アニメのおすすめなどを語るブログ

主にオリジナルアニメの感想と考察を管理人が書いて楽しんでいるブログ。皆様のコメントをどしどしお待ちしています!

LOST SONG 11話 感想&考察!癒しの歌の効果と図形譜の白・黒の謎

第11話「無響の歌」

f:id:rakutenpocket2:20180613004531p:plain

ー気を付けるんだぞ。…必ず帰ってこい。(ヴァイゼン)

 

ずっこけギャグシーンから始まり、アルとヘンリーの男の語らいで熱くなるシーンもあり…。…あと1話でうまく纏められるのでしょうか、そこだけがとても不安です。

というわけで、LOST SONG(ロストソング)第11話「無響の歌」の感想と考察を書いていきます。11話までのネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください!

11話の簡単なあらすじ

リンの頭の中には変わらずフィーニスの「助けて…」の声がこだまします。一方、フィーニスにもリンの「待っててね、フィーニス」という声が響きます。バズラはフィーニスに終滅の歌を奏でたい理由を問いますが、フィーニスははぐらかします。

f:id:rakutenpocket2:20180613004319p:plain f:id:rakutenpocket2:20180613004324p:plain

 

ヴァイゼン研究所に到着した一同。リンは一同にフィーニスの目的(星を落とし、エテルジオイドを滅亡させる)を話します。

アルとヘンリーはそれぞれの胸に抱く女性の話をします。アルはリン。ヘンリーは5年前に出会った「仮面を付けたゴルト王国の姫」に恋をしていることをアルに伝えます。また、その人のためにできることを全力でしよう、ということも。

f:id:rakutenpocket2:20180613004349p:plain f:id:rakutenpocket2:20180613004357p:plain

 

一方、リンは「自分の正体がフィーニスの癒しの歌だ」ということをヴァイゼンに伝えます。バズラは超巨大歌奏兵器を、ヴァイゼン・アルは風の力で動く飛空艇をそれぞれ用意します。

f:id:rakutenpocket2:20180613004426p:plain f:id:rakutenpocket2:20180613004433p:plain

 

出発前、終滅の歌が書かれているタルジアが遺した図形譜で終滅の歌のメロディーを再現しようとしますが、なぜか癒しの歌になってしまいます。

そして、いよいよ旅立ちです。ヘンリーが兵の士気を高め王都へと向かいます。リンは自分の行く先を覚悟します。”その時”は皆を助けられると信じてー。

f:id:rakutenpocket2:20180613004457p:plain f:id:rakutenpocket2:20180613004501p:plain

 

以上です。

11話の考察と感想

最終話前のお話ということで書けそうなことは全部書いておきます。これまでのお話のおさらいは過去記事をご覧ください。とりあえずLOST SONGのターニングポイントになった7話・8話あたりから読んでいただければ大丈夫です。既に話は分かってるよ!という方は早速考察をお読みください!

osusumenews.hatenablog.com

osusumenews.hatenablog.com

リンの覚悟と垣間見える悲しみ

11話で印象的だったリンの「覚悟」。リンはヴァイゼンにだけこう語ります。

リン「歌はいつか歌い終わるの。その人の心に届いたときが、歌にとっての役割を終えて消えるとき。私はフィーニスのために歌われた歌。だから、きっと…そのとき私は…」

笑顔で語るリンの姿に心が痛くなります。自分の歌がフィーニスの心に届いたときに歌(=ここでの歌は「癒しの歌」、すなわちリン自身のことを指します)は消える…。

リンは癒しの歌としての自分の存在がフィーニスの中へと戻り、消えることを覚悟しています。それでも彼女は、それによって大好きな皆を救える…と泣き笑い。

 

では、リンは自分が消えることを本当に受け入れているかというとそうではなく。

王都へ飛び立つ前夜、フィーニスはポニーやアルに対し、こう言っていました。

リン皆と一緒にずっと歌っていたい

何気ないいつもの元気なリンのセリフですが、リンは既に分かっています。王都で歌う歌が自分にとっての最後の歌になることに…。

叶わぬ夢だと知っていても大好きな皆とずっと歌っていたい。でも、自分はフィーニスを救わなければいけない。苦しい思いを1人胸に留めたリンこそが、やっぱりLOST SONGの主人公なんだ、と強く感じた一幕でした。

金髪姫はポニーかフィーニスか

99%の視聴者が( ゚Д゚)ハァ?という顔になったであろうヘンリーの告白。ヘンリーはフィーニスのことを知らないばかりか、ゴルト王国の金髪の姫に5年前からずっと恋をしていました。

f:id:rakutenpocket2:20180613004357p:plain

そういえば何年か前に王都で吟遊詩人だったスタイルが金髪姫と似ている青色の髪の毛の女性がおりましたね…。まさかのヘンリーが好きなのはポニー説。ありえん。お父さんはそんなの認めんぞおおおおおお!!

