やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 5話感想!
第5話「その部屋には、紅茶の香りはもうしない。」
というわけで、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続、第5話の感想を書いていこうと思います。
いつも通り、ネタバレ全開です。未視聴の方はご注意ください!
原作を読んでいる方には不要かと思いますが、最後に原作を読んでいない僕なりの考察も今回は書いてみました。
公式サイトのストーリー:誰にも生徒会長選挙と奉仕部のことを相談できなかった八幡だったが、妹の小町との会話によって、ようやく動き出すきっかけを得る。「雪乃と結衣に奉仕部に残ってもらいたい」と願う小町に、八幡は自分にできることを探すことに。しかし一方で選挙に向けて着々と動く結衣、意志を変えない雪乃に対し、打開策を思いつけず苦悶する八幡。いろは、材木座を巻き込んで、八幡がたどりついた逆転の解決方法とは?
ストーリー紹介編
前回の4話は結衣が生徒会選挙に立候補する場面で終了でした。
今回の5話は八幡と、妹の小町の会話からスタートです。
部屋から出ていこうとする小町に「相談がある」と話しかける八幡。ようやく、小町にちゃんと話をする機会を得ます。
そんな八幡に対して小町は「何か言うことあるでしょ?」と。
3話の冒頭の口げんかのことを八幡、小町共に互いに謝りようやく仲直りです。
お互いに「(八幡の)妹だから」「(小町の)お兄ちゃんだから」と言いつつ、仲直り。すごくいいシーンでした。
そうして八幡は小町に対して何があったのかを話します。
話を聞いた小町は「お兄ちゃんらしいな~」と言い、続けて「でも、それを理解できるのは小町だからだよ。ずっと一緒に過ごしてきた小町だから分かるの。バカだなーってなるけど…ちょっと悲しくなる。でも他の人は意味わかんなくて、苦しくなる」と言います。
なるほど、八幡と長い時間(15年間)を共にしたからこそ八幡の”自己犠牲”の考え方が分かるということですね。
それに対して八幡は「お前が妹でよかったと思うけどな。今の八幡的にポイント高い」と小町の口調をまねて返答します。
さらに、小町は八幡に対して悪態をつきつつも「でも、15年も一緒にいればこんなもんかなーって愛着も湧くものですよー。あ、今の小町的にポイント高い」と言います。うーん、この2人本当に仲がいいなー。
そして小町は「私、雪乃さんも結衣さんも好きだな。だから、あの部活がなくなると困る…だから、小町のために…小町の友達のために…何とかならないかな」と言います。
この小町のセリフによって八幡は”奉仕部を自分が守っていい理由”を得ます。簡単にいうと小町によって何か動き出すきっかけをもらった、ということですね。八幡は何か自分が動き出すための理由がほしかった。そして、八幡は考えます。-雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣を生徒会長にさせないために自分にできることは何だーと。
しかし、八幡は何も思いつきません。
そんなところに材木座が現れます。…2期で出てきたのはじめて?笑
相変わらず材木座は厨2全開でしたwww
そんな材木座に”サイゼリヤ”で相談をします。相談相手が心もとない…ww
と、思ってたらなんと小町が店内にやってきます。沙希と戸塚を連れて。
こうして「雪乃さんと結衣さん流失阻止大作戦」が始まります。
相談開始。
小町は「私は雪乃さんと結衣さんに奉仕部に残ってほしいの。ぶっちゃけ、生徒会選挙とかどうでもいいの」と言います。5話を見返してみると、このセリフは結構キーになっていた気がします(理由は後述)。
対して、八幡はいろはすから受けた依頼のことを話します。
八幡「依頼は依頼だし」
小町「仕事と小町、どっちが大事なの?」
八幡「小町に決まってるだろ。俺は働く気はない」
ここのやり取りには笑いました。戸塚の「消去法なんだ…」という突っ込みもごもっとも。
