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八月のシンデレラナイン(ハチナイ) 10話 感想&考察!初期メンバーの想いとサブタイの意味

第10話「背中に翼」

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ー茜も勝ちたい…でも、怖いんだよ。だから…力を貸して!(

 

団長のスイングでバットにボールが当たった…だと!?とうとう来てしまったレギュラー発表の時間、前々から心配していた展開ですが、いいお話を見せてくれました!

というわけで、八月のシンデレラナイン(ハチナイ)第10話「背中に翼」の感想・考察記事になります。10話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作ゲーム未プレイです。ご了承を)

ハチナイ 10話のあらすじ・ネタバレ

里ヶ浜の練習を、向月高校の高坂椿が見に来ます。椿は全国ナンバーワンピッチャーです。向月から里ヶ浜へ練習試合の打診があり、翼はそれを承諾します。

翼は全国大会のレギュラーを発表し、智恵と茜がスタメン落ちしてしまいます。2人はコーチャーとなり、その胸の内を2人で語り合います。

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試合当日になり、相手は向月の”3軍”であることが判明します。試合の立ち上がり、舞子は連打を浴び1点を失いますが、そのことで”目が覚め”後続を抑えます。

裏の攻撃で、メンバーそれぞれが出来ることをこなし3点をもぎ取ります。しかし、茜だけは勢いに乗り切れず、翼の走塁ミスを自分の判断ミスだと責めます。

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5回表。スタミナが切れた舞子はまずい守備も絡み、同点に追いつかれます。5回から茜が3塁コーチャーに変わる予定でしたが、自信を失っている茜は「無理だよ、ここで見ているだけでいい」と弱音をこぼします。

翼は茜に「最後まで一緒に戦い抜いて勝とう」と告げ、「力を貸して」と言う茜の背中を叩きます。再び流れは里ヶ浜へ。あおいと翼の連打で2、3塁のチャンスを迎えます。

伽奈がスクイズを決め、一瞬の隙を見つけた茜の好判断で翼が生還し、更に点を加えます。里ヶ浜は4対5で勝利。全員でもぎ取った初勝利でした。

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以上です。

10話の感想と考察

棒立ちのファーストとかは流石にまずいぞ!負けるなハチナイ作画班!いや、でもこれはこれで味があるのかもしれないです笑

レギュラー発表と初期メンバー

7話で舞子・伽奈が加入してから気になっていたレギュラー争い。茜は落ちるだろうな…と思っていましたが、まさか智恵もそうなるとは。

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ご存知の通り、里ヶ浜野球同好会の初期メンバーは翼、智恵、夕姫、茜の4人です。この中の2人がレギュラー落ちしてしまったことになります。

EDでは里ヶ浜メンバーの写真が映し出されますが、翼の両隣にいるのが茜と智恵なんですよね…。特に智恵は特訓をしていただけに心にくるものがあります。

 

それでも翼は苦渋の決断をしました。それは勝つために。翼は”キャプテン”だから。

メンバー発表のときだけでなく、茜と智恵をコーチャーに指名する場面まで、翼はずっと敬語で話し続けていたのが印象的です。

「キャプテンとしての立ち位置」で最後まで2人と向き合う姿勢が伝わってきます。

 

しかし、屋上で1人黄昏る姿は”キャプテン”としてのものではなく、1人の有原翼という女の子のものでした。

翼を心配し、最初に声をかけたのが夕姫というのがたまらなく素敵です。1番長く野球部にいる夕姫だから、翼の辛い決断に真っ先に声をかけてあげられます

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翼が茜を励ますシーンで出てきた1話の回想にもグッとくるものがありました。初期メンバー4人が輝いていたエピソードでしたね!

