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八月のシンデレラナイン(ハチナイ) 12話(最終回) 感想&考察&評価!それぞれの”2人"が紡ぐ物語、尊すぎる1枚の写真

第12話「世界で一番あつい夏」

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ー私たちと一緒に野球、やろうよ!(

 

目頭が熱くなった、素晴らしい最終回でした。牧野さんに言われて立ち直る神宮寺も、良美のHRも、あのダブルプレーも、茜のスーパーキャッチも全部が最高!

というわけで、八月のシンデレラナイン(ハチナイ)12話(最終回)「世界で一番あつい夏」の感想と考察になります。作品全体を通したネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作ゲーム未プレイです。ご了承を)

ハチナイ 12話のあらすじ・ネタバレ

2回裏、夕姫のエラーで同点に追いつかれますが、龍の好守備でピンチを脱します。神宮寺の焦りを察した里高は、龍の安打から舞子のスクイズで再び勝ち越します。

2アウト3塁。翼の声援でバットを短く持った良美は、追い込まれつつも2ランホームランを放ちます。清城はタイムを取り、守備陣がマウンドに集まります。

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1人で抱え込もうとする神宮寺。牧野は「今日だけでも野球を楽しんでみない?私たちと一緒に」と伝えます。神宮寺は「今日だけですよ」と返し、本来の投球を取り戻します。

徐々に舞子のスタミナが切れ4回裏に2失点、5回裏に1失点。更にあおいが捻挫をし、セカンドが智恵に代わり、マウンドには夕姫が上がります。

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ピンチでバッターは神宮寺。彼女が捕えたはずの打球は、翼のファインプレーで智恵を経由し、ダブルプレーとなります。

6回裏、良美がベンチに下がり茜がライトの守備に入ります。打たれたライトへの大飛球。茜はフェンスに飛びつき、失点を防ぎました。

清城のベンチからも声が出て、試合は佳境を迎えます。7回表、翼が出塁し、龍の安打でホームにヘッドスライディング。再び里ヶ浜が勝ち越します。

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最後の守り。1アウト1,3塁、再びバッターは神宮寺。彼女が放った打球は伽奈のいるセンターへ。中継プレーによって本塁のクロスプレーになりーー。

「2回戦」で負けた里ヶ浜。今では野球部は、多くの部員が集まる部活になっていました。翼は1人練習を眺める図書委員の麻里安に手を差し伸べるのでした。

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以上です。

12話の感想と考察

プリプリの「世界で一番熱い夏」…!スコアボードが変とか身体が変とかはもうどうでもいい。やっぱりハチナイが大好きだ、と言える素晴らしい最終回でした。

神宮寺が抱えた焦りと強引な牧野の行動

勝負師・あおいが気が付いた神宮寺の焦り。彼女が焦る理由は、大きく以下の2つに分けられます。 

①練習後に毎日のように練習していた智恵をも上回る、里ヶ浜の成長具合に対して

②「自分1人で何とかしよう」という心の空回りから

 

智恵の努力は翼はもちろん、神宮寺がずっと傍で見てきました。その智恵がベンチメンバーであり、2か月前とは違うスイング、守備を里ヶ浜高校は見せます。

自分たちも同じぐらい、もっと練習してきたはずなのに」と感じるのは無理もありません。

 

そして、より大きな要因は②だと思われます。11話の記事で書いたように、清城は決して悪い意味ではなく「ワンマン」チームです。

マウンドに集まった際の牧野さん以外からのセリフにも、他のメンバーからの神宮寺への信頼感を感じ取ることができます。

自分がどうにかしなくては」。その思いからかえって力が入ります。

 

不祥事があった清城を神宮寺はただ1人で立て直しました。

清城の復興物語は、里ヶ浜の野球部創立の苦悩と同じものがあり、その出だしもキャプテン(翼・神宮寺)が全校生徒の前で突然宣言するという部分で同一です。

 

もう、神宮寺小也香という人物は、もう1人の有原翼と言うべき存在です。

決定的な違いは、1人でやったか、皆でやったかの違いで。神宮寺のスタートは彼女1人でしたが、翼には最初から河北智恵という存在がいました

 

智恵が語った「強引にいった」という発言。牧野さんは誰よりも神宮寺の強さや頑張りを知っているからこそ、神宮寺に語り掛けます。

神宮寺に拒絶されるかもしれない、それでも牧野さんは強引に言葉を紡ぎます。皆でやろう、1人じゃないと。

6話で翼と智恵の関係が「わたしたち」になったように、神宮寺が「今日だけですよ」と言った瞬間、彼女らの関係も「戦友でも親友でもない何か」に変わったのですね。

同点に追いついた際の彼女らのハイタッチは微笑ましく、美しいです。

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2年生組から1年生組に引き継がれた想い

清城戦で印象的だったのが「2年生組」と「1年生組」の違いが描かれていた部分です。2つの場面に注目して見ていきましょう!

