LOST SONG 7話感想&考察!フィーニスは記憶を継ぐ生まれ変わり?
第7話「終滅の歌」
ー全部、無くなってしまえばいい。(フィーニス)
("゚д゚)ポカーン…。何かすごいものを見てしまった気がする…。このアニメがここまでの考察要素を伴うものになるとは、誰が予想したでしょうか…?
というわけで、LOST SONG(ロストソング)第7話「終滅の歌」の感想と考察を書いていきます。7話までのネタバレがありますので、ご注意を!
7話の簡単なあらすじ
リンたちは灰の街へと入ります。そこで見つけたのは、フィーニス似の女性が描かれている壁画でした。一方、王都軍ではコルテがルードの暗殺に失敗し、逆に暗殺されます。そうとは知らないフィーニスとヘンリーは逃走計画を企てます。
王都軍の宴会の最中に、捕虜の元へ、ヘンリーが呼ばれます。翌日。テントから脱出しようとするフィーニスをルードが呼び止めます。どうやら、捕虜によって王都軍のメンバーが倒されてしまったようです。フィーニスに”捕虜”を処刑するよう命じます。
「この火葬によって、戦争も終わりにする」というルードの言葉を信じ、フィーニスは歌います。しかし、”捕虜”として磔にされていたのはヘンリーでした。全てに絶望した、フィーニスは禁忌とされる終滅の歌を奏でます。この歌は、ルードを亡き者にするだけにあらず、大陸中に隕石が降り注ぎ、世界は滅びます。
Cパート。リンたちはフード姿のフィーニスに似た女性を見つけます。彼女にも隕石がぶつかったはずですが…?
以上です。
7話の考察
1回見ただけでは頭がこんがらがりましたが、2、3回見るうちに自分の中での考察が出来上がりました。
終滅の歌の歌詞
まずは、フィーニスが奏でた「終滅の歌」の歌詞を見てみましょう。なお、僕が聞き取った限りのもので、一部間違いがあるかもしれません。途中部分はセリフとかぶっていたため、聞き取れませんでした…。
嘆きで消してしまえ
芽生える願いの音を
救われるものは無い
絶望だけが救いなら
(ここ聞こえない)
なにもかもが幻
ならば全て去るのみ
ゼロに還る世界の真理よ
なにもかもが運命
ならば全て去るのみ
ひとつたりと残らぬ世界へ
導かれるために生まれた命
終滅を呼ぶ闇よ
愚かさを呼ぶ闇よ
弱き人の心は
希望を自ら閉ざす
失われた光は
もう照らさない
ああ、照らさない
何もかもが偽り
全て消えた後には
ゼロに還る世界の真理よ
何もかもが運命
すべて消えた後には
誰も知らぬ世界の鼓動に
導かれてまた生まれる命
この歌で注目したいのは、「導かれてまた生まれる命」という部分と、「ゼロに還る真理」と言う部分です。サビ以外の部分はフィーニスの性格そのものを表しているような歌詞ですね。
フードの女性とバズラの元にいる「第三の歌姫」
まず、前提としてリンたちが生きている世界と、フィーニス・ヘンリーたちが生きていた世界はまったくの別物と言うことです。
なるほど、6話までで「唐突に」場面が展開しているように見えたのは、当然のことだったのですね。存在している世界が違うんだから当たり前です。
7話でふんだんに種明かしがされました。例えば、テントです。同じ文様のテントに、直前まではフィーニスがいたはずなのにリンたちが入ると誰もいない。同様に、レオボルト家の刀剣もリンたちが見た頃にはボロボロになってしまっていました。
…というわけで、フィーニスたちが「古の戦争の時代」に生きていた人間たち、リンたちは現在に生きる人間たち、ということは確定でよさそうです。
では、それを踏まえた上で何点か考えていきます。
まずは、「古の時代」と「現代」にいるフードの女性の正体は?ということです。今回、フードを被る女性は3種類登場しました。過去のフィーニス。過去にいた顔の見えない人物。そして、現代のフィーニスです。
「現代のフィーニス」については、後述します。気になる方は、次の見出しまでどうぞ。問題は、過去にいた顔の見えないフード姿の人物です。ちなみに、こいつです↓
もし、これが現代のフィーニスだとするならば、彼女はなぜこれから起こる悲惨な出来事を止めなかったのでしょう。
で、自分が考えたのは、このフード姿の人物はミスリードなのではないか、と。つまり、このフード姿の人間はフィーニスではなく、ルードが手配した単なる暗殺者です。こう考えると、王都軍のメンバーが殺されてしまっていた理由にもなります。
次いで、バズラの元にいる謎の人物。5話の記事(LOST SONG 4話と5話の感想&考察!フィーニスの呟きはもう一人の〇〇!? - アニメのおすすめなどを語るブログ)で、もう1人の歌姫がいるのでは?と書きましたが、その正体こそが「現代のフィーニス」だったのかもしれません。では、ここからは「現代のフィーニス」についての考察を。
記憶を受けつぐフィーニスとヘンリー?星歌祭の「願い」とは?
