RErideD(リライデッド) 1話 感想&考察!冷凍装置とマージュの謎を考察
第1話「目覚めた場所」
ー逃げろ!マージュを…頼む…!!(ネイサン)
考えれば考えるほどに頭がごちゃごちゃになっていくという…。期待のオリアニ第2弾、RErideDの1話はそんな感想でした。
というわけで、RErideD 刻越えのデリダ 第1話「目覚めた場所」の感想と考察を書いていきます。1話のネタバレがありますので、未視聴の方はご注意を!
RErideD(リライデッド)1話のあらすじ・ネタバレ
冒頭は大人びた少女マージュが待っていた”誰か”に会いに行くシーンからスタート。同時に、「全ての災いが始まったあの時間」に帰るという男性の姿も描かれました。
舞台は近未来。自律機械である「DZ」の致命的なバグを上司(アンドレイ)に報告するデリダとネイサンでしたが、アンドレイは聞く耳を持ちません。
バグを解消するにはパッチを当てる必要があります。しかし、今日はネイサンの娘であるマージュの記念すべき8歳の誕生日。マージュの親友のユーリィも交え、盛大なパーティを開きます。
DZの完成の裏では、ネイサンが時間跳躍の研究を進めていました。その研究によりデリダは過去の一部の記憶を失っており、ネイサンの研究を絵空事と批判します。
デリダと2人になったマージュは急に大人びた口調でデリダの時間跳躍に関する論文の一部を読みます。デリダはマージュに「謎の大人の女性」の姿を重ね合わせます。
翌日、デリダはバグの件を父親に伝えますが、父親は「手を引け」とデリダに告げます。更にマージュはネイサンの目を盗み”実験”をしたことで意識を失います。
その日の晩、アンドレイがデリダたちを襲います。もちろん、バグを知る彼らを始末するためです。ネイサンは「マージュを頼む」という言葉を最後に、車内で銃撃に遭います。
謎の少女の幻想(マージュ?)に導かれ、地下室へなだれ込むデリダ。ひょんなことから冷凍睡眠装置に入ってしまい…。次に目覚めると、そこは荒廃した世界でした。
以上です。
1話の感想と考察
やや難解なシナリオでしたが、上記の「あらすじ」を参考にぜひもう一度アニメを見てみてほしいと思います。展開的にはやや強引な場面も見られましたが、1話としては十分なスタートだったのではないでしょうか。
また、補足として公式HPによるとデリダが眠っていた時間は10年間のようです。
置かれた冬眠装置は「必然」か
飛ばされ、崖から落ち、穴にも落ち、なぜか横になったその場所が冬眠装置でした。あまりにもトントン拍子に話が進んでいったため、雑な設定のようにも見えますが果たして本当にそうでしょうか。
そもそも森の中に都合よく地下室があるのも不思議ですし、ましてその中にコールドスケープ装置がある可能性は限りなくゼロに近いと思います。
そこで考えられるのは冬眠装置は誰かによって置かれたものではないか、ということです。
デリダを生かすためか、デリダに何かの使命を全うしてもらうためか理由は分かりませんが、可能性は高いように思います。
そもそも、デリダはアンドレイから逃げる際に二度謎の少女の幻影を目撃しています。特に二度目の登場シーンでは、デリダが彼女に目を取られていなければ地下室へ落ちることはなかったでしょう。
加えて、パーティの翌日、マージュは”実験”を行い、意識不明になっています。これは
マージュが時間跳躍に成功してしまい、現代のデリダを救うためにコールドスケープ装置を用意したから
ではないでしょうか。
もしくは、
時間跳躍システムの制作に成功した未来のデリダが過去の自分のためにコールドスケープ装置をあの場に用意した
可能性もあります。いずれにしてもデリダを長時間眠らせ、安全な場所に置いておこうという第三者の介入があった可能性は高いと思われます。
冒頭のマージュ、大人びたマージュ、幻影のマージュの謎
続いてマージュについて考察していきます。マージュについては複数の姿が描かれました。
①冒頭に登場した「誰かを待っているマージュ」
「約束の時間じゃない?」と語られ、誰かに会いに行くマージュ(ですよね?)の姿が冒頭に描かれました。絵・設定的に8歳+10歳=18歳のマージュだと思われます。
冒頭のマージュはデリダを待っていたものだと思われますが、考えられることとして
A:10年前にコールドスケープしたデリダを待っていた
B:1度時間跳躍をし、過去に戻り、過去を改変した後に眠りについたデリダを待っていた
の2パターンが考えられそうです。
Aのデリダについては書いてある通り、深い眠りについていたデリダに会いに来る(=1話ラストの直前のシーン)ということですね。
ただ、謎の女性は「約束の時間」と言っていました。1話を見る限り、デリダとマージュは次に会う約束をしていません。
そこで考えられるのはかの有名な「夏への扉」パターン。
時系列は
1話ラスト→10年後の世界で時間跳躍プログラムを完成させデリダは過去に飛ぶ→平和のために過去を改変しマージュに会うために再び眠りにつく→1話冒頭
…と。これであれば再びマージュと会う”約束”もしていそうです。
②10年前の「8歳のマージュ」と「大人びているマージュ」
タイムライドについて会話をしている際にデリダが見た謎の女性です。見た目的にはマージュの10年後とも見えますが…?
