ひそねとまそたん 11話 感想&考察!楔女徹底考察と最終回への期待
第11話「モンパルナスの空とクズ女」
ー飛ぶことはできなくても…私もDパイなんです!(名緒)
「あなたの言葉には嘘はない」。柿保の言葉がひそねのすべてを物語っています。吻合の条件も明かされ(後述)、いかに最終回を締めるか、が楽しみすぎます。
というわけで、ひそねとまそたん(ひそまそ)第11話「モンパルナスの空とクズ女」の感想と考察を書いていきます。未視聴の方はご注意を!
11話の簡単なあらすじ
とうとうマツリゴトが始まりました。まそたんの搭乗者は樋本。指令室には曽々田、柿保に加え名緒も「Dパイの一員だから」という熱い思いからマツリゴトの様子を見守ります。ですが、一同は「ひそねは何をしている?」という想いを捨てきれません。
ひそねは”大切な人に迷惑をかけたくない”というシンプルな考えから自衛官を辞めました。一見自分勝手な理由で辞職したひそねに柿保は激高し、ひそねに罵声を浴びせます。ひそねは現在実家で過ごしていましたが、卒業アルバムにある「大切なものを守る」というフレーズに何かを思います。
樋本はかつての巫女である八重ちゃんのことを考えていました。友人を超えた関係であった八重ちゃんのことで心が埋まった途端、まそたんは吻合を始めました。緊急着陸地は富山、ひそねのいる場所です。ひそねにはまそたんの声が聞こえ、柿保たちと合流します。
「大切なものを守らないといけない」と気づいたひそねは柿保に謝罪をします。自分に大切な人たちを与えてくれたのはまそたんで、その思いがまそたんに伝われば自分は、まそたんに乗れるはずだ、と。ひそねの想いに触れた柿保は再びの搭乗を許可します。バイクで突っ込んだひそねをまそたんは上手く飲み込み、状態が安定します。
とうとうミタツ様の内部に入った一同。ひそねたちは樋本から「生贄を用意する必要がある」というマツリゴトの真実を聞きます。
以上です。
11話の考察と感想
楔女の正体が公式に明かされました。ひそねも戦線復帰し、作中の謎の多くは解明されましたね。感想と考察です。
吻合の条件は「OTFを第一に見るか」
吻合の条件(OTFに乗られなくなる条件)が正式に明かされました。自分含め、多くの人は恋をすると乗れなくなると考えていましたが、少し違いましたね。
OTFに搭乗できなくなる条件は
DパイがOTFのことを1番に考えなくなったとき
と捉えるのが正解だと思います。
現にひそねは小此木への恋心を持ったままですし、樋本は現在進行形で恋をしているというよりは(70年間同じ人に恋をしてたらそれなんてヤンデレさん)、OTFに乗っている最中に過去の思い出で心がいっぱいになったことをまそたんに見抜かれ、まそたんの様子がおかしくなったように見えました。
イメージで表現するなら
他の奴を好きになってもいいけど、1番は俺にしろよ?
といったところでしょうか。イケメンなのか何なのかよく分からないですね…。
ともかく、以前までのひそねであれば小此木が好き→小此木のことを想う、という思考だったから乗れなかったわけです。
11話のひそねは小此木やみんなのことが大好き→自分にこんな想いを与えてくれたまそたんはもっと好き、とまそたんが好きであることを第一に感じていたため、まそたんに乗れるようになりました。
柿保が激怒した理由
蛇足かとは思いますが、一応柿保がひそねに怒った理由をまとめておきます。作中でも語られていましたが、ひそねが自分の夢であるDパイという職務を自分勝手(に見える)理由で一方的に捨てたからです。
Dパイにもなれず、好きな人とも結ばれず全体総括者として職務に臨んでいたのにひそねは一方的に自衛官すら辞めようとする。ひそねに対して激怒した面もあると思いますが、柿保は自らの至らなさを痛感したためあそこまで激昂したのでしょう。
柿保と名緒は「真のDパイになれない」という点で同じ立場の人間です。柿保の告白を聞いたときの名緒の表情は心に来るものがありました。
確かに自分に置き換えて考えてみると柿保の気持ちはよく分かります。自分がやりたいこと、行きたい場所に向かうことができず、その思いを後輩に伝えていたのに当事者は一方的に裏切る。
もちろん、柿保の勝手な想いが暴走し、「逆ギレした」という捉え方もできるとは思いますが、ひそまそはそれぞれのキャラが心の中に何か熱い思いをもっているため、多くのキャラに感情移入できるのが良いポイントだと思います。
それにしても、大人の声で釘宮さんの「クズ!!」発言が聞けるとは…。大変いい経験になりました。(何が)
楔女候補の徹底予想!
11話で楔女=生贄であることがほぼ確定しました。10話の考察ではまったく違う意味合いを持つのでは、と考えましたが物語は重たい方向へと向かっていきそうです。
現状では棗が楔女として任命されましたが、他の人たちにも可能性はありそうです。最終回の方向性を大きく左右する楔女という存在。ここでは、楔女となりそうな人たちの考察を徹底的にしていきます。
楔女には条件はあるのか
まずはどのような人が楔女に任命されるのか。作品内では明言されていないポイントになります。以下の2つのいずれか(もしくは両方)を満たす必要があるのかな?と思っています。
①「巫女」としての職務に最も長けている人物
②想い人がいて、かつその想いがもっとも強い人物
①については想像に容易いです。単に最も「巫女適正」がある人物が選ばれるということです。②についてはヒントがありませんが、Dパイの真逆の存在が巫女であると仮定するならば、成り立ちそうな考察です。
DパイはOTFを第一に考える人物がなり、巫女は想い人を第一に考える人がなる、と。それであれば、棗が楔女の任を得たのも納得できます。
ここからは、上記の考察にも触れつつ最終回で楔女となる人物を考えていきます!