※ここからは、8話の予告あらすじも踏まえた上での考察になります。
過去と現在の時間軸で描かれている、ということまではすぐに分かっても、どうしても残る疑問点があります。
それは、
フィーニスとヘンリーが過去にも現在にも存在している
ということです。この部分を考察するのに、元になるのが上で紹介した終滅の歌になります。
終滅の歌の歌詞内にあった「また生まれる命」と言うフレーズ。このフレーズがネタバレなのでは無いかな、と感じます。
つまり、
終滅の歌を歌うことで、自らは死んでもまた生き返る”呪い”がかかる
のではないかな、と。つまり、7話ラストで映されたフィーニスは、生まれ変わったフィーニスではないでしょうか。
更に、
”呪い”によって生まれたフィーニスは過去のフィーニスの記憶を保持している
可能性もあります。そうでなければ、7話のラストで歌奏兵器の所に現代フィーニスがいる説明が付きません。「古の時代」の記憶を持っているが故に、自分の歌に力があることに気が付いているのかなぁ、と。
一方、ヘンリーは…。彼の正体として考えられそうなのは以下の2点です。
①フィーニスが愛した男性ということもあり、同様の”呪い”にかかっている
ただ、そうなると彼がフィーニスと共に過ごしていない理由が分からないですが…。
②「反響装置」によって”再現”された存在
こう考えると、前回の過去を再現できる、という伏線も回収できます。ただ、ヘンリーを”再現”した理由が分かりませんが…。
今のところ考えられるのはこれぐらいです。他にも、何か思いついたものがあればコメント等で教えて頂ければ、と思います。いずれの考察にしてもケチがつくんですよね。
うーん、”呪い”が過去から続くっていう展開は「AIR」を思い出しますね。(というか、自分の考察はAIRを参考に考えたものですw)
あとは、前回の感想記事で「EDで星が近づいているように見える」と書きましたが、実際に空に浮かぶ星は近づいていました。
星の接近は星歌祭が近いことを表しています(人によっては、2つの星でそれぞれ凛とフィーニスの世界が繰り広げられている、と考える方もいるかもしれませんが、上記の状況証拠等から僕は「過去と現在」説を推します)。
星歌祭は星に歌えば願いが叶うお祭りです。未だに、バズラの狙いは不明ですが、フィーニスはこの星歌祭で
真の終滅を願うor戦争のない世を願う
のではないでしょうか。自棄になっていれば前者で、冷静であれば後者で…。フィーニスはこの星歌祭にすべてをかけているからこそ、戦争に協力することになろうとも、バズラの元にいるのかもしれません。(つまり、現代の武器製作に協力している”第三の歌姫”もフィーニスということです)
7話に思うこと(感想)
一言。
面白くなるの遅すぎ!!!
7話まで見ていた視聴者にはご褒美と言わんばかりの面白さでしたが、絶対2、3話でこのアニメを切っちゃった人も多々いると思います。特に、3話は展開の粗さが目立ったため、なおさらです。ネットの評判も微妙でしたし…。
なので、ぜひこれまでの中でアニメを見るのをやめてしまった人がいれば、ぜひ7話まで見てほしいと思います。確かに、作画などが少し荒れている部分もあるかもしれませんが、後悔はしないと思います。
LOST SONG(ロストソング)7話の感想まとめと8話のあらすじ
さらに面白くなってくるようだと購入も検討したいBDBOX。星歌祭イベントも行ってみたいしなぁ…。何はともあれ、ここまで見てきてよかったと感じさせてくれる良回でした。
そして、例によって8話のあらすじが公式HPで公開されています。
【追記】8話の感想&考察記事を書きました!
第8話「悠久の歌」
すべてが終わり滅びたはずの場所で、歌姫の奇跡は我が身への大いなる呪いとなった。果てしなく繰り返される運命の輪は、決して消えることのない情愛によって、徐々に世界に影響を与え、変わらない世界を少しずつ少しずつ変えていったが…。
再び愛しい人に見つめられ、最後の希望を捨て去った歌姫は、究極の破滅を望む。何百回、何千回、何万回と見届けてきた、愚かな悲劇を終わらせるために。最後の星歌祭のときが近づいている…。
これを見ると星歌祭の狙いは「真の終滅」ですが…。1話のアバンにつなげるためには、ここからもう一山ありそうです。しかし、何百回、何千回とは…?
第8話は「悠久の歌」です。それでは、この辺で。