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Mr.Children (ミスチル)新アルバムREFLECTIONの魅力は?

みなさん、こんにちは。

さて、日本を代表するロックバンドMr.Childrenが18枚目のオリジナルアルバムとしてREFLECTIONを発売しましたね。

reflection

今回は1つのアルバムで{Naked}と{drip}の2形態での販売です。僕はこの、{Naked}を初めて通しで聞いたとき、そのあまりの素晴らしさに呆然としてしまいました。こんなに”凄まじい”アルバムがあるのか、と。

桜井さんは「このアルバムが”遺作”になってもいい」と冗談めかして言っていたそうですが、そう言っても恥じないアルバムです。「怪作」と言う言葉がぴったりの本当にとんでもないアルバムです。

そこで、今回は僕が感じたこのアルバムの魅力と感想を語っていこうと思います。しかし、僕の文章でこのアルバムの魅力の半分も紹介できるかは分かりません。

各曲の感想はこちらになっています。 

osusumenews.hatenablog.com

そもそも自分とミスチルの出会いは?

僕はミスチルファン歴が今年で8年目になります。

ファンになったきっかけは、中学校の部活でミスをして、顧問の先生に散々怒られて帰宅したときのことです。

家に帰ると音楽スピーカーからシフクノオトに入っている「Any」という曲が聞こえてきました。

ー今僕のいる場所が探してたのと違っても

ー間違いじゃないきっと答えは1つじゃない

このサビの歌詞がダイレクトに脳内に染み込んできました。それから、このシフクノオトというアルバムを通しで聞いてみました。

元気づけられるPADDLEという曲、ものすごくかっこよかったHEROという曲、少し不気味な掌、Pinkと言う曲…。そのどれもが素晴らしかったです。

それ以来Mr.Childrenの完全な「虜」になってしまいました。コブクロ、いきものがかり、YUI、SCANDAL、スピッツ、B’zと好きなアーティストは数多くいますが、この8年で一瞬たりとも「ミスチルを超えた」と思う歌手には出会えませんでした。

ここ最近のMr.Children(あくまでも私見です)

衝撃的な出会いから、2年。高校に入って色々なアルバムを聞くことになった僕はさらに衝撃を受けます。

それは「深海」「BOLERO」「DISCOVERY」という3枚のアルバム。この3枚のアルバムはいずれも(過激な言い方をすると)”死にそうになりながらも、ひたすらにもがき続けて、答えを探しているような曲が集まったもの”でした。

ひどいときは1日に5周ぐらい「深海」を通しで聞く日がしばらく続いた気がします(笑)

そんなわけで、またもやどっぷりとミスチルワールドにはまっていった僕ですが、そのころ出ていたアルバムが「HOME」や「SUPERMARKET FANTASY」といった割と”安定路線”のアルバムでした。

もちろん、「彩り」や「エソラ」のような大好きな曲もありましたが、「昔のアルバムの方がすごかったな」というのが率直な感想でした。

2010年に出た「SENSE」はこの2枚のアルバムとは少し違う雰囲気が詰め込まれていてとても好きだった(特に1曲目の「I」を聞いたときは鳥肌物でした)のですが、前作の「blood orange」はまたもや良くも悪くもないかな、という印象でした。

そんな折に、ネット上で見たのが「ミスチルがUSB形式で新アルバムを出す」と言う情報でした。

シングル曲はほとんど存在しなかった

blood orangeの後、ミスチルは配信限定シングルを除いては「足音~Be Strong」という曲以外はシングルを出していませんでした。

それなのに、USB形式で出すアルバム「REFLECTION」はなんと全23曲構成だそうです。…これは買うしかないですよね(笑)

今でもシングルを出しているGLAYやB'zとは割と逆の路線を行っていると思っていました。今回のアルバムは、「ほぼ知らない曲」が20曲以上も入っているのです。

ちなみに、僕はアルバムを楽しみにするために、CMなどのタイアップの曲も可能な限り聞かないようにしていました。

ただ、発売前は「どうして2枚組で売らないんだろう」と感じていました。1つのアルバムで23曲も入れて、USBにせざろうえないんだったら、普通に2枚にして売れば済むわけじゃないですか?

正直「金儲けの為か」と感じてしまいました。そんな思いがあったから、今回のアルバムの出来も正直「大丈夫か?」と思っていました。

しかし、「REFLECTION{Naked}」を通しで聞いてみて、「このアルバムはこの順番で、この23曲が無いと絶対に成立しないアルバムなんだ」と感じます。一瞬でも、上で書いたようなことを思った自分をぶん殴ってやりたいです(笑)