ひそね説
逆転候補ナンバーワン。ひそねについては、何度も言及しているように2話の「彼女こそが真の巫女」というフレーズがまだ回収されていません。
巫女としての才能が一番あるのであれば、上記の①にも該当しますし、当然②にも該当しています。唯一引っかかるのは巫女としての教育を受けてこなかった人物が突然楔女になれるのか…ということです。
「みんな幸せになってね!」と伝え、自ら犠牲に…という展開でしょうか。
樋本説
樋本が楔女になるというアイディアも急浮上しました。まそたんに乗り、八重ちゃんのことを考え始めてからの樋本は病んでいるようにも見えます。
ミタツ様の中で犠牲となり、彼女の服だけが浮遊している姿を目にし、「八重ちゃんのことを追いかける」という行動に出てもおかしくありません。
ただ、彼女に巫女としての能力があるかどうかは不明です。逆に想い人の観点でいえば最適な役割な気がします。
普通に棗説(&小此木)
普通に棗が生贄となるエンド。ひねりも何もないですが、棗は楔女になったことを誇らしくも思っているように感じます。そんな彼女の意志を汲むのであれば、そのまま棗が楔女としての役割をまっとうすることになりそうです。
さらに小此木が共に棗と一緒にミタツ様の体内に残る…という展開もあるかもしれません。ただ、11話で改めて小此木がひそねに惹かれていることが示されたため、棗のために一緒に犠牲になる可能性は低いとは思います。
八重ちゃん生きてる説
ダークホース的なアイディア。服は浮遊していますが、どこかで八重ちゃんが生きている可能性です。生贄として捧げられはするものの命は取られずミタツ様の中で生き続けるのが楔女の役割…なのかも?
ならば、今回も八重ちゃんがその役割に就き、樋本も共に残る展開まであるかもしれません。八重ちゃんのキャラデザは良いので、JKの姿のまま残ってるといいですね!!!
でも誰とも接することなく70年以上も1人で生き続けるのは嫌だなぁ…。
名緒さん人形説
更なるダークホース。実は実際の人物である必要は無く、「人の形をした物」であれば供物として捧げられるというトンでも展開です。
無人島訓練(ミタツ様訓練)で名緒さん人形の頭部は海に流されてしまいました。それがミタツ様の体内に流れ込み試しに使ってみたらなんかうまくいった…なーんて。
…ねぇな(CV:黒沢ともよ)
大体、本物の人間でなくてもよいのならこれまでのマツリゴトで犠牲になった人々はどんな顔をすればよいのか…。一番笑える展開であることには違いないですが。
まそたん説
次回予告から考えられる展開です。ひそねが「まそたん」と連呼していたことから、まそたんとの別れが最終話で描かれる可能性は高いと思います。
Dパイたちのやり取りを見て、人の心に触れたまそたんが自ら犠牲に…?ありえそうだけど、名緒さん人形よりも何の伏線もない展開になってしまい、一番作品としての評価を下げてしまいそうな落としどころです。
ひそねとまそたんの別れは違う形で描いてほしいですね。
感想:最終回の魅せ方で作品の評価のすべてが決まる。
作品の落としどころが極めて難しい
ここまで楔女候補を考察してきましたが、どのアイディアも一長一短で全視聴者を満足させることは非常に難しそうです。
誰も犠牲にならないエンドでも、誰かが犠牲になるエンドでも賞賛も非難もありそうです。最終回の落としどころがとてつもなく難しい作品です。
気が付いていない伏線をうまく絡めてくれれば、「名作」にもなれそうなここまでの掴みですが…。わずか20分強の中で何を見せてくれるのか、本当に楽しみです。
描いてほしい3つの展開
最後に個人的な希望として、最終回で描いてほしいことを挙げておきます。
①財投と絵瑠の仲直り
あのまま財投さん報われないのは辛すぎる…。ぜひ、絵瑠には「真実」を知ってほしい。
②司令官:名緒
名緒が柿保の立場になる姿を見てみたいです。名緒さん大好きメンバーの一員として。
③次のマツリゴト
今回の樋本枠で、「レジェンド」としてひそね達が登場したら熱い。
以上、勝手な最終回で描いてほしい展開シリーズでした(笑)
ひそまそ11話の感想まとめと12話(最終回)に向けて
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ようやくBDの情報が出ました。BOXで出るのは購入しやすくていいですね。いずれにしても最終回待ちかな…。
そして、ひそまそ上映会が開かれるようで。来場特典ジョアってなんやねん…。
最終回予告が出ていますので紹介します。
第12話「」(タイトル不明)
“ミタツ様”を臥所へ誘導し、無事に“お寝返り”させるまでがDパイのミッションだ。しかし、数千年続く国家的神事の背後には、秘匿され続けてきた重大事があった。
“楔女”の存在とは?そして、貞の内に秘められた過去とは?
それぞれの想いが交錯する中、“マツリゴト”は終局を迎えようとしていた。日本国全体が瓦解の危機にさらされる絶体絶命の状況下で、ひそねとまそたんは何を決断し、どう行動して、どんな未来を選ぶのか?
(公式HP http://hisomaso.com/より)
タイトルは「〇〇〇〇たち」と見えましたが…。タイトルがネタバレになっているのでしょうね。それでは、最終回を楽しみにこの辺で。
【追記】第12話の感想記事を書きました!