リリースザスパイス(リリスパ)11話 感想&考察!命の不自然さと妙な発言の正体
第11話「ゲッカコウ作戦」
ー間に合ええええええ!(モモ)
これだよこれこれ!!自分が見たかったリリスパはこれだあああ!!誰が何と言おうと自分はこの作品が大好きです。ここまで見ててよかった。本当に。
というわけで、RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)第11話「ゲッカコウ作戦」の感想と考察になります。11話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
リリスパ 11話のあらすじ・ネタバレ
命は天堂と共に、モモ・五恵・楓を拷問機に座らせます。絶望の淵に立つ3人ですが、モモは雪の教えを思い出し、五恵の拘束具のネジが緩んでいることを見つけます。
モモが敵の目を奪う間に、五恵が拘束具を破壊し、3人でその場を後にします。拷問官からモウリョウの狙いが薬品をばらまく「ゲッカコウ作戦」であることを聞きます。
1人意気消沈していた楓ですが、モモの心の叫びと命への怒りを原動力に復活します。3人はwasabiの裏口から基地へ潜入します。カマリたちは無事でした。
家族も保護し、道具・スパイスを揃え九天サイエンスに向かいます。3人の元に車で登場したのは雪でした。彼女は怪我をしていましたが血糊でその場を凌いでいました。
九天サイエンスに襲撃を仕掛けるモモたち。テレジアの相手は五恵が、命の相手は楓が務めます。五恵に倒されたテレジアは天堂に手首を斬られ、意識を失います。
命と楓の戦闘は命が押しますが、爆弾を使い命はその場から逃走します。命は天堂から薬の撒き方を聞きます。ゲッカコウは九天サイエンスでは無い場所に設置されていたのです。
ゲッカコウを止めるべくモモ、五恵、楓、雪は装置へ向かいます。しかし、散布までのカウントダウンは非情にも進みます。そして、ゲッカコウは作動の時を迎えますーー。
以上です。
11話の感想と考察
少々粗い部分もありましたが、クライマックスに向けてこれ以上ない11話だったのではないでしょうか。11話を見る限り、やはり命は本当の裏切りではないでしょう。
命=味方説については、10話記事でも書いてきたのでこちらもどうぞ。
命=二重スパイを裏付ける描写たち
というわけで、命が二重スパイとして活動しているように見受けられる11話の描写を整理していきます。
①拘束具に触れる→ネジが緩む
拘束具は古いと作中で触れられていましたが、そうだとしても2つのネジの内の1つが外れ、1つが緩んでいるのはおかしいですよね。
(五恵の怪力なら普通にネジが止まっていても破壊できそう)
よーく見ると命が五恵の右手の部分に触れている描写が2回登場します。
1回目は「2人とも暗いよ~スパイなんだから捕まったとき…」と命が言う部分。
ここで本当に一瞬(キャプチャが取れないぐらい短時間です)、命の手が腕を固定する部分に動いています。
2回目は「ばいばーい」と言いながらモモと五恵の頭を触る部分。ここは分かりやすくちょうどネジの位置に手を当てています。
1回目のタッチで状況を確認し、2回目で緩めた、といったところでしょうか。
②「レッツゴー九天サイエンス!」
これは命の性格という面も強いかもしれませんが、わざわざ部屋を出ていくときに大声でこのセリフを言っています。
弟子組に自分たちが行く場所を伝えようとしていたと考えられます。
③なぜか大量に残っている道具とスパイス
本当にwasabiを爆破し、全滅させるつもりであれば道具やスパイスを基地内に残しておくとは思えません。
それを裏付けるように、命が天堂にコンタクトを取る際は、慎重にゆっくりと近づいていったことが明かされました。
そこまで慎重に行動する人間であれば、ツキカゲに逆転の機会を与える道具やスパイス類は全て消し去ると思いますが、どうでしょうか。
④あらかじめ天堂から作戦の概要を聞き取る
上手に懐に入り込むことでゲッカコウ作動前に作戦の内容を聞き取りました。
7話を見る限り、薬品がばらまかれれば最後、ソラサキは地獄絵図になります。
それを防ぐためにはどうするか…。薬品のばらまきを阻止(最悪でもなるべく早く止める)するしかありません。
命=二重スパイだとすれば、カトリーナは命の作戦を知っていると思われます(8話の「やるべきことをやっておきましょう」発言、wasabiが爆破した事実から)。
カトリーナが水中の初芽を救い、システムが得意な初芽が作動までの時間を稼ぐためにあらかじめ命は情報を初芽たちに伝えた、と考えれば犠牲者0の未来が見えてきます。
拷問部屋で命が楓に近づいていたのも気になりましたが、その後の楓の落ち込みっぷりや2人の戦闘の様子を見ると特には何も伝えていない気がします。
また、天堂は命が二重スパイであることを知っていて泳がせている可能性も捨てきれません。3人が逃亡しているのに、妙に余裕なのが気になります。
作中の妙な「発言」を整理する
続いては、2つの妙な発言を振り返っておきましょう。特に雪の発言は解釈が難しいです。
①Aパート雪:「でも、あの警察は…」
モモたちと合流した際の雪の発言です。汗をかいて瞳が揺れていることから何らかの意味がある発言だと思われます。
考えられるものとして
〇すぐに来た警察に対しての驚き
〇警察が雪の知っている人物だった
〇警察が非常に強い人物で、残りの敵の何人かを倒していった
ぐらいでしょうか。
1点目の意味だとすれば、「こうなることを知っていた人」が呼んでいるはずなので、命・カトリーナあたりが呼んだ警察と考えられます。
2点目は色々な候補があります。雪と顔見知りの人物-素直に考えるとカトリーナあたりになりそうですが、個人的には命の師匠である信を候補に挙げておきたいです。
ケガした彼女(9話にて)がもっと多くの人々を守るために警察に…なんて展開は素晴らしいですし、命のサポートに入るという意味合いでは最も適役であるように思います。
わざわざTwitterでも存在を知らせていたぐらいなので、どこかで登場するんじゃないかなぁ…。
モモの父親説も考えましたが、ちょっと唐突で弱い気がしますね。
②Bパート楓:「むちゃくちゃだわ、でも…」
命と楓の闘いの後に、楓がぼそっと呟いた一言です。
上の見出しで考察したように命が二重スパイだとすれば、命は本気を出さないはずなのでそれを感じ取っての発言か、もしくはリップ爆弾を使ったことに何らかの意図を感じ取ったかのいずれかだと思われます。
タイプ的に楓と命の一騎打ちだと命に分があるはずなので、「本気ではない命」を感じ取ったと考えるのが自然だと思われます。
OPの少女は…誰?
