天狼(シリウス)5話 感想&考察!ミハイルの想いとシリウスの匣の正体は?
第5話「荒ぶる鉄棺」
ーならお前の兄貴として言おう。ユーリィ。復讐はもうやめろ。(ミハイル)
意外にも主要キャラと思われたメンバーが一気に退場しました。一方、伊庭と涼子が狩人集団の仲間入りフラグも立って…?
というわけで、天狼(シリウス)Sirius the Jaeger 5話の感想と考察を書いていきます。5話までのネタバレがありますので、未視聴の方はご注意を!
天狼(シリウス)Sirius the Jaeger 5話のあらすじ&ネタバレ
列車内で、ユーリィは兄であるミハイルと会話をします。ミハイルは昔の記憶は残っており、ユーリィを撃った際もわざと急所を外したとのこと。
ミハイルはユーリィの非情になれない性格を持ち出し「吸血鬼への復讐をやめろ」と警告します。一方、伊庭は自分たちが乗る列車で”兵器”が輸送されていることを知ります。
列車線路にはカーシュナーを討つべく百虎党が現れます。陸軍員を殺戮し、百虎党が列車内に侵入してきます。その中で、百虎党は例の人造人間と出会います。
百虎党は列車を乗っ取ります。一般市民は避難しますが、涼子は列車に残りました。
列車の暴走を目撃したウィラードたちは、列車を車で追います。百虎党は陸軍と銃撃戦になりますが、銃弾がタンクに当たり、車両が爆発します。
しかし、爆破の衝撃は人造人間によって守られ…。命が救われたことで人造人間に心を許したのも束の間。クラルヴァインが操作する人造人間に百虎党の百恵は殺されます。
暴走する列車を止めるべく、フィリップたちも列車内の戦闘に加わります。ユーリィは列車を止めるために行動を起こしますが、人造人間が前に立ちはだかります。
暴走した人造人間相手に苦戦するユーリィ。そこにミハイルが現れ、人造人間を瞬く間に倒します。
そして彼はユーリィに告げました。「もし、俺もこいつのようになったら…お前の手で俺を殺してくれ」とー。
以上です。
5話の感想と考察
冒頭でも書いたように、一気に主要キャラが退場してしまいました。アガサといい、狩人陣営以外はあっさり退場しすぎな気もします。
彼らの再登場はあるのでしょうか?
ミハイルとユーリィの会話の考察
兎にも角にも、5話の見どころといえばここですね。
銃を使うことになった悲しすぎる理由
冒頭の2人の会話は色々と心に来るものがありました。
明るいところでは青い目(=人狼としての状態)であるミハイルが、トンネルに入った途端赤い目(=吸血鬼)になってしまったり…。
それでも、ミハイルが人狼時代の心や思い出を持っていることには驚きました。「記憶がある」としても、もっと話が進展してから明かされると思っていたので。
更に、ミハイルとしてはユーリィを殺すつもりは全くないというのも今後の展開に大きな影響を与えそうです。「自分の前に立ちはだかるならお前は弟ではない」という発言も、必死にユーリィを守るための言葉に聞こえます。
その中でも最もみ見ていて辛かったのはこのやり取りです。
ユーリィ「兄さんは銃を使わないはず…」
ミハイル「ん?ああ…昔お前に狩りの仕方を教えたことがあったな。そうそう。鼻が利かなくなるから使うなってな。今やヴァンパイアとなった俺には関係のない話だ…」
このやり取りと、赤い目がユーリィに”ミハイルはヴァンパイアになってしまった”という事実を嫌でも突きつけます。
もはやヴァンパイアになってしまった自分には、過去の嗅覚なんて必要ないー。ミハイルの辛い心情が現れている発言です。
吸血鬼>狼となったときミハイルは…
続いて、クラルヴァインとの戦闘後のミハイルとユーリィの会話です。それにしても、ミハイルの戦闘能力の凄さにびっくりです。狩人軍団がまとめてかかっても倒されてしまいそうな予感が…。
暴走する人造人間をしり目に「自分もこうなったら殺してくれ」とユーリィに告げます。
何度か書いているように、人狼とヴァンパイアの本質は正反対のものです。少なくとも5話を見る限りでは、ミハイルの中には相反する2つの存在が眠っていることになります。
今は正気を保っている状態ですが、今後ミハイルが以下の状態になることが考えられます。
〇吸血鬼の心が本来の自分の心を上回った際、ミハイルは完全に吸血鬼になる。
〇対する2つの心が同時に存在することで、本来のミハイルの心が壊れる。
こうなることが分かっているからこそ、ユーリィには「自分を殺せ」と告げたのでしょう。その目は自棄になっているわけでもなく、どこか悲しい雰囲気でした。
ラストはEDの演出のようにー
EDの演出では、仲睦まじいユーリィとミハイルの幼少期の姿が描かれています。毎回毎回EDを見るのが辛くて仕方がないですね…。
願わくば、ユーリィとミハイルが再び楽しく生活できるようになれば…と思いますが、今回の話を見る限り難しそうです。
ところで、ミハイルが吸血鬼陣営にいる理由は何なんでしょうか?
