11話直前！天狼（シリウス）10話 感想&考察！アレクセイの行方と涼子大勝利の可能性
第10話「深淵にさまよう狼」
ー僕は生きる…父さんが示したかった新たなシリウスの誇りが間違ってなかったことを証明するために！（ユーリィ）
これまたよく問われる「自己犠牲の是非」がテーマの10話でした。ユーリィは周りに恵まれているなぁ…。伊庭が出てこなかったのが少し残念。
というわけで天狼（シリウス）Sirius the Jaeger 第10話「深淵にさまよう狼」の感想と考察を書いていきます。10話までのネタバレがあるので未視聴の方はご注意を！
天狼（シリウス）10話のあらすじ・ネタバレ
ウィラードたちはシリウスの「裏の祭壇」に来ていました。匣の封印を解いた後に必要になるという”球”をユーリィまで運ぶことにします。
一方、ユーリィ・ビショップはクラルヴァインを撃墜。戦いの中でヴァンパイアが死に至る病に感染し、恐怖に怯えていることを知ります。裏ではミハイルが病の患者の元に近づきます。
次々と仲間が病で死んでいく実情に、エフグラフは「匣」を奪う決意を新たにします。
ユーリィたちは匣の封印場所にやって来ます。ユーリィも以前のミハイル同様、抵抗され匣に近づけませんが、願いが届き父親の記憶を垣間見ます。
アレクセイはシリウスの中で匣のことを知った者を亡きものとする風習に反発し、自らの魂をもって匣を封印しました。妻であるさちとミハイル・ユーリィを残して…。
箱が封印された深淵でユーリィはアレクセイと出会います。自分が匣を封印していることで世界の平和が守られていることをユーリィに告げますが、ユーリィは納得できません。
アレクセイは「匣を封印する以外の術を探したい」というユーリィの想いに触れ、さちとミハイルのお陰で強くなったユーリィの言葉を聞き、決意します。
彼はユーリィに光る”何か”を渡し、匣の封印を解きました。そのことはエフグラフにも伝わり、最終決戦の火ぶたが切られました…！
以上です。
10話の感想と考察
赤坂は昔からシリウス想いの良い人だったんですね。ミハイルの顔の傷はユーリィを熊から守った時に出来たものでした。シリウス一族の温かさを感じた話です。
そういえば、前回書いた「クラルヴァインがヴァンパイアの身体を再利用し、人造人間にする」という考察は遠からず当たっていましたね。灰にならなかった死体を再利用したわけではありませんでしたが、考察が当たるのはやっぱり嬉しいものです。
さちが人間の女性である意味
まずは突拍子もない考察から。
ユーリィ自身は人狼と人間のハーフですが（このことはHPにも書いてあります）、自分はすっかりそのことを忘れていました…。
さちとアレクセイの慣れ初めは語られませんでしたが、アレクセイの帰りを信じて疑わない純粋さにアレクセイは惹かれたのではないでしょうか。
で、今回わざわざさちが人間であることをなぜ視聴者に印象付けたのかという話です。これは今回登場しなかった涼子の存在が大きいのではないかと思います。
つまり、シリウス一族と人間の女性も実は恋に落ち、結婚することができるんだよ、と。ラブコメ感の薄い当作品ですが、ここにきて涼子お嬢様の大勝利フラグが立ちました(笑)
ミハイルは自ら病に感染するようなそぶりが見られましたし、アレクセイは「母さんと一緒に見守っている」と残し、ユーリィに未来を託しました。
家族一緒にまた暮らす、なんてことは難しいかもしれませんが、ユーリィと涼子がアレクセイに「付き合うことにした」なんて告げた日には涙で画面が見えないですね。
アレクセイとさちが村の長老に伝えたように息子たちも同じ道をーー。で、背後でミハイルが笑顔で見守っているわけです。こんなシーンが見たい、見たすぎる…！
再度匣の正体を考察してみる
ウィラードの行動や、アレクセイがユーリィに手渡したものから考えるに、ウィラードが手にしている球と、アレクセイが持っていた箱（＝入れ物？）が合わさって「匣」になるような気がします。
とりあえず、「シリウスの匣＝おとぎ話の中の存在」説はここでリタイアです。無念。
となると、やはり匣の正体・力は願いを叶えたり、民族の能力を増幅させる概念のようなもの…と考えるのが自然でしょうか。
１つ引っかかるのはヴァンパイアに蔓延している病の原因が不明である、ということです。あれだけの情報を持っているクラルヴァインが語っていたことなので間違いはないでしょう。
もしかすると、ヴァンパイアの病は「匣」が原因で生み出されたのでは…という考察も成り立ちそうです。匣にはシリウス・ヴァンパイアを繁栄させる力があったが、アレクセイが封印してしまったせいで匣の力が低下した。
そのため、シリウス一族は滅ぼされ、その代償に吸血鬼も謎の病に感染し徐々に数を減らしている…。ややぶっ飛び展開ではありますが、匣の正体が明かされていない以上、このように考えてもストーリーの整合性は取れそうです。
次回以降、ウィラードたちが持参する球とアレクセイがユーリィに託した物が共になったとき、何が起きるのか注目ですね。
ウィラードのこの言葉に感動した！
続いては感想のようなものを。ウィラードたちは結局、ユーリィの手助けをしたい一心でユーリィと別行動をしていました。
部下を誰１人として命令通りに動かせないV海運の上層部って…ｗｗ
個人的にはウィラードのこのセリフにユーリィへの想いが込められていたように感じます。
ウィラード「行くぞ、ユーリィの元へ！」
”南樺太”でもなく”シリウスの聖地”でもなく”ユーリィの元へ”。さりげないセリフですが、彼への愛を感じました。一同も憎まれ口を叩きつつも、穏やかな表情を浮かべ行く気満々！です。
ユーリィは実の父と会いましたが、育ての父も負けていない。そんなことを感じた１シーンでした。何度も書いてきているように彼らはやっぱり立派な「群れ」です。
アレクセイの想いと行方
今回、アレクセイは自分の魂を犠牲にすることでシリウスの匣を守ったことが明かされました。それでも息子や妻への愛は捨てていません。
このことから、匣に近づく者を拒んでいたのには２つの意味があるように思います。
〇一般人が匣に近づけない理由
→自分自身が守っているものに近づけないようにする「抵抗」
〇ユーリィ・ミハイルが匣に近づけなかった理由
→息子に過酷な役目を担わせないようにしたいという父の「愛」
自分が不幸になったとしても息子たちに枷を背負わせたくないー。アレクセイはこう語っていましたが、「帰れ」と優しい声で告げ、ユーリィの頬に触れる姿に父親らしさを最も感じました。
そしてアレクセイの行方ですが…。残念ながら封印と共にあるアレクセイの魂も「解放」されたこと、彼自身が「母さんと見守っている」と語ったことから存在自体が消滅してしまった可能性が高そうです。
それでも、一番上の見出しで書いたようなほんわか展開を最後には見せてほしいですね。まったくの別人（ただし記憶は引き継いでいる）的な展開で再登場しないかなぁ…。
アニメ「天狼（シリウス）Sirius the Jaeger」10話感想まとめと11話に向けて
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というわけで、11話は明日放送ですが(笑)、10話の感想と考察でした。やっぱりオリアニの考察は楽しいですね。
11話の予告を見る限り、ミハイルがとうとう病に感染してそうな予感が…。エフ様とのバトルシーンにも期待が集まります。
そんな第11話は「咆哮の宴」です。それでは、この辺で。
【追記:11話の感想記事を書きました！】