そうして、八幡は考えをめぐらせます。最優先事項を「雪乃と結衣を残留させること」に設定して、どうすれば解決に向かうのか。
出した結論はいろはすと交渉すること。八幡は
・いろはすは計算してキャラを演じている
・自分のブランドイメージを守りたいので、信任投票を嫌がった
と仮定し、沙希に生徒会長としてふさわしそうな人を列挙させます。
ここで沙希が八幡に対して生徒会長の候補として
「あと…あんた(八幡のこと)とか?」と言っているのがよかったです。
店を出る直前に小町は「お兄ちゃん、ちゃんと雪乃さんと結衣さんと話してね。約束だよ」と念を押します。八幡は「まずは準備が必要だ」と答えます。
翌日。雪乃や結衣は生徒会立候補に向けて相変わらず準備を進めています。
その裏で八幡も動いていました。
八幡の言っていた”準備”とは、沙希に書いてもらった”生徒会長にふさわしそうな人”の名前を使ってその人の応援アカウント(例えば「葉山くん応援アカウント」)をtwitterで作ること。こうすることで、全校生徒の1/3の生徒の名前を得ます。
そう、八幡の作戦は「大量の推薦用の名前をゲットして、いろはすの推薦に当てることでいろはすにやる気を出させるのと同時に、雪乃と結衣のやる気をそいで立候補させなくする」というものでした。
※作中では明らかにはされていなかったので、作戦の理由は僕の予想が入っています。もし違う部分があればコメントでお伝えください…
名前を獲得した八幡は応援アカウントの名前をすべて「一色いろは応援アカウント」に変えます。
この時の八幡のセリフがかっこいい。
「問題は問題にしない限り問題にならない」
ともかく、ようやく八幡は”自己犠牲”以外の解決策にたどり着きました。”名もないあったはずのアカウントを作った人”に罪をかぶせて…
さらに翌日、いろはと2人で話す八幡。いよいよ作戦実行です。
いろはすは先日、葉山の隣にいた女子について問いただしてきます。八幡はいろはすに「お前、葉山のことす…どう思ってんの?」と質問しかえします。
いろは「なんかいいなーと思ったらとりあえず手を出…つないでみたいなーとは思いますけど」
手を出すって…ww
最近のJKって怖いですね…笑
八幡はとうとういろはすに作戦を仕掛けます。まずは、いろはすは結衣や雪乃相手には勝ち目がないこと、そして最初にいろはすを推薦した人もいろはすに投票することはなく、選挙に負けるいろはすを見て爆笑する…と伝えます。続けて、「そういうの、腹立つよな?」とも言います。
八幡「ネット上で一色の応援アカウントが稼働していたんだ。全校生徒の1/3…これだけの支持者がいれば勝てる」
いろは「いきなり言われても困りますよ…。ていうか、なってもできないと思うんですよね。自信ないというか…それに部活もあるし」
八幡「両立は大変だが得るものは大きい。”1年生なのに部活も頑張って生徒会に出てくる私”(裏声)だ。1年生なら失敗しても許されるし、部活をいいわけに生徒会も休める」
いろはすのプライドを引き出してうまく話を進めています。結局、いろはすも5話冒頭の八幡同様「動き出すためのきっかけが外部からほしかった」といったところでしょう。自分を大きく、良く見せられるぞ、とささやいたわけです。
いろは「でも、やっぱり大変ですよね?」
八幡「そういうときは葉山に相談すればいい。何なら手伝ってもらえ。部活の後なら家まで送ってもらえるアフターケアまでついてくる」
そしていろはすは「これだけ支持者がいるなら仕方がない。提案も魅力的だしやろうかな」と態度を変えます。さらに、「クラスの子に笑われるのも嫌ですし」と続けます。うまくいろはすをのせることに成功した八幡でした。
場面は変わって奉仕部。
八幡は雪乃と結衣に「有志の人間」がいろはすに対して全校生徒の1/3の署名を集めたことを報告します。だから2人が立候補する必要がなくなった、ことも添えて。
しかし、結衣は何かに気づきます。「応援アカウント…?」
スマートフォンに手を伸ばす結衣。気づかれたか、と焦る八幡。
