フェアリーゴーン(Fairy gone) 1話 感想&考察!"妖精"などの用語を解説!
第1話「灰かぶりの少女」
ーマーリヤ・ノエル。私はヴェルとちゃんと話がしたい。(マーリヤ)
設定がもりもりで、若干頭がパンクしかけております。世界観の説明には数話を使いそうです。キャラクターもこれから登場する人物が多いですね。
というわけで、フェアリーゴーン(Fairy gone)第1話「灰かぶりの少女」の感想と考察(+解説)になります。1話のネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
フェアリーゴーン 1話のあらすじ・ネタバレ
統暦481年に起こった統一戦争。イースタルドを舞台に起こった戦争で、スーナの町はレイによって焼き討ちに遭い、ゼスキア皇帝の元で戦争は終わりを迎えました。
戦乱の中活躍した「妖精兵」は、戦後行き場を失います。そして、統暦505年。妖精関連のオークション会場で、警備隊員としてマーリヤとフリーが出会います。
チマという動物が逃げ出したタイミングで、「黒の妖精書」を奪うために女性が会場を襲撃します。妖精を使う女性に対し、フリーは刀で対抗します。
女性の正体はヴェロニカ。スーナの町でマーリヤと共に生き残った1人でした。フリーも妖精を使い反撃しますが、マーリヤはヴェロニカを呼びとめます。
「スーナのヴェロニカはもういない」と告げたヴェロニカは逃走します。流れ弾が妖精瓶に当たり、妖精原体が解き放たれ、マーリヤの身体へと入り込みます。
外ではフリーとヴェロニカの妖精が戦っています。マーリヤは無意識のうちに自分の妖精を発現させ2人の妖精を掴み、消滅させます。ヴェロニカも姿を消しました。
妖精を使える人間はこの世界では違法な存在です。違法妖精を取り締まる”ドロテア”のメンバーのフリーはマーリヤを仲間に誘い、マーリヤは”政府の手下”となるのでした。
以上です。
1話の感想と考察、解説
カタカナ語が多いと難しいよね…というのが持論。そんなわけで、最初の数話は公式サイトを参考にした解説がメインになると思います。
「1回見たけどよく分からん」という方は是非、当ブログをご覧ください!補足や間違っている点などがあればコメントで指摘して頂ければ。
難解用語の解説(1話放送分)
世界観や歴史・国名について
まずは冒頭に出てきた国や地域についてまとめていきます。
〇統一戦争が起こった「イースタルド」とは?
この世界では、大陸が大きく分けて3つに分かれています。
それぞれ、東部(イースタルド)、中部(ミッドエンド)、西部(ウェスタルド)です。その中でもミッドエンドは動物・植物もほぼ存在していない地域のようです。
…ミッドエンドの地域に絶対何かあるでしょこれ。
というわけで、マーリヤ・ヴェロニカが住んでいた「スーナ」はイースタルドの一地域であり、フリーやウルフランが戦っていた「レドラッド」はイースタルドの国の1つということになりますね。
〇サイダルとかゼスキアって何じゃらほい?
1話の中で、統一戦争は「サイダル王に担ぎ上げられた、ゼスキア皇帝の下に統一され(て終わった)」と語られています。
サイダルというのは、ウェスタルドと交流を持っていたお金持ちの国のことです。前述のようにレドラッドも国の1つで、「公国」はこの地域にいくつかある様子です。
ゼスキアは「統一国家」です。ゼスキアの大王が統一戦争において、イースタルドの地域を統一しています。
つまり、ゼスキアが”国”であり、「公国」と呼ばれているのはゼスキアの中の各地域(統一戦争で功績を残した人が、それぞれの地域を運営する)と捉えるのが良さそうです。
難しく考えず、ゼスキアという国があり、それぞれゼスキアの政府から派遣された人によってレドラッドやサイダルが運営されているという理解でよさそう。
昔の日本でいえば、「日本」=ゼスキア、「〇〇藩」=サイダル、レドラッド…みたいなイメージでしょう。
妖精、マフィア用語について
続いては妖精について。この部分は2話以降で説明があると思いますが、知っておいて損は無い…はず!
