リリースザスパイス(リリスパ)12話(最終回)感想&考察&評価!2期がある?これは”受けつがれる物語”だ!
第12話「ツキカゲは永遠に」
ーツキカゲ、ミッションスタート!(モモ)
とてもいい最終回でした。戦闘シーンも心に残るものがあり、何といっても見どころはBパートで雪の記憶を消去するかどうか迷うモモの描写でしょう。
というわけで、RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)第12話(最終回)「ツキカゲは永遠に」の感想と考察になります。作品全体を通したネタバレを含んでいるのでご注意を!
- リリスパ 12話(最終回)のあらすじ・ネタバレ
- 12話(最終回)の感想と考察
- RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)を最終話まで見た評価
- アニメ「RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)」12話(最終回)感想まとめとご挨拶
リリスパ 12話(最終回)のあらすじ・ネタバレ
ゲッカコウ作戦が実行され、洗脳薬物が空崎に撒かれます。モモたちがゲッカコウに侵入しますが、洗脳は止まりません。突如、ゲッカコウのシェルターが爆破します。
現れたのはカトリーナと白虎でした。命は二重スパイで、2年前からカトリーナと練っていた作戦でした。初芽もカトリーナが救い出していたお陰で犠牲者は0でした。
しかし、天堂は予備の動力によってゲッカコウを再起動させます。唯一敵に囲まれていないモモが単身で天堂に挑みます。雪はモモにいくつかの助言をしました。
技量で敵わないものの道具を巧く使いモモは互角に渡り合います。雪が傷つけた右ひじを狙い、モモは一瞬の隙を付いて天堂を倒します。装置の爆破にも成功しました。
空崎に平穏が訪れます。テレジアと初芽のわだかまりも無くなり、命も楓の元に戻ってきます。そして、雪はモモにツキカゲを卒業することを伝えます。
雪が選んだのは「記憶を消去して一般人として生きること」。モモは雪の記憶を消すことを拒否しますが、師匠離れ・弟子離れする時期だと雪は諭します。
空が明るくなり、「その時」を迎えます。モモは雪に銃口を向け、そして…。
9か月後。モモは伊智香という弟子を取り、五恵の弟子はテレジアになります。モモは街中で雪とすれ違います。モモを覚えていない雪の表情はなぜか笑顔でした。
今日も新生ツキカゲは任務に出ます。空崎を、大事な街を守るためにーー。
以上です。
12話(最終回)の感想と考察
最終回の流れとしては、前回考えていたものに近い締め方を見せてくれました。命の二重スパイフラグも大体は網羅できていましたね。
ぜひ前回の記事もご覧ください(今回は詳細な二重スパイへの伏線等は扱いません)。
雪が記憶を消す選択をしたのは驚きでしたが、冷静に考えると「必然」だったのかな、とも(後述)。
戦闘シーンの解説
最終回の見どころの1つでもあった戦闘シーン。まずはここを見ていきましょう。
各々の得意分野が発揮された
もちろん、モモと天堂の一騎打ちは見ごたえ十分でしたが、それぞれが自分の「得意なこと」を発揮しモウリョウに立ち向かっていたことが好印象です。
例えば、五恵です。
彼女は自ら大量のロボと戦うことを選択し、モモと楓を階上に送り込みました。ようやく五恵の強さがいかんなく発揮されることになりましたし、実際に初芽が生きていることを知ったときの彼女は1人で数十体ものロボットを一気に倒していました。
その他にも、戦い上手の白虎もようやく力の片りんを見せてくれました。(主戦:白虎、サポート:カトリーナの構図、良かったなぁ)
更には、カマリが天堂の隙を作ったことも、モノミが空から爆弾を投げ入れたこともすべてが勝利に必要な要素でした。
そして、裏では初芽が発明した数々の道具の功績があります。本当に「ツキカゲ全員でつかんだ勝利」という印象でした。
師匠と弟子の繋がりを感じる戦い
そして、モモと天堂の一騎打ち。モモの力量が劣っていることは明白で、それでもモモは天堂に1人で立ち向かいます。
恐らく昔のモモであれば勝負にならずに敗北を喫していたでしょう。
しかし、モモが雪から教わったことは剣術だけではありません。雪がモモに教えてきた「メンタル面での強さ」がいかんなく発揮されました。
2話でやっていたスパルタ修行が最大限に生きた瞬間でした。
例えば、天堂がモモに父親の話で揺さぶったとき。
彼女は動揺など一切見せずに戦闘を続行しました。
例えば、天堂がモモの刀を払ったとき。
過去のモモであれば、銃で隙を作って飛び道具で形勢を立て直すなんてことは思いつかなかったでしょうし、実践もできなかったでしょう。
すべては半蔵門雪という師匠がいたからこそ、彼女は互角に立ち向かえました。
そして、決め手になったのは長穂と雪があらかじめ傷つけていた右ひじへの強襲。これを「師弟で倒した」と言わず何というのでしょう!
