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荒ぶる季節の乙女どもよ(荒乙)5話 感想&考察!三枝の本性とセリフの意味合い

第5話「私を知らぬ間に変えたもの」

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ー割と相当…すごい。ほんとに相当ドキドキするし…。あいつ…相当ムカつく!(ひと葉

 

「このアニメの男キャラにいい奴が多い」と以前記事で書いた気がしますが…その幻想を三枝と杉本が思いっきりぶち壊してくれました(笑)

というわけで、荒ぶる季節の乙女どもよ。(荒乙)第5話「私を知らぬ間に変えたもの」の感想・考察記事になります。5話までのネタバレが含まれているので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)

荒乙 5話のあらすじ・ネタバレ

泉と新菜は列車に乗ります。新菜は会話の中で泉が電車好きであることを知ります。2人は三枝が電車を降りていくのを目撃し、新菜は自分の過去を泉に語ります。

新菜は所属していた劇団で、三枝に目を付けられていました。彼は新菜に手こそ出さなかったものの、”少女性”を愛するいわゆるロリコンでした。そして、新菜は口を滑らせ和紗が泉のことを好きであることを言ってしまいます。

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一方、山岸は車の中でひと葉にとある”提案”をします。家に戻った和紗は、新菜と泉の姿を見たことに混乱し、翌日小野寺家と典元家でボウリングをすることになります。

互いに昔から好きなジュースで盛り上がる2人。和紗は泉から新菜が「変な奴」だという評価を聞きます。百々子は杉本とデートをしますが、彼のいけすかない態度に、帰りの電車で「きめぇ」と言ってしまう始末です。

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翌日の学校。山岸先生が提案した「気づかれないように下着を見せる」をひと葉が実施しようとし、赤面します。

和紗は新菜も泉のことを「変な奴」と評していることを知ります。

屋上ではり香が駿に”レポート”の採点結果を返します。風に舞う原稿用紙の「付き合ってください」という文章の隣に「よろしくお願いします」というコメントがあり、2人はカップルとなったのでした。

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以上です。

5話の感想と考察

これまでとは違い、1話の中で5人それぞれの物語が動き出しました。分かりやすい進み方をしているのはり香×駿だけで、残りの4人は一筋縄ではいかなそうです。

変化したOPの歌詞

今回から、OP冒頭の歌詞が変化しました。セリフの部分が

どうして男の子にドキドキするんだろう?(新菜
自分に足りない遺伝子を本能が求めてる?(り香
だったら相手は人間じゃなくてもよくない?(ひと葉
ああー…でも男の子って…(百々子
なんだかちょっと宇宙人みたい(和紗

と変化しています。これまでの歌詞では「アレ(性・セ〇クス)」に重きが置かれていた部分でしたが、がらっと変わり「異性」について語る内容になっています

 

文芸部でり香が朗読していた本の内容のように、5人がそれぞれ「恋によって細胞が入れ替わっている」ことがよく分かる変化ですね。

性への興味から、徐々に恋への興味に。「アレ」から「男」への変化がお見事です。

特に面白いのは、後半の3人。ひと葉はチャットでミロ先生とやり取りをしていますし、百々子は杉本のせいでますます男に魅力を感じなくなっていっています。

和紗は泉の言動・行動に振り回されている(お互い様ですがw)ことがよく分かるセリフです。

”少女としての死”と新菜が語る「死」

前回もその姿だけは登場していた三枝。彼の正体は、有名な演出家であり、新菜が通っていた「そよ風」という劇団にも顔を出す人物でした。

三枝は新菜に目を付け主役に抜擢しますが、その正体は筋金入りのやべーやつでした。彼の発言を整理すると以下の通りです。

僕は君の少女性しか愛せない

新菜に手を出してしまえば、新菜は”少女”でなくなり、違う生き物になる。

・それは世間には受け入れられることだけど、自分は魅力を感じない。

・新菜が羽ばたき、自分が絶望し新たな”君”を探すことが僕たちのハッピーエンド

頭が痛くなるような文章の数々ですw

 

14歳の菅原新菜は、稽古の最中に、三枝の手を自分の胸に当てます。それは、和紗が今”性”のことばかり考えるように。それは、ひと葉が山岸先生に迫ったように。

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「知りたい」のも行動の原因の1つでしょうが、こんな行動をする当時の新菜が三枝のことを嫌いだったとは考えにくいです。

