Fairy gone(フェアリーゴーン)7話 感想&考察!人工妖精における”キーパーソン”は誰?
第7話「がんこな鍛冶屋と偏屈ウサギ」
ー私、一番大切な物のためなら何でも引き換えにできるの(ビター)
大人たちの嫌な部分と、駆け引きが見られる回でした。大きくストーリーは動かなかったものの、次回以降の「溜め回」的な要素が多く満足です。
というわけで、Fairy gone(フェアリーゴーン)第7話「がんこな鍛冶屋と偏屈ウサギ」の感想と考察になります。7話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
フェアリーゴーン 7話のあらすじ・ネタバレ
オズの目の前で、2体の人工妖精が暴走します。一方、ビターはグイ・カーリンの有力者であるギルバートに接触します。そして、妖精省と軍が人工妖精を巡って揉めます。
更に、ネインはシュヴァルツから「軍部を後押ししてほしい」と話を持ち掛けられます。人工妖精は、同調した奏者にしか動かすことができないようです。
整備の帰り道、フリーはウルフランに似た人物を見かけますが、そこにいたのはアクセルでした。アクセルの誘導で、フリーとマーリヤはビターと再会します。
ビターの提案によって、マーリヤ・クラーラは彼女と共に、ギルバート邸に向かうことになります。ビターは”黒の四”を一目見てからドロテアに渡すという条件を持ちかけていました。
ロバートは、旧型の人工妖精を整備していたエディーという男に注目します。現在は消息不明となっている人物ですが、保安局と共に彼の消息を探ります。
マーリヤたちはギルバートと対峙し、ギルバートは”黒の四を持っている”と口走ります。ビターはそれを利用し、マーリヤたちがドロテアであることを伝え、交渉に持ち込むのでした。
以上です。
7話の感想と考察
まだまだ、次から次へと新キャラが出てきています。そういえば、公式サイトに年表が登場しました。自分が5話の記事でまとめたものとほぼ同一で一安心。
むしろ「〇〇年前」って書いてるから自分の記事の方が読みやすいのでは(おいw
なぜか戦争終了の年だけ1年誤って記載していたので、後で修正します。
人工妖精誤作動問題の整理
6話からの主な動きである「人工妖精誤作動問題」。7話ではじっくりと分かりやすく描かれていましたが、改めて内容を整理しておきましょう。
重要なポイントは以下の3点です。
①人口妖精は笛の音で動き、「解除」するまでその奏者にしか動かせない。
②軍部は人工妖精を動かしたがっているが、妖精省はそれを避けようとしている。
③暴走した人口妖精に、異変や故障は見つかっていない。
①は今回判明した重要な事項です。前回「内部の人間でないと細工はできない」と言われていた意味がここで分かりました。
決められた奏者によってしか動かせないのであれば、「解除」することができる整備士の中に”裏切り者”がいると考えるのが自然です。
②については、立場の違いによる軋轢が生じています。「妖精」によって問題を起こしたくない妖精省と、国を守るために何としても人工妖精を使いたい軍部。
…うーん、この自分の立場だけを考えた嫌な大人たち。
気になるのは、シュヴァルツがネインに「軍をサポートしてほしい」と言っていたことでしょうか。
6話で、彼は人工妖精の暴走の知らせを聞いて。不敵な笑みを浮かべています。
つまり、シュヴァルツにとって、何としても終戦記念日の警備に人工妖精を使わなくてはならない事情があるということですね(暴走→国の乗っ取りなんかを狙っている?)
