多田くんは恋をしない 6話感想&考察!動き出した2人の未来。友情の行方は…?
第6話「雨男、じゃないぞ」
ー北極星ですね。いつも私たちを導いてくれる、幸運の印。(テレサ)
もうアレクの表情が切なすぎる。ようやく光良もテレサを意識し始め、物語の歯車はゆっくりと動き出しました。しかし、次回予告に不安な面も…?
というわけで、多田くんは恋をしない第6話「雨男、じゃないぞ」の感想と考察を書いていきます。6話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
6話の簡単なあらすじ
「テレサの幼馴染」として、光良たちの高校を見学に来たテレサの婚約者・シャルル。シャルルの人の好さに、一同はすぐに打ち解けます。ただ、多田珈琲店に行ったシャルルは、他界した多田家の写真が少し気になる様子。
翌日。薫が全員を誘った”セレブパーティー”にテレサ・アレク・シャルルも出席していました。薫、研太郎、ピン&日向子が各々の行動を取る中、光良は外へ写真を撮りに出かけます。一方、テレサもレインボー将軍の舞台になった建物に似ている神社を見つけ、そこへと向かいます。
2人は偶然出会い、突然の雨に雨宿りをすることにします。日本での楽しい日々に、話が弾みます。パーティー会場ではテレサがなかなか戻ってこないことにアレクが半パニックに。シャルル、アレク、薫がテレサを探しに向かいます。
北極星の話をしている最中、アレクたちがやって来ます。連れ戻されてしまうテレサ。そして、テレサはアレクにシャルルと結婚し、女王になる覚悟はできている、と告げます。
以上です。
6話の感想と考察
ようやくスタートラインに立った多田恋。各キャラが魅せた表情を中心に、感想と考察を書いていきます。
表情から見る各キャラの心情
さすが動画工房…!という第6話。本当に各キャラの表情の描き方が素晴らしいです。特に、6話を通して見られたアレクの苦しみ、シャルルやアレクがテレサを連れ戻したシーンでの薫が”あえて”描かれていなかったのが非常に印象的です。
それでは、各キャラ視点で表情を見ていきましょう!
①光良~無自覚の想いに気が付き始めた?
左(スマホ版は上)は、パーティーで綺麗に着飾ったテレサを見ていた際、薫に「見惚れすぎ」と言われた光良。光良が何かに対して照れるシーンは、これまでの話の中ではじめて描かれました。
5話の感想記事(多田くんは恋をしない 5話感想&考察!10年前から光良の心は”止まっている”? - アニメのおすすめなどを語るブログ)で書いたように、光良の心の深い部分は、10年前から止まっているように見える描写が多くあります。
その1つが恋心と考えると、光良は本気で誰かを好きになったことが無いと思われます。(正確には心のどこかでブレーキをかけている?)
しかし、今回は不意に薫に「見惚れすぎ」を言われた際の表情です。不意の発言に光良の本当の表情が出た…のかもしれません。
右(スマホ版は下)は、シャルル達にテレサを連れ戻されるシーンの光良です。物悲しげな表情。シャルルが自然にテレサの背中に手を伸ばしたことで、シャルルとテレサの関係性に気が付いたのでしょうか。嫉妬とも言い難い微妙な感情を、一瞬の表情でこの作品は描き切りました。
まだ形にはなっていないけど、テレサへの恋心を感じ始めた6話の光良です。
②テレサ~自由に出来ない女王の寂しさ、悲しさ
どちらもテレサの憂いた表情です。左(スマホ版:上)のテレサは、笑顔で会話している最中に一瞬見られたシーンになります。右(スマホ版:下)は、連れ戻されるシーンのテレサです。
彼女は光良よりも遥かに分かりやすく、光良に恋をしています。しかし、彼女は光良を好きになることはできません。そんな苦しみ・寂しさを感じられる一幕でした。
③アレク~シャルルとはどうしても結ばれない苦しみ
6話の見どころ、アレクさん。左(スマホ版:上)は、冒頭でテレサに「アレクはシャルルが好きだもんね!」と言われた際に魅せた表情。アレクはすぐにテレサに向き直り、いつもの表情を浮かべますが…。
作中明らかにはなっていませんが、明らかにアレクの好きな人(≒初恋の人)はシャルルです。でも、彼は親友のテレサと結婚するー。そんな親友から、シャルルについて「好きだもんね!」と言われたら本人はどのように感じるのでしょう…。
おまけに、テレサは恐らくアレクの想いには気が付いていません。悪意のない発言をされたからこその、なんとも言えない表情です。
右(スマホ版:下)は、ダンス中のシーン。周囲の女性たちの、シャルルの人気っぷりを耳にしているときのアレクです。とても怖い表情をしていますが、
①好きな人がモテることへの嫉妬
②好きな人には既に立派な婚約者がいるんだぞ!という思い
の2つが合わさった表情ですね。視聴者も何とも言えない気持ちになります。
④薫~「描かない」表情が視聴者の想像をかき立てる!
