Fairy gone(フェアリーゴーン)9話 感想&考察!シュヴァルツ・ウルフランの狙いとは?
第9話「転がる石と七人の騎士」
ー今戦争なんか起こったらやっばいよね、地味に(セルジュ)
とうとうドロテアから犠牲者が出てしまった…。フリーもマーリヤもボロボロの状態で、次回予告は更に不穏な雰囲気でした。
というわけで、Fairy gone(フェアリーゴーン)第9話「転がる石と七人の騎士」の感想・考察になります。9話までのネタバレがあるので未視聴の方はご注意を!
フェアリーゴーン 9話のあらすじ・ネタバレ
首相を救ったシュヴァルツは、皇帝に「妖精武器が欲しい」と告げます。
妖精武器は戦時中に”七騎士”が持っていた強力な武器で、その内の”フラタニル”をシュヴァルツに手渡すことになります。
裏ではシュヴァルツと傭兵のリスカ―が接触します。フラタニルとシュヴァルツの護送役にフリー、マーリヤ、オズたちドロテアが選ばれます。
列車が行く先にリスカ―の一味が待機していました。彼の元にウルフランも近づきます。リスカ―の構える位置に差し掛かり、彼の妖精により列車は破壊されます。
一気に総力戦となり、妖精武器”ガドファクス”を持つリスカ―にオズは大苦戦。フラタニルを手にフリーも対抗しますが、リスカ―相手に歯が立ちません。
マーリヤも妖精と猟銃でアシストします。しかし、リスカ―の側近であるソフィーに返り討ちにされます。マーリヤを守ったオズは銃弾を浴び、リスカ―にとどめをさされます。
最後までマーリヤを守ったオズは、安らかな顔で息を引き取ります。これはマーリヤにとって何度目か分からない「大事な人を失う瞬間」になってしまったのでしたー。
以上です。
9話の感想と考察
一気に物語が動き出しました。しかし、ドロテアの中でも一番好きだったオズさんがここで退場してしまうとは…。
それにしても、猟銃使いのマーリヤは、接近戦では用無しと言いたくなるレベルで戦闘力が低いですね…。
シュヴァルツとリスカ―の狙い
裏で暗躍していたこの2名。
まずはシュヴァルツの狙いを整理しましょう。彼が欲しがったのは妖精武器。七騎士であれば持っている武器で、レイ・ドーンもこれを所持しています。
ゴルバーン首相の推察では、シュヴァルツは妖精武器を手にすることで、他の七騎士と対等に渡り合おうとしているのではないか…と結論付けていました。
しかし、シュヴァルツはリスカ―と裏で手を組んでおり、リスカ―らに自分が乗る列車を襲わせています。単に妖精武器が欲しいのであれば、この行動は全くの無意味です。
現時点で考えられる「シュヴァルツの真の狙い」は以下の3点でしょうか。
①ドロテアの権威を失墜させたかった。
②ドロテアの戦力を削りたかった。
③「狂戦士」のリスカ―に戦いの場を提供することで、何かしらの”見返り”を求めた。
最も考えられるのは①の案。妖精武器に加え、ハイブランツを治めるシュヴァルツを護衛するわけですから、ドロテアは今回の任務を失敗するわけにはいきませんでした。
しかし、今回シュヴァルツも怪我をすることとなり、任務は失敗します。このことで、ドロテアの権威が下がり、上手くいけばネイン局長を失脚させられるかもしれません。
ネインも七騎士の1人。余計な障壁は早めに消しておいた方が彼にとって得策でしょう。
①に関連して、②は厄介な勢力であるドロテアの戦力を削りたかった…という案です。
しかし、これはわざわざ自分が列車に乗っているときに襲撃させなくてもよいですし、フリーやマーリヤの命を奪わなかったことと矛盾します。
ここで、リスカ―はなぜ今回の列車襲撃に賛同したのでしょうか。公式サイトには彼の紹介文として「戦いを求めている」と書いてあります。
つまり、リスカーはただ強い相手と戦いたいだけなのでは?と思ったり。
そう考えると”もう戦うことはできなくなった”オズにとどめをさしたのも、まだ戦うことができるフリーやマーリヤを殺さなかったのも説明がつくんですよね。
すごいサイコパス的発想ですが(笑)
