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ケムリクサ 10話 感想&考察!少女の正体・世界を徹底解析!

第10話

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ー妹をしてくれて、ありがとうにゃ。(りつ

 

ジェットコースターのようなエピソードでした。もう最後に記憶の葉が見せた映像については、考察が困難すぎます。

というわけで、ケムリクサ 第10話の感想と考察です。10話まで、ならびに0.5~0.9話のネタバレが含まれているので、未視聴の方はご注意を!

ケムリクサ 10話のあらすじ・ネタバレ

十島に入り、アカムシとの連戦が続きます。水の残量もほぼ0になり、いっそうアカギリの濃度も高くなります。一行は霧の上に建物があるのを目にします。

建物が何かに繋がって「浮いている」ことと、太い根があることも確認します。夜になり、休みつつ作戦を練ります。そして、”最後の水”を飲む時間になります。

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わかばとりなが寝た後、列車の上でりつとりんがそれぞれの想いを語ります。「姉」をしてくれてありがとう、「妹」をしてくれてありがとう、と。

決戦の日を迎え、りんはりつとりなが水を飲んでいなかったことを知ります。自分たちの思いをりんとわかばに託し、りつとりなは一旦離脱します。

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建物に登った2人は見たことがないケムリクサと、巨大な幹を発見します。幹の元へ行く前に、わかばはりんの記憶の葉を見せてもらうようお願いします。

記憶の葉が「開き」、りんはとある景色を見ます。白黒の世界に座る1人の少女と2体のシロ。彼女はだいだいに何かを書き記していたようですが…?

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以上です。

10話の感想と考察

真実に近づいたようでいて、更なる謎が深まった10話。残り2話で怒涛の展開になることが予想されます。好き勝手に考察できるのはここまででしょうか。

そんなわけで、今回はやや暴走気味の妄想交じりの考察が多くなっています。ぜひお付き合いいただければと思います!

「記憶の葉」が見せた情景の徹底考察

一番の謎である、りんが見た情景。今回はこの部分を徹底的に考察してみます。

白黒風景の謎

まず最初に引っかかるのは、見えた風景に色が付いていなかったことです。

もちろん、記憶の葉が見せている映像であるため白黒(モノクロビデオのようなイメージですね)で映し出されているという見方も出来ますが、実際に少女が生きている世界が白黒の世界であったという可能性もあります

 

風景が白黒であることにはどのような意味があるのでしょうか。数多く出てくるカラフルなケムリクサ。赤の敵、りんたちの赤、アオムシ、わかば・みどりの緑色…。

あの少女が白黒の世界を色づかせるために、赤と青と緑という色をこの世に放ったという考察が出来ないでしょうか。

ちなみに、この「光の三原色」を混ぜ合わせると白色が完成します。全ての中立的な立場がシロです。これは…?

 

そして、赤・青・(緑)のそれぞれの色が互いに自分を主張するようになり、今のような世界になってしまった、と。ぶっ飛び気味ではありますが、1話から色がよく描かれている作品です。こういう設定があってもおかしくはないと思います。

誰目線の情景なのか?

りんは「さいしょのひとの…」と言っていました(今更ですが最初の人ではなく、さいしょのひとなんですね)が、映っている少女がさいしょのひとであると仮定すると矛盾が生じます

今回見た情景は、記憶の葉が映し出しているものでした。

つまり、少女やシロを「観測」する人物がいたはずであり、その「観測者」が見ていた情景が今回りんが見た世界ということになります。

 

つまり、少女の他にさいしょのひとがいるはずであり(逆に少女=さいしょのひととすると、別の人物がもう1人いることになる)、あの世界では少なくとも2人の人間がいることになりますね。

これまで出てきた中で正体が不明なのは、少女・さいしょのひと・センチョウです。シロが少女に懐いていたことから、彼女がセンチョウである可能性も捨てきれません。

 

もっとも、葉が不思議な力を発揮し、主観的にではなく客観的に風景を映し出していた可能性もあるので何とも言えないところではありますが…。

映っていた少女とシロ

そして、その少女の見た目がこちら。

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服装がわかばに似ていて、目の部分が完全にりんじゃないか…!

 

もし、この少女がさいしょのひとであると仮定すれば、俄然さいしょのひととわかばに関連性がある可能性が高いです。

もっと言えば、彼女こそが「カンリシャ」だと思われます。

どことなく少女と同じ雰囲気を持ち、緑色がモチーフのわかばを見て、シロは「カンリイロ ケンシュツ」の文字を4話で映し出していたものだと思われます。

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少女がりんやわかばの要素を含んでいるということで、ループものと考えることもできます

3話あたりから考察していた内容ですが、姉妹が命を落とすと、その力は「人」(今回でいうとわかばですね)に集結する。「人」が何らかのアクションを起こすと、「人」の命が失われる代わりに姉妹は再び誕生する…という流れです。

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少女のセリフと合わせて考えると、成長することによって「人」は姉妹を生み出すことができるようになるのでしょうか。