それでも、三枝は「菅原新菜」という存在ではなく「少女である菅原新菜」を愛していただけでした。

 

誰かの腕の中で眠ることがあれば、三枝の愛する新菜は消滅します。

第三者の存在だけでなく、三枝本人が新菜に手を出してしまったその瞬間に、三枝は新菜のことを愛せなくなってしまいます。”少女”で無くなるのですから。

愛する存在をそのままにするために、彼は決して新菜に手は出しません

三枝の元から羽ばたき、三枝が絶望するところまでが「僕たちのハッピーエンド」って言ってるのが最高に気持ち悪いですね…。

ロリコン+M属性+NTR属性…天才とはかくあるものなのでしょうか。

 

1話で新菜が語った「もうすぐ死ぬ」というセリフが思い出されます。

それは、間違いなく三枝のセリフを汲んでの発言ですし、彼女の中で三枝という男が忘れられない存在にもなっていることの裏付けにもなっています。

リアリティ満載の勘違い男vs許すことができない女

明らかにリアリティ路線で描いたであろう、百々子を狙う杉本という存在。

人を美化させることなく、男女共にリアルな部分を描いているのが、この作品の好きな部分です。自分ではかっこいいと感じている行動の1つ1つがどこかずれています

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でも、いきなり百々子に手を出したりしない分、まだ救いはありそうですw

そもそも、自分は杉本というキャラは全然嫌いではありません(女性目線で見たら「きめぇ」になるのも重々承知しています)

 

一方で、百々子も百々子で「きめぇ」と一刀両断。

他の4人のキャラはどこかしらで妥協している部分がありますが、百々子は寄り添うということをせず、理論的に心の中で杉本を批判します。

この百々子の対応がかっこよくもあり、少し怖くもあり。やっぱり百々子の心の扉を開けるキャラは和紗か新菜しかいないと思うから、早くそっち方面のお話を…!

 

ただ、個人的にはまだまだ杉本の勘違い行動vs痛烈に杉本を批判する百々子という対戦を見ていたい気持ちが強いです。

杉本もそこまで批判される存在ではないと思うので、優しく見守りたいところです。

山岸先生に感じる動揺とギャップに萌えるひと葉の赤面

現実的な行動に移させている分、三枝・杉本より山岸先生が一番やばいやつなんじゃないかと感じた第5話。…いや、ひと葉から迫っているわけですが。

山岸先生が車の中でひと葉に伝えた「提案」は、チャットの内容から考えるに「観念的なエロならいい」という内容だったはずです。

 

直接顔を合わせて「誰にも見つからないように僕に下着を見せて」というのではなく、あくまで具体的な部分はチャットで伝えているのがこの2人らしく面白いです。

国語教師のはずなのに「多分そうとういいはずです」という文章を送ってしまうあたり、山岸先生の動揺・興奮が大きいことを感じられるようになっています。

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平仮名だし、文章も色々おかしいしww

廊下の窓から、ひと葉の姿を凝視する山岸先生の顔よ…。質問に来た生徒の発言を聞いていないし、山岸先生もひと葉から目が離せなくなっているようです。

 

で、一見するとクールに見えるひと葉ですが、車の中では泣きだしたり、下着を見せようとした際には思いっきり赤面していたりと感情の起伏が大きくて好きなキャラです。

彼女の反応は「あいつ…相当ムカつく」というものでした。

常に自分の一歩先を行き、全て見透かしたような言動を取る山岸先生に対して悔しいという思いが強かったのでしょう。ひと葉の次の一手が楽しみです!

アニメ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」5話感想まとめと6話に向けて

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というわけで、荒ぶる季節の乙女どもよ。第5話の感想・考察記事でした。

どのカップリングにも見どころがあって、ますます内容が「荒ぶって」きました。山岸先生とひと葉の関係性を永遠に見ていたい…。

次回第6話は「乙女は森のなか」です。次回は放送直後の土曜日に更新する予定ですので、お楽しみに!それでは、この辺で。

 

【追記:6話の感想・考察記事はこちらから!】

www.anime-kousatsu.com