8話直前!天狼(シリウス) 7話 感想&考察!真の「群れ」になった狩人たち
第7話「讐敵の炎、哭白の刻」
ーユーリィ…。生きろよ…(ミハイル)
日本編が終了しました。話の進み方としては、概ねブログで予想してきた展開通り。次回以降がどう転ぶか分かりませんが…。
というわけで、天狼(シリウス)Sirius the Jaeger 第7話「讐敵の炎、哭白の刻」の感想と考察を書いていきます。7話までのネタバレがありますので、未視聴の方はご注意を!
天狼(シリウス)7話のあらすじ・ネタバレ
直江邸に陸軍まで登場し、全面戦争が始まります。ミハイルはユーリィに「シリウスの生き残りであるお前にしかできないことをしろ」と告げ、姿を消しました。
そして、カーシュナーとウィラードが対峙します。その場に居合わせたユーリィはウィラードが古文書を解読したために「シリウスの匣」の置き場所が明らかになり、ドッグウィルが襲撃された過去を知ります。
カーシュナーの煽りと、ウィラードの古文書解読によりドッグウィルが滅びたことに激怒したユーリィは我を忘れカーシュナーに襲い掛かります。
剣に刺されても怒りは消えず。勢いのまま、カーシュナーを倒してしまいます。続いてウィラードにも飛びかかりますが、寸でのところで殺すことを止めます。
せめての贖罪でユーリィを拾った過去。それなのに、ユーリィの生きる意味として復讐を選ばせたことを告げるウィラード。ウィラードは自分を殺せと告げますが、父親同然のウィラードをユーリィは殺せませんでした。
そして、ウィラードはユーリィに「匣」の情報を明かします。叡智の結晶が詰まっていること、代々シリウスの血を継ぐ者が守るものこそが「匣」であるようです。
エフグラフが最も「匣」に近い存在であること。陸軍も水面下で「匣」を求めていることも明かされました。
エフグラフが向かった樺太へ、ユーリィと伊庭も向かいます。そして、狩人集団は本部の命令により、イギリスへ戻ることとなります。
それぞれの思いを抱き、各人は日本を去りました。
以上です。
7話の感想と考察
早足ではあったものの、日本編が終了しました。意外にも狩人集団から犠牲者は出ず。7話の新たな考察要素は少な目だったので、いつもよりショートでお送りします。
これまでの考察に対する「答え合わせ回」の意味合いが強かったように感じます。
ユーリィとウィラードの”入れ替わった目的”
かつては、ウィラードは純粋な探求心からシリウスの匣を追い求めていました。そして、ユーリィが生きる意味は自分たちの仇であるヴァンパイアを滅ぼすことでした。
そんな風に生きていた2人の目的が、がらっと入れ替わったのが7話です。
ウィラードの目的は吸血鬼と闘うことに固まり、ユーリィは自分にしかできないことを求め復讐ではない道を歩みだしました。
2~4話の考察では、ウィラードの過去について考察していました。ウィラードとカーシュナーがつながっていたことや、ユーリィの過去にウィラードが負い目を感じていることなどは大体考察の通りでしたね。
個人的には、ウィラードは更なる曲者だと思っていましたが、今後は全面的にユーリィの味方になりそうです。
過去を明かすことで、ユーリィとウィラードは本当の意味での「群れ」になれたのではないでしょうか。
その上で、復讐という「後ろに進む道」ではなく、父が守ってきた・兄に託された匣を守るという「前に進む道」をユーリィは選択しました。
1話では船上で話していたユーリィとウィラード。今度は船に乗っているのはユーリィだけ(涼子が乗ってる説もある)です。たった1人で戦うことを決めた彼を応援したいですね。
やはり暴走したユーリィの力
続いて、こちらも考察内で何度か書いてきた内容です。やはり、今でも激しい怒りに触れたり動揺するとユーリィの力は暴走してしまうことが7話で明確になりました。
個人的に「おお!」と感じたのはユーリィの髪の毛の描写です。目が青くなり、青が顔まで波及し暴走モードになった際、髪の毛がぶわっと白くなりました。
髪の毛の色がシリウスの狼としての力を表しているのでしょうか。そうであれば、髪の色がすべて白であるミハイルの能力がずば抜けていることにも納得です。
それにしても、狼モードに入った時のユーリィの身体能力はとんでもないですね。刀で突きさされているのに、その刀を体内から抜き取って反撃するなんて…。
そんなユーリィも1対1ではミハイルに全くと言っていいほど歯が立っていません。本気モードのミハイルの強さがとても気になります。
「匣」の正体ってもしかして…?
5話の考察までで、「シリウスの匣=願いを叶えるための道具」という考察を立てていました。
7話では「匣」について更にいくつかの情報が明かされました。
・ドッグウィルから「匣」を持ち出したのはユーリィの父である。
・「匣」にはあらゆる知識、技術が詰まっている。
・「匣」を守るのは、シリウスの血を継ぐ者。
・陸軍は「匣」の有無により、国の命運が分かれる。
・吸血鬼界では病気が流行しており、病から一族を救うこともできる?
こんなところでしょうか。やはり、「物」ではなく「概念」なのでは…という思いが強まった一方で、もう1つの可能性も脳裏をよぎりました。
それは
シリウスの匣はただのおとぎ話の中の存在ではないか
ということ。つまり、伝承としては残っているものの、現状で実在はしないのでは…とも考えています。
ユーリィの父は何らかの理由で「匣」の存在を作り上げただけ…の可能性もあります。
日本でも神格化され、本当に存在したのか不明なものは歴史上多くあります。古文書や言い伝えでしか人々に伝わっていない存在であれば、「実はこの世には無い物」と考えることもできるのではないでしょうか。
「願いを叶える概念」か「伝説上の存在に過ぎないもの」か…。
色々な考察を張り巡らせることができるこの作品のキーですね。
ピンチのユーリィを狩人隊が救いに来る展開に期待!
8話以降はユーリィと狩人集団は恐らく別々に行動するものだと思われます。7話の中でウィラードは自身の過去を明かし、フィリップもこれまででは考えられない穏やかさでユーリィと会話をしていました。
上でも書いたようにようやくユーリィたちは真の意味での「群れ」になれたように思います。
そんな仲間たちだからこそ、ユーリィがヴァンパイア軍団を前に窮地に陥った時、もしくは狼の力が暴走し我を忘れそうになった時にフィリップたちが駆けつけてくれる展開があると嬉しいですね。
それにしても、なぜV海運はウィラードたちをヨーロッパに戻したのでしょうか。そのまま樺太に全員でいけばよさそうなものですが…?
天狼(シリウス)Sirius the Jaeger 7話の感想まとめと8話に向けて
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というわけで、天狼7話の感想と考察でした。昭和時代を日本を描いたのもこの作品の好きな部分の1つだったのですが…。伊庭が今後も出てくるのは嬉しいですね。
第8話は「然る者、紫煙に薫る」です。新展開に期待!です。
それでは、この辺で。
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