リリースザスパイス(リリスパ)10話 感想&考察!命が味方説を証明してみる
第10話「ソラサキ応答無し」
ーなんで…師匠……ししょおおおおおおおおおおおおお!(モモ)
やりやがった…。1話から自分の記事を見ていただている方には理解して頂けると思いますが、これは自分の望んだ展開では…。どうすんだよこれ。
というわけで、RELEASE THE SPYCE(リリスパ)第10話「ソラサキ応答無し」の感想と考察になります。10話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を。
リリスパ 10話のあらすじ・ネタバレ
テレジアはモウリョウの元に戻ります。白虎も戦力に加わることとなり、それぞれの師弟は思うままの時間を過ごします。五恵は初芽と食事をし、楓は命に独り立ち宣言をします。
文子が戻ってくる8月17日。首尾よく文子を捕え、車に乗せます。wasabiまで文子を連れてきますが、なぜか彼女はモモの本名を知っていました。
その瞬間、wasabiが爆発します。更に大型トラックがやってきたことで、雪たちはその場から逃げます。楓と五恵も追いますが、行く先にはテレジアが待ち受けていました。
トラックからは大量の戦闘ロボが現れ、命に文子の見張りを任せいざ決闘…でしたが、背後から五恵が命にスタンガンで攻撃されます。命こそがモウリョウのスパイでした。
命は楓も眠らせ、初芽とテレジアの戦いの加勢に向かいます。雪は「スパイスの二重掛け」を行い、文子に立ち向かいます。テレジア戦で疲弊していた初芽は命に隙を取られ、海の底へと落とされます。
モモは懸命にロボを倒しますが、文子に「人質」として取られてしまいます。動くことができない雪は戦闘ロボットによって斬られ、その場に倒れます。
生きているモモ・五恵・楓は拷問、実験用のサンプルとして連れられます。命は3人の見張りとなり、モウリョウは翌日のゲッカコウ作戦を実行に移そうとしたのでした。
以上です。
10話の感想と考察
衝撃的な展開を迎えました。
たまには「悪役」のモウリョウが勝利するようなエンディングでもいいのでは…と思ったのも事実です。話の整合性が付かなくなるよりはずっといい。
10話は他記事と趣向を変え、いかに「命が二重スパイであることを肯定できるか」という観点で記事を書いてみます。矛盾等あると思いますが、コメント等で指摘して頂ければと思います。
その指摘に答えられなくなったとき、八千代命はガチ裏切り者として昇華しますw
ここがナイスな命の戦い方
まずは内通者云々の話の前に、命の戦い方に感心したので、その部分から。
命が二重スパイとして行動したのか、本物の裏切り者として初芽を手にかけて雪を殺してしまったのかは不明ですが、奇襲が成功するには「これしかない」と言える行動を見せていました。
第一歩はさりげなく、他のメンバーを車外に出し、文子と2人で残ったことです。
正義感が強い雪は間違いなく車外に出るでしょうし、モモもそれに追随するでしょう。加えてテレジアが登場するのであれば、わざわざ声に出さずとも車に残るのは命ということになります。
それぞれのキャラの考えや行動パターンを上手く組んだうえでの計画が練られています。
そして、最初に五恵を眠らせたあたり、命は「やり手」です。ここで最初に他の人物を攻撃してしまい、五恵が暴走すれば横綱ランクの彼女には誰も勝てません。
だからこそ、最初に五恵を眠らせました。雪・モモはロボとの戦闘があり、初芽はテレジアを追っているので、すぐに命を攻撃することはできません。
残るは楓ですが…。楓には命への「信用」があります。いきなり襲い掛かってくることはないでしょう。楓の心を悪用した卑劣な犯行と言わざろう得ません。
命が二重スパイである可能性を探る
では、本題です。もし命が二重スパイ(=モウリョウの懐に入るべく、行動をしている)のだとすれば…。当然疑問点が無数に浮かぶのでそれらへの解答をしてみます。
苦しいことは分かっていますが、きっとそうに違いない…!