会話の中でデリダは「特別と定義した時間」という単語を用いていました。作中、マージュの母親は一度も登場していません。代わりに、ネイサンの家には綺麗な女性の写真が飾ってありました。
雪景色の中の女性=マージュの母親…でしょうか。
③幻影として現れた「ピンクのマージュ」
そもそもこれはマージュなのでしょうか。デリダも「マージュ…いや」と言っていたので、マージュではない”何か”の可能性も十分にあります。
現時点ではこれ以上の考察は困難です。しかし、上記のように10年後のマージュがデリダを時間跳躍で救おうとしているのなら、10年後から現れた”マージュの魂が形になったモノ”と言えるかもしれません。
世界が荒廃した理由は?
こちらについては作中でほぼ明かされています。
DZの致命的なバグは「数万単位のDZに連動ミッションを与えた場合一斉に制御不能に陥る可能性がある」というものです。
例えば、すべてのDZに「人間を殺せ」という命令をくだせば、DZは制御できなくなり、暴走するということですね。
DZは秘密裏で戦争兵器として使われていました。「〇〇人を殺せ」のような命令をDZに一斉にしたがために、世界はDZによって滅ぼされた、と考えるのが自然です。
よくある設定だとDZが自我を持ち、人々にとって代わる世界になっているはずですが…。DZがただの殺戮マシーンなのか、自我を持って行動する生命体になっているのか2話以降に注目ですね。
「現在」を生きる展開か、「過去」に戻る展開か
ちらっと今後の展開予想もしておきます。ストーリーの大筋として考えられるのは
①「現在」を軸に短時間の時間跳躍を繰り返し、過去を変えていく(主軸:現在)
②どこかのタイミングで過去に戻り、過去に生きることで未来を変えていく(主軸:10年前)
のどちらかになるのかなと思います。①であれば上記考察のAに繋がってきますし、②であれば上記考察のBに直結することになります。
いずれにしてもデリダは目を背けた時間跳躍と向き合っていくことになりそうです。過去に戻ることで、現在ではアンドレイにやられてしまったネイサンと協力し、世界を変えていく展開はとても熱いですね…!
感想:セリフ回しの海外ドラマ感ww
展開の唐突さよりも個人的には一番セリフ回しが気になりましたww
パーティのシーンとかは海外のホームドラマを思い出すようなセリフの応酬です。人工知能に世界を滅ぼされる展開も海外映画お得意ですので、意図して海外っぽさを出しているのでしょうか。嫌いではありませんよ。
「シュタゲ」に大きく関わっている佐藤監督の作品ということで、あっと言わせる展開が用意されているはずです。1話から自分としては心を掴まされました。
アニメ「RErideD 刻越えのデリダ 」1話感想まとめと2話に向けて
というわけでアニメ「RErideD 刻越えのデリダ 」の1話感想記事でした。掴みとしては上々!今後が非常に楽しみです。
SFモノということで、少し目を離すと内容に付いていけないことも考えられそうです。「あれ?」と思った際には、ぜひ当ブログの解説・考察も参考にしつつこのアニメを楽しんでいただければ、と思います。
次回予告はありませんでした。それでは、この辺で。
【追記:2話の感想記事を書きました!】