とうとうアルバムを聞き始めた!その1曲目は…

そんな不安を抱きつつも来たる6月3日。家にアルバムが届きます。

早速、USBを使いパソコン・itunesに曲を入れ、iPhoneにインポート。

その日の夜から聞きはじめます。

1曲目は「fantasy」という曲。はじめは元気そうな曲だなと感じました。

聞いていくと、違和感に気づきます。「これまでのアルバムの曲と、何か違うぞ?」

ミスチルの曲全般に言えることですが、ミスチルの曲って1番じゃなくて2番のほうが歌詞がすごいんですよね。言いたいことは全て2番にぶつけている感じ。

この辺の話は、ミスチルが大好きな方なら同意してくれると思います。

fantasyを聞き終わった僕の感想は「ああ、"LOVEはじめました”に少し似ているな」と言うものでした。タイトルのきらびやかな感じと反して、不気味な歌詞。

少しだけfantasyの歌詞を引用してみます。

ー想像を超えた猟奇殺人さえ今や日常 ドキュメンタリー

ーそんな希望を 勘違いを 嘘をIDカードに記して行こう

ー昨夜見た夢の中の僕は兵士 敵に囲まれてた だから仕方なく7人の敵と吠える犬を撃ち殺して逃げた

まず、この曲に完全に魅了されてしまいました。さらに、この曲を聞くうちに「このアルバムはひょっとしてとんでもないものなんじゃないか」と思っていました。

そして{naked}を1周!史上最高のアルバム。

そこから通しで聞いていきました。攻撃的な曲の「ROLLIN' ROLLING」、美しい情景が浮かぶ「街の風景」、訴えかけるように、叫ぶように歌っている「足音~Be Strong」、静かな口調ながらもすばらしい歌詞の「進化論」、きれいなピアノの曲が響くインストゥルメンタルである「REFLECTION」、これまた深い歌詞と素晴らしいメロディーの「Starting Over」…

そのどれもが素晴らしかったんですが、一番最後の「未完」という歌には度胆を抜かれました。これだけのアルバムを作っておいて、ミスチル側はこれを「未完」だと言っているのです。

だって、この未完っていう曲の最後はこの歌詞で締められるんですよ。

ー未来へ続く扉 相変わらず僕はノックし続ける し続ける…

これはあの名曲「終わりなき旅」の”でも次の扉をノックしたい”に対応しているように感じます。

アルバムリピートしているとここからまたfantasyに戻るのがvery good。

桜井さん、田原皇帝、なかけー、JEN、その他すべての関係者…。彼らによって出された「本気」がこのアルバムです。うまく言葉に出来ないんですけど、深海、BOLERO、DISCOVERYに対する「答え」がこのアルバムなんじゃないでしょうか。今回の曲は「歌い方」がその時代のものと似ている曲が複数あります(ROLLIN' ROLLINGやI Can Make itなど)。あの日もがき続けて、ミスチルが「発見した」答えがこのアルバムに凝縮されているんではないでしょうか(自分で書いてて何言っているかよく分かりませんがw)

{Naked}と{drip}の違いは?

収録曲と曲順の違いです。{Naked}は{drip}よりも、9曲多く曲が入っています。基本的にタイアップなどがされていて、聞き覚えがありそうな曲は{Naked}に入っています(唯一「放たれる」は{drip}には入っていませんが…)

{drip}は{Naked}とは逆に1曲目が「未完」から始まります。このことからも分かるように、{drip}でも素晴らしいアルバムであることに変わりはありませんが、このアルバムは「未完」なものです。

{Naked}だけに収録されている9曲がいいというのもありますが、{Naked}は23曲の曲順がすごくいいです。{drip}ではその曲順も変わっているので、(もちろん、その曲順も悪いというわけではないです)その意味でも少し評価ダウンかなと言う印象です。

個人的には{Naked}の「幻聴→Reflection→遠くへと…→未完」と続く最後の6曲が一番好きです。アルバムの最後にして、ギアを最大限に上げてきています。

只今、{Naked}は非常に高騰している(Amazonで17,000円だそうです…)ので、{drip}を購入して、残り9曲をダウンロードし、曲順組みなおして{Naked}を自作するのがおすすめです。ぜひ、まだ{drip}しか聴いていない方は、この{Naked}の曲順で聴いてほしいなぁと思います。

このアルバムでミスチルが伝えたかったことは? 

ずばり「音楽とはなんであるか」という点だと思います。

今は残念ながらCDが売れない時代です。

そんな中、”おまけ”を付けることでCDを多く販売しているグループが数多く見受けられます(僕は、そういう人たちを批判しているわけではありません。例えば、AKBの総選挙はかなり視聴率がよかったようですし、嵐のメンバーが出れば番組はすごく面白くなると思います。人気があるのは間違いないですよね。そもそも、そういう売り方だって一種の経営戦略ですからね)

それでも、今回のアルバムはミスチルの4人による「みんなの”本気の”音楽を見せてみてよ」という提案のように思えます。それぐらい、ミスチルの皆さんが”本気”を出し切ったアルバムだと思います。ここも自分で何言っているかよく分からないですね、はい。

 

気に入った曲の個別の感想は明日の記事で書いていこうと思います。

今月はひたすらこのアルバムを聞き続けることになりそうです(笑)

いきものがかりのライブがあるから、いきものがかりも聞かなければならないんですが…。うーん、悩ましいところです。

というわけで、本日はこの辺で失礼します。