エガオノダイカ 7話 感想&考察!謎の砲撃と揃い始めた”逆襲のピース”
第7話「王宮のひまわり」
ー笑うしかなかったんじゃねーのか?こういうときも。(ヒューイ)
帝国側の物語は順調に進んでいっている感があります。そして、イザナさんが生きていた…!王国サイドの次の一手はいかに。
というわけで、エガオノダイカ 第7話「王宮のひまわり」の感想と考察です。7話までのネタバレが含まれますので、未視聴の方はご注意を!
エガオノダイカ 7話のあらすじ・ネタバレ
王国の王都は占領されましたが、戦争は続きます。1か月もの間、王国側は耐えているようです。そして、帝国ではピアースが負傷し地元に帰ることが決まります。
ピアースの退院パーティーを開くことになったゲイル隊は、食料を集めピアースを送り出します。ゲイルはピアースに「自分の孤児院で働かないか?」と尋ねます。
ゲイルとステラは2人で話します。ピアースの過去を聞いたステラが、自分の過去を思い出します。ステラは引き取られた後、厄介者として邪険にされたのでした。
そして、その環境でステラが得たことは「笑ってやり過ごすこと」。それでも、ゲイルは「自分を偽り、周りを気にして笑顔を作る子供を育てたいのではない」とステラに伝えます。
ゲイルと別れたステラはリリィ・ピアースと再会します。ピアースの望みで王宮を見ることになり、そこでユウキが育てていたひまわりを目にします。
ピアースは孤児院で働くことを決めますが、地元に帰る輸送機が何者かに襲撃され命を落とします。ヒューイの言葉に触発されたステラは、怒り、悲しむのでした。
以上です。
7話の感想と考察
パーティーは平和に終わって…と思いきやしっかりフラグを回収してきました。とうとう、帝国側のステラに近い人物に犠牲者が出てしまいました。
不自然過ぎた「輸送機への砲撃」
とんとん拍子で進んでいった7話ですが、最後の最後でピアースが犠牲になってしまいました。ただ、ピアースを乗せた輸送機への砲撃は非常に不自然な点が残ります。
〇輸送機は、兵士として再起できない人たちの集まりである。
〇ピアースの地元に戻る寸前に砲撃に遭っている。
元々、王国側が容赦ない国であればこの輸送機を攻撃してもおかしくはありません。
しかし、現状相当劣勢で、1機の戦力でも惜しいはずの王国がわざわざこの輸送機を砲撃するでしょうか。
何故、ピアースたちは命を落とすことになったのか。以下の2通りのパターンが考えられます。
①ユウキが殺戮マシーンと化した
何度も書いてきているように、ユウキがとうとう「覚醒」したという見方です。ヨシュアを殺した帝国民は何人たりとも許さん!みたいな。
ただ、上でも述べた戦力の兼ね合いもありますし、わざわざ負傷者を運ぶ輸送機を砲撃したとあれば、いっそう帝国側が反発を強めそうです。
もしユウキの作戦だとすれば、その効果には疑問符が付きます。
②帝国軍人が砲撃した
自分の本命はこちら。Aパートで帝国側の皇帝が、血も涙も無いような発言をしていました。加えて、帝国側は深刻な物資・食料不足に苦しんでいます。
彼が「使えなくなった人間 ー根付かぬ作物ー を始末しろ」と命令している可能性は考えられないでしょうか。
そして、一瞬映ったピアースのこの表情です。
彼が驚いた顔をしていたのは、攻撃してきたのが自分のよく知るグランディーガ帝国の戦闘機だったからなのでは…?
一発逆転はステラと共に?
もし皇帝が上記の命をくだしていたとすれば、前回でもちらっと書いた「ゲイル小隊の反乱」が現実味を帯びてきます。
加えて、皇帝と司令官がやり取りをしていた新型クラルスの量産計画。問題があるクラルスを強制的に起動させれば、自爆することも考えられます。
さらに、ステラがユウキのひまわりを見て、育てた人物のことを考えている場面がありました。これらが同時に発生すれば、王国側の逆襲が見られるのでは…!
8話のタイトルは「最後の伝言」。非常に不穏なサブタイです。”伝言”というフレーズから、最も犠牲になりそうなのはイザナ。
現在、帝国に近いところにいるのは彼だけです。
イザナが伝えること。そして、帝国内に見え始めた不穏ないくつかの事項。ユウキの「今」と合わせて、次回はこの作品の大きな山場になる予感がします。
ステラの過去を整理する(7話ver)+ステラの「感情」について
5話でもいったんまとめたステラの過去。
ステラが偽の笑顔を浮かべるようになったのは、養子として預けられた家を出た後だと思っていましたが、実際には養子となった家での出来事が原因でした。
養子として預かったのに、実子ができてステラをのけ者扱いするって…そりゃないだろ。この辺りは、ゲイルの考え方とステラを預かった夫婦の行動・態度が対比されていて面白いですね。
7話を見て気になったのは、ステラがどんどん感情を出すようになってきているということです。
花を見て満面の笑顔を浮かべていましたし、ヒューイの言葉を聞いた後の彼女は今にも泣きだしそうな表情を見せていました。
わざわざ、家を出る際に涙をぬぐうステラの様子を映していたのですから、それだけステラにとって”泣く”という行為は、きっと意味のあることで。
ゲイル小隊の面々と触れ合う中で、少しづつステラの凍り付いた心が元に戻ってきたような印象を受けます。
むしろ、帝国サイドでメインに描かれるのはこの部分なのかな。偽りではない、彼女の「本当の」笑顔がまた見られるのでしょうか。
憎まれ口をたたいたヒューイは賛否あると思いますが、自分は凄いと感じました。泣きそうなヒューイが歯を食いしばって喋ることで、皆のヘイトが彼に集まります。
一同の気持ちは、ピアースを失った悲しみから、ヒューイへの怒りへと切り替わったのです。
帝国側をしっかり描いているのには理由が…?
自分だけかもしれませんが、明らかに王国サイドと帝国サイドは物語の組み立て方(丁寧さ)が違う気がします。
特に帝国サイドのエピソードは、キャラの過去を描写しつつ進行しています。
ここまで見てこれは意図的なんじゃないかな、と思い始めました。
そもそも、この戦争を吹っ掛けたのは帝国です。普通に物語を進めるのであれば、視聴者は帝国サイドをよくは思わないはずです。
しかし、あえて王国のグダグダっぷりとユウキ周辺のポンコツっぷりを見せ、帝国キャラに”いい人”を置くことで、「帝国アンチ」を作ることを防ごうとしているんじゃないかな、と(王国肯定派・帝国否定派をそれぞれ減らすという意です)。
2大主人公の戦争アニメですから、どちらかに肩入れして視聴するのではなく、バランスよく見てほしいーという製作サイドの意図があるのかもしれません。
アニメ「エガオノダイカ」7話感想まとめと8話に向けて
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というわけで、エガオノダイカ第7話の感想・考察でした。
果たしてこの1か月で王国の面々はどうなっているのでしょうか。記事中でも述べたように、次回が作品の山場になると思うのでとても楽しみです。
次回第8話は「最後の伝言」です。それでは、この辺で。
【追記:8話の感想・考察はこちらから!】