①夕姫を励ましたのは…

ファンブルでランナーを生還させてしまった夕姫はベンチに戻り、頭を下げます。

この時に真っ先に声をかけたのは2年生勢でした。ピッチャーの舞子、明るい良美、そして普段は無口な伽奈も彼女にエールを送ります。

 

年上の2年生勢が真っ先にフォローするのが素敵ですし、その後間髪入れずに智恵、和香も夕姫を励ましているのももう何とも言えず…良き。

頭を下げた夕姫を見守る、2年生3人の柔らかい表情が彼女らの関係を物語っています

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②守備位置の変更

ピッチャーが舞子→夕姫とスイッチし、セカンドはあおい→智恵と交代し、外野守備が良美→茜へと変わる場面がありました。

ここは特に深い意味合いも無いのだと思いますが、単純に「先輩から後輩に受け継がれる」守備位置の変更でいいなぁと思いました。

 

何より、変わった後の3人が全員初期メンバーなんですよね…!2年生勢の「後は任せた」という言葉が聞こえてくるようです。

智恵のゲッツー、茜のスーパーキャッチ、夕姫のナイスピッチング、翼と龍で奪い取った決勝点、勝利を決めた和香のブロック。

試合序盤では上級生の良美やあおいの活躍を描き、最終的には初期メンバーに近い1年生に多く活躍させるのが非常に上手い構成だったのではないでしょうか。

2組の「最初の2人」が織りなす最高の守備

くどいようですが、里ヶ浜の初期メンバーは翼、智恵、夕姫、茜の4人です。

翼×智恵を象徴するシーンと言えば、あのダブルプレーでしょう。前回あそこまで色々予想してたのになぜダブルプレーの予想までたどり着けなかったのか…。

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翼から智恵にボールが渡って涙したのは自分だけではない…はず。

ダブルプレーを取った後、満面の笑顔を浮かべた2人のハイタッチは、彼女らが誓った「わたしたち」という関係そのものです。

 

と、分かりやすく描写されていたのが翼×智恵の関係性ですが、個人的には夕姫×茜の描写にぐっときました。

夕姫がマウンドに上がった場面。彼女は涼しげな表情を浮かべていましたが、大ピンチで相手打者が神宮寺とくれば、普通は緊張しまくりなはずです。

荒れ球のせいなのか、緊張のせいなのかストライクが入りません。

 

そんな夕姫に茜は「野崎さん!」と名前だけを呼び、エールを送ります。

夕姫も何も言うことなくそのエールに応えます。彼女の表情はすっかり勝負師のそれに変わっていました。

一緒に部活を探した2人、はじめて野球に触れた2人、一緒に帰って入部を決めた2人。長い時を過ごした2人だからこそ伝わる「何か」があったのでしょう。

ここであえて「頑張れ!」というセリフを入れてないのが、本当に素晴らしいんですね…。これを尊いと言わず何という!

新聞の写真が物語る”青春”と新たなる物語の始まり

試合の全てが素晴らしかったのはもちろん、新聞の写真にまで手が行き届いています。

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この写真だけでご飯十杯はいけそうな素晴らしい演出です。

 

泣き崩れる夕姫、それを支える茜

泣き虫の茜が夕姫を支える構図。泣いて自力で立てない夕姫の姿から、彼女の性格を感じ取ることができます。
2人を見守る伽奈にも目が離せません。

 

涙を流す舞子、その隣には…?

→舞子の”変化”についてはこれまでのエピソードでも何度か述べてきた通りです。あの舞子が自分の”居場所”で涙を流しています。その隣で龍も泣いている?
普段は静かな者同士が一緒にいるのも良きです。

 

ベンチで崩れ落ちる良美、励ますあおい

→6話でも書いた「あおいと良美」の関係性。明るい良美からは想像できないほど、号泣しているんだろうな…と感じられる姿が描かれています。
そんな良美の傍にいられる存在は、やっぱり阿佐田あおいという”親友”なのですね。

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翼の姿を分かりやすい場所に映すことで、良く見ないと気が付けないまさに「尊さの宝庫」のような写真。語彙力が完全に消失してしまうほど素敵な1枚です。

そして、翼は茜・夕姫に手を差し伸べたように、麻里安にも手を差し出します。里ヶ浜の物語は、これからも続いていくことを実感できる締め方でした!

ハチナイ 最終回まで見た感想・評価・レビュー

どのエピソードも素晴らしい、気持ちのいい青春物語でした!

サクガガーサクガガーと言われている作品ですが、その中でもより良い演出を見せようとしていましたし、自分としては本当に何も気にならないレベルでした。

代表的なのは5話の「上にグラウンド、下にキャラクター」を配置したシーンでしょうか。それすらもよく見せるのがハチナイの凄いところ。

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ベストエピソードは6話と12話です。この2話が非常に関連性のある物語なのは既に述べた通りで、共に涙してしまう程の素晴らしいお話でした。

好きなキャラは…選べないなぁw

良美先輩が好きだったんだけど、最終回で神宮寺さんの株が爆上がりしました。

 

スポーツ作品にありがちな「悪役たる悪役」が登場しない、それでいて王道を描き切った爽やかな作品だったと思います。

キャラ全員に活躍の場を与えた、本当に素敵なアニメでした!2期ある…かなぁ。

アニメ「八月のシンデレラナイン」12話(最終回)感想まとめとご挨拶

どんなときも。

どんなときも。

 

というわけで、八月のシンデレラナイン(ハチナイ)第12話の感想・考察でした。

最後まで満足できるお話で、この作品を記事にしていてよかったです。

スタッフの皆さま、大変な部分は多かったと思いますが、3カ月間本当に素晴らしい物語をありがとうございました!

 

また、ここまで読んでいただいた皆さま、どうもありがとうございました!Twitterでご紹介いただいたり、いただいたリプの1つ1つがモチベーションになりました…!

 

そして、既に夏アニメがスタートしております。

今期は「グランベルム」「荒ぶる季節の乙女どもよ。」「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」「まちカドまぞく」の記事を書く予定です。

こちらもよろしくどうぞ!

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それでは、3カ月間どうもありがとうございました。また別のアニメの記事でお会いしましょう!