魔法少女特殊戦あすか 11話 感想&考察!ギースの最期とちさとの絶望
第11話「魔法少女たちと美しきこの世界」
ー…悪くない同窓会だったよ(ミア)
今回が実質的な最終回だったでしょうか。文字通り手に汗握る展開、容赦の無いブラックなストーリー。最高に面白い回でした。
というわけで、魔法少女特殊戦あすか 第11話「魔法少女たちと美しきこの世界」の感想と考察になります。11話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)
特殊戦あすか 11話のあらすじ・ネタバレ
格闘技を用いるちさとにくるみは苦戦します。しかし、ちさとの「サンドバッグになってよ」という台詞で過去のトラウマが蘇り、ちさとに襲い掛かります。
殴られ続け、諦めようとしたくるみを救ったのは、やっぱり自分に手を差し伸べたあすかでした。「ウォーナース☆くるみ」として、ちさとに勝利します。
一方、魔法少女用の対策を施しているギースにあすかは大苦戦し、片腕を持っていかれます。ギースは自らの過去から「こんな世界は滅んでもよかった」と言います。
それでも、あすかには守るべき者がいます。あすかはギースの急所を突き、飯塚から受け取った手斧により、ギースの装甲を破壊し、こちらもギースに勝利します。ミアとタマラも沙綾子・希美を救うことに成功します。
虫の息のギースはちさとに”告白”します。ちさとの母親の事故は、ギースたちが仕組んだことでした。真実を知ったちさとは狂ったように笑い、ギースは息を引き取ります。
タビラ将軍も助かりましたが、マジックアイテムは旅団に強奪されてしまいます。マジカルファイブの4人は再会の約束をし、別れを告げるのでした。
以上です。
11話の感想と考察
最後の最後までちさとは追いつめられる結果となってしまいました。締め方としては、アニオリにせず原作に沿った形で終わりそうですね。
信じる想いと強くなった少女
11話の見どころは何といっても、あすか&くるみの戦闘シーンです。
2人で倒すという構造ではなく、各々が1人で(あすかは飯塚の力は借りていますが)ギース&ちさと組を倒していたのが良かったですね。
くるみは、ちさとの「サンドバッグ」発言から奮起するのですが、ちさと相手に劣勢は続きます。ここだけ見るとくるみが弱そうに見えるのですが、本格的な格闘術を心得ている相手からのパンチを何十発も受け、それでも正気を保っています。
「三年間私だって遊んでいたわけじゃない」という言葉はまさにその通りです。きちんと訓練していなければ、そもそも殴られ続けた時点で勝負あり!だったと思われます。
それでも、耐え続け逆転したくるみはやっぱり強い少女です。
くるみは最終的にちさとに勝つのですが、くるみは1度も「あすかさん助けて!」という思考になっていなかったのが良い描写でした。
向こう側で戦っているあすかを信じて、ウォーナースとしての自分を信じたが故の、「格上」相手に対する勝利だったのではないでしょうか。
そして、あすか。彼女は左腕を失いますが、冷静にギースの弱点を見極め、反撃に出ました。くるみが生きていれば、腕なんてくっつくに決まっています。くるみは生きているはずだから。必ず自分の元に戻ってくるはずだから。
何よりもあすかが信じたのは、大切な人たちを守りたいという自分の思いです。互いが互いを信じたからこそ、成し遂げられた勝利だったように思います。
…あすかの手に他の奴らの指は一切触れさせない!と言わんばかりのくるみさんが平常運転で何よりですw
見事なまでのセリフによる伏線回収
最後の最後にギースさんはとんでもない爆弾を残していきました。希望から絶望へ叩き落とされたちさとは、笑うことしかできません。
「人はただ絶望するよりも、一度希望を掴んでから絶望する方がきつい(10話より)」
ギース、それてめえのセリフじゃねえええええええかあああああああああ!10話の時点でギースの最期と、ちさとが抱える絶望は示唆されていたわけですね…。