そんなわけで③。シュヴァルツは「大佐には最高の舞台を用意した」とリスカ―に言っています。これは”刺激的な戦いができる場所を用意した”とも読み取れますね。
リスカ―からの”見返り”の中身は分かりませんが、こういった可能性もあるのかも。
神出鬼没なウルフランの”真の仲間”とは
と、シュヴァルツ・リスカ―の狙いは想像がつくのですが、ウルフランについては本当に謎です。彼はここまで
・シュヴァルツ(ハイブランツ公)
・レイ(カルオー公)
・リスカ―(傭兵軍団)
らに接触し、なおかつテッドを唆し人工妖精騒動にも手を貸しています。
この中だと、レイがウルフランの”真の仲間”であるような気がします。彼とだけは室内で密談のような形でやり取りをしていますしね。
レイとしては、シュヴァルツが力を持つことを避けたい様子です。ただ、8話までの流れを見る限りでは、レイとシュヴァルツも裏で繋がっているような気がしたのですが…。
となると、ウルフランの狙いはひとまずシュヴァルツを泳がせ、彼が暴走した際にレイと共にシュヴァルツを討ち取ること…になるでしょうか。
だとしても、ウルフランにそんなことをするメリットが無いんだよなぁ…。あるとすれば、戦争で失った自分の家族の「敵討ち」でしょうか。
もう1つ考えられるのは、妖精学者であるダミアンとウルフランが実は裏で手を組んでいるのではないか?という考察です。
ウルフランが絶望したきっかけは、妻子を戦争で失ったことです。
いまだに全貌が見えていない「黒の妖精書」。実は妖精を使うと、亡き者を元に戻すことができるとかそんな設定があったりして…?
ウルフランはどさくさに紛れて、妖精書を集めようと奔走している…いや、これは流石に妄想が過ぎましたw
いずれにしても、どの方面にも首を突っ込んでいるアーケイムのウルフラン。まずはテッドの供述でウルフランについて何が語られるのか楽しみです。
「フリ」が効いていた9話、でも…
9話での一番の衝撃であった「オズの死亡」。2つの出来事を経て、彼の死が描かれました。
1つめは、マーリヤのお陰でドロテアのメンバーが仲良くなっていたこと。
まさに「上げて下げる」の代表例で、前回オズが職務以外で声を出したことが上手く活かされています。仲良くなったオズを失った…というのはダメージが大きいです。
もう1つは、Bパートで挟まれたマーリヤの回想。マーリヤが自身を「災いの子」と呼ぶ理由が描かれていました。
そんな過去を思い出した次のタイミングで襲ってきたオズの殉死。それも自分の身を守るためにオズは命を落としたのですから、マーリヤにはやり切れません。
と、オズの死までに「フリ」が効いていたのは良かったのですが、個人的にはもっといい見せ方があったんじゃないかな…とも思っています。
オズについてしっかり描かれていたのは、5話(マーリヤ歓迎会)・8話(オズが職務外で喋った)ぐらいで、イマイチ思い入れの無い方も多かったはず。
もう少しオズについて描いたうえで退場させれば、より良かったように感じます。
あと、マーリヤの回想シーンは映すの今じゃないだろ!と感じてしましました。列車襲撃→戦闘の流れをぶった切ってしまっている気がして何とも。
せっかく魅力的なキャラだったので、もう少し退場のタイミングや見せ方に工夫があれば、いっそう引き込まれたような気がしています。
アニメ「Fairy gone(フェアリーゴーン)」9話感想まとめと10話に向けて
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というわけで、fairy gone(フェアリーゴーン)第9話の感想・考察でした。
最後の方は少しだけ注文を付けてしまいましたが、このアニメに期待しているからこそ。70~80点の構成から、一気に100点の構成・展開へと突き抜けてほしいですね!
次回第10話は「災いの子」です。予告を見る限りマーリヤがドロテアを離れてしまう…?それでは、この辺で。
【追記:10話の感想・考察はこちらから!】