タカヒロさんはオマージュネタが大好きなんだからスパイ映画のお決まり「二重スパイ」で決まりや!!違ったらつよきすまじこいPCから消すまであるマジで
①そもそも単独行動か、複数行動か
A.最低限カトリーナは仲間の可能性大。合わせて、雪も事情を知っている説が濃厚。
今回の行動は命の単独によって行われたのかどうか、です。命が二重スパイなのだとすれば、wasabiが爆破されている以上、カトリーナとは口裏を合わせている可能性が非常に高いでしょう(そうでないとカトリーナの命が…)。
カトリーナが話を知っているのであれば、8話の沖縄遠征にて「やるべきことをやっておきましょう」というカトリーナの発言とも整合性が取れます。
問題はそれ以外のメンバーですが、内面描写があったのはテレジアだけだったので、他に”仲間”がいるかは不明瞭です。
ただ、いきなり眠らされた五恵、涙を流した楓は事情を知らなかったと見ていいでしょう。モモもあの表情、叫び声を見る限り何も知らなそうです。
対して、目の前でダメージを受けた(ように見える)雪は事情を知っている可能性が高いです。一芝居うっていないと大けがですしね…。
海に落ちた初芽は…微妙なところですが「師匠組が芝居をうった」と考えると初芽もそうなのかも。でも、あの慌てっぷりはなぁ…(周囲にテレジアしかいないのにあそこまで演技をする必要があるでしょうか)
②雪の生死~雪は長穂と同じ斬られ方をしている
A.「とどめ」をさされていないため、生死は不明と言える。
一番の問題になるのが雪の生死です。思いっきり身体を斬られ、血を流しています。
この斬られ方は長穂が文子にやられたのとほぼ同様です。あのときの長穂はその後も息があり、自らリップクリーム型爆弾を作動させました。
しかし、雪は斬られた後一切動きませんでした。もし、本当に斬られたとすれば絶命する前に何かしらのアクションを起こすはずでは…?
胸元(心臓)を斬られているようにも見えるけどそこはスルー
生きているとすればあれは血糊か何かかを仕掛けたのでしょうか。もしくは初芽お手製の防刃チョッキを着こんでいたとか…。
雪は斬られる寸前にモモを見て微笑んでいました。この笑顔は「モモを守れてよかった」という笑みか「作戦がここまで決まるとは」という笑みなのか。
ただ、雪が生きている説には矛盾もあり、雪を斬ったのは命ではないんですよね。戦闘ロボに斬られているので、運悪く頭から斬られていたらそこでアウトになります。
9話の記事では、「まだ長穂が生きているのでは?」という考察をしました。
今回、モモがカトリーナに長穂の話をした際、カトリーナは一切動揺する素振りを見せませんでした。本当に亡くなっているのであれば少しは悲しんだりするのでは…?
斬られ方も一緒、長穂は生きているのであれば、雪も…ね?
残念ながら長穂=内通者ではありませんでしたが、両方とも”最期の瞬間”が映っていないので、長穂&雪でモウリョウに殴り込みに行く展開もあるのではないでしょうか。
③モモの安否~モウリョウは「モモを殺せない」?
A.モモに車内で特殊能力を披露させることで、モモの安全を確保した。
次に問題になるのは、「あのまま放置しておけばモモは文子にやられていたかも」という点です。ここは、車内の一件と合わせると説明が付きそうです。
文子には命からあらかじめ嘘をつくよう指示をしておけば、間違いなくモモは文子の嘘を疑い、彼女を舐めます。それにより、モモの能力が文子に伝わることとなり、”貴重な戦力”としてモモを殺すことは無くなる…という算段です。
「人質」に取ったときに命を奪おうと思えばいくらでもできたはずです。そうしなかったのは、車内での一件でモモを戦力になりうると思ったからではないでしょうか。
綱渡りではありますが、一応筋は通っています。
④初芽の生死
A.カトリーナが仲間であるならば十分に回収可能。リップクリーム爆弾の威力が低い可能性も加味すると、生存している可能性の方が高い。
初芽については水没エンドということもあり助かっているのではないでしょうか。
傷も致命傷になるものではないですし、カトリーナに話を通しているのであれば彼女がすぐに助けに来た、と考えても十分辻褄があります。
黒い影が右に動いているし、その場から去っているように見えます。
更に、爆弾の威力が低いものであればより初芽は安全でしょう。初芽は道具の開発者でもあるので、秘密道具を使いある程度水中で生き延びることも容易だと思われます。
⑤九天ゼリーの危険性
A.初芽による解毒剤の開発により、安全は確保されそう。
何の警戒も無しに九天ゼリーを飲んだことが、逆に命が本当の裏切り者ではないことの証明になっている気がします。
当然彼女も初芽からテレジアが摂取しているゼリーの効用を聞いているはずなのに、ここまで無警戒で飲むか…?