〇ウィラードが言っていた”契約”を結んでいるため、仕方なく。
〇吸血鬼内部に入り込み、復讐を行うため。
”血の契約”の正体はよく分かりませんが、吸血鬼と契約を結んでいるのであれば、吸血鬼を殺せない縛りがあるのかな、と思ったり。
縛りが無いとすれば、カーシュナー辺りはミハイルに殺されそうですが、ミハイルの本心を知ったエフグラフにミハイルが粛清されそうな予感もします。
暴走エンドにしろ、粛清エンドにしろEDのようなラストを迎えるのは難しいかもしれません。
シリウスの匣の考察②~正体は願いが叶う箱か?
4話まででも中身を考察することが難しかった「シリウスの匣」。5話を見ることで、ますます正体が分かりにくくなりました。
4話までの感想記事でまとめたシリウスの匣の基本情報はこちらです。
・人狼が守ってきたものであり、吸血鬼の存亡にかかわる物。
・ユーリィは匣に引き寄せられ日本へ来た。=匣は日本のどこかにある。
・エフグラフは匣の存在を信じているが、吸血鬼の中にも信じていない奴もいる。
加えて5話では
・匣があれば、ヴァンパイアを生かすことも殺すこともできる。
ことが明かされました。
存亡に関わる物、ということから4話までの考察では「持っているだけで種族の力を増す概念的なもの」が中身ではないかと考えていましたが、ここにきてもっとシンプルに捉えても良い気がしてきました。
それは
シリウスの匣=願いを叶えるための匣
ではないか、と。
ヴァンパイア陣営も匣をおとぎ話のように考えている者もいますし、全ての条件を満たすのはもう「願いの成就のための匣」ぐらいしかなさそうです。
もっとも、よくあるパターンとしては匣の力を使うためには何か代償が必要である、という展開ですが。6話以降でも匣についての考察は深めていきます。
涼子と伊庭が仲間に加わる可能性
てっきり足を引っ張ることになると考えていた涼子が、ヴァンパイアを一太刀!その後のプルプルも含めてよかったシーンの1つです。
また、伊庭もウィラードたちの行動やヴァンパイアについて知ってしまいました。
涼子はユーリィに惹かれていることもあり、狩人メンバーに加わると思います。問題は伊庭です。伊庭が属する陸軍は明らかにアルマ商会(=ヴァンパイアのバック的存在)とべったりです。
伊庭個人としては、狩人陣営に力を貸すと思いますが、それが上層部に見つかってしまったとき伊庭の命にまで危険が及ぶ可能性は捨てきれません。
ただ、そこは一流の諜報員。うまくやってくれると信じていますが…。
涼子は仲間になったことで逆に、犠牲になる可能性も増えたのではないでしょうか。
涼子とユーリィが心を通わせる→涼子殺される→ユーリィが本気で吸血鬼を狩りに行く
…ありそう。いずれにしても涼子と伊庭、2人の行動に注目です。
各キャラの早すぎる退場とフランケンシュタインの量産
最後は感想を。おそらく1クールのアニメだと思いますが、少し展開が急ぎ過ぎている感が否めません。
敵キャラということで、次々とヴァンパイア陣営が退場していますが、狩人陣営も同じように退場する予感がしています。
人造人間を操作していたクラルヴァインが爆破に巻き込まれて命を落としたのでしょうか。それであれば、前話で出てきた人造人間の量産の話は…?
話の本筋やキャラ付けはとても面白いので、あとはユーリィとミハイル以外のキャラクターの心の通わせ方を上手く描いてくれるととても嬉しいですね。
というか、それが無いと狩人陣営が犠牲になってもいまいち感情移入できない気がします。
あとは是非、戦闘シーンの美しさを最後まで持続してください!!
天狼(シリウス)5話の感想まとめと6話に向けて
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というわけで、5話も考察要素たっぷりのお話でした。ストーリーとしては「起」の部分が終わり、「承」の部分に入った感じです。6話の内容が、作品の評価を決めるエピソードになってきそうです。
第6話は「マネシツグミの警笛」です。それでは、この辺で。
【追記:6話の感想記事を書きました!】