荒野のコトブキ飛行隊 9話 感想&考察!発現した穴とイサオの発言の”矛盾”
第9話「赤とんぼの風来坊」
ー子分じゃないよ、キリエだよ!(キリエ)
主犯はイサオか、それとも…?イケスカが権力を強め、イジツが変わろうとしているような印象です。とうとう「穴」も映し出されました!
というわけで、荒野のコトブキ飛行隊 第9話「赤とんぼの風来坊」の感想と考察になります。9話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
コトブキ飛行隊 9話のあらすじ・ネタバレ
オウニ商会は1か月の休みとなり、コトブキ飛行隊のメンバーは副業をこなします。キリエは留守番役となり、ユーリアは議会でイサオに全権を委ねることに反論していました。
キリエはミユリたちと缶蹴りで遊んでいる最中、ルゥルゥから呼び出されます。コトブキはイサオと関わりのある会社から、引き抜きの打診を受けていました。
ルゥルゥはキリエを止めることなく、自分で考えて決めろと伝えます。翌日、キリエはアレンを連れ遊覧飛行に出かけます。
アレンは近年も、「穴」が開いたり閉じたりしていることを告げます。その裏で、アレンの病室はエリート興業の人事部長に荒らされ、酒瓶とノートが取られます。
キリエもサブジーとの過去を話し、アレンの言う通りに飛行機を操縦していると3つの輪っかが宙に浮かびます。そこに、紫電改が4機襲ってきます。
攻撃手段を持たない赤とんぼは、アレンの銃撃で応戦しますが、墜落してしまいます。イケスカは武力行使も容赦なく行うようになります。
チカに救われたキリエはルゥルゥにコトブキ飛行隊を出ていく気はないことを伝えます。イケスカではイサオと執事が何やら怪しげな話を…?
以上です。
9話の感想と考察
アレンのノートに、病室を漁る人事部長など気になる要素がたくさん出てきました。残り3話でストーリーをどう畳むのか非常に楽しみです。
ユーハングへ入るには「儀式」が必須?
キリエとアレンで遊覧飛行を行っている際、空に輪が3つ浮かびました。アレンは明言していなかったものの、これがイジツとユーハングを繋ぐ穴と見てよいでしょう。
この3つの輪っかが浮かぶ前、アレンはキリエに詳細な指示をして、赤とんぼを飛ばせていました。ゲームの隠しステージを登場させるかの如く、この世界では特殊な手順を踏んだ「儀式」を行わないと、もう他方の世界に行く穴は出現しない…?
アレンは9話の中で、「いや、まだ開いてはいない。このまま消滅する可能性もある」と語っています。
同じように考えると、”開ける”のにも何かの手順を踏む必要があるのかもしれません。
アレンのノートを見る限り、3つの輪の中心部分が「穴」になるのでしょう。
穴について、要点を整理しておきます。
〇ユーハングとイジツ(キリエたちがいる世界)を繋ぐものである。
〇70年前に閉じた。イジツの技術はユーハングからもたらされたものが多い。
〇穴の周辺で調査をしていたアレンは爆撃され、キリエも狙われた。
〇70年前以降でも、閉じたり開いたりしているようである。(new!)
