますね。

まずは、凜&綺礼の場面です。綺礼は凜に「心臓をもらう」と言い、「遺言ぐらいは聞こう」と愉悦します。ちなみに、絶命したランサーの姿はまだ消えていません。

凜をもてあそぶ綺礼。油断したのか、殺したはずのランサーが隣に立っていることに気が付きません。ランサー、どこまでイケメンなんですか。

ランサーは槍で綺礼の心臓を一刺しにします。

ランサー「生憎だったな言峰。この程度でくたばれるんなら俺は英雄になんぞなっていねえ…」

そのまま槍を勢いよく抜きます。綺礼は血を吹き出し絶命してしまいます。

慎二はこの風景をみて爆笑します。綺礼に暴言を吐きつつ、綺礼に足蹴りを食らわせます。ワカメはどう転んでも道化です。

そのまま慎二は「待たせたね、遠坂」と言い、「聖杯は僕の物も当然だから、分けてやってもいいんだぜ」と語り、再び凜の太ももに手をやります。

凛は「死にたくなかったらすぐにここを出ていきなさい!」と言いますが、慎二はお構いなし。凜に馬乗りになって首を絞めだします。

凜はもう一回警告しますが、慎二は「誰が僕の邪魔をするんだ!」と聞きません。

立ち上がるランサー。慎二を吹っ飛ばしたあと、槍で軽く慎二に傷を付けます。それだけで慎二はびびってしまい、部屋の中から逃走します。

ちなみにこのとき慎二はギルガメッシュを呼びましたが、ギルさんは出てきませんでした。まあギルさんはこんなことには出てこないよなぁ…(笑)

ランサー

慎二も追い出したランサーは凛と会話をします。

ランサー「いやぁ…お互いつまらねえ相棒を引いてしまったな」

「私のはつまんないっていうより、扱いにくいだけだったかな」

ランサー「人間なんてものは大抵面倒くさいもんだが、ありゃその中でも一級品だ。さすがの嬢ちゃんでも手に余ったか」

「うん…でもだからこそ頑張れた。アーチャーが私のサーヴァントである以上私は自分が信じること以外はやらないって自分に誓ったんだから。悔しいけど、私じゃあいつは救えない。あいつの選択も後悔も正しいと思ってしまう。だから私にできるのは私のことだけ。かつての誰かさんと同じように自分の信じた道を貫き通すの」

これを聞いたランサーは安心したかのように「お前のような女が相棒だったら言うことはなかった」と言い、魔術で部屋に火を付けます。

遠坂凜

ランサー「さあ、早く行け。あいつは俺が連れていく」

凜はこの言葉を聞き、出口へと向かいます。「さよなら、ランサー。短い間だったけど私もあなたみたいな人好きよ」と残して…。

ランサー「ふっ…小娘が。もちっと年を取ってから出直してこい」

このままランサーは姿を消します。本当にランサーが消えてしまいました。

1話で士郎を殺そうとした人物とは全く違う人のように感じます。4次も含めてランサーは本当にいいキャラでしたね。

Aパート②~再びUBW発動!何度みてもかっこいい!

一方、激しく刃をぶつけ合うアーチャーと士郎。戦いの最中、アーチャーの身体に異変が起きます。マスターがいないことによる魔力切れです。

アーチャー「妙な期待はするな。アーチャークラスによる存命が限界に来ようとも、戦力差を考えればこの程度、ハンデにすらなりえまい」

士郎に対して「お前の死は変わりはない」と告げます。

戦い続ける2人ですが、やはり実力差は歴然。士郎は押されていきます。

アーチャー「お前と俺の投影が同等だとでも思ったか?イメージ通りの見た目や外見でも、構造に”理”が無ければ話にならん」

諦めきれない士郎はアーチャーに向かっていきます。次に剣がぶつかると、士郎の剣に魔術回路らしきものがくっきりと浮かびます。今度は押されつつも、いい勝負を展開します。