もっとも、吐き出すことで特に害が無いことも考えられますし、ここはきっちり解毒できる確証があったので飲んだと捉えるのがよさそうです。
以上、命=二重スパイで引っかかってきそうなのはこの辺でしょうか。やや無理がある部分もありますが、何とか命がツキカゲ側の人間として踏みとどまれそうです。
命が本当の裏切り者であるとするならば
ここまで書いてきましたが、実際は命が本物の裏切り者である可能性の方が高いと思われます(笑)
テレジアしか見ていない場面で「成仏!」という必要はありませんし、雪の生死も…。せめて”命が斬った”という事実があれば話は別なのですが。
内通者の目的は「お金」。これが貧乏な楓と共に豊かに暮らすためという目的で動いているならば超クレイジーサイコパスだよ…。
大体全員の本名住所を晒した時点でこの後の生活もへたっくれもありません。
二重スパイだとして、いくら取り繕ったとしても、楓に大きなトラウマを与えたのは事実です。そう考えると…うーん。
命が本物の裏切り者だとすると、ここからツキカゲが形勢逆転するのは困難です。
可能性があるとすれば、自由の身になった五恵が暴れまわるぐらいですが、本当に命がモウリョウ側の人間であれば、弟子組のスパイスは回収するはずなのでその望みも薄いように感じます。
実は生きていた雪がアジトにやって来る?居場所も分からないのにどうやって?
テレジアの寝返り?初芽1人に苦戦しているテレジアがどうやって文子に勝つ?
納得のいく展開にならないのであれば、とことんやるということでモウリョウが勝利するエンドだってありだと思います。
突き抜けるところまで突き抜けて、平成最後の衝撃的なアニメとして名を馳せる作品になってもいいのかなと思っています。
ツキカゲ勝利エンドだとすれば、誰かが命を討つ(説得は認めたくない)必要があります。その役割を担うのは楓か、怒りに身を任せた五恵か、雪か…。
未だに1度も作中で登場してきていない命の元師匠(名前は高坂信、HP参照です)という可能性もあります。この辺りも目が離せません。
テレジアの葛藤、キービジュアルの話
ツキカゲ側の勝機になりうるのは、白虎とテレジアの存在です。テレジアはモウリョウに不信感を持ちましたし、白虎は戦う気満々でした。
テレジアが内部から強襲すればまだ何とか…。もっとも、爆発したwasabiに白虎が残っていればその時点でアウトなんですけどね。
最後に、キービジュアルの話を。
7話でてっきり回収された気がしていましたが、五恵が初芽を抱きかかえているシーンなんてありましたっけ?
このシーンがまだ描かれていないのであれば、初芽は生存していると考えられます。
上でも述べた通り、初芽は致命傷を受けていないので、命の裏切りのあり方がどうであれ生きていると思われます。
7話でこれを回収したことになっているのかいないのか…。どうなのでしょうか。
アニメ「RELEASE THE SPYCE(リリスパ)」10話感想まとめと11話に向けて
【Amazon.co.jp限定】RELEASE THE SPYCE 1 (全巻購入特典:「録り下ろしドラマCD」引換デジタルシリアルコード+描き下ろしイラスト色紙付) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2018/12/19
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (1件) を見る
【Amazon.co.jp限定】RELEASE THE SPYCE 2 (全巻購入特典:「録り下ろしドラマCD」引換デジタルシリアルコード付) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2019/01/16
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
というわけで、 RELEASE THE SPYCE(リリースザスパイス)10話の感想・考察でした。
冒頭でも述べた通り、いつもの自分の記事とはテイストがかなり異なっていると思います。いつもの雰囲気を想像して見に来ていただいた皆さんにとっては不満を覚える記事になったかもしれませんm(__)m
4話や7話が大好きだからこそ、このまま命が裏切りという形で物語が終わらないことを祈っています。もっと言えば、雪も初芽も生きていますようにーー。
少なくとも、命が本当の裏切り者で、雪か初芽が絶命しているのに昔の友達感覚で(楓が説得するとか)、再度命を迎え入れるなあなあ展開だけは避けてほしいです。やるなら、徹底的に。…誰も死なず、後遺症等も無いならそれでもいいですが。
第11話は「ゲッカコウ作戦」です。それでは、この辺で。
【追記:11話の感想・考察を書きました!】