〇ユーハングと繋がっている穴は1つであるとは限らない?(推測)
空賊が非常に強いことから、空賊はイジツの人間ではないのではないか?→今でもユーハングとイジツは繋がっているのでは?という考察は、記事で何度も書いてきました。
やはり今でも穴が開閉している跡が見られるようです。
もっと言えば、今回見つけた穴の他にも、イジツとユーハングが繋がっている穴がある可能性もあると思います。
いずれにしても、穴に近づくと狙われることから、イジツ側からユーハングに行かれると「困る」人間がいるのは間違いなさそうです。
黒幕は本当にイサオなのか
更に高まってきた黒幕=イサオ説。8話の記事でもがっつり考察していた部分です。
ちなみに、前回の記事で「イサオが黒幕であることは7話の疾風の攻撃の際にイサオが関わっていないことと矛盾している」と書きました。
大豆さんとcorydras47のコメントから、全ての騒動にイサオが関わっているわけではないだろうという結論に至りました。
これまでの空戦は、「黒幕(イサオ?)による襲撃」「ゴロツキ(空賊)による襲撃」が入り混じっていたのではないか、ということですね。
さて、今話で登場した怪しげな行動をしていた人物や町の政策についてまとめます。
①人事部長
・アレンの病室を漁り、酒瓶とノートを強奪した。
・「抹消」と語っていたことから、キリエたちを襲ったのは彼の主導?
②イケスカ
・他の町の市庁舎を爆破するなど、暴力にも訴え始めている。
③イサオ
・執事と怪しげな会話をする。
もちろん、ストレートに考えれば、イサオと人事部長が裏で繋がっているという見方になります。ただ、1点引っかかるのはイサオのこのセリフです。
イサオ「穴?降伏侵攻連合?そんないっぺんに言われても分かんないよ。三行で言って」
この発言を聞く限りでは、イサオは穴のことを知らないということになります。
もし、人事部長とイサオが繋がっているのであれば、イサオが穴のことを知らないなんてことが起こり得るでしょうか…?
ここまでイサオが怪しいと逆にミスリードを疑いたくなるのが性で(笑)、実は執事だけが人事部長と繋がっていて、イサオは単に権力を高めるための行動をしている(人事部長との繋がりは無い)だけなんじゃないかな、とも思い始めました。
イサオにとって、権力のために羽衣丸を撃墜することは、やぶさかではないのは事実です。
ただ、「穴」関連の話に関わっている人物は、イサオではないという見方ができるのもまた事実です。この辺は次回を楽しみに待ちたいですね。
「引き抜き」の話がエピソードに与える影響
どうも9話の中では浮いていた感のある、ルゥルゥから提案された「コトブキ飛行隊の引き抜き」の話。
最後に、キリエがコトブキから出て行かないと告げたシーンのルゥルゥの表情が気になります。笑顔を浮かべてもいいシーンだと思うのですが…?
ルゥルゥがこのような表情に至ったのは、キリエの発言のどちらかに反応した物だと思われます。
・コトブキを出て行かないという発言
→本当はコトブキを出て、イサオ側についてほしかった?
・ラハマに穴が空くかもという発言
→キリエには「穴」のことを知られたくなかった?ルゥルゥは何かを知っている?
始めは、視聴者サイドにキリエのコトブキ飛行隊への想いの強さを見せるために「引き抜き」の話を盛り込んできたのだと思っていましたが、ルゥルゥの表情に注目すると、ストーリーにも大きな影響を与えていた存在だったのかもしれません。
ようやく理解できた航空機戦闘の面白さ
最後は感想を。正確には2、3話ほど前からですが、ようやく航空機同士の戦争の面白さに気が付いてきました。
楽しく見られる要素として大きいのは、同じような戦闘が少ないという工夫が挙げられます。これまでの戦闘を列挙してみると
・通常の戦闘
・護衛戦
・雷電奪還
・消火作戦
・銃撃による応戦
と様々なパターンの展開が用意されています。
特に、9話のキリエが操縦し、アレンが機体の中から攻撃する戦闘は、圧倒的に強い相手に喰らいついていたこともあり、とても楽しめました。
次回は大規模な戦闘が見られそうなので、その部分も楽しみに待ちたいと思います。
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というわけで、荒野のコトブキ飛行隊 第9話の感想・考察でした。
まさに今回は話を動かしつつの「溜め回」でした。予告を見る限り、次回がこの作品の大きな山場になりそうです。
そんな第10話は「情け無用の爆撃機」です。それでは、この辺で。
【追記:10話の感想・考察はこちらから!】