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ケムリクサ 8話 感想&考察!りんの長所とだいだいの文章・過去の世界

第8話

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ーお前は…私たちが死んでも泣くのか?(りん

 

このりんの発言に対するわかばの返しがもう、最高。戦闘をカットしてシロとの出会いと別れを中心に描くのも、とてもこの作品らしくて大好きです。

というわけで、ケムリクサ 第8話の感想と考察になります。8話まで、ならびに0.5~0.9話のネタバレを含んでいますので、未視聴の方はご注意を!

ケムリクサ 8話のあらすじ・ネタバレ

激闘の末、一同はアカムシ軍団を倒します。そこにシロが現れ、地図を映し出します。この地図を基に赤い根を避けながら幹の方へと進んでいきます。

道中、わかばはだいだいの文章を読み進めます。進行方向が岩石によって塞がっていましたが、シロの先導により目的地へと到着します。

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しかし、幹へ向かう道には大量のアカギリと根が立ちふさがります。そこで、シロは船へと皆を連れて行きます。そこにはシロの仲間がたくさんいました。

シロたちは九島の方からやってきたことと、”センチョウ”がいなくなったことを告げます。センチョウの命令は絶対だと告げ、わかばをセンチョウに指名します。

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先へ進むために赤い根をどうにかしたいわかばたちのために、シロたちは合体し、根を斬り落とします。しかし、代償としてシロたちはアカギリに侵食され、完全に「乗っ取られる」前に自らの機能を停止させます。

消えゆくシロたちを目にし、わかばは涙を流します。りんの「私たちが死んでも泣くのか?」という問いに強い声で「当たり前でしょ!」と答えます。

わかばの言葉に応えるようにりんも「これ以上誰も死なせたくない」と呟くのでした。

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以上です。

8話の感想と考察

7話までと比べると、考察要素はやや少なめの回だったように思います(これまでが多すぎただけw)。

久々にりんの「毒」の様子が何度も見れ、満足度が高いエピソードでした。

りんの長所をおさらいする

詳しい「だいだい」の文章については1つ下の見出しで考察していますが、その中でも特に気になる部分を切り取って見ていきます。

それは「め みみ はな した  りくはひふ?  りんはからだ?つよさ?」という部分です。

こちらは3話の記事でも書いた、りんの長所は視力ではないのではないか?という考察の裏付けになりそうです。

www.anime-kousatsu.com

 

当時の考察を簡単にまとめると

〇視力はりょくが優れており、りんはりょくの力を受けついだのではないか?
〇りんがもともと優れていた力は「第六感(=直感)」ではないか?

というものでした。

 

前者については概ね合っていると思いますが、後者については話が進むにつれ、りんが優れている(持っている)のは「記憶」ではないか、という考察も成り立ちますね。

もっとも、りょくはだいだいの文章の中で「最初の人の葉=記憶の葉」と語っていますが、それがミスリードなのかもしれません。

 

記憶の葉は元々りんに存在しているりん固有の力であり、最初の人の葉には記憶以外の別の力がある可能性もあります

(つまり、現在りんはりょくの力+りん固有の力である記憶+最初の人の何らかの力の3つを保有している)

 

最初の人(と思われる人物)が何を指して「開いたりしてみて」と記していたのかは分かりませんが、りんに眠る葉が物語を動かす鍵になるのは間違いなさそうです。

だいだいの文章の考察

上記以外のだいだいの文章を整理・考察していきます。

①「かべもきっとけむりくさじゃん そうさはできないりくでも」

非常に残念ながら、この時点で自分が7話で考察した「りくやりょくがわかばたちの後を付けてきたのでは?」という考察は外れてしまいました。

触覚に優れているりくであっても、壁の操作は出来ないようです。

 

②「むしもけむりのめいれいでうごいてる? あかいけむりくさ?」

ここについては、1話から何となく明かされていた内容そのままです。8話ではシロたちがアカギリによってアカムシになる前に、自ら機能を停止させる描写がありました。

やはり、アカムシの本体はアカギリであると決めて問題なさそうです。

気になるのは、アカギリはあくまでも「霧」であり、ケムリクサではありません。赤いケムリクサを保持しているのはりんたち6姉妹になりますが…?

 

③「しまのちけいがきになる うごいたのか つなぎがへんじゃん」

地形が変動し、シロたちは船に乗っていました。

シンプルに考えると、かつて大きな地震があり、津波が起こったことでヒトは「壁」を作り、シロたちは孤立してしまったという見方ができそうです。

実際に、作中では何度か地面が揺れていますしね。島の間を移動する際は、落ちれば最期、アカギリが下には広がっています。

地面が崩れた下に広がっていたものがアカギリなのでしょうか。

 

④「さいしょのひとのはが きおくのは か ひらけない いまりょうがもってる」

1つ上の見出しでも述べた通りです。りょくは最初の人の葉=記憶の葉と言っていますが、それは誤りで、最初の人の葉は別の力を持っている可能性があります。

 

最初の人は漢字の文章で「記憶の葉を持っている私が1人いるはず」と言っています。

それは、最初の人の葉が五感+直感+記憶の全てを網羅する葉で、その内の”記憶”の部分だけがなぜか姉妹に受け継がれず乖離した…ということでしょうか。

それとも、なぜかりょうの内部に嗅覚+記憶の2つの葉が最初から内蔵されていた?

