荒野のコトブキ飛行隊 6話 感想&考察!ユーハングとサブジーの正体とは
第6話「帰らざる無宿」
ーお前じゃないよ、キリエだよ!(キリエ)
主人公・キリエの担当回。他のメンバーの過去回同様、少しずつ世界観が明かされています。それにしても、今回の航空機の描写は「圧巻」の一言です。
というわけで、荒野のコトブキ飛行隊 第6話「帰らざる無宿」の感想と考察になります。6話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
コトブキ飛行隊 6話のあらすじ・ネタバレ
レオナはアレシマの警備の際の暴走を謝りますが、ザラたちからもっと気軽にいるよう助言されます。一方、キリエはユーリアから多額の警備代を受け取ります。
その帰り道に、1話で出会った航空機と遭遇し、キリエはそれを追います。キリエはこのヘビの柄が付いた戦闘機に何度も敗れており、落とされてもいました。
しかし、今回も的確に攻撃され、キリエの隼は撃墜されてしまいます。キリエは意識を失いましたが、なぜか隼はエンジンが壊れただけで、無事に着陸していました。
キリエは過去を回想します。彼女がかつて会ったサブジーという人物。彼はユーハングから来ており、ユーハング人がキリエの世界に飛行機や工場をもたらしていました。
自分の知らないことに興味津々だったキリエは、サブジーと共に空を飛びます。しかし、サブジーはとある人物と会った後、キリエの前から姿を消しました。
皆の元へ戻るため、キリエは大勝負に出ます。サブジーの教えを思い出したキリエは無事に隼を飛行させ、コトブキ飛行隊の元へ帰っていくのでした。
以上です。
6話の感想と考察
一気に情報が明かされたので、情報の整理を中心に行っていきます。公式サイトの「イントロダクション」の部分に書いてある内容の掘り下げでしたね。
世界観の整理:ユーハングとイジツ
キリエの過去の回想から、このアニメの世界観を整理してみましょう。
まずは語句からです。以後、この2つの語句は記事内で多用します。
〇ユーハング:サブジーたちがいた場所。海もあり、技術力もある。
〇イジツ:キリエたちが住む世界の名前。昔世界に穴が空き、ユーハングから様々なものがもたらされた。
そして、ユーハングのモチーフになっているのは日本で間違いなさそうです。
サブジーの本棚には日本語の書物がたくさんありました(「平家物語」とか)し、キリエが持ってきた新聞は日本語で書かれたものでした。
イジツでは「ポンド」と「銭」が同時に使われています。
異国の貨幣が同時に使われているのは、イジツが既にポンドが用いられていた世界で、「銭」を使うユーハングの人々がやってきたことが関係しているのかもしれません。
「穴」が開いた際のユーハングの時代は、第二次世界大戦の頃と考えるのが自然です。
それであれば、イジツで使われているのが日本の戦闘機であることの説明にもなりますし、サブジーの発言とも整合性が取れそうです。
「死体を見たことがないのか?」
「人嫌いの人殺し、癇癪持ちのお尋ね者」
このあたりの発言は、戦争と絡めて考えると非常にうまくマッチングします。
ここまでをまとめると、イジツは戦時中のユーハング(日本)の武器・航空機の製造場所…と考えるのがよさそうです。
敗戦に伴い穴を塞いだよう(もしくは強制的に「塞がった」?)ですが、サブジーが残らされた明確な理由は分かっていません。
世界観としては「地球空洞説」みたいなイメージなのかなぁ…。イジツは日本の地下の奥底にある、みたいな。”色々な物が降ってきた”という説明にも合致します。
大穴としては「イジツは死後の世界」という案も挙げておきます。死後の世界だからこそ、墜落しても無事に生き延びられるし、海の無い世界でも食料に苦労はしないーと。
さすがにぶっ飛び要素の強い考察ですが(笑)、頭の片隅には入れておきたいと思います。
お墓の正体とヘビ柄パイロットの正体
続いて、1話で映ったキリエが訪れていたお墓。これは今回登場したサブジーのためにキリエが用意した物でした。絶対サブジー生きてるやつだ、これ!
また、キリエが幾度となく敗北している、ヘビ柄の模様を持った戦闘機乗りの正体がサブジーである可能性も出てきました。もしくはイサオか…。
自分は全く戦闘機に詳しくないのですが、サブジーが乗っていった航空機(鳥)と、例のヘビ柄の物は型式が同じだったりするのでしょうか。だとすれば…!
キリエを知っているサブジーが乗っていたのだとすれば、キリエに致命的なダメージを与えることなくやり過ごしていることへの説明にもなります。
そして、空賊の正体。どこからともなくやって来ることから、彼らがユーハングの人間である可能性が十分にあります。
イジツ→ユーハングへの移動は無理でも、ユーハング→イジツの移動は出来るのかも。
もしかすると、一部の人だけが知る特殊ルートがあるのかもしれないです。サブジーに近づいた男は「戻りたくないのか?」と尋ねていたことから、2つの世界は実はまだどこかで繋がっているものだと思われます。
5話の記事で「スパイが周りにいるのでは?」という考察を立てました。
6話ではもう一歩踏み込んで「イジツとユーハングと行き来し、イジツの情報を誰かが伝えているのでは?」と考えています。
ユーリアももちろんですが、イジツにルールを制定したがっている(=今の日本のような国にしようとしている)イサオも怪しいですね。
素晴らしき飛行機の描写~視点と速度と距離と
いつも凄い空の描写。6話では輪をかけて素晴らしいものでした。
まずは、キリエの視点による1対1での戦闘。乗り物に弱い人が見れば酔ってしまうのではないか、と思えるほどの大迫力でした。
何よりも旋回するときのカメラワークがすごすぎました。回る回る…!
そして、一番のお気に入りが雲の中での駆け引き。雲を隠れ蓑に動いた敵の機体をキリエが見つけられなくなり、背後を取られたシーンは思わず声が出てしまいました。
もう1つすごいなぁと思ったのが、お不幸山からの離陸シーン。
離陸時の距離不足でこのまま大破してしまうのかと思いきや、落下させることで距離を稼いで飛んでしまうとは。ここのカメラワークにも非常にドキドキさせられました。
本当に一歩間違えれば、岩山に激突し、お陀仏ですからね…。キリエの優秀なパイロットとしての一面を知ることができるシーンでもありました。
合流したキリエ、キリエを心配するチカがGood!
操縦シーン以外で好きなシーンがこの場面です。
キリエが一同と合流するシーン。キリエに対して「おかえり」と言うかのように、5人が旋回して移動する向きを変え、6人の隊列になる流れがとても美しかったです。
そして、キリエのことを一番心配しているのがチカだったというのがまた何とも…。もう少し物語が進めば2人の尊さ満点のシーンも見られそうなので、そちらも楽しみです。
アニメ「荒野のコトブキ飛行隊」6話感想まとめと7話に向けて
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というわけで、荒野のコトブキ飛行隊 第6話の感想・考察でした。
一気に物語が引き締まり、考察要素も増えてきました。早くもアニメとしては折り返し地点の6話です。残り半分で何を見せてくれるのか期待しましょう!
次回第7話は「ナサリンの1ポンド硬貨」です。ナサリン飛行隊の回ってだけでもう楽しみすぎる。それでは、この辺で。
【追記:7話の感想・考察記事はこちらから!】