茜を追いつめるさりげない描写の数々

10話は、茜が自信を無くし立ち直るまでの物語でした。

茜が自信を無くす過程がさりげなく、それでいて上手に描かれています。具体的な例をいくつか挙げると以下の通りです。

 

盗塁を成功させる綾香
→緊張からサインを見られていない茜との対比

智恵が進塁の指示を出し、得点をあげる場面
→同じ「コーチャー」としての力の差を感じさせる描写

攻守に大活躍する伽奈
→同じ「ポジション」の伽奈が活躍することによる焦り

 

とにかく”同じような立場のチームメイト”が次々に活躍しているんですよね。

緊張している状況で、自分より上の存在を見せられたら焦るのは誰にでも経験があると思います。

これらによって、茜は少しづつ不安感が強まっていきます。

 

試合中に前を向く智恵と下を向いてしまった茜を同時に映しているこの場面が、上手く茜の心の内を表現できています。

ちなみに、智恵は「同じポジション」のあおいがゴロを捌いた姿を見て、それでもなお前を向いています。

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そして、茜は翼の走塁ミスによって、決定的に追いつめられます。

失敗、そして翼の意地

翼が安打を放ち、相手守備のエラーを見た茜は翼に声をかけます。結果的に進塁は失敗し、茜はこのアウトが自分のせいだと責めます。

少なくともこの場面は翼が状況を確認する場面だったんですが(翼もそうだと自覚している)、今の茜にはそんなことを考える由もありません。

 

こうして自信を失った茜は「見ているだけで良い」と3塁のコーチャーになることを拒否します。

翼の発言を受け、茜が言った言葉が「力を貸して!」というものだったのが良かったです。誰かに頼りつつ、それでも”自分で”もう1回立ち上がろうとする素敵なフレーズです。

 

翼は自分自身の状況確認不足が、今の事態を生み出した(もちろんそれだけではありませんが)のを誰よりも把握しています。

だからもう、同じ失敗はできない。次は茜ちゃんのためにも絶対に生還するー。

「2ランスクイズ」の場面には翼のそんな強い意志・意地をひしひしと感じました。

 

茜のコーチングを信じ切り、ホームに突っ込む翼。彼女の華麗なスライディングからは「絶対にアウトになってやるものか!」という言葉が聞こえてくるようです。

…この場面、記事を書くために3回見直したんですが、3回とも翼が3塁を回る場面で泣きそうになってしまう…ww

涙腺ガバガバオタクすぎて辛いです(笑)

 

結果的には、ここでもぎとった1点が里ヶ浜に勝利をもたらしました。

誰かが欠けていたらつかめなかった勝利です。翼は誰よりもそのことを実感しているからこそ、フィールド上で号泣したのですね。

サブタイトルの意味を考察する

10話のサブタイトルは「背中に翼」でした。

初見では何を指しているのか分からなかったのですが、茜に「力を貸す」ために翼が茜の背中に喝を入れたシーンから来ているものだと思われます。

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背中に感じた「翼の強さ」。翼が背中を叩いた理由で考えられるのは

①”背中を押してあげる”という思いから

②背中にある”背番号を感じ取ってほしい”という思いから

の2点でしょうか。

 

個人的には智恵と茜の会話の中で彼女らの背番号が映っていたこともあり、 ②の意味合いを強く感じ取りました。

同じユニフォームで戦う”仲間の証明”である背番号を叩いて力を貸した…深読みしすぎかもしれませんが、里ヶ浜のメンバーはどこまでも素敵な関係です。

翼の力で茜は立ち直り、今度は茜の声が翼の背中を押して、翼に力を貸します。互いが互いに力を与えたことでたどり着いた1点だったことを改めて実感できる構成になっていました。

アニメ「八月のシンデレラナイン(ハチナイ)」10話感想まとめと11話に向けて

どんなときも。

どんなときも。

 
ラバープレイマットコレクション「八月のシンデレラナイン」 有原&野崎ver.

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というわけで、八月のシンデレラナイン(ハチナイ)10話の感想・考察でした。

記念すべき初勝利までの過程をきっちり描いてくれて大満足です!最終回が7月にかかる関係で、無事に放送されるのかが一番気がかりなポイントだったり。

次回第11話は「全国大会がはじまる」です。それでは、この辺で。

 

【追記:11話の感想・考察はこちらから!】

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