これは過去の話?もしかすると…

更に膨らませて考えてみます。少女がわかばとりんの要素を引き継いでいるのだとすれば、見えた風景が未来の物である可能性も残されていそうです。

このままりつもりなも消え、世界に2人だけとなったわかばとりんから子供が生まれたのだとすれば。その子供があの少女だとすれば。

「記憶の葉」というフレーズとはややアンマッチしていますが、あり得る考察だとは思います。

 

とはいっても、基本線はやはり過去の記憶を見ていたと考えるべきです。

時間軸を整理すると

①人類滅亡?
②人類にとっての「最後の人」、りんたちにとっての「最初の人」が生き残る
③今回の回想?
④さいしょのひとが分割し、姉妹が順に目を覚ます

となります。

 

結局、不明なまま残っているポイントをまとめると

・「早く大人にならなくちゃ」という少女の発言の意図

・当時は本当に白黒の世界だったのか

・観測者の正体。少女がさいしょのひとなのか、観測者がさいしょのひとなのか。

・だいだいの文章を書いたのは少女なのか。消したのは誰なのか。

・わかばとりん、少女の関係性

こんな感じになります。11話ではいずれも明かされると思うので楽しみですね!

りなの「ばれてなさそう」発言の真意とは?

りんとわかばを見送る際、りなが「ばれてなさそうだな」とりつに言っていました。深読みすればこの発言には色々な意味がありそうで

・りなむがいなくなったことを隠していた(何故かどこにもりなむが居ない)
・わかばとりんを2人にさせる意図に対して

…等々考えられますが、ここはシンプルに、りんに隠れてりつとりながバスの近くで戦おうとしていることに対しての発言と捉えるべきかなー、と。

あり得るとすれば、こっそりりなむがりんたちの跡を付けているとかそんな感じですかね。

 

りんの性格を考えると、水を摂取せず弱りかけているりつやりなが「この場に残って戦う」と発言すれば、何をしてでも止めようとするはずです。

だから、彼女らは絶対にりんやわかばを守るために、自分たちが戦おうとしていることをりんに勘付かれてはいけませんでした

大好きなりんとわかばの力に少しでもなるべく、彼女らは行動しました。戦闘に向かうりんに、飲まなかった水で育てたみどりの葉を渡したのもその内の1つです。

りんもその意図を汲んでなのか、根に沿って進む際に一切後ろを振り向きません。これこそ、本当の姉妹愛であり、10話の中でも非常に印象的な場面でした。

 

関連して、もう1つ好きだったシーンがこちら!

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りなが飲むように急かしたのは、今後の自分たちの狙いを悟られない意図(こちらもあらかじめ勘付かれれば「水を飲め!」とりんに怒られる)と、早くりんに回復してほしいという意図があります。

そして、りんに隠れるように目を逸らすりつの姿が…

 

りつやりなの行動はりんを思ってのことですが、これから一時的にりんを「騙す」格好になるのには変わりありません

今後に待ち受けていることを憂いて、この後(正確には今この時点から)大好きなりんに嘘をつかなければいけないこと…。

それらの思いが全て混じり合あった苦しい胸の内が、りつのこの表情に全て現れています。ここを踏まえてきちんと向き合って話しているバスの上の2人を見ると、あのシーンの破壊力が抜群に上がります。

変化球の中に見られる”超・王道ストーリー”

一般的な作品であれば、ここまで情報が明かされないと「大丈夫か?」といった声や既に見るのをやめたという人が多数出てきてもおかしくないです。

それでも、自分含め熱心に?考察する人は増えていく一方ですし、毎週毎週水曜日を楽しみに生きている人もたくさんいると思います。

10話まで見て、ここまで惹かれる理由が、ようやく自分なりに分かった気がします。

 

「ケムリクサ」の凄いところは、演出等が素晴らしい(今回もBGMは抜群によかったです)のはもちろん、きちんと「王道」を描いている点だと感じます。

未だに主人公たちの正体が全く分からない、何なら世界の仕組みも分からない”変化球だらけ”のストーリーでありつつも、”王道”を決して忘れないストーリー運びが最高です。10話ではそれが顕著だったと思います。

姉が妹を、妹が姉を思いやる発言。
りんとわかばに全てを託すりつ・りなとフラグビンビンの会話。
素晴らしきツンデレ設定。
感じるラブコメの波動。

 

…これらは全て「王道」作品で見られる要素です。

変化球のまま終わっていないんです。曲がりくねった道なんだけど、そこにはきちんと一本の「王道」が軸として存在していて、これまでに無い物語を見せてくれている

これこそがケムリクサの最大の魅力であり、自分含め多くの人が夢中になっている要因だと思います。

残すところ、たった50分程度ですが、どんな「王道」展開を見せてくれるのか今から本当に楽しみでなりません!

アニメ「ケムリクサ」10話感想まとめと11話に向けて

KEMURIKUSA

KEMURIKUSA

 

というわけで、ケムリクサ 第10話の感想・考察でした。

今回はいつもの記事とは異なり、数点に絞って考察してきました。次回で答え合わせはされるのか、それとも…?

りつ・りなだけでなく、りく・りょく・りょうとも再開する大団円エンドが見られるのでしょうか。

次回も楽しみです!それでは、この辺で。

 

【追記:11話の感想・考察はこちらから!】

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