荒ぶる季節の乙女どもよ。(荒乙) 1話 感想&考察!”性”によって変わりゆく少年少女の物語!
第1話「豚汁の味」
ー無理だよー無理…。だってあんなの…絶対入らない…(和紗)
TRAIN TRAINで笑わせてくるの本当にやめてくれww想像の斜め上を行く1話、素晴らしかったです。ただの笑えるアニメで終わる…わけはないんだよなぁ。
というわけで、荒ぶる季節の乙女どもよ。1話「豚汁の味」の感想・考察記事になります。1話のネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
(注意:管理人は原作未読です。また、作中の単語をそのまま使うとBANされる恐れもあるので、適当に伏字を入れながら文章にしている箇所があります。ご了承を)
荒乙 1話のあらすじ・ネタバレ
高校生・小野寺和紗は文芸部に所属し、メンバーと純文学を読み合う生活を過ごします。純文学には性的表現がある作品も多く、ドギマギする日々を送っていました。
和紗の幼馴染の典元泉は、イケメンの人気者。中学の頃、泉の幼馴染というだけで、周囲から陰口を叩かれた和紗は泉との距離感をうまく掴めずにいます。
それでも、和紗は今の生活に満足していました。和紗が泉に夕食を持っていった際、泉から「人前で話しかけない方がいい?」と問われ「分からない」と返します。
とある作品をきっかけに、文芸部の中で「死ぬまでにしたいこと」が話題となります。美少女・菅原新菜は「セ○クス」と一同に告げ、「性」が話題になっている文芸部のメンバーがいっそう「性」を意識することとなります。
新菜は”地球”をベースにすれば自分の命など一瞬だ、と和紗に伝えます。特に性を毛嫌いする曾根崎り香でしたが、クラスの天城駿から褒められ、彼を意識します。
放課後、和紗は女子が泉の話をしているのを耳にします。モテる泉と自分を比べ、泉との”えっちぃこと”への差を実感し動揺します。
再び和紗は泉の家に夕食を差し入れに行くと、泉は部屋で自慰行為をしていました。思わず逃げ出した和紗には街の全てが「性」に関連するものに見えるのでしたー。
以上です。
1話の感想と考察
1話から荒ぶっていましたね…。和紗と百々子の盛り上がり方が完全に小学生~中学生のそれなんだよなぁ…。ここから物語がどう転ぶのか楽しみで仕方ありません。
変わりゆく相手とその関係
恐らくこの作品の大きなテーマの1つである「自分や相手の変化」が1話からしっかりと描かれていました。
新菜以外の文芸部のメンバーは割と地味目なキャラデザとなっています。
一方「性」を話題にするクラスメートや学園内の人物はスカートが短かったり、ギャルっぽい見た目をしていたり…とどこかで”変化”があったような風貌をしています。
見た目では昔と変わらない泉も変わった人物の1人。”かわいい”から”かっこいい”に変わり、ちょんまげとして遊んでいた物()も大きくなり、と。
元々、和紗が泉との間に”壁”を感じていたことは、列車で違う号車に乗っていたこのシーンからも感じ取ることができます。
彼の姿を遮るように前に出てくる百々子。やっぱり百々子・和紗は同じステージに立っていて、泉は少し離れたところにいるようです。
最初に泉の家に訪れた和紗は「話しかけない方がいい?」と尋ねられ、家の前でしゃがみこみましたが、2回目に泉の家に行った後の和紗は街中を疾走します。
泉のしていることを目にして、泉も決定的に変わったと気が付いたから。それを受け止められない和紗は彼から、性から逃げるように暴走します。
まだ「変わっていない」文芸部のメンバーと、「変わりつつある」泉、思いっきり「変わっている(変わってしまった)」その他のメンバー。
彼らの違いがどう描かれるのかが楽しみですし、文芸部のメンバーが高校生活の中でどういう恋や体験をして変わっていくのか、今からとても楽しみです。
文芸部メンバーの「性」への触れ方の違い
新菜の発言を受け、文芸部メンバーの反応が少しづつ異なっていたのが面白かったです。
和紗と百々子は、まだ下ネタで騒いでいるような状態です。ただし、和紗は泉の「リアルな姿」を見たことで、百々子よりも一歩リードした…?
小説家志望の本郷ひと葉は、既に小説を執筆していることもあり大人びています。裏では「性」を知るために、アダルトチャットにも手を出しています。
ひと葉は「走れメロス」にも反応してませんでしたが(笑)、その探求心から危うげな部分も見受けられます。チャット先の人と会う展開絶対あるでしょ…。
一番ひねくれているように見えて、一番ちょろそうなのがり香。人に好かれることが多くなかった彼女だからこそ、駿の一言でころっといってしまいそうです。
駿の一言は本心から出た「かわいい」だったのか、それとも…。「性」が”好き”の行きつく先とは限らない、ということを示す嫌な展開が用意されているのかもしれません。
三者三様の「性」への心の持ち方。ミステリアスで心情が掴めない新菜と合わせて、これからどう転んでいくのでしょうか。
和紗が選ぶのか、泉が選ぶのか
非常に気になる和紗と泉の恋愛模様。
いずれはどちらかが告白して…という流れになると思いますが、どちらからアクションを起こすのか楽しみです。
…いや、普通に考えれば間違いなく和紗→泉の告白になるんでしょうけど。
泉はいつ誰に襲われる(言い方w)か分かったものではありません。おまけに、今回の一件で和紗も泉も相手のことをより強く意識することになるはずです。
泉(男子)サイドから見たらもう何とも言えない気持ちになっているでしょうに…。
このどうしようも無くなってとりあえず冷静になるのめっちゃ面白いw
いや、同じ場面になったら10人中8人はこの反応になると思います。ごそごそ動いてズボンを履き、パソコンから永遠に声が流れているのがもう…ね。
閑話休題。
和紗から何となく告白→更なる変化で心情変化→再度の告白という流れがすっきりしているように見えますがここはまだ何とも言えません。
ただ、上でも書いたように泉はいつ他の女子に「取られる」か分かったものではありません。この一件で、泉が和紗を強く意識したことで、泉から告白するというのも面白そうです(絶対和紗は断ることになりそうですけど笑)
リアルさ溢れる学園生活と一抹の不安
さすが岡田さんです。周囲の悪口・影口の感じがリアリティ満載すぎる…。
和紗の中学生時代の方は若干過剰表現かなとも思いましたが、り香のクラスでの言い争いっぷりが心に残りました。
「お話にならない…」と言い、り香が席に座った後のざわめきが広がっていく感じと、徐々にヒートアップしていく悪口の数々。そりゃあ涙目にもなるわ…。
文芸部と、こうしたメンバーは基本的に対な存在として描かれていくと思われます。
文芸部以外の”その他大勢”にどこまで毒を持たせた発言や行動をさせるのか、今からわくわくが止まりませんw
一方で、落とされ、けなされたり香は駿の言うことにはホイホイ従いそうなのは上述の通りです。こんだけ書いて普通のいい奴だったらごめんな、天城駿!
アニメ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」1話感想まとめと2話に向けて
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というわけで、荒ぶる季節の乙女どもよ。1話の感想・考察記事でした。
原作がある作品ということもあり、感想主体で記事にしていきます。こんなシチュエーションが見たいな~っていうのも書いていく軽めの記事になるかと。
是非3か月間お付き合いいただければ幸いです!次回第2話は「えすいばつ」です。エス、イー、バツ…ひっでえタイトル。それでは、この辺で。
【追記:2話の感想・考察はこちらから!】