グランベルム 4話 感想&考察!水晶の"にっこり"の意図と"魔物"というフレーズの意味
第4話「風水師リンフェンフェン」
ー私も魔術師の子孫なの。風水師リンフェンフェンの娘、寧々。(寧々)
戦闘が激化、そしてチーム戦の始まり!次回予告の寧々と満月の姿に嫌な予感しかしないのは自分だけでしょうか…。
というわけで、グランベルム 第4話「風水師リンフェンフェン」の感想・考察になります。4話までのネタバレが含まれているので、未視聴の方はご注意を!
グランベルム 4話のあらすじ・ネタバレ
九音の参戦だけでなく、寧々も”隠された機能”である援護射撃を乱用し、戦いは熾烈を極めます。寧々の攻撃は追尾能力を持ち、狂気に捉われたアンナは新月を狙います。
満月・新月は一度体勢を整え、攻め込みます。寧々の前に現れたのは水晶のアルマノクスでした。近接戦が不得手なジーグァンロンは窮地に陥ります。
今度は九音が割って入り、水晶と九音の一騎打ちになります。九音は水晶に押されますが、月が沈み今回のグランベルムは終了します。満月の家で眠る新月は「アンナ、許して…」と寝言を言い、涙を流すのでした。
翌朝、九音が”音”を頼りに、希望に近づいてきます。小日向家に来た寧々は、満月・新月・九音が手を組んで寧々を倒そうとしていることを知ります。
九音は別れ際「新月と満月はいつか戦うのに、協力関係にあるのは不自然」と言います。そして、新月も満月に「いずれ私と戦うことになったらどうする?」と問います。
満月の答えは「戦うことは無い気がする」というものでした。そして、母親の言葉を思い出した寧々は満月・新月に自分の正体を明かすのでした。
以上です。
4話の感想と考察
気になる点が数多く出てきた第4話でした。未だ狙いや本性が見えない水晶が不気味です。アンナが後ろから「グサッ」とやられそうな予感がします。
勢力図や能力を整理する
「グランベルム」では、様々なアルマノクスや人物が出てきました。そこで、簡単に各キャラクターの関係性・能力についておさらいしておきます。
<陣営>
①チーム・新月:満月、新月、九音…目標は「寧々を倒す」こと
②チーム・林:寧々、菜々、美々…外部の姉妹も含め勝利を目指す
③チーム・フーゴ家:アンナ、水晶、ロサ…「新月を倒す」ことが最大目標
気になるのは、寧々の動向とアンナに協力する(していた)2人の動向。寧々は満月たちに正体を明かしたことから、いったん新月チームに加わるかもしれません。
水晶は今にも裏切りそうだし、ロサが再登場するようなことがあれば…?
<特徴的な能力>
①満月の「ホワイトリリー」~魔力感知、ロサを一撃で倒す強さ。搭乗者は未熟
②新月の「ヴィオラカッツェ」~大きな特徴は見られない優秀な機体
③アンナの「アークナイトグリス」~課金効果があり、分身で戦う&回復早し
④寧々の「ジーグァンロン」~追尾機能のある遠隔攻撃、近接戦は不得手
⑤水晶の「ドロセラノクターン」~パワーだけで見ると”最強”かも
⑥九音の「雪月梅花」~素早さに優れており、探知能力あり。力は強くない
4話までの自分の印象を整理するとこんな感じです。新月だけ特徴的な部分が見えてこないので、今後に期待です。裏を返せば、短所の無い優秀な機体です。
アンナと水晶の関係性
今回のグランベルムでは、アンナの呼び出しに水晶が応じなかった場面がありました。
戦いの後、アンナは水晶を叱責し、彼女に手を上げようとします。水晶は「にっこり」と言い、そのままアンナは水晶を罵倒するのをやめてしまいました。
この「にっこり」の言い方がどことなく冷え切ったような、嫌な感じを覚えたのですが、なぜアンナは水晶に手を出すのをやめたのでしょうか。
考えられそうなのは
①力としては水晶の方が上である
②「にっこり」というフレーズ(or笑顔)にアンナはトラウマがある
ぐらいでしょうか。
①についてはまだ分かりませんが、4話での戦いを見る限りでは水晶のアルマノクスは相当強い印象です。
ただ、魔術師としての「縛り」がある分、力が上だとしても水晶がアンナに逆らえるものなのでしょうか。
個人的な本命は②の方で、アンナと新月の過去絡みで、アンナにとって”笑顔”が何しかしらのトラウマになっているのかもしれません。
新月が何かを成功させた際に、母親・妹がよく笑っていた、とか…。アンナと水晶の主従関係が今にも壊れそうな雰囲気がぷんぷんする1シーンでした。
アンナの隠し事、クレアが知らなかったこと
アンナ絡みでもう1つ気になる点がありました。例によって?熱闘風呂に入る彼女に、妹のクレアが「新月の通う学校が分かった」と報告します。
しかし、2話~3話の中でアンナは学校の外で会話する満月と新月の元に現れ、新月を”悪魔”だと評する場面がありました。
