エガオノダイカ 9話 感想&考察!クラルスの力の整理と1つの”光”
第9話「暁の挽歌」
ーやっぱり話したくない?私には…?(ユウキ)
あと3話!あと3話でどうやって話をまとめるんだろう…。残念ながら、今回もユウキとステラが出会うことはありませんでした。
というわけで、エガオノダイカ 第9話「暁の挽歌」の感想と考察になります。9話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
エガオノダイカ 9話のあらすじ・ネタバレ
王国はハロルドの独断により、帝国の撤退兵を攻撃するに至ります。更に、上層部とハロルドは新型クラルスを砲台に利用しようと画策します。
クラルスを使うことで、環境が徐々に悪化していくというのが「副作用」でした。皇国の研究は王国や帝国の上層部にもみ消され、例の事件が起こっていたのでした。
新型クラルスの増強により、両国の死者数は30万を超えます。レイラは、クラルスが太古に移民により散布されたナノマシンを消費する鉱石であることを突き止めます。
更に、クラルスに力をかけ続けるとクラルスが無効化され、周囲一帯がエネルギーを調達できなくなる(停電等)ことも判明します。
ただし、狙った場所に起こせる反応ではないため、兵器として使用することは難しいようです。実験により停電となったことで、一同はたき火で暖をとります。
翌日、防衛線が突破されます。ユウキたちを逃がすため、ハロルドが前衛に出ます。彼は去る前にユウキに非礼を詫び、「前にお進みください」と言い残しました。
ハロルドは大活躍しますが、最後には”あの時のパイロット”に命を奪われます。ハロルドが稼いだ時間を無駄にしないよう、ユウキは指示出しを行います。
以上です。
9話の感想と考察
ここにきてレイラさんが可愛さを見せてきた…だと!?王国は政治のトップと軍事のトップを失った「飛車角落ち」の状態。逆転の秘策は残されているのでしょうか。
クラルスの力とこの星の仕組み
作中では、レイラによってクラルスの分かりやすい説明がされていました。ここでは、あらためてこの星の仕組みとクラルスの力について整理しておきましょう。
カタカナ語も多かったため、自分なりの解説も入れてまとめます。
表向きの事実
・クラルスはエネルギーを生み出す鉱物であり、軍事や作物にも使える。
・ただし、ロングスパンで見た際に環境悪化の恐れがある。
一歩踏み込んだ事実
・移民がテラフォーム(その星を住めるようにすること)のためにナノマシン(極めて小さな機械で色々と便利なやつ)を散布した。
・クラルスはクリーンエネルギーを生み出しているのではなく、ナノマシンと共鳴する。
・共鳴により、クラルスはナノマシンを消費し、環境が悪化する。
レイラの研究結果
・新型クラルスに力をかけ続けると、ナノマシンとの共鳴がシャットアウトされ、辺り一帯にエネルギー供給ができなくなる。
・ただし、好きな場所でエネルギー供給を遮断させることは不可。
おおむねこんな感じでしょうか。誤り等があれば、指摘いただければと思います。
8話で考察した、この国の力を使用することがクラルスの「副作用」だ、という内容は悪くない線をいっていたようです。
打開できる展開はただ1つ?
そんなクラルスの副作用ですが、気になる点が1つあります。それは
共鳴が切れることの影響は思ったよりも大きい
というものです。
当初の予定では、レイラは研究室だけが停電になると思っていたようですが、王国の建物すべてにエネルギー供給が出来ない事態が朝まで続いてしまいました。
ところで、共鳴ができなくなる影響はどこまで及ぶのでしょうか。兵器として用いられているロボもクラルス(=ナノマシン)の力で動いています。
つまり、大きなクラルスに、極めて大きな力を無理やりかけて、この星全体のエネルギーを遮断させることができれば、ロボも動かせなくなり、戦争は一旦収まる…?
もっとも、そんな大きな力をかけることができるのかは不明ですが、もう戦争を終わらせるって考えたらこれしか無いのでは…。
ハロルドがした余計な撤退兵殺しのせいで、もう帝国も聞く耳を持たない状態でしょうし、両軍ともに兵を出せない状態にするという道しか自分には見えません。
ユウキが語る「夢物語」が現実になるのではないでしょうか。
前回の記事では、王国・帝国vs皇国という流れになるのでは?と書きましたが、どう考えても公国の残党は敵対視するべき存在ではないし、クラルスを大量に作った王国側に帝国が寄り添うようにも思えません。
結果として、王国の上層部(ハロルド含む)がしたことが、巡り巡って自分たちの首を絞め続けています。あまりにもユウキが酷だ…。
もっとも、ハロルドは「武器がなければ素手でも殺し合います」とユウキに語っています。ロボが使えなくても、白兵戦は続けられるはずなので、やはり戦争を終結させるのは無理なのでしょうか。
帝国サイドの思惑と9話の構成について
前回指摘した
星が滅ぶような悪影響があるのだとすれば、戦争をしている場合ではなく、即刻新型クラルスの使用を止めるように帝国から王国に告げるべきだと思う
という部分については、9話で何となく理由が分かった気がします。
仮に帝国がクラルスのことを告げて使用をやめても、王国が使用をやめなければ帝国はその瞬間に後手に回ることになってしまいます。
戦争に勝つのだとすれば、このことを公表するわけにはいかないです。
むしろ、いっそクラルスの使用頻度を増やし、なるべく早く戦争を終わらせたいというのが皇帝の考え方だったのでしょう。
また、帝国が公表できないのは、全ての責任が帝国側に集まることも影響してるでしょう。事実に即して考えると、皇国の「口封じ」をしたのは帝国です。
全責任を帝国が追うことになりかねず、それだけは帝国のトップである皇帝は避けたいはずです。下手すれば処刑モノですからね。
また、今回は大方の予想を裏切り、王国サイドの話が展開されました。
クラルス関係の話を進めるのであれば、どうしても王国サイドの話で進めていく必要があるのは百も承知です。
ただ、帝国側も解決すべき問題が多くあるように感じます。あと1話分で消化できるのか…?
・ゲイルの孤児院運営の話
・ステラの笑顔の話
・ステラとヒューイの確執の話
・ピアースへの襲撃後の動き(結局あれは誰の仕業?)
・帝国側におけるクラルスの扱い
…などなど。
時間も結構経っているようだし、次回で数人が既に命を落としている…とかは勘弁です。
感想:「悪役たる悪役」が多すぎる?
自分が好きな作品の要素として、「悪役たる悪役」がいることが挙げられます。明確な悪役がいる作品は、映えて面白いというのが自分の考えです。
エガオノダイカが何となく”まとまり”が無く見えるのは、この「悪役」が多いからではないかな、と思います。
王国の上層部はもちろん(「帝国軍を根こそぎふっとばしてやれ!」の部分は笑ってしまいましたw)、ハロルドもユウキに刃向うし、一番の仲間もヨシュアは2話で消えてしまうし…。あまりにもユウキに仲間が少なすぎます。
それらをはねのける力をユウキが持っていれば話は変わってきますが、これまで何も知らされていなかった12歳の少女です。
ユウキが王国の偉い方々に粛清されないことだけを祈っています。いや、もっと酷いのがステラが命を落とす展開か…。
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というわけで、エガオノダイカ 第9話の感想・考察でした。
何かあっと驚く結末が見たいですね。未だにユウキとステラは出会っていないので、もう出会うことは無いかなとそちら側はやや諦めムードです(笑)
次回第10話は「魂の発火」です。それでは、この辺で。