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八月のシンデレラナイン(ハチナイ)7話 感想&考察!ノイズ交じりの声と伽奈の変化の”過程”

第7話「笑顔の迷子」

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ーどうしても去るというなら、うちの屍を越えていけー!(良美

 

戦力も大幅にアップした加入回。仲間が増え、EDの絵も変化しました。女子野球同好会が、皆の居場所になっていることがよく分かるエピソードです。

というわけで、八月のシンデレラナイン 第7話「笑顔の迷子」の感想と考察になります。7話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作未プレイです。ご了承を)

ハチナイ 7話のあらすじ・ネタバレ

道具が壊れてしまい、費用確保のためにバイトと部への昇格を目指すことになります。夕姫はバイト中、小学校の先輩の倉敷舞子に出会い、同好会へ連れてきます。

そして、部への昇格のための視察に生徒会の九十九伽奈がやって来ます。舞子は体験入部なら、と練習に参加しますが、彼女には深夜徘徊の補導歴がありました。

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徐々に練習に慣れていく舞子。彼女の家庭は父親が家にいないことが多く、それに伴って母親が精神的に病んでいる状況でした。母親から逃げるように、舞子は夜の街に繰り出します。

翌日、舞子が補導されたことを一同は知ります。舞子は勝手に話を進める母親に怒り、その場を去ってしまいます。母親は舞子が野球を始めたことも知りませんでした。

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やり取りを聞いていた伽奈は、走って舞子を追いかけます。屋上で、伽奈は舞子が野球をやっていて楽しそうだったことを伝え、きちんと本当のことを話すべきだと告げます。

伽奈は先生たちに、舞子を同好会に残すように直訴していました。舞子は正式に入部し、伽奈もまだ練習に参加したい、と生徒会長にお願いをします。

こうして同好会には、新たな仲間が2人増えたのでした。

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以上です。

7話の感想と考察

相変わらず素敵なエピソードが続きます。龍が仏頂面で着ぐるみの中に入って、子供の相手をしている姿が見たい…見たくない?

舞子にとっての「大人の声」

明確には明かされていませんが、舞子の家庭環境が見えてきました。

突然喋り出し、愚痴やら何やらが止まらなくなる母親。両親のいざこざで、舞子にとって安らげる「居場所」が無い状況が続いていました。

そんな舞子が、母親や先生の声を聞くときには、ノイズのようなものがかかり、姿もぼやけて見えるような演出がなされています。

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舞子にとって、母親の声・姿にノイズがかかって聞こえたり、ぼやけて見える理由はいくつかあると思いますが

・舞子が母親や父親から心が離れていることを表現

・舞子にとって両親は、自分を妨げるだけの「障害物」であることを表現=住む世界が異なることを表現している

・母親の発言や、父親の行動をあえて見ないようにしている防衛本能

この辺りでしょうか。

 

家出をする人の心理は「自分が必要とされたいから」「その場から逃げ出したいから」の2つが大きなものだと言われています。

舞子の発言的に、彼女は誰かに”見つけてほしかった”ようです。単に舞子の心情を明かすだけでなく、演出で魅せてくる部分は1話から徹底していますね。

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舞子が家を出ていったとき、ドアの向こうから明るい光が射しこみます。これは夜の街の方が、まだ舞子にとって明るく希望のある場所であることを表現しています。

危険な夜の街でさえ、舞子にとっては家よりは安らげる「居場所」だったのかもしれません。母親同様、舞子も追い込まれていることが分かる一幕です。

伽奈が”変わっていく”過程

舞子の入部までの動きと合わせて見逃せないのが、伽奈が微笑みを見せるまでの過程です。

最初は非常に表情が硬い彼女でしたが、特段悪気があるわけではありません。トイレで1人表情筋を動かす練習をしていましたしね(笑)

 