〇妖精絡みのキーワード
①妖精原体…ビンに入っていた半透明の生物。普通の人は目で見ることができない。
②妖精成体…妖精原体が動物に憑依した際の呼び名。普通の人にも見ることができる。
③妖精郷…妖精原体が発生する土地。現在はほとんど存在しない。
④妖精兵…妖精成体の妖精器官(成体の心臓にある「核」みたいな部分)を移植され、妖精の力を自分の分身として使える人間のこと。
⑤妖精…妖精兵が使う分身。妖精が損傷すると、妖精兵にもダメージがある。
「妖精」って文字が多すぎてゲシュタルト崩壊を起こしそう…。見どころとしては、妖精にも色々な種類がいるということです。
例えば、マーリヤの妖精は「触ったものを灰にする力」で、フリーの妖精は「音波攻撃を使える力」を所有しているようです。相性などもありそうで、楽しみです。
また、動物に憑依した存在がいるのも見どころ。あくまでも、妖精は妖精兵が繰り出すだけではないということになります。
〇グイ・カーリンとドロテアって何さ?
グイ・カーリンは貴重品の売買なんかを行うマフィアのこと。マーリヤはヴェロニカを探すためにここに属し、フリーは何かの目的でここに潜入していました。
色々な物が売買されていたことから、1話のオークションはグイ・カーリンが主導で行っていた非合法な会場だったと思われます(フリーが警備をしていますしね)。
フリーが属するドロテアは、違法妖精を取り締まる機関のこと。国家であるゼスキアの元に置かれている部署のようです。
「黒の妖精書」と妖精の謎
ヴェロニカが追い求めていたのは「黒の妖精書」でした。バックに居たのは妖精学者であるダミアン(最後に出てきたCV子安さんのおじさん)。
黒の妖精書の効用については、残念ながら現時点では不明です。シンプルに考えられるのは、より強力な妖精を生み出す力だったり、現在ではほぼ消滅してしまった妖精郷を人工的に再現する方法が記載されていたり…ということでしょうか。
いずれにしても、複数の人物が狙っている書物です。間違った人間の手に渡ってしまえば、恐ろしい結果が待っていそうです。
また、上で書いてはいますが、そもそも妖精についても謎が多いです。
マーリヤは妖精原体を身体に取り込み妖精使いとなりましたが、その直前に戦時中のスーナの情景が脳裏に浮かんでいます。
彼女にとっての一番辛い思い出は恐らく、スーナの焼き討ちです。そんな彼女の妖精が使えるのは火を用いて触れた対象を灰にすること。
その人間にとって、一番印象深い事柄が妖精の力に反映されるような設定があるのかもしれないですね。
スーナの町と生き別れた「生き残り」が選ぶ道
妖精郷であったスーナ。統一戦争のさなか、レイ・ドーンによって村は焼き討ちにあっています。回想の中で、レイもスーナの町の出身であることが語られています。
これを知ったうえで冒頭のレイの表情を見ると…どことなく辛い表情をしているように見えるのは自分だけでしょうか。
レイがスーナを焼き討ちにしたのは、戦争の事情もあったでしょうが、恐らく「妖精郷」を潰す必要があったからなのかな…と現時点では推測しています。
妖精が絶え間なく発生することで何かしらの不利益があったのではないでしょうか。
また、スーナを舞台に3人の人間が異なる道を歩んでいるのが面白いですね。
レイは故郷を焼いたことで、権力を得ています。
ヴェロニカは村を焼き討ちにした将軍を追い求めて暗殺者になっています。
そして、マーリヤは妖精郷の力からか妖精を取り込み、ヴェロニカと対立する立場になりました。
冒頭でフリーと別れたウルフランの行方も含めて、戦争によって違う道を選んだ人間たちがどこでぶつかるのか非常に楽しみです。
マーリヤがフリーに盾突く問題児になる気しかしないのはご愛敬(笑)
アニメ「フェアリーゴーン(Fairy gone)」1話感想まとめと2話に向けて
というわけで、フェアリーゴーン(Fairy gone)1話の感想・考察でした。
まだまだ導入部分です。あと数話すれば、よりいっそう面白くなってくると思うので期待が高まります。ドロテアはメンバーも多いようで、そこの整理も大変かも。
次回第2話は「狼の首輪と白鳥の羽」です。それでは、この辺で。
【追記:2話の感想・考察はこちらから!】