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この音とまれ!9話 感想&考察!さとわの”最大の変化”と愛・武蔵の共通点

第9話「突き刺さる言の音」

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ーあんた、私が話したらちゃんと聞いてくれるんでしょ?私だって、ちゃんと聞くわよ!(妃呂

 

とてもいいエピソードでした!誰か1人が引っ張るんじゃなくて、作中でもあったようにそれぞれが補い合っているのが何とも言えず良いです。

というわけで、この音とまれ!第9話「突き刺さる言の音」の感想・考察記事になります。9話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)

この音とまれ!9話のあらすじ・ネタバレ

明稜に行った武蔵たちは、同じく男子で筝曲部の桐生桜介と出会います。姫坂のあまりにも優れた演奏に一同は衝撃を受け、かずさはさとわを姫坂に入れようとします。

しかし、愛は「俺らがこいつ(さとわ)に追いつけばいいだけの話だ!」と言い、さとわの手を離しません。帰り道、武蔵は旧友と出会い、箏をやっていることを笑われます。

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怒る愛は、武蔵にも「悔しくないなら堂々としろ」と告げます。対して武蔵は「久遠君には分からないよ」と言い、この日から筝曲部の雰囲気が悪化します。

1人悩む武蔵の元に、妃呂がやってきます。1人で抱え込むなと言い、互いに補い合う関係が良いと感じて筝曲部に入った経緯を伝えます。心持が変わった武蔵は、弟にも真っすぐ向き合います。

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翌日、武蔵は愛に自分が明稜を落ちたこと、自分に自信がないこと、愛に吐いた発言を謝ります。愛は自分を認めてくれたのは武蔵だったと告げます。

部室に戻った武蔵は全国への想いを口にします。7人が1文字ずつ書いた新しいポスターの文字は「目指せ全国一位!!」。顧問の滝浪も外から様子を見守るのでした。

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以上です。

9話の感想と考察

前回の「溜め回」があった分、とても濃い9話になりました。これで武蔵もスタートラインに立ち、筝曲部員が本当の意味で同じ方向を見始めましたね。

さとわから消えた幻想と考え方の変化

姫坂女学院のかずさが、さとわを連れて行こうとした場面。愛はさとわの手をがっしり捕まえ「俺らがこいつに追いつけばいい!」と告げます。

光太や通孝もさとわに「俺ら頑張るから!」と言った場面で、さとわは過去に”友人”から言われた「もうついていけない」というセリフを思い出します。

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この「過去のさとわ」と「現在のさとわ」が離れていく描写が最高です。もう孤独な頃の自分ではないとさとわが感じていることが強く伝わってきます。

 

だからこそ、この後の満面の笑みに繋がるんですね。8話の記事でも書きましたが、笑顔をはじめさとわには本当に柔らかい表情が増えました。

www.anime-kousatsu.com

 

彼女の考え方の変化が最も分かりやすく描かれていたのが、最後に全員で1文字ずつポスターの文字を書いていくシーンです。

この場面での彼女のセリフと、初登場時の彼女のセリフを見比べてみましょう。

2話のさとわ「大丈夫、私がいれば全国なんてすぐですから」

9話のさとわ「私1人の力じゃ無理だけど、皆と一緒なら…でしょ?」

 

自分1人で部を全国に連れて行く、という考え方から、皆と一緒なら全国1位になれるはずだという考えに変わっています

更に、2話では断定口調で語っていましたが、今回は全員に確認するかのように「でしょ?」という言葉で締めくくられています

さとわにとって、筝曲部が本当に大事な場所になったことを感じ取れるシーンです。

「先輩」だから言えること、「後輩」だから言えること

前回ちらっと書いていたことが現実になってしましました。

旧友に出会い、今の自分の姿を武蔵は知られてしまいます。自分1人でいるときならまだしも、今の自分を後輩の前で揶揄されると、逃げ出したくなる気持ちになるのは当然ですよね…。

 

その結果が笑ってごまかすこと、滝浪から目を逸らすこと、愛との練習で愛を避けることに繋がっています。一番人間らしいのは武蔵なのかも。

その中で、哲生がとてもいいことを言っていました。

何か悩んでも先輩が後輩に相談とか…弱音を吐いたりはしずらいだろ

 

「先輩」だからこそ、武蔵は自分から愛に謝り、過去を知ってもらう必要がありました。その上で、武蔵は自分の心境を全て愛に伝えます。

さとわが自分から境遇を明かしたように。妃呂が自分から部員に出来事を語ったように。

この哲生のセリフが、愛を困らせ行動できなくさせましたが、その分武蔵は自分と向き合う時間ができ、「先輩」として愛に接することができています

 

一方で、「後輩」のさとわと愛が”一位”という文言を付けたしたのも良かったですね!

後輩だからこそ夢は大きく。「二文字足せばいい」というセリフがかぶっていたことからも、さとわと愛が付けたしたかった文字は書く前から一致していたのでしょう。

弱音を吐けない「先輩」とそれでも支えたい「後輩」の対比が面白い部分でした。

愛と武蔵の”根本的な類似点”

一見すると、見た目や性格が正反対の愛と武蔵。事実、2人の考え方が違うのは間違いありません。ポスターの文字を見ても、字体が全く異なっています。

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角ばった文字で真面目さが伝わってくる武蔵と、勢いに任せて書かれている愛の文字。実康の文字がリアルな汚さが出ていて好きです(笑)

 

そんな2人ですが、「仲間を大切にする」という根本的な部分が一致しています

愛が怒るのは自分のことを言われたときではなく、箏のことや筝曲部のこと、筝曲部のメンバーについて何か言われる場面がほとんどです。

同じように、武蔵は弟に対し正面から向きあいますが、それは「付き合う人間はちゃんと選べよ」と言われたことに対しての行動・発言でした。

 

見た目も、考え方も全然違う2人が筝曲部に対しての思いは同じものを持っていることがよく分かる発言でしたね!

こんな2人だからこそ、練習をすれば完璧な掛け合いを見せてくれると信じています。

妃呂と滝浪の武蔵への接し方

妃呂さんのデレモードがきたーーーーーーー!照れながら髪の毛をくるくるしている場面がとてもかわいいです。

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2つ上の見出しで先輩・後輩について書きましたが、この視点で見ると武蔵に物申すことができるのは同級生の妃呂か顧問である滝浪に限られるんですよね。

1つのセリフから設定を徹底しているのも、この作品の好きな部分です。

 

武蔵は妃呂に対しても、滝浪に対しても目を背けながら話します。それに対して、妃呂は無理やり武蔵を自分の方に向かせ、滝浪は突き放すような言葉を浴びせました。

特に滝浪は、「本気で全国目指してるのか?」と問いかけます。

 

滝浪は「武蔵が部長だから」と言っていましたが、彼の行動から武蔵だけがまだ自分自身と向き合っていないことを見抜いてるからこそ、武蔵にだけこの質問を投げかけています。

歩くシーンでも、武蔵だけ他のメンバーと距離がある姿が描かれています。

最後のシーンといい、案外滝波先生も悪い奴じゃない…のかな?

アニメ「この音とまれ!」9話感想まとめと10話に向けて

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というわけで、この音とまれ!第9話の感想・考察でした。

相変わらず愛はイケメンだし、何も言うことのない素晴らしい回でした!そして、次回はまさかの温泉回。またしても目が離せません!

そんな第10話は「近くて遠い距離」です。それでは、この辺で。

 

【追記:10話の感想・考察はこちらから!】

www.anime-kousatsu.com