誤作動における「キーパーソン」とは
以上を踏まえた上で、怪しい人物を整理していきます。
まずはロバートが挙げていたエディー・ロイドという人物。公式Twitterにも紹介がありますが、旧型の人工妖精の設計者であり、ゼスキア軍の統括者です。
【エディー・ロイド】
— TVアニメ『Fairy gone フェアリーゴーン』 (@fairygone) May 19, 2019
旧型人工妖精・サイデン七型の設計者。首相直々に統一献身技師勲章まで授与された妖精技師の第一人者。戦後は統一ゼスキア軍の人工妖精整備部門の統括者となるが、本人は不満で転属願を出していた。その後、依願退職しアーケイムに身を寄せていたとされる。#フェアリーゴーン pic.twitter.com/Vbhl2odDz1
ちなみに、彼は「親方」と呼ばれている整備主任のハンスと仲が良かったようです。見た目だけならギルバートに似ているような気もする…?
もう1人は若手のテッド・リヴィングストン。整備士として働いていた彼です。
【テッド・リビングストン】(CV:KENN)
— TVアニメ『Fairy gone フェアリーゴーン』 (@fairygone) May 19, 2019
統一ゼスキア軍属の若い人工妖精技師。イーストエンド基地で整備主任ハンスと一緒に整備士として働いている。#フェアリーゴーン pic.twitter.com/7blDai6ZKu
この服装の感じが、ウルフランと会話していたフードの男に似ているんだよなぁ…。
前回は、笛の奏者がアクセルではないか?と考察しましたが、今回見た感じだと、アクセルというよりもこのテッドが犯人である可能性が高そうです。
例えば、エディーが「人工妖精の不都合な真実」を知ってしまい、国に消されたのだとすれば。
それを友人のハンスが知り、その報復のために弟子のテッドと共に人工妖精に細工をし、終戦記念日にクーデター的なものを起こそうとしているのであれば。
ウルフランがどこで絡んできたのかは分かりませんが、ストーリーとしては非常に筋が通ったものになっています。
整備士が非常に怪しいと思われているこの状況で、ハンスとテッドの動きからは目が離せません。
ビターの過去と彼女の狙い
Cパートではビターの過去が描かれました。断片的な情報すぎて詳しくは分かりませんが、彼女が父親?と思われる人物と車に乗っているシーンです。
ここで登場したのは「トゥファール」という国の名前です。彼女が見た時点で、トゥファールがあったはずの場所は既に荒野になっています。
明確なことは言えませんが、彼女もまたトゥファールが何者かに滅ぼされたことに対して、行動を起こそうとしているのかもしれません。
「黒の妖精書」に書かれている内容は未だにまったく明かされていませんが、黒の妖精書に妖精を暴走させる方法などの記載があれば、国を滅ぼすことも不可能では無さそうです。
だとすれば、それを止めるためにビターは妖精書を狙っている…とか?
終戦記念日で、執拗に人工妖精を使おうとしている軍部・そのバックにいるシュヴァルツ(レイ?)の狙いが、過去に起こされたトゥファール滅亡と同じ歴史を刻もうとしているーという可能性もありますね。
感想:ビターの交渉術のうまさに驚き!
最後はただの感想ですが、ビターの頭脳を使った交渉の上手さに驚きました。
まずはうまい具合にギルバートを挑発し「ギルバートは”黒の四”を持っている」という言質を取ります。これをドロテアの2人が聞いたことで、”黒の四”はドロテアが押収しなければならない対象になっています。
だからといって、ビターやドロテアのメンバーをギルバートが口封じに殺してしまえば、間違いなく容疑者はギルバートになり、ドロテアに摘発されるのは間違いありません。
外堀からギルバートの逃げ場を無くした戦術はお見事!でした。これに対して、ギルバートがあっさり黒の四を引き渡すのかどうか、楽しみです。
アニメ「Fariy gone(フェアリーゴーン)」7話感想まとめと8話に向けて
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というわけで、Fairy gone(フェアリーゴーン)第7話の感想記事でした。
ピースが揃って、あとは誰が最初に事を起こすかにかかっています。まずはギルバートがこの窮地をどのように切り抜けるのかが楽しみです。
次回第8話は「舞台そでの笛吹き」です。それでは、この辺で。
【追記:8話の感想・考察はこちらから!】