シャルル達を見送る光良を見つめている薫。5話では、彼がいかに光良を大切に考えているかが描かれました。親友が初めて女性に魅せた憂いの表情。それを見て薫はいったい何を考えたのでしょうか?
光良、テレサ、アレクの描き方と異なるのは、薫の表情はアップにされていないということです。心配している表情にも見えますが、果たして…?
あえて「詳細に描かない」ことで、視聴者に彼が抱える想いを想像させる。そんなことを感じたラストシーンでした。
多田家とテレサの乳母の関係
光良とテレサの会話で、テレサの乳母と光良のじっちゃんが北極星について同じことを語っていたことが明かされました。
テレサ「大好きな乳母が教えてくれたんです。どんなときでも、どこにいても。道に迷ったときは星の光が導いてくれる」
素直に考えると、光良のじっちゃん(祖父?)の奥さん(祖母)がテレサの乳母ということになりそうですが…。
もしかすると、
じっちゃんもテレサの乳母と一緒に星空を見上げ、恋をしたが叶わなかった
過去があるのかもしれません。もっとも、「同じ星を見上げていた」というセリフを入れるためだけの演出だった可能性もありますが。
同時に、シャルルも多田家について何か知っている素振りを見せていました。彼が触れていたブレスレットを含め、楽しみな一面が増えました。
薫は光良の背中を押し、そして…
やはり、薫はまだアレクを好きにはなっていませんでした。それどころか、シャルルとアレクが躍っているのを見て、ニヤニヤする始末(笑)
薫は光良の恋心を気が付かせるキーパーソンになることは間違いないでしょう。そして、その恋が叶うとアレクの恋が叶う可能性が非常に高まります。
今は無いと思いますが、今後薫がアレクを好きになった場合、どうなるのでしょう。きっと、彼のことを考えると他の何を差し置いても光良を優先するはずなので、薫の想いは届かないことになります。
伊集院薫の「男」の決断が今後、見られるかもしれません。楽しみです。
テレサとアレクの友情の行方
10年越しに、アレクはテレサを「様」付けなしで呼びました。奇しくも、10年前と同じようにアレクがテレサを心配するシーンで。
ここから、2人の関係が元に戻るのでは、と期待しましたが、最後の「敬語での」アレクへの宣言を見ると、むしろ関係性がよりぎくしゃくしてしまうのでは…と感じてしまいました。
テレサは今回の件で、より一層女王としてのふるまいを取るように気を付けよう、と感じています。そうなると、自然にアレクへも”友人”として接する頻度が減ってしまうでは…と思います。
テレサは、10年前の出来事も自分の行動に負い目を感じています。そして、今回も…。シャルルの登場とともに、2人の友情の行方にも注目です。
多田恋6話の感想まとめと7話予告
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というわけで、多田恋6話の感想でした。そういえば、テレサ・ワーグナーの事情を購入することを決めました。ノベル版も楽しみです。読了次第、感想をあげると思うので、お楽しみに。
7話予告を見ると、テレサ・アレクが一切登場していなかったのが非常に気がかりです。テレサとアレクは写真部と距離を置いてしまうのかもしれません。7話、8話…と注目です。ちなみに、7話はゆい&研太郎回です。
第7話は「泣かれるよりはいいだろ」です。それでは、この辺で。
【追記】7話の感想記事を書きました!