自然に考えると、アンナは新月が通う学校を知っていたわけで。その上で、あえてクレアには場所を知らせていなかったことになります。
恐らく、その狙いは「新月のいない平和なフーゴ家」を取り戻すためです。
新月のことを気に入っているクレアが、新月の居場所を知ってしまえば、会いに行くことは容易に想像が付きます。
そうすれば、新月が家に戻ってくる可能性も出てきますね。
新月を排除するために、クレアにしていた”隠しごと”。これがばれてしまったことで、ますますアンナの新月を倒すための”炎”が強く燃え上がりそうです。
早いところ新月を倒して「自分の優秀さ」を認めてもらわなければいけないのですから。
寧々の母親と寧々が”中学生”である理由
寧々の母親についての描写がありました。1つは三姉妹に「魔術」について説くシーン、もう1つは寧々の元を離れていくようなシーン、という2つの回想です。
特徴的なのは、母親が付けている指輪です。2つのシーンでは指輪が異なります。
これは3話で新月が語っていた「魔術師の家系が途絶えないために、他の魔術師家系と結ばせた」ということに関連している描写だと思われます。
車に乗る男性の指輪と同じ指輪を付けていることから、別の魔術師家系に「嫁がされた」ものだと考えるのが自然です。
寧々たち目線で言えば”母親を取られた”ことと同義ですし、見ている側からしても気持ちのいい風習ではありません。
また、寧々は母親との別れのシーンで「お母さんが魔女だから、寧々は大きくならない」と言っていました。この辺りの仕組みはよく分かりませんが、娘から魔力を吸収している…とかそんな感じでしょうか。
寧々は本当に”見た目の成長が止まっている大人”で中学生じゃなかったのか…。
個人的には寧々が一番好きなキャラクターなので、ぜひ頑張ってほしいです。ただ、こういう回想が出てきたということは大体負けフラグなんだよな、とも思ったり。
寧々の母親が語る”魔物”の意味
寧々の母親が「たとえ魔力を使わない術でも、魔物を呼び出す力が備わっているの。使うたびに、魔物が一歩づつ近づいてくる」と言っている場面がありました。
このセリフの意味を考えてみましょう。
①セリフはそのままの意味で「魔術を使う代償がある」という意味
ここで言う”魔物”が魔術を使う代償なのか、本当に封印された”魔物”が解放されることを意味しているのかは分かりませんが、魔術の使用により実世界で何かしらの障害が生じるということを意味している言動です。
となると、グランベルムで魔力を解放させている寧々の身に何かが生じてもおかしくありません。これもこれで嫌なフラグです。
②この発言は比喩で「魔術を使うと私たちの存在がばれてしまう」という意味
最後のセリフと合わせて考えると、こちらの方が有力でしょうか。”魔術師”とばれてしまえば、他の家系に狙われて自分たちの安泰した生活が脅かされるのよ、と。
ただ、これって、寧々が外で魔術で遊んでいたことで、林家が魔術師の家系だとばれ、母親が連れて行かれたことを意味しているんですよね…。
娘を守るための精一杯の笑顔が、寧々に最後に言った「スーパー偉い」だったのかもしれません。
自分のせいで失われた母親を、そのきっかけになった”魔術”で取り戻そうとする寧々。気分が良い話ではありません…。いや、本当に寧々頑張ってくれ…!
満月と希望が戦う可能性
最後は予告を踏まえてた考察をしてみます。5話の予告では、満月の目のハイライトが消える場面と、寧々が苦戦しているような場面が見られました。
普通に考えると満月が寧々を倒してしまうか、満月が寧々を救えずに闇落ちしてしまうかのどちらかでしょう。
3話の記事で「ななしです。」さんからコメントをいただきました。
寧々に抱き着いた希望がボソッと、「誰とでも仲がいい人より(寧々みたいな方が)ずっといい」とつぶやいたのが怖かった。
どう考えても満月の事だよねえ。あるのか? 姉妹対決。
希望が満月のことを良く思っていないとすれば。満月が寧々を撃墜してしまうとすれば。希望が参戦し、満月と戦う展開も用意されているかもしれません。
それはまさに、アンナが新月を狙う狂気に満ちた姿のように。色々と嫌な予感がする第5話。ここが物語の1つの分岐点になるでしょう。
アニメ「グランベルム」4話感想まとめと5話に向けて
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というわけで、グランベルム 第4話の感想・考察記事でした。
いつもに比べ、見出しの数が多くなってしまいましたが、1つの内容をじっくり考察するより「浅く広く」考察するのが向いているアニメな気がします。
次回第5話は「小さな少女の小さな願い」です。それでは、この辺で。
【追記:5話の感想・考察はこちら!】