www.anime-kousatsu.com

 

後半部分を読むと、この文章を記した時点で最初の人の葉はりょうが持っていたとのことです。最初の人の葉がりょう→りんと移っていったことが分かります。

やっぱり「持っていた」というフレーズが、りょうの内部にあったことを意味するのか、それとも葉が乖離して単にりょうが手に持っていただけなのかは分かりません。

 

繋がりそうで繋がらないりょくが残した文章。少なくとも、りょくは最初の人の葉を「開こう」とはしていたようです。

わかばは最初の人に近い力を持っている(五感が優れている)と思っています。

当初の持ち主である、最初の人に近いわかばが葉に触れることで、最初の人の葉は力を発揮するのではないでしょうか。

 

…余談ですが、もしそうだとすると8話は極めて素晴らしい演出がされていたことになります。わかばは、りんの最初の人の葉に触れようとしましたが、りんが照れてそれをさせませんでした。

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このりんの行動は、単にりんをかわいく見せる演出だったのか、と思っていましたが、うまく物語の核心から遠ざける意味合いもあったのかもしれません(触れて何かが起こるのであれば、その時点で物語が終わりかねないですからね)

シロの過去と一風変わった”きらきら”

一気に登場し、そのほとんどがいなくなってしまったシロたち。彼ら(彼女ら)は多くの情報をわかばたちに伝えていきました。

〇シロたちは九島の方から山を越えてきたこと。
〇センチョウがいなくなり、仕事がなくなった。街は沈んでいっている
〇低いところは赤い煙で危ない。
壁は「作られ」、青い壁も危ない。
シロたちの内部にもケムリクサがある。

 

一応上の見出しでも考察したように、地震によって地割れと津波が起き、ヒト(ではない「何か」かも)は波から自分たちを守るために壁を作り、地割れで地面下のアカギリが出てきたのでは…?と考えることができます。

ただ、この辺の細かな世界設定はアニメ中では明かされない気がするんですよね。ヒントは与えたから、あとは皆さんで考えてねパターンだと思います。

 

今後の展開に影響を与えそうなのは、九島の方にはまたもや青い壁があるらしい…という部分です。

つまり、もう一度アオムシと闘う可能性もありますし、壁があるということは大量のアカムシもいると考えておいた方がよさそうです。

シロにもケムリクサがあるのなら、実はわかばの身体にも…?

 

で、シロに関して好きだった演出はこちら!前半の水玉のようなものが出てきたエフェクトです。

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これはシロ目線から見た、例のきらきら描写と同一のものです。

わかばやりつ、りなが好きな物を見るときらきらする効果が見られるように、わかばの姿も少し変わった形できらきらしています。

 

だからこそ、シロはわかばに対して「すき」というフレーズを連発しているんですね。すきというフレーズがあるから視聴者サイドもこの水玉をきらきらだと解釈できます。

好きなものを見つけたシロたちは好きなもののために自ら命を落とすー。悲壮感があるけれど、とても自分好みの演出・展開でした。

気になる・気に入った演出の整理

最後にメモ程度ではありますが、いくつか8話の中で気になった部分を書いておきたいと思います。

超・効果的なBGMの使い方

まずはシロたちと会話をする際の演出です。アカギリに囲まれた中、無機質なシロたちと対話をするのはなんとなく不気味ですが、BGMがそれに拍車をかけています。

見ている側を不安な気持ちにさせるBGMは、まるで自分たちが同じ立場に置かれているような不安感を与えてくれます。

 

前にも書いたことがある気がしますが、視覚的にも聴覚的にも不安感を描き、不気味な世界を上手に描いてくれているので、物語に没頭することができますね。

富士山が…浮いている?

一番最後に映った山ですが、これは富士山でしょうか。

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下の部分がアカギリに隠れているだけかもしれませんが、浮いているように見えます。そもそもこれが山という理解は合っているのか…?

シロが語っていた「街が沈んでいる」という発言から、山だけは沈まないように、山の下の部分は何かで支えられているとか。

それは青い壁かもしれませんし、大量のアカムシが山の下にびっしりとたたずんでいる地獄絵図が広がっているのかもしれません。

声を荒げるわかば、それに応えるりん

ラストシーンの2人のやり取りは大変に良かったです。特にわかばがりんに対して声を荒らげた場面が何とも言えません。

普段は決して声を荒げることのないわかばが声を荒げたことで、いかにわかばが「仲間」であるシロたちを失って心にダメージを負っているかが分かります

 

同時に、彼にとってどれほどりんたちのことが大事なのかも伝わってきます。

りんの返答は「これ以上誰も死なせたくない…お前を含めてな」というものでした。

前回で縄が解け(=仲間になり)、今回のやり取りで真の意味での仲間になったーそんな印象を受けた一連のやり取りでした。

アニメ「ケムリクサ」8話感想まとめと9話に向けて

KEMURIKUSA

KEMURIKUSA

 

というわけで、ケムリクサ8話の感想・考察でした。

OPの映像が変わりました。これは最終回で姉妹が全員復活して、EDも変わるサイン…?楽しみです。

あっという間に、残すところあと4話です。最後まで楽しんでいきましょう!

それでは、この辺で。

 

【追記:9話の感想・考察はこちらから!】

www.anime-kousatsu.com