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ケムリクサ 6話 感想&考察!6姉妹の使命と文章・りくの発言の謎

第6話

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ー俺はいないはずの人だしな。あいつらはあいつらでやる方がいい(りく

 

漢字が出てきたときのBGMにぞくっとしたのは自分だけではないはず…!更に謎も深まりましたが、不穏度が一気に増した回でもありました。

というわけで、ケムリクサ 第6話の感想と考察になります。6話まで、ならびに0.5~0.9話のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意を!

ケムリクサ 6話のあらすじ・ネタバレ

わかばが出会ったのはりくでした。りくはわかばを襲いますが、みどりを使えること・りつを知っていたことで、わかばへの態度を軟化させます。

りくは「触ること」が好きな少女です。りくは”アレ”がどうなっているかを偵察していると告げ、わかばにケムリクサの使い方を教え、あいいろを渡し去っていきました。

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りくは「俺はいないはずの人」と言い、りつたちに自分のことを言わないよう伝えました。そして、わかばはオレンジ色の葉を使い、隠された文字を読み解きます。

平仮名の文字は読めたものの、漢字の文章をわかばは読めない様子でした。こうしてわかばはりつたちと再合流し、先ほどの迷子の経験を活かし道案内をします。

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弱って消えてしまったあいちゃんを、りくから貰ったあいいろで補充します。そして、一同はみどりと同じ音がする木を発見します。

わかばはだいだいで「湖の近くにはケムリクサの木がある」という情報を得ます。根に沿って進んでいくと、大きな木と大量の水が見つかったのでした。

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以上です。

6話の感想と考察

考察というよりは、今後に向けて整理しておくべき内容が多い回でした。わかばがどんどん優秀になっていき、まるでわかばが主人公のRPGのようです。

だいだいの文章を整理、考察

BGMもあいまって、非常に不穏な雰囲気がしただいだいの文字。作中では次々に文字が進んでいってしまったため、この場で文章を整理しておきましょう。

 

まずは平仮名バージョンの文字列です。

このせかいのしくみについて(この世界の仕組みについて)

 

これじぶんでもかけそうじゃん てことでかいてみる(これ自分でも書けそうじゃん てことで書いてみる)


いろいろしりたいけど まずじぶんたちのことをしって いきぬかないと(色々知りたいけど まず自分たちのことを知って 生き抜かないと)


けむりくさがだいじっぽい ひからせるのはりくしかできない しゃくだ
(ケムリクサが大事っぽい 光らせるのはりくしかできない 癪だ)


わたしたちや けむりくさの えねるぎーとしてみずがひつようみたい
(私たちや ケムリクサのエネルギーとして水が必要みたい)


このせかいはいくらかのしまで できている あいだにかべ?
(この世界はいくらかの島で できている 間に壁?)


むかしはひとがいた? かなりたくさんいたっぽい どこいったんだろ
(昔は人がいた?かなりたくさんいたっぽい どこ行ったんだろ)


もじがべんりじゃん このむずかしいのよめたら もっといろいろわかりそう
(文字が便利じゃん この難しいの読めたら もっと色々分かりそう)


さいしょのひとはなにかかくしている? しんようしていいのか?
(最初の人は何か隠している?信用していいのか?)

 

続いて、漢字バージョンの文字列です。

分割後の私へ。これを見ているという事は何かトラブル?


記憶の葉を持っている私が1人いるはず。詳しくはその子に聞いて。大体解決すると思う。


無いと思うけど記憶の葉が機能していない場合、まずは何度か開くかしてみて。


分割後はケムリクサで動くことになるから、お腹は減らないけど水はちゃんととって。


あれ、文字って読めるよね?ここまでよめてるよね?読めない子には共有すること。


さいご、念のためにだけど、私たちの目的は???


ごめん、ここについては忘れて、すきにいきてもらえるとうれしい、記憶の葉も

以下は、この文章についての考察・解釈です。(赤字・アンダーラインは重要に思われる箇所です)

6姉妹の使命とりくのセリフ

 一番目を引くのが白塗りになって読めなかった”私たち”の目的の部分です。

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当然ここには大事な内容が書いていたことが推測されますが、どのような内容が描いていたのでしょうか。りくのセリフからヒントを得てみます。

・「俺はいないはずの人だしな。あいつらはあいつらでやる方がいい」
・「ま、俺の場合、終わり方っつうか…最後何するかっつうか…
・「りんたちには俺のこと言うなよ。俺らはもういないはずの人だからな

 

これらのセリフから、姉妹の何人か(および全員)が消滅することで、世界の危機を救うことができるという設定があることが予想できます。

こう考えると、最後の「すきにいてもらえるとうれしい」という言葉にも説得力があります。

この文章の書き手が彼女らを安心させるために(読める確率を上げるために)、この部分だけ平仮名で書いたのでは、とも考えられます。

最後だけ、句点ではなく読点を連発しているのも不可解です。ここだけ書き手が異なるのでしょうか。最後の部分は文章が途切れて終わっている…?

 

5話の考察ではりくと出会ったことはわかばの夢ではないか、と書きました。

少なくとも、6話を見る限りりくと彼女と交信しようとしていたりょくは生きている(存在している)ことになります。この辺りの考察は一番最後の見出しで行っていきます。

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りょくは共有”しなかった”のではなく”できなかった”?