これまでの戦闘の1シーン1シーンにも無駄が無かったということを実感させられます。
これは目を見開き、天堂に致命打を与えた時のモモの表情です。目を見開いて刀をふりかざす姿が雪とかぶって見えたのは私だけでしょうか?
…いや、むしろこのシーンどこかで見たことがあるような?
ああああああああああああああああああああ!!!(発狂)
1話で雪が刀をふるったシーンとかぶっています。やっぱり師弟で、2人で天堂を倒したんですね。
モモにとっての「ラスト・ミッション」
12話を見た上で避けて通れないのがモモが雪の記憶を消すシーンです。
雪の記憶は実は残っているのではないか?というのは大事な要素ではあると思いますが、これは野暮な疑問だと思います。
ここで大事だったのは、モモが雪の記憶を消去することがモモにとって、雪とモモの師弟関係にとっての「最後のミッション」だったということです。
胸を張って師匠になれと雪は伝えました。それでは、エピローグの初芽のようにサポート役に徹し、記憶を無くさなくてもよかったのでは?とも思います。
でも、それでは足りません。
モモは雪が言うように、どうしても雪を頼ってしまう傾向があります。
そんな弟子にスパイスが使えなくなった自分が最後に出来ることーそれはモモを「完全な1人前」にすることでしょう。
あんなに強かった雪が涙を流しました。
長穂の幻想を見て、モモの涙を見て。雪の涙はどこまでも辛く、それでいて安心したような笑みも浮かべています。
勝手な妄想ですが、長穂やモモを見て涙を流したとき雪は本当の意味でツキカゲを「卒業」することを決めたのかもしれません。泣いちゃうようになったらおしまいだ、と。
冒頭の疑問にあえて答えを出すならば、雪は記憶を無くしていないと考えるのが自然です。
最後にすれ違った時の雪の笑顔に加え、元メンバーだったおばあちゃんが新聞記事を見て穏やかな表情を浮かべていたのが根拠になります。そして、銃の画面に表示されたのは「70%」の文字です。
それよりも大切なのは、モモが1人立ちするためのミッションを前に、彼女が自ら銃口を引くことでそれを成し遂げたということです。
9か月後、立派になった弟子を見た雪の心情は想像に難くありません。
そして、雪はモモをきっと見守っているから。だから「残されたものが不憫」なんてことは多分、いや絶対にありません。
師匠から、自分、そして弟子へ受け継がれる想い
上記2点も12話の醍醐味だったのですが、加えて「おおお!」となった箇所が、モモとモモの弟子になる伊智香との出会いです。
モモはトラックが横転している道路の上で伊智香を勧誘するのですが…。
これってどこかで見たことがあるような…?
