この音とまれ!6話 感想&考察!第二局面も障壁だらけの筝曲部?
第6話「見えない境界線」
ー…なんでおめーらが泣いてんだよ!(愛)
古典曲ってめっちゃ蕎麦屋で流れてる音楽っぽい…。1つの課題を突破するとまた次の課題が襲い掛かってきます。サークルクラッシャーに負けるな!
というわけで、この音とまれ!第6話「見えない境界線」の感想と考察記事になります。6話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)
この音とまれ 6話のあらすじ・ネタバレ
演奏後、体育館中が歓声に包まれます。教頭も筝曲部を認め、晴れて部活として認められます。そして、愛は祖父が最後に作った箏を仁科のばあちゃんから受け取ります。
改めて「全国」を目指すこととなりますが、そこに顧問の滝浪が現れ愛やさとわに対し、挑発めいたことを言います。更に、武蔵と同じクラスの来栖妃呂が入部します。
ひとまず部活の次なる目標は、関東の大会に出ることです。”音に奥行き”を持たせるため、古典曲の練習に取り組みます。
帰り道、妃呂たちは実康たちに「さとわが低いレベルに合わせるから大変だ」と言っていたと告げます。もちろんこれは事実無根の嘘であり、妃呂は”暇つぶし”で部を壊そうとしていました。
翌日の練習で、実康は妃呂の発言を気にし「鳳月さんは俺らと一緒に弾くレベルじゃない」と言ってしまいます。続いて妃呂はさとわにも攻撃を仕掛けます。
更に翌日、さとわが風邪で休みます。妃呂は愛にも”さとわが言っていたこと”を流しますが、愛は「本人が言ったことしか信じない」と突き返します。
帰宅後妃呂は「鳳月家の噂」を聞きつけます。そして、さとわのプリントを届けにさとわの家に行った愛がたどり着いたのは、ボロボロのアパートで…?
以上です。
6話の感想と考察
分かりやすいサークルクラッシャーが登場しました。これまでモヤモヤ感のあったさとわの生活にも触れられ、物語は次の局面に入りました。
張り替えたポスターと次なる「敵」
部室では、武蔵の先輩が作り、昨年から部室にあった「全国」の張り紙が新しいものに張り替えられました。
”お決まり”の演出ではありますが、武蔵の心もちが大きく変わったことが読み取れますね。昔に引きずられるのではなく、今の筝曲部のメンバーと共に次なる目標に向かっていこうという武蔵の意志が分かりやすく描かれています。
2話で、さとわと握手した際に彼女が言った「全国1位を目指す」という宣言を、当時の武蔵は最初から諦めるような発言をしていました。
それと対比するかのように、今度は武蔵が自分から目標を張り、それを宣言します。現実的な発言や行動が多い武蔵が目標を自分の口で語っていることに意味がありますね。
と、心境も新たにしたところで、次なる障壁が部活動を襲います。
まずは顧問の滝浪涼香。発言や行動の意図が見えず、武蔵も良い印象は覚えていないようです。次はこの顧問を改心させる展開になるのか…?
続いて、武蔵のクラスメートである来栖妃呂。崩しやすそうな実康たちから、部活動を壊そうと画策します。
…それにしても本当に愛の箏が妃呂に壊されることが無くて良かったです。
人に対する”見方”と”見せ方”
と、ここだけを見ると妃呂はただの「悪役」に見えますが、過去に何かがあってこのような行動をしているのは間違いありません。
メタ的な見方ですが、OPに出てくる以上仲間になることは確定してますしね(笑)
6話を見るだけでは、妃呂=嫌なやつという見方で溢れかえってしまいますが、まだ視聴者サイドは妃呂の一面しか見ていません。
それは、作中の大勢の人が愛のことを「じいちゃんを大切にしなかった不良」と見ていたように。筝曲部のことを「不良のたまり場」と見ていたように。
妃呂の表面的な部分を見せ、後々彼女の本心や過去を描くという、愛のときとは真逆の方法で来栖妃呂という人物が描かれています。
こう考えると、愛、さとわ、妃呂の見せ方は全て異なっていて
愛:視聴者からは、警察沙汰の事件が冤罪であることがあらかじめ分かっている=過去を最初から明かしている
さとわ:親との軋轢があることは語られているが、その中身までは分かっていない=過去を全ては明かしていない
妃呂:「行動」だけを示し、彼女の狙いは一切明かしていない
と、各キャラの描き方・登場のさせ方が異なっているのがとても面白いです。
次回予告を見ると、涙を流している妃呂の姿が映っていました。妃呂の一歩先を行くように、愛はさとわの真実にたどり着こうとしています。
こうなると、妃呂を救うのは武蔵になるのでしょうか。とても楽しみです。
崩れない強さと過去
実康、さとわと次々に妃呂の術中にはまっていく中、愛だけは妃呂の発言に惑わされることなく妃呂をにらみつけます。
愛がかっこよすぎるし、絶対的な安心感があるしこれは最高の主人公ですね…!
愛の過去は、自分がやっていない事件の犯人を、周りの人々の「噂」や「雰囲気」で自分と決めつけられたというものでした。
だからこそ、愛は「本人が言ったことしか信じない」と妃呂に伝えます。この部分は愛の過去と上手くマッチングしている発言ですね。
まさに筝曲部の「柱」が愛であることを再実感できる場面です。前回の回想で語られたように、実康たちは愛さえ崩れなければ暴走したりすることはありません。
多分、妃呂が一度は筝曲部を壊すのをやめたのは、愛のような人物がこれまで壊してきた部活にはいなかったからで。
愛の強さ、愛の発言で行動しようとした実康たちとの関係がどれほど強いのかを実感できるシーンでした。
アニメ「この音とまれ!」6話感想まとめと7話に向けて
ということで、この音とまれ!第6話の感想・考察記事でした。
発表の後だったので、もう少し落ち着いたお話になるかと思いきや、いい意味で期待を裏切ってきました。緊張感が途切れない構成でとてもいいですね!
次回第7話は「知られざる音の葉」です。それでは、この辺で。
【追記:7話の感想・考察はこちらから!】