 

なんとかあの金髪女性がフィーニスである可能性は無いか…と色々考えてみましたが、その線はかなり薄そうです。

ヘンリーが恋をしたのは、ゴルト王国の第一王女。つまり、王の娘ということになります。これが「女王」という表記であれば、6万年前もフィーニスは王子と婚約が決まっていたため、流れを継いで正体がフィーニスということもあり得ましたが…。

EDのクレジットでルード王子が「ゴルト王子」と表記されていました。ということは、ルード(パチモン)とポニーは姉弟…?なんだかなぁ…。

 

何とか金髪姫=フィーニス説を証明するために、過去の話をざっと見返してみましたが、手がかりは見つかりませんでした。フィーニスがバズラに取り込まれた後、1度だけ自由に歌いたくて仮面をかぶり歌った…ぐらいの理由しか思いつきません。

過去のフィーニスの記憶も無い(10話の考察で書いたように剣を握った瞬間に過去ヘンリーの記憶が流れ込んだなら話は別ですが)ので、ますますヘンリーとフィーニスがくっつく必要性が無くなった気がします。

 

もしかするとこの演出は「現代のヘンリーは過去のヘンリーとは完全に別物なんだよ」という視聴者へのメッセージなのかもしれません。フィーニスと同じ悲しみを伝えられたような気分になりました。

癒しの歌で起こること~合体曲か過去への逆行か?

リンが癒しの歌を歌うことで起こる反応は12話を見てみないと何とも言えません。11話ではヒントとなるシーンとして図形譜の読み方がリンとポニーで異なる、という描写がありました(図形譜の読み取りが2人で異なった理由の考察は以下の見出しから)。

 

10話の考察でもちらっと書きましたが、やはり癒しの歌と終滅の歌は表裏一体になっている面があるようです。

それを踏まえて考えると

癒しの歌と終滅の歌のデュオで新たな曲が生まれる

と考えるのがもっとも「普通」でしょうか。リンとフィーニスが1人の人間に戻るように、2つの曲が合わさり1つになることで、”何か”が起きるー

最終回の展開としては申し分ないとは思います。というか癒しの歌と終滅の歌って同時再生したら別のメロディが生まれたりするのかな…?

 

もう1つは起こりそうな事象は、3話の考察で書いていた「癒しの歌は対象の時間を巻き戻すことができるのではないか」という考えです。

osusumenews.hatenablog.com

 

OPの図形譜の文字など細かな部分にも気を配っている当作品。OPの「下から上に砂が流れる砂時計」が意味の無い物だとは考えにくいです。

砂時計は時間の流れであり、最終回で「現在から過去へ時間が巻き戻る演出がある」と考えても何ら不自然な点はありません。

f:id:rakutenpocket2:20180617111930p:plain

 

反響装置のくだりで、過去を再現するというフレーズも出てきましたが、1番ありえそうなのが

癒しの歌の真の効果は対象の時間を戻すこと

です。これにより、フィーニスを6万年前に戻すことができれば…。フィーニスだけが時間を逆行し、元々いた時代に戻るのであれば、現代のヘンリーとのフラグが全く立っていないことについても納得できます

フィーニスは過去のヘンリーと共に歩み人生を歩み、そして幸せな顔をして死んでいく…。あくまでフィーニスが好きなのは「ヘンリィ」でも「現代のヘンリー」でもなく、「あのときのヘンリー」です。フィーニスを見る看取る際に、孫でリンが登場したりすれば鳥肌ものですが果たして。

 

ただ、この考察には致命的な穴もあります。1話でタルジアとメルの死を巻き戻すことは出来なかった、ということです。時間を巻き戻すことが癒しの歌の効果であるとすればあのときも対象(タルジア・メル)の命も戻っていたはずですが…。

 

もちろん、フィーニスの前で癒しの歌を奏でることでフィーニスの心に眠る優しい心を取り戻させ、単にリンがフィーニスの元へ戻る展開も考えられます。リンも11話で「終滅の歌を歌われる前に癒しの歌を歌う」と語っていたので…。

 

色々書いてきましたが、1話アバンでは楽団を率い、リンとフィーニスが一緒に歌おうとしていたように見えました。あのシーンも含めて考えると、

リンがフィーニスの元へと戻るのと同様に、2つの曲が1つの曲になり世界を救う

という展開が一番しっくりきます。

図形譜の「白」と「黒」の謎

リンとポニーのやり取りの中で、2人には図形譜が異なって見えていることが明かされました。だまし絵のようなものかな?と思い自分も図形譜の絵読みにトライ。

※以下、僕の不器用さ全開の図が連発しますがあしからず(笑)

※図形譜の文字については既にTwitter上で考察している方がいるようなので割愛します。

 

黒を基調にした見方

f:id:rakutenpocket2:20180614003941p:plain

これは分かりやすいです。黒をベースに考えると、禍々しいものがたくさん見えてきます。左は悪魔の手?のようなもの。真ん中にあるのは6つの隕石です。右上は少し分かりにくいですがコウモリですかね。いずれにしても不安を誘う物が多く描かれています。

 

白を基調にした見方

f:id:rakutenpocket2:20180614005011p:plain

これは分からなくて、何十回も画像を見直しました…。未だにこれで正解かは分かりませんが、白い部分を切り取ると「白い翼」のようなものが見えます。赤い部分に注目すると大きい翼、緑の部分だと小さい翼に見えます…見えるよね?