ちさとにとっては、ギースは「最後の希望」だったわけで。母親を失って、父親にいたぶられていた日々を救ってくれたのは、紛れもなく彼でした。
ギースが言葉を遺し、逝ったのはちさとにとっての”神”が”悪魔”に変わった決定的な瞬間です。8話の記事でも書いた通り、ギース&ちさとに待ち受けるものがバッドエンドであることは「避けらなかった未来」です。
それでもここまでちさとにひどい仕打ちをして、ギースは逝ってしまうとは…。ちさともあすかたちの仲間になるとか無いかなぁ…。残り1話だし無いよなぁ…。
もう1つ、セリフとして面白い演出だったのが、あすかとちさとが同じように「哀しい目(顔)をする」と言われていたことです。
もちろん、2人の”哀しい”には大きな差があります。
あすかは希望を掴みかけていて、それでも”敵”を倒さなければいけません(=あすかが本来はやりたくないこと)。
一方、ちさとは全ての希望を奪われ、何も無い状況から唯一出てきたものが笑いと涙でした。
くるみも、あすかと出会う前にはひどいいじめに遭っていて、希望が無い状態でした。
そんなくるみだからこそ、ちさとの様子を見るだけで、ちさとがどれだけの絶望を味わってきたかを感じ取ったのでしょう。
くるみが発した「哀しい」はその意味での発言だったと思われます。くるみにとっての希望があすかであるように、ちさとにも何かを見つけてほしいと切に願います。
沙綾子に覚えた”嫌な予感”
バベル旅団の真の狙いはタビラ将軍の命を奪うことではなく、マジックアイテムを奪取することでした。このアイテムは魔法少女の力を高める効能があります。
女王様は、このアイテムについて「伝説の5人じゃなく、もう1人の特別な女の子に似合う」と語っています。その後に映されたのは希美と沙綾子でした。
沙綾子については、既に怪しいフラグが立っています。9話の中で、彼女はギースの姿を見て何かを感じ取った演出がなされています。
一般人が見ると普通の姿に見えるはずのギースに沙綾子は…?
もちろん、単に旅団の中身を映した後に、希美・沙綾子の姿を映しただけかもしれませんが、嫌な予感がする演出でした。
沙綾子が旅団に付け込まれてしまえば…。あすかvs沙綾子。
残り1話の状況では、こうなる展開はほぼ無さそうですが、原作やアニメの続編があれば、極めてヘビーな展開が用意されているのかもしれません。
そういえば、女王様の目の色が映し出されました。
このシーンを見る限りでは青色で、自分が考察していた「女王様=フランシーヌ説」とは異なる結果となりそうです(フランシーヌの目の色は赤です)。残念無念…!
感想:この作品「らしい」最終回を期待!
最終回予告を見たところ、何やらちさとさんが拷問されているようで…。
平常運転で安心したし、くるみをはっちゃけさせたり、とにかく魔法少女特殊戦あすかという作品らしい終わり方を見せてくれると嬉しいです。
ところで、クレジットでペイペイの名前がありましたが…。やっぱり、冒頭に出てきたギャルっぽい女の子がペイペイでしょうか。戻して()
ペイペイについて、何らかの説明もされると思いますし、そうなると女王様や旅団の謎は明かされないまま終了するかもしれません。
原作の展開は分かりませんが、進めるところまで進んで終了というパターンかなぁ。
個人的には、11話の出来が最終回にふさわしい印象だったので、12話はお祭り騒ぎというか、FD的な楽しみ方ができればな、と思っています!
アニメ「魔法少女特殊戦あすか」11話の感想まとめと12話(最終回)に向けて
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というわけで、魔法少女特殊戦あすか 第11話の感想・考察でした。
ペイペイが出てきたとしても、ミアもタマラも帰っちゃったから、5人が集結することは無いのかな…?EDで全員が集まっているアレは何だったんだ!
次回が最終回。そんな第12話は「もしもこの戦いが終わったら」です。
それでは、この辺で。
【追記:12話(最終回)の感想・考察はこちらから!】