続いて気になるのが、漢字バージョンの最後に出てきた「読めない子には共有すること」という部分です。

この”共有”というフレーズは「(漢字を読めない他の姉妹にも)内容を共有すること」という意味だと思いますが…

 

そうだとすると、引っかかる部分があります。

残念なことに、前半部分の内容を書いた人物(「じゃん」という言葉にりつ・りんが反応していたことから書き手はりょくだと思われます)は、”むずかしいの”、つまり後半部分の漢字は読めなかったようです。

おまけに、わかばも「書き損じかな?」と言っていることから、わかばにも後半の漢字が読めていないことが分かります。

ー漢字部分の書き手は一体誰が読めると思ってこの文章を遺したのでしょうか?

 

りつやりんはこの内容を知らなかったようなので、りょくがだいだいの内容を皆に共有していないようです。

共有していない理由については、2パターンが考えられます。

〇本当に漢字が読めなかったので、共有できなかった
白塗り部分の内容があまりに衝撃的で、共有しなかった

 

上で述べたように、誰かが犠牲になって世界を救うことが「目的」なのであれば。

姉妹のことが大好きだったりょくは、真相を伝えることができずに隠していた…のかもしれません。

漢字部分の文章の書き主は誰?

前半の平仮名部分は恐らくりょくが書いたものです。一方で、後半の漢字の文章を書いたのは誰なのでしょうか。

冒頭のフレーズがヒントになっており、恐らく分裂する前の「最初の人」でしょう。そして、最初の人の葉を持っているのはりん。色々と繋がりそうで繋がりません。

 

もう1点気になるのは、「記憶の葉を持った人がいる」という部分ですね。

既に6感=6姉妹というのは述べてきたことですが、ここにきて6姉妹ではなく、7姉妹である可能性が出てきました。

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最初の人の6感+記憶が7姉妹にそれぞれ受け継がれているのだととすれば。

そして、最初の人の葉をりんが保持しており、りんがりょくの”視覚”を引き継いでいる事実があるのだから。

りんに何かしらのアクションをすれば(文章で言うところの「開く」ですね)、りんから「最初の人」の記憶を引き出すことができるのかもしれません。

りくの行動の不可解な点~彼女が知りえないことを把握していた理由とは?

りくとのエピソードの中で気になるセリフは他にもあります。

・りくはりつたちの居場所を知っていた
・あいちゃんの寿命が近いことを知っていた

これらの内容から、りくはりつたちの旅の様子を見ていたのではないか?という考察が立てられます。

 

でも、これだと矛盾が生じます。

・りくはわかばの存在を知らなかった

のですから。

例えば、消滅した姉妹は「天国」のような場所から、現世の様子を見られるのだとすればわかばの様子も見ているはずなので、彼のことを知らないわけがありません。

 

上で紹介した3話の考察記事を書いたときから、自分が主軸にしている「わかばは失われた姉妹の蘇り説」「わかば=最初の人(と何か関係がある)説」。

この不可解な矛盾も、わかばが姉妹の蘇りであると考えれば説明が付きます。

りくはわかばの目線からりつ・りん・りなを見ていたのでは…?

 

「わかば」という身体から3姉妹の様子を見ていたのであれば、自分が乗っ取っていた「わかば」という存在は知る由がありません

わかばに眠っているりく・りょく・りょうはわかばの身体を「借りる」ことで、”残念な姉たち”を見守っているのかもしれません。

蒸気と共に消えるケムリクサ

4話で度々見られた、りんやりなの身体から煙が出ていた描写。同じようなシーンが、今回も見られました。

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それぞれ、わかばがケムリクサを防御に使ったシーン、あいちゃんが寿命を迎えたシーンです。いずれも、葉は煙を出して消えていきましたね。

恐らく「煙」というよりは「蒸気」という解釈で間違いないでしょう。間違いなく、葉っぱから蒸気が見える形で出ていくことは良いことではない、といえます。

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最初の人の文章で、改めてりつ・りん・りなの「核」になる部分は体内にある葉であることが明かされました。

次に気になるのは、蒸気が出ても水を飲むことで消耗をカバーできるのか、できないのかという部分です。

水を飲んでも完全には回復しない(イメージとしては水を飲むとHPを回復するが、蒸気として出たMPは元に戻らない)のであれば、いっそう不穏な感じになりますが果たして…。

記憶の葉の話とりく・りょくが生きている理由

りつやりんの話を聞く限り、りくやりょくは亡くなったと思われていた存在でした。

もっとも、本当に3人+りな2人は消滅しており、彼女らに会えるのはわかばだけであるという設定も十分に考えられます。

りくと出会って話していたシーンは、わかばの心の中のやり取りであった(実在していない)とか、わかばには見えない物が見えているとか

 

ただ、もしりくが実在しているとすれば明らかにりつ・りんの言い分とは異なっています。なぜ、りつやりんの発言と食い違う結果が生まれたのでしょうか。

〇一度失われた彼女らは、わかばへと「還り」、彼女らの本体であるわかばはりくやりょくと会うことができる(当ブログのここまでの見解に近いです)
「記憶の葉」が失われていることで、りつやりんの記憶に混乱が生じている

 

ここに来て、2点目の考察も成り立つような気がします。記憶の葉が「閉じて」いるのだとすれば、各姉妹の記憶力は弱いということが十分に考えられます。

となると、これまでりつ、りん、りなが語ってきたことは全て事実ではなかった可能性があるわけで。

次回以降、全てがひっくり返るー

…そんなどんでん返しが見られるかも?

アニメ「ケムリクサ」6話までの感想まとめと7話に向けて

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というわけで、ケムリクサ6話の感想・考察記事でした。

めっさ面白い展開が続きます。特に演出面(何となく暗い雰囲気をうまく表現、BGMの使いどころの良さ)に優れており、ぐいぐい引き込まれますね。

次回も楽しみに待ちましょう!それでは、この辺で。

 

【追記:7話の感想・考察はこちらから!】

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