OPの演出が少しだけ変わり、内通者の部分の表情が出てきました。
こ、これは…!いったい誰だ!!
命と思いましたが、髪の色が違うような…。むしろモモに見えるのは自分だけ?
まさか真の内通者は無意識下のモモだったなんてオチではないですよね。さすがに尺がやばい。赤いランプで髪色が赤っぽくなっているだけでしょうか。
顔も命にはあまり見えないんだけどなぁ…。新キャラは流石に無いでしょうし。
11話の感想+最終回に向けての予測~描いてほしい「師匠から弟子」への想い
11話の感想としては、モモが真っ先に雪の発言を思い出して立ち上がるシーンが一番よかったなぁ、と。
雪との特訓、雪とのやり取り、雪の教え。これらをしっかり描いてきたのは11話で真っ先にモモが立ち上がる描写のためだったんですね。
それ以外にも、「皆で」戦っている部分が好印象でした。
雪は弟子組に戦いを託し、統括に付きます。弟子組3人だけではなく、カマリ、モノミ、ラッパたちも戦闘に加わっていたのはもう良き…良き…!
そんなわけで、この記事のまとめではありませんが簡単な最終回予測をしておきます。
以前から書いているようにできれば見たくないのは命は本当の裏切り物→それを許して元通りの関係になる、という展開です。
もし、命が本物の裏切りだとすれば、彼女は楓をかばって命を落とすのかなぁ…。
ついでに言えば、テレジアは弱くないと思います。彼女が訓練していたのは銃撃だったので接近戦は元々不得手なのでは…?
となると、援護射撃(ただし最強)ができる五恵の弟子入りをしたら最高なのでは!
予告の「洗脳が完了するぞ」はアバンのセリフ(カウントダウンのやり直しを描写)で、0秒の表示と共にゲッカコウは作動せず。
初芽、カトリーナ、白虎のカットが映り、3人が妨害工作をしていることが判明。初芽は九天サイエンスに忍び込み、テレジアを救出する。
天堂は緊急用のスイッチ的を起動させ(「無力だな」発言)、再びゲッカコウのカウントダウン開始。その寸前にモモたちが到着。
命は自らの正体を明かすが、天堂はそのことを知っていた。
雪の合図(「持てる力のすべてで戦いなさい!」)で、戦闘開始、モモたちの勝利。
命が自らの狙いを明かし、信も登場。雪を救ったのは信であることが判明。命のゼリーはテレジアのデータから自力で解毒済み。
スパイス二重掛けの影響もあり、雪は引退。
モモの弟子は白虎になり(同時に初芽も引退して五恵の弟子はテレジアになるんじゃないかと思ったり)、「ツキカゲ、ミッションスタート!」のモモのセリフで締める。
…盛大に外したら外したで面白いのでこんな感じにしておきます。ぜひ描いてほしいのは11話にもあったような「師匠(雪)の教えを弟子(モモ)が実践するシーン」です。
師匠と弟子の心の通わせ方がこの作品の見どころの1つ。何かもう1つグッとくる場面があると嬉しいですね!
アニメ「RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)」11話感想まとめと12話(最終回)に向けて
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というわけで、 RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス・リリスパ)11話の感想・考察記事でした。
ゴールデンジェネシスは12/29発売とのことです。楽しみすぎる…!
次回が最終回。第12話は「ツキカゲは永遠に」です。どのような結末を用意してくれるのか1週間が楽しみで仕方ありません。
【以下、自分のブログにしてはやや過激な発言があります。ご注意を】
ん?11話の展開がクソだって?ガバガバだって?辻褄が合わない箇所がある?
ふざけんな。
これがタカヒロ作品の本質だし、これを見たくて自分は見ています。最後までタカヒロさんの思うまま突っ走ってくれ。11話で自分のような「ハッピーエンド厨」は満足したから、あとは好きなように…!全滅でもなんでも受け入れる。
※作品批判、自分の記事への反対意見を含んだコメントを拒絶する意ではありません。むしろ根拠を持ったコメは歓迎です!ただ、あまりにも「名無し」でこの作品を批判する人の多さに、「タカヒロ信者」の自分が腹が立っただけです(笑)
予測に近い展開になるか、大きく裏切ってくるのか。それでは、この辺で。
【追記:12話(最終回)の感想・考察はこちらから!】