でも結衣は携帯でtwitterのそのアカウントを調べることはしませんでした。ただ一言「よかった、じゃあ解決だ」と言っただけでした。
一方、雪乃は
「そう、じゃあ問題も…私が動く理由もなくなったのね」
「わかるものだとばかり思っていたのね…」
と意味深な言葉をつぶやいて、部屋を出ていきます。(セリフの考察は後述)
部屋に残された八幡と結衣。
結衣は「ひっきーも色々頑張ってたんでしょ?髪とかぼさぼさだし」と言い、八幡の髪を触ります。(けしからん!!あ、画像はこの記事の冒頭のものです)
結衣「ひっきーもがんばったよね…。私の大切な場所、ちゃーんと守ってくれた」
結衣「あのね、本当は分かっていたの。ゆきのんに勝てないことも。もし勝っても部活に出られなくなっちゃうことも。だから…全部ひっきーのおかげ」
そして嬉しそうに結衣は「ひっきーは頑張った!!」と言います。八幡がやっていたことを全てわかっていますね。全てが解決に向かいそうな雰囲気です。しかし…
結衣「罪悪感って消えないよ…私は何もできなかったけど、それでもこれでよかったのかなって思っちゃう。これでちゃんと元通りになるよね…?」
八幡「分からん…」
八幡の脳内にはさっき雪乃が言った「わかるものだとばかり思っていたのね」というセリフが再現されます。
かつて言っていた「この部活はそんなに大変じゃないし、両立だってできる」という言葉も。
八幡(問題を与えられなければ、理由を与えられなければ…動き出せない人間がいる。俺は何か間違えたのではないか…その疑念だけが残った)
無事、いろはすは生徒会長に就任することが決定します。
最後に、めぐり先輩と一緒に道具を運びます。
めぐり先輩「本当はね、期待してたんだ。雪ノ下さんが会長になってくれたらな、って。で、由比ヶ浜さんが副会長で、比企谷くんは庶務!それで、私が卒業しても遊びに行って、文化祭とか体育祭は楽しかったねーって…そういう話をするの」
そして、八幡は考えます。
八幡(例えばもし、ゲームのように1つ前のセーブデータに戻って選択肢を選びなおせたとしたら…。人生は変わるだろうか?…答えは否である)
以上です。
感想・考察編
まず、やっと小町と仲直り出来てすごくよかったです。
個人的にすごくポイントは高いです!笑
そして今週も戸塚が出てきてよかった。沙希のデレや材木座も良いキャラでした。
八幡がたどり着いた「1つの答え」。いろはすを生徒会長にさせるというものでした。
確かに、八幡・結衣にとってはこれはベストな選択なのでしょう。
でも、雪乃にとっては違ったんじゃないでしょうか。雪乃は自分が生徒会長になって、八幡、結衣ともども生徒会に入会。そして、今までとは異なる形で「奉仕部」を続けていくーそんな未来を描いていたように思います。
明確な根拠はありませんが、以前雪乃が言っていた「この部活はそんなに大変じゃないし、両立だってできる」というセリフ、そして「私が動く理由もなくなった」というセリフから推測できます。
雪乃も八幡やいろはす同様「何か動き出すためのきっかけ」が欲しかったのではないでしょうか。そして、いいタイミングでいろはすが相談にやってきた。
…でも、八幡はその意思を汲んでくれなかった。それに対しての
「わかるものだとばかり思っていた(=八幡が自分の行動の本位を汲み取ってくれると思っていたけれど、そうはならなかった)」というセリフに感じられます。
そうじゃなければ最後にめぐり先輩があのセリフを言う必要がありません。
さらに、冒頭の小町の発言。 「私は雪乃さんと結衣さんに奉仕部に残ってほしいの。ぶっちゃけ、生徒会選挙とかどうでもいいの」というもの。これも、八幡が間違った方向に進んでいくことを意味する言葉だったのではないでしょうか。
結衣の心配。「これで、元通りになるよね…?」
この心配は心配で終わるんでしょうか。それとも…。
今後の3人の行方が非常に不安になった5話でした。タイトルの意味も現時点ではよくわかっていません。
ともかく、来週の第6話を楽しみに待ちましょう。
第6話は「つつがなく、会議は踊り、されど進まず」です。タイトルも不穏…。
それでは、この辺で失礼します。