あああああああああああああああああ!!(発狂2回目)
本当に卑怯すぎるよ…。
どうしてここまで1話のモモと雪と関連させた描写が多いんだ…。ちなみにこの後、モモが座り込んでしまうところまで12話の伊智香との出会いとシンクロしています。
そして、雪もモモも自分の「弟子」にこう伝えます。
「積み上げた努力とその成果が自信につながる(んだから)!」
長穂が、更にその前の師匠たちから受け継いだ想いを雪が実践し、それをモモに引き継いで。更にその想いは弟子の伊智香に伝えられます。
立ち位置も、勧誘した場所も、誘い文句も一緒で。モモが伊智香を守るように刀を持ち、敵に立ち向かう姿は1年前の彼女ではもうありません。
サブタイトル通り「ツキカゲは永遠に」。この言葉がぴったりな最終回でした。
自分は運よく最終回前に1話だけ見直していたから1話との共通点に気が付きましたが、2話~11話にもリンクする部分はあると思います。
そのあたりは、じっくり過去のエピソードを見直す中で見つけていこうと思います。
2期や続編に持ち越せそうなもの~いくつかの謎を整理しておく
短めではありますが、基本的に書きたいことはすべて書いたつもりです。
最後にアプリもあり、2期も作れそうな締め方だったため、いくつか今後使えそうな「タネ」をまとめておきます。
〇雪の記憶の有無
〇天堂は生きているのか?
〇テレジアが心を開いていく「過程」
〇ドルテが生還できた理由
〇信と長穂の生死と現在
〇沖縄バイキング娘の現在(五恵をテレジアと取り合う展開に期待w)
〇モモの父親について
…と、書きましたが十分に12話でまとまっている作品であるため、これ以上無理に手を広げる必要もないでしょう。
ただ、自分としては珍しくオリアニで2期があるのなら見たいなぁと感じる作品になっていました。
RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)を最終話まで見た評価
上記の見出しとかぶりますが、最後にリリスパ全体について書いておきます。
自分好みの締め方であったこともあり、とても面白い作品だったと思います!
当然、万人が面白いと思うわけではないのは承知です。特に、「モヤモヤした部分をそのままにするのが嫌いな人」には向いていない作品かもしれません。
それでも、あえて自分はこの作品を人に薦めたいです。合わなければ(4話辺りがターニングポイント?)見なければいいだけだしね。
「師匠から弟子へ」というテーマは最後まで一貫していましたし、終盤の盛り上がりはかなりのものでした。自分はこの最強クールの一端を担った作品だと思っていますし、とても楽しむことができました。
放送前から書いていたように自分は、なもりさんもタカヒロさんも本当に大好きです。毎週「なもり絵」が見られるのは幸せでしたし、「リリスパ」がアニメ作品の中では一番タカヒロさんっぽさが出ていたと思います。
やっぱり4話、7話が大好きで、次いでこの最終回が好きです。
…と、これ以上書くと永遠に続きそうなので、この辺で本編の筆を置くこととします。
アニメ「RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)」12話(最終回)感想まとめとご挨拶
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というわけで、 「RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)」12話の感想と考察記事でした。
まず、ゴルジェネとないしょのミッションは買います。円盤は迷っているけど、全6巻構成で1巻あたりの値段が安いので、とりあえず第1巻は買おうと思います。1クールに2マラソンってはじめて。
ブログ内ではどうしても自分が大好きななもりさん、タカヒロさん(何といっても信者ですからw)の話が中心になってしまいましたが、
アニメーターさん、声優さん、プロデューサーさん、その他このアニメに関わったみなさん。素晴らしい作品をありがとうございました!
とても楽しい3か月を過ごさせていただきました。
そして、当ブログを閲覧して頂いたみなさん、コメントをくれた皆さん。もの凄い量の閲覧をいつもいただいており、自分のすべての原動力になっていました。
「リリスパ」きっかけで、Twitterのフォロワーさんも増え…。嬉しい限りです。
本当に、本当にありがとうございました!!
ちなみに、来期のアニメのおすすめ作品はこちらからチェック!
また、今期は「やが君」「色づく」「青ブタ」「あかねさす」の記事も書いています。こちらも合わせてご確認くださいませ!
それでは、本当にこの辺で失礼します。
また他アニメの記事、次クールのアニメ、コメント欄等でお会いできることを楽しみにしています。ツキカゲよ、永遠に!ありがとうございました!