アーチャー「なるほど。前世の自分を降霊、憑依させることでかつての技術を習得する魔術があると聞くが…俺と打ち合うたびにお前の技術は鍛えられているようだな」

士郎「人まねはお互い様だろ。余裕ぶってろ。すぐお前に追いついてやる!」

これを聞いたアーチャーは士郎に何もわかっていない、と告げ剣をぶつけ合います。その時、士郎の脳裏にとある映像が浮かんできます。

それはこれまでアーチャーが歩んできた道。殺して、殺して、救おうとしても報われなかった道。

アーチャーの過去

士郎(この道をこの足が歩くと思うと心が欠けそうになる。お前が信じたもの お前が信じるもの その正体が嘘で塗りたくられた夢物語だと見せつけられて俺は…)

現実世界に戻り、アーチャーは士郎を飛ばします。

アーチャーも士郎が自分がたどってきた道を見たのだ、と理解し士郎に「それはすべて事実だ」と告げます。

アーチャー「俺に追いつくとはそういうことだ。もう一度その目で見るがいい」

そうして、アーチャーはUnlimited blade worksを発動させます。詠唱は何回聞いてもかっこいいです。

そこはいつか来た荒野。アーチャーの固有結界の中です。

Bパート①~士郎に説くアーチャー!

アーチャー「生涯くだらぬ理想を持ち、自らの意図を持てなかったまがい物。人間として故障したお前ははじめからあってはならない偽物だった。そんなものに生きている価値はない。俺はお前の理想だ。決して叶いはしないと理解できたはずだが…?」

それでも士郎はアーチャーに立ち向かいます。

アーチャー「俺がお前の理想である限り…衛宮士郎は誰よりも俺を否定しなくてはならない。お前は本当に正義の味方になりたいと思っているのか?」

士郎「俺はなりたいんじゃなくて、絶対になるんだよ!!」

ここで、2人が背中合わせになります。鳥肌が立つ演出でした。

アーチャーは「正義の味方になることが、士郎の唯一の感情だ」と言い、自分も切嗣に助けられたときの光景だけはいまだに覚えている、とつぶやきます。アーチャーにはかつての記憶はないそうです。

ー自分を救ってくれた切嗣の安堵の笑顔。その顔があまりにも幸せそうだったから、自分も衛宮切嗣という男に憧れた。

衛宮切嗣

士郎(そう、あの時救われたのは俺じゃない。助かるはずのない子供と、いるはずのない生存者を見つけた男。どちらがが奇跡だったかといえば…)

このときの切嗣の感情はZeroの小説にもしっかり書いてありますからね…。

アーチャー「最後に奴はお前に呪いを残した。お前はあのとき、正義の味方にならなくてはならなくなった。お前の理想はただの、借り物だ。衛宮切嗣という男が取りこぼした理想、衛宮切嗣が正しいと信じたものを真似ているにすぎない」

アーチャー「正義の味方だと?笑わせるな。誰かの為になるとそう繰り返し続けたお前の想いは決して自ら生み出したものではない。そんな男が他人の助けになるなどと…思い上がりも甚だしい!」

このセリフはセイバーにも告げられていますね。アーチャーはそのまま士郎の剣を破壊し、士郎の足に剣を突き刺します。そのまま士郎に更なる攻撃(口撃)を仕掛けていきます。

アーチャー「誰かを助けたいと言う願いが綺麗だったから憧れた。故に自身から零れ落ちた気持ちなどない!これを偽善と言わずなんという!!」

このときのアーチャーの顔がすごい辛そうなんだよなぁ…。自らの失敗を悔いて、かつての自分にその思いをひたすらに伝えるときの顔が…。まるですべてを破壊しようとしている顔に見えます。

アーチャーの攻撃が士郎にヒットします。士郎は胴体を剣で突かれました。

アーチャー「そんな偽善では誰も救えない。もとより、何を救うのかも定まらない。見ろ、その結果がこれだ。初めから救う術を知らず、救うものを持たず、醜悪な正義の体現者が…お前の成れの果てと知れ!」