舞子が補導されたことを聞いたとき、まず夕姫が動き出し、それにつられて部員全員が舞子のために行動しようとします。

翼の「手分けして探そう!」というセリフで、一同は散って掛橋先生を探しに行きますが、伽奈だけはその場を走って去ることはしません

しかし、指導室での舞子の発言を聞き、彼女を追う伽奈は既に意識が変わっています。”生徒会”が作った「廊下を走るな」という張り紙。

自分たちが作った張り紙の決まりを破ってでも、伽奈は走って屋上へ向かいます

あえて、最初の時点で伽奈に走らせなかったことで、屋上へ向かう彼女の必死さが際立つ演出になっていますね。

 

そして、舞子を説得し、生徒会長の志保にまだ野球の練習を続けたいと伝えた伽奈の表情には笑みが浮かんでいます

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伽奈自身はそのことに気が付いていないようですが、志保は驚いた表情を浮かべています。きっと、伽奈が自然に笑うのは本当に珍しいことのはずで。

野球部のメンバーに感化され、決まりを破ってまでも守ろうとした舞子の居場所。それは同時に、伽奈にとっても「居場所」を見つけたことになったんですね。

 

伽奈のいいところは、ずっとストレートに相手のことを考えて行動している部分です。

最初から最後まで彼女は「気に障ったのなら謝る」という発言をしています。勘違いされやすい人間ではありますが、相手を考えられるのが九十九伽奈という人物です。

いい意味でお節介な女子野球同好会

やっぱり女子野球同好会はいい奴ばっかりだな…!と感じたのが今回の話です。

体験入部中に帰ろうとした舞子を夕姫だけでなく、翼や良美も一緒になって止めたり、1人いる舞子に紙で作ったボールを渡したり、と。

 

適度な距離感もありつつ、何かあれば”仲間”を助けようとするのは、いい意味で「お節介」なチームです。

もちろん、そんな彼女たちだからこそ、舞子が補導されたと知ったときはすぐさま行動に移して、彼女を救おうとしています。

 

野球の楽しさを次々に伝えていって、新しく入ってきたメンバーにもそれを伝えて。

5話で翼は「みんな来てくれないかと思ってた…」と言っています。

当時の彼女にとっては、「皆が本当に野球を好きになっていないのではないか?」「自分の行動は独りよがりなものだったのではないか?」と感じていたはずです。

www.anime-kousatsu.com

でも、7話のようなエピソードを見ると、そんな彼女の思いは杞憂に過ぎなかったことが分かります。翼が最初に動き出さなければ、舞子や伽奈にとっての「居場所」も生まれなかったはずなのだから。

レギュラー争いの行方はいかに…?

そんなわけで、メンバーが11人になった里ヶ浜野球部。

こうなると、次に気になるのはレギュラー争いです。サッカーであればメンバーぴったりですが、野球は9人でプレイするのでどうしても出場できない人物が出てきます。

レギュラー争いをギスギスした感じで表現する…のはこのアニメらしからぬ部分ですが、ここをどのように表現していくのかが楽しみです。

 

自分としては、ハチナイの中では団長の良美さんが一番好きなんですが、彼女が築いてきた空振りの数々を見ると、レギュラー落ちしてしまいそう…w

いや、「いわき」さんだから、悪球打ちの名人という可能性もまだありますね。

次の試合に向けた練習や、レギュラー争いの中で、野球部内の人間関係に変化が生まれるのか、期待しています!

アニメ「八月のシンデレラナイン(ハチナイ)」7話感想まとめと8話に向けて

エチュード(ハチナイ(初回限定)盤)

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八月のシンデレラナイン マグカップ

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というわけで、八月のシンデレラナイン(ハチナイ)第7話の感想・考察でした。冒頭でも書きましたがメンバーがそろって変わったED絵も良かったです!

 

もしかしてこのアニメって円盤が発売されない作品…?今期はこの音とまれ!かハチナイを購入しようかな…と思っていたのですが…。

そして、次回はテニスの影響で放送が無いようです。ぜひ8話は2週間分溜めこんだ物を見せてほしいですね!そんな第8話は「夏に向かって」です。それでは、この辺で。

※放送休止に伴い、次回更新は6月3日(月)となる予定です。

 

【追記:8話の感想・考察はこちらから!】

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