 

1つ変だなぁと感じるのがポニーには「黒」が見え、癒しの歌になったこと。リンには「白」が見えているため、終滅の歌が見えたものだと思われます。描かれている絵から考えると「黒」=終滅の歌、「白」=癒しの歌となりそうなものですが…。実際は逆ですね。

この図形譜はフィーニスが手書きで修正している図なので(4話・10話参照)、図形譜の絵自体にも何かトリックがある…のかも?

【追記】

つなこさんがコメントで書いてくださりましたが、白い部分は花びらのようにも見えますね。細部に気を取られ過ぎました…。

 

もしかしたらリンには「他人に見えない文字・絵」が見えている?

どんなに頑張っても「白い文字」は読み取れませんでした。恐らくリンとポニーが語っていた「白」と「黒」は上記の絵のことだと思いますが、文脈から書かれている文字の色ことを指している可能性もあります。

僕の目が悪いだけかもしれませんが、「白い文字」は書かれていないはず…。

 

とすれば

フィーニスが描いた図形譜なのでリンとフィーニスにしか読み取れない絵や文字が書かれている

説も十分にあり得ます。どうも白い部分を「翼」として見るのは少し無理があるような気もしたので…。「白」がリン・フィーニスにしか読めない存在であれば「黒」しか読めない一般人のポニーの歌が癒しの歌になってしまったことにも納得できます。

ぜひ12話で明かされてほしいポイントの1つです。

1話のアバンのやり取りは終滅の歌がベース

1話を見直すと今更ながら驚くことがありました。アバンで各キャラが語っていたのは終滅の歌のフレーズでした。

f:id:rakutenpocket2:20180614010924p:plain

フィーニス「だから私は、願いを届けた」
ヘンリー「何もかもが、幻ならば」
ポニー「何もかもが運命だと」
アリューモニカ「目覚め、誘う歌を。芽生える、願いの音を」
アル「光の消えた空に、僕らがともすものは」

 

ヘンリーとポニー、アルの発言は終滅の歌から。アリューとモニカのセリフは癒しの歌から。これを見るとますます「癒しの歌+終滅の歌=究極の歌」説が強い気がしますね。

全話をくまなく見直すのはさすがに厳しいのですが、どこかのシーンで「癒しの歌と終滅の歌を一緒に歌うことで力が増幅される」みたいな説明があったかなぁ…。無かったように記憶していますが、ここまできっちり伏線を回収しているアニメなので唐突な展開は無い…気がするんですよね。どこかにそれとなく紛れ込ませていたのでしょうか。

「同じ歌を」同時に歌うことで威力が増すのは既に説明されています。癒しの歌と終滅の歌がもともと表裏一体の同一曲であれば、一緒に奏でることでパワーアップするかもしれません。

感想:ここにきてキレるギャグシーン!!

11話はくすりと笑えるシーンが多かったです。まずは冒頭のリンの転がりよう。

f:id:rakutenpocket2:20180617110618p:plain

ギャグアニメかな?こんな綺麗にずっこける主人公久々に見ましたよ…。

 

続いて、アルとモニカのやり取り。モニカさん、散々アルをいじり倒します。雑魚メガネのくだりは本当に面白かったw

モニカ「…雑魚メガネ」
アル「誰ですか!雑魚メガネ言ったのは!」
モニカ(無言で挙手)
アル「正直!!!」

せっかくリンの命を救った英雄なのに…。ま、アルが嬉しそうならそれでいいか。

LOSTSONG 11話の感想まとめと12話(最終回)のあらすじ

歌えばそこに君がいるから(アーティスト盤)

歌えばそこに君がいるから(アーティスト盤)

 

というわけで、LOSTSONG11話の感想記事でした。あと1話。例によって、最終回のあらすじが公開されているので紹介します。

第12話「始まりの歌」

王都を守るバズラの裏を巧みにかいたレオボルトたちだったが、歌の力を兵器にするバズラの暴虐をとどめるのは至難の業だった。苦しい戦いが続き、さらには終滅の歌も歌われ、すべてが無意味 になるかと思われた。

星は刻々と大地に近づき、絶望が王都を包んでいく。しかし、その中にあっても、若き騎士と少年は諦めず、ついにその切っ先で敵を貫く。

癒しの歌もまた希望を奏で、誰も聴いたことのない歌が星歌祭のステージに響く。そして…。

(LOST SONG公式HP http://lost-song.com/episode/episode12.phpより)

「始まりの歌」…。まさかの無限ループ説も出てきましたがどうなるのでしょうか。来週を楽しみに待ちましょう!それでは、この辺で。

【追記】最終回の感想を書きました!

osusumenews.hatenablog.com