とうとうアーチャーの攻撃に耐えきれず士郎は倒れこんでしまいます。

アーチャー「自身より他人が大切だという考え。誰もが幸福であってほしい願いなど空想のおとぎ話だ。そんな夢でしか生きられないのであれば、抱いたまま溺死しろ!」

士郎の武器は消え、お腹からは血が流れ出してしまいます。

Bパート②~よみがえる士郎。覚悟を決めてアーチャーに再び対峙する!

士郎の心の中の描写です。

士郎(あいつの言い分はほとんどが正しかったけど…どうも何かを忘れていると思った)

そのままアーチャーが通ってきた「地獄」を見ます。

士郎「多くのものを失ってしまったように見える」

アーチャー「それは違う。何も失わないように意地を張ったから私はここにいる。何も失ったものはない。…でも確かに、1つ忘れてしまったものがある」

士郎は過去の自分を見ます。火事の中に1人佇む子供のころの自分を。

衛宮士郎幼少期

士郎は、子供の自分に対して「おい、その先は地獄だぞ」と告げます。それでも、子供のときの自分は歩むことをやめません。

士郎(お前はなんのために…俺は何のために…あの地獄を生き延びたのか)

切嗣が幼少期の士郎を見つけます。その光景に士郎は歩みを進めますが…

アーチャー「おい、その先は地獄だぞ」

エミヤ、アーチャー

士郎「これがお前の忘れたものだ。確かに、始まりは憧れだった。けど、根底にあったのは願いだったんだよ。この地獄を覆して欲しいという願い…誰かの力になりたかったのに結局何もかも取りこぼした男の果たされなかった願いだ…」

ここで映されるのは嬉しそうな顔をする切嗣。そして、士郎はがれきの山を登ります。山の上には1本の剣が突き刺さっています。

士郎「たとえその人生が偽善的なものであったとしても…俺は正義の味方を張りつづける!」

ーどんな地獄が待とうとも、進み続けるという士郎の意思表示ですね。アーチャーに言われていて、自身の中にあった「迷い」はすべて消え去ります。突き刺さった剣を抜いた士郎はアーチャーの固有結界内に還ってきます。

黄金の光が士郎を包みます。それは、切嗣が生前埋めたセイバーの宝具であるアヴァロンでした。これは所有者の傷を癒し、回復させるものです。間違えなく致命傷だった傷から肉体的に復活を果たす士郎です。

士郎「身体は…剣で出来ている!」

アーチャーの詠唱の日本語版ですね!士郎は続けます。

士郎「誰かに負けるのはいい。でも自分には負けられない!」

そして、実力差はあるものの、「負けていたのはアーチャーを受け入れかけた自分の心の弱さだ」と告げ、再び戦闘モードに入ります。精神的にも復活を果たします。

士郎「俺は正義の味方になる。お前が俺を否定するように俺も死力を尽くしてお前という自分を打ち負かす!」

以上です。

 

まとめの感想

本当に熱い回でした。

これで、士郎がバーサーカーに致命傷を負わされた時に復活した理由も明らかになりましたね。

一番最後の士郎のセリフが「打ち負かす」になっていたのがいいなーと感じます。

否定する、と打ち負かすは似て非なるものですからね。

アーチャーが自分の行く末を見せてくれたおかげで、士郎の中にもある種の覚悟が生まれたのではないでしょうか。それにしても「自分の将来」を見せられてなお、復活するって士郎はすごいですね。自分なら100%心が折れています(笑)

次回でアーチャーvs士郎は完結編でしょうか?1時間でまとめてやってほしかった…

持っていた、忘れかけていた「願い」がどのように今後に働きかけるか…非常に楽しみですね。

 

次回第21話は「answer」です。

次回も楽しみです。それでは、この辺で失礼いたします。