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八月のシンデレラナイン(ハチナイ) 5話 感想&考察!見事な試合演出と翼の”悔しさ”

第5話「はじめての試合!」

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ーもっと信じろ、仲間を!(良美

 

1話の中で「惨敗→落ち込み→立ち直り」までをしっかり描いてくれた構成がとてもよかったですね。各々の弱点も見つかり、さてどうなるか。

というわけで、八月のシンデレラナイン(ハチナイ)第5話「はじめての試合!」の感想と考察になります。5話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)

ハチナイ 5話のあらすじ・ネタバレ

グラウンドの整備も完了し、翼は練習試合をすることを提案します。各自のポジションも決まりますが、チームのユニフォームが無いことが判明します。

美術部のクラスメートのデザインを元にユニフォームは完成。親の助けもあり全員がゲットします。そして、綾香の交渉術が助けとなり、隣町の清城との試合が決定します。

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練習とルール・戦術の勉強を経て、とうとう初試合を迎えます。初回は和香の見事なリードもあり無失点に抑え、裏の攻撃で綾香の安打・あおいの犠打・翼の安打で大チャンスを迎えます。

満を持してバッターは4番の龍。捉えたはずの打球は内野ゴロでしたが、1点をもぎ取ります。初得点に湧く一同ですが、龍は清城の投手が変化球を投げたこと、内野・外野が入れ替わっていることに気が付きます。

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エラーも連発し、本気を出した清城の前に里ヶ浜は成すすべなくコールド負けを喫しました。翌日の練習に時間通りに来たのは翼と智恵だけでした。

2人で打撃練習をする中、遅れてメンバーが集合します。”それぞれの反省”を大空に叫び、全員で円陣を組みます。「里ヶ浜ファイト!」という声が夕焼けの空に響いたのでした。

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以上です。

5話の感想と考察

本当に面白いです。「12対1」というスコアを出発点に、夏までに里ヶ浜がどこまで成長できるのか、楽しみでなりません。

見ている風景は一緒、その先に見えるもの

草むしりが終わり、各ポジションに付いた場面。ここでそれぞれの目線とグラウンドの様子が順に描かれるのですが、ここは5話のお気に入りショットの1つです。

自分のポジションから見るグラウンドの様子と、チームメイトの姿。見ているアングルは当然少しづつ違うけれど、同じグラウンドを見ていることに変わりはありません

9人が同じ場所に立って、同じものを見ていることが表現されていますね。改めて「ああ、この9人は同じチームとして戦っていくんだ」と実感できるシーンになっています。

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「目線」はこの作品を面白くしている要素の1つで、円陣が終わった後の9人は、誰が言いだすこともなく、夕焼けの空に顔が向かっています。

2人っきりでバッティングをする際の翼は、誰も来てくれないかもしれないという”現実”から逃げるように、夢中でバットを振っていました。それでも、残りのメンバーが見据えていた先はぶれていません。

同じ空を見上げた彼女らは、前よりも気持ちが強くなっているはずです。今まで以上に同じ方向に向かっていく、里ヶ浜の次なる成長が楽しみです。

どことなく伝わる試合の”泥沼感”

試合中の茜の表情や様子の描写がとても印象的です。

団体スポーツをしたことがある方はなんとなくわかると思いますが、チームがノっている状態で誰かがミスをすると、そこはなかとなく不安になりませんか?

野球の初心者であれば「自分のところに打球は飛んでこないでくれー」と。

 

そして、往々にしてその”嫌な予感”は当たります。

飛んでくるボールの恐怖と向き合おうとして(作中では「茜の目が潤む→首を振る」のシーン)、結局飛んできたボールに反応ができなくて。

多分あの打球は真っ先に反応していても、ヒットだったと思います。それでも、茜の口から出た発言は「ごめん…」でした。

この辺りの茜の表情や発言は、試合で誰もが陥る不安感を見事に描写していたと思います。

 

智恵のエラーから、茜のこのシーンまでBGMが消えたこともあり、完全に悪い方向に試合が進んでいることを感じられる一連の守備になっています。

この場面で声を出していたのは翼、そして夕姫だけ。

「応援が足りなかった」と反省する良美をはじめ、更に試合中に盛り上がれるようになればよりいいチームになっていきそうです。

見事過ぎたツートップの対比

4話の記事でも翼と龍の”違い”について書きましたが、5話でも両者の明確な違いが見て取れました。

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基本的にいつでも明るい翼、冷静にチームの問題点を指摘する龍。

これまでも描かれていた両者の違いが随所で見られたほか、試合後には2人の立ち位置が入れ替わっていたのが印象的です。

 

翼は誰に声をかけることも出来ず、黙々と打撃練習に取り組みます。1つ目の見出しでも翼は”現実”から逃げるように練習していたと書きました。

彼女がその”現実”をどれだけ恐れていたかは、その後のセリフと声色を聞けば十分すぎるほど伝わってきます。

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「皆、来てくれないと思ってた。だって…わたし…考え無しに皆を盛り上げちゃって」

向き合うのが怖いから、彼女は誰にも声をかけることができませんでした

 

一方で、龍は1人でいる茜に自ら声をかけます。不器用な彼女は上手く茜に言葉を届けられませんでしたが、茜にその思いは届いています。

翼の弱さ、龍の面倒見の良さという意外な面が見られたのも5話の面白かった部分ですね。

それにしても、翼に付き添って自然な流れで翼の”反省点”を叫ばせた智恵さん素晴らしすぎません?茜×龍のこのシーンも良き、良き…!

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翼が語る「悔しい」というフレーズの意味

4話まで一貫して描かれていた「楽しい」という感情に「悔しい」という感情が加えられました。

もちろん、この「悔しい」というフレーズには試合に負けて悔しいという思いがあるのは当然ですが、ここでは翼の「悔しい」という気持ちについて考察してみます

 

4話の翼は「集まってくれてありがとう」と他の7人に告げ、5話の彼女も「皆にとっての初めての試合なのに…」と智恵に伝えています。

きっと翼は、この時点では皆が”本当の意味”で野球を好きにはなっていないと思っていたはずで。

しかし、全員が各々の「悔しさ」を叫び(悔しいということはもっとうまくなりたいという気持ちの裏返しに他なりません)、良美の「もっと信じろ、仲間を!」というフレーズを聞きます。

 

ここで、翼は間違いなく皆が野球をやりたいからこの場に集まっているんだということを再実感します。その証明が、笑顔と同時に目じりに浮かんだ涙です。

だから翼は「(本当に野球が好きな皆を信じ切れなかった自分が)悔しい」という気持ちで叫んだのではないでしょうか。

アニメ「八月のシンデレラナイン(ハチナイ)」5話感想まとめと6話に向けて

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八月のシンデレラナイン 宇喜多 茜 デカアクリルスタンド

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ということで、八月のシンデレラナイン(ハチナイ)第5話の感想・考察でした。

これは本大会で清城と当たるパターンでしょうか。夕姫は1話の様子を見る限り投手になるでしょうし、戦力としてももっともっと強くなっていくと思います。

次回第6話は「これからの私たち」です。それでは、この辺で。

 

【追